スペインはバルセロナを拠点とする集団で、女性シンガー、生ギター2、
パーカッション2、DJ(アフター・パーティでのCD回しに触れたが、か
けた楽曲群なかなかでした)、電気ベース、ドラム、ダンサーなど。一番の
ベースにあるのはフラメンコだが、そこにヒップホップやラテンやラガなど
いろんな要素が自在に入り込む。パーカッション・パートはサンバっぽくな
る部分もあるし、タブラが大活躍するときもある。といった感じで、絵に書
いたような活劇的混合を見せるグループ。バルセロナというと、現在イケて
る表現の重要創出地というイメージがあるが、本人たちにそれを問うと、そ
んなの知らねえという答えが帰ってくるとか。他者とはなんの仲間意識も持
ってないらしい。

 渋谷・デュオ。冒頭はなんかまったりしている感じもあったが、途中から
は無条件に楽しいって感じでにこにこ、そして高揚。コップではいかんとも
しがたいと、ワインのボトルを買いに走る。彼らはVJも同行させていて、
バックにはいろんな映像が出される。歴代の米国大統領に炎が重ねられた絵
が使われた曲があったが、それどんな歌詞内容だったのだろう? そういや
あ、デュオは出演者のライヴDVDをいくつも自前で出している。この晩、
撮影している様子はなかったのでないだろうけど、映像作品があればちゃんと
見てみたいなあ。