トーチ

2005年5月19日
 テキサス州オースティンのジャズ・コンボという触れ込みではあったが。
女性ヴォーカル、ギター、縦ベース、ドラムという編成。ありゃりゃ。これ
はジャズではない、ジャジーな非ジャズ・グループであり、ジャズ・スタン
ダードをカヴァーする態度の軽いカフェ・グループなのだと、パフォーマン
スが始まってすぐに自分に言い聞かせようとする。でなきゃ、聞けない。か
と言って、ポップ側に通ずる洒脱な何かをぼくは感じるところもなく。人は
良さそうなんだけどねえ。同じオースティンのホット・クラブ・オブ・カウ
タウン(2004年10月10日)のときも思ったが、男性陣はみんな育ちが良さそ
うな顔しているなあ。女性シンガーはインド系アメリカ人だそう。おお、ノ
ラ・ジョーンズと同じだなあ(彼女もテキサス育ちじゃ)。彼らのアルバム
は聞いていなかったのだが、バッファロー・レコード発のグループだから悪
くないのかなと行ったのだが……。きっと、ジャズを聞かない人には魅力的
に聞こえる場合もあるのだと思う。聞き手によって、音楽の聞こえ方は大幅
に変わる。途中からは外のバー・スペースで知り合いとお話をしちゃう。延
々と。こんなに、そういうことをしちゃったのは初めて。表参道・FAB。

 ところで、14日冒頭の記述を見た人からの感想。それって、日本のおばは
んが目先を変え、韓国の俳優にいれあげるのと同じですか? ……。当たっ
てはいないと思いますが。だって、その動きは『冬のソナタ』のカンゲキあ
ってこそのものでしょ?