電車に乗ると、乗り換えの関係で一番前の車両に乗ったのだが、これが女
性専用車両。窓にピンク色のシールがベタベタ。う、やばいと思ったら、普
通に男性も乗っている。どうやら、時間限定のようなのだが、もう少し分か
りやすく表示してほしいな。毎日電車に乗る人は合点承知なのかもしれない
けど。ラッシュアワー時に乗る必要のない我が身に少し感謝する。でも、電
鉄会社は電車に不慣れな人も使うことを認知してほしい。

 5月にいろいろ組まれている“フラメンコ・フェスティヴァル・イン・ジ
ャパン2005”と題されたイヴェントのなかの一つ。この日の出演者が本場で
どんな位置にいる人かはぜんぜん知らない。でも、おっちょこちょいなな私
(スペイン贔屓でもあるかな)は行ける機会があるなら、見てみたいと素直
に思うのだなあ。女性シンガーと女性ダンサーが主役で、他にギター2(こ
の二人だけが男性)、ヴァイオリン、バッキング・コーラス2という構成。
パフォームする形態は様々で、ときにシンガーとギター奏者がデュオでやる
ときもあるし、ちょっと場の繋ぎでギターやヴァオリンが独奏する部分も。
ダンサーは全体の半分出るかでないか。引っ込む度に衣装をかえる。

 なんか、不可解というか、不思議な気持ちにさせられたのは、主役のシン
ガー。声や身長は女性なのだが、恰好や体つきはまったくの男性。最初はず
っと女性だと思って聞いていたのだが、途中から男性にしか思えず。結局、
終演後にちらしを見るとどうやら女性のようであり。ともあれ、柔らかさや
しなやかさがあるそれは、なんか青筋たてたヴォーカルを想像しちゃうぼく
のフラメンコ観からするに、非常に広がりを感じさせるものではあった。

 会場は、有楽町・東京フォーラムホールC。今回、意外にでかい会場なの
だな(東京厚生年金会館ぐらいある?)と思う。お客の成人女性率高い。踊
りやっている人も少なくないのかな? 息をひそめて聞かなきゃならないよ
うな感じ(ぜんぜん風邪ひいてないのに、咳をしたくなったもんなあ。ゲホ
ゲホ)であるのは、クラシックのりの会場なせいもあるか。まあ、多分に芸
術的なノリがあるのは間違いないだろうけど。ヴァイオリンは完全クラシッ
クから来た人だな。でも、これがお酒片手に、椅子にふんぞりかえって聞け
たら、心地よい異文化に浸れて相当いい感じだろうなあとは思った。

 アンコールは例によってしつこい拍手に出演者が何度か出てきたあと、や
っとみんなで1曲。それがみんなで手拍子し、シンガーがノー・マイクで歌い
つつ、代わる代わる、一人づつダンスをするというもの。なんか、良かった。
音楽と踊は横つながり,,,,,,。

 帰り、もらったチラシを見たら、愛知万博のスペイン館では期間中、けっ
こうフラメンコの人達が無料ライヴをやっているのだなあ。