品川のプリンス・ホテル施設内にあるステラボールというハコ。水族館や
アトラクション施設がある建物内にある。できてそれほどたっていないよう
だが、ぜんぜん新しい施設に見えないのはなぜ? 大きさはゼップ東京ぐら
いは平気であるか? バーは会場内に販売カウンターがもうけられているが
、かなり仕切り悪し。ところで、今回のジャック・ジョンソン公演はすぐに
各所のチケットが売り切れたそう。ぼくも、複数の人から買えなくてくすん
、という話を聞いた。が、良識あるチケット数販売に留めたようで、かなり
余裕を持って見ることができた。

 開演前に、「G・ラヴ(2000年1月25日、2004年11月17日)はちゃんと会
場に到着しました。定刻に始まります」みたいな、おいおいあんたはジョア
ン・ジルベルト(2003年9月12日)かいとツっこみを入れたくなるような場
内アナウンスが。後から聞いたら、先のりしていたジョンソンと異なり、成
田から彼は直行し、サウンド・チェックもなしにステージに立ったのだとい
う。わざわざMCするほど、Gのぎりぎり訪日は周知の事実だったのかしら
ん。それとも入口に開演時間が遅れるかも、という表示がなされていたのか
。ともあれ、感激させられた去年秋のパフォーマンスの出来と比較すると、
今回のGは寛ぎ感はあったけどあまり訴求力は高くなかった。当日入りの件
は後から聞いたので、感想には関係あらず。そういう場合のほうが純度の高
いパフォーマンスになる場合もあるはずだし、そういう修羅場はいろいろと
潜っている(2004年9月18日、ザ・ウェイラーズの項を参照のこと)はずだ
し。メインじゃないから手を抜いたあ? 

 ジョンソンはなんとキーボード奏者とリズム隊を率いてのもの。キーボー
ドはなんとマニー・マーク(2002年1月28日)。昨年のジョンソンの来日
公演のときもマークは飛び入りしたたとがあったという話を聞いたような気
もするが……。ジョンソンとマーク、トミー・ゲレロらは一緒にサーファー
映画の音楽用に一緒のバンドを組んでいて日本でもライヴをやるので、それ
と関係してのものか。なんでも、あちらのツアーには入ったことはないそう
だ。ともあれ、ジョンソンをちゃんと見るのは初来日(2003年9月30日)の
とき以来だが、変わらず柔和ながらもいい意味でプロっぽくなり、ずっとい
い感じになっているなと思った。どうってことないだけど、しっかりと聞く
者に音楽や気持ちが届く。で、気持ちいい。アンコールでは、G・ラヴと共
演。マドンナの「ホリデイ」もやった。そして、もう1度ジョンソンは一人
で出てきて、弾き語りで確か3曲歌う。7時に始まり、終わったのは10時近
く。ライヴ評と重なるといけないので、簡素に内容を書いておきましょう。

 夜中に知人の家に流れて、欧州クラブ選手権の決勝戦を観戦。うわあって
試合(家にもどったら、もう仕事を始めなきゃいけない時間でまたまたうわ
あ。原稿たまってんだよなあ。しっかり寝たが)。物事どうなるか分からな
いので、諦めてはいかん。なぞという、非常に青臭い教訓をしかと得る。そ
ういえば、この前やはり友達んちで「モンク」という米国の探偵TVドラマ
を偶然見たのだが、主題歌をランディ・ニューマンが歌っていた。