コリー・ヘンリー & ザ・ファンク・アポストルズ
2020年3月3日 音楽 スナーキー・パピー(2016年6月16日、2017年4月18日)に在籍したゴスペル・フィールド出身の怪物くんであり、ロバート・ランドルフ(2003年12月10日、2009年7月24日、2012年2月28日、2012年3月5日)ともけっこう懇意にしている鍵盤奏者のコリー・ヘンリー(2017年9月3日)のリーダー・プロジェクトの実演を、南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。
うれしい。半年経たずに、また来日をした。前回はトン・ゼー(2019年10月31日)とエラ・メイ(2019年11月1日)という黄金の初来日アクトのホール公演と完全に重なっており、ヘンリー公演に行けなかった。今回の同行者はジャズ・トランペット大御所故人のクラーク・テリー、ロナルド・アイズリー(2001年12月6日、2004年3月1日)やアイザイア・シャーキー(2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年12月12日、2018年6月2日)とも絡むベース奏者のシャレイ・リード、やはり一時スナーキー・パピーのレコーディングに入っていたドラムのタロン・ロケットの演奏陣に、タマラ・フィンガルとフィリシャ・ミッチェルという2人のコーラスがつく。
ゴスペルはすべてに通ず。そんな内実が溢れるパフォーマンスに、大きくうなずく。ヘンリーはハモンド・オルガン、2台のシンセサイザー(コルグのクロノスと、ピッチ・ベンド使用の単音弾きのみに使った〜ぼくにはメイカーが分からなかった〜もの)とフェンダー・ローズの4種のキーボードを置く。が、7割はオルガンで勝負という感じであったか。
頭の2曲は3人の演奏陣のみで、インストのパフォーマンス。1曲目はもろにゴスペル調で迫るが、オルガン・ソロの噴出感がすごい。ジョエル・ロス(2019年11月12日)のデビュー作『キング・メイカー』(ブルーノート、2019年)のジャズ・ジャパン誌のディスク評で<ヴァイブラフォン捌きがラップをしているがごとく>というようなことを書いたりもしたが、よりコーリーの演奏の方がそういう感じがあり、ヒップホップ時代のほとばしり感を抱えていると言いたくなるか。その次のインストはもろにジャズ・オルガン王道調にあったが終盤はやはりゴスペル情緒濃厚となる。ときに前のめりになるぶっといエレクトリック・ベース(5弦だったか)演奏も、かなりゴスペルの下地ありと思わせるものだった。ドラマーは持ち運びが大変そうな面が歪んだシンバルを使用。同様のものを、先日のクリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日、2018年6月2日、2020年2月20日)も使っていたな。
その後は、2人の女性シンガーも加わり歌ものをやる。で、最初の曲はビー・ジーズのディスコ期の大ヒット曲「ステイン・アライヴ」だったのだが、なんか華やかでいい感じ。この曲、ウケますね。そして、やはりここにもどこかゴスペルの魔法が効いていると言いたくなる。女性陣は基本ユニゾンで歌い、歌も歌うヘンリーがハーモニーをつけるノリの曲もある。ヘンリーの歌はどこか節回しのつけ方がスティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)的と思わせる部分があった。実はワンダーの歌唱にゴスペルの影を見たことはあまりなかったが、逆引き的に御大の歌もゴスペルから来ているんだなとふと思う。
とかなんとか、ゴスペルの音楽的回路を根に置きまくった実演。ゴスペルはR&Bに、ファンクに、ジャズに、ポップスに、コンテンポラリーなダンス・ミュージックに……すべてに通ず。まあ、米国黒人音楽の滋養としてゴスペルがあるのは厳然とした事実なわけで、ヘンリーは当たり前のことをしているとも指摘できるのだが、抱えている末広がりの傾向資質が絶大で、これはもう唸るしかない。ふむ、“ファンクの使徒”ではなく、完全に“ゴスペルの使徒”でしたね。実はゴスペルの美点をこれでもかとコペルニクス展開させて出していた〜ようは、つきるろころはゴスペルと思わせた〜のがプリンス(2002年11月19日)であったとぼくは常々感じる者であるのだが、ヘンリー公演に接していてなぜかプリンスを頭の片隅に覚えたりしたんだよなー。
会場はけっこう入っていた。来日アーティストの公演が次々にキャンセルされるなか悠々と開かれたこのライヴ(4日まで)ゆえ、よくこんなおりにやってくれましたという気持ちもあってか、観客の反応も熱い。とともに、ゴスペルは強い。その巨木が大地に根を張っている感覚が、また接する者を安心させ、鼓舞する。うーん、これはけっこう忘れがたいショウになるかもなあ。
▶︎過去の、コリー・ヘンリー
https://43142.diarynote.jp/201709101639096076/ 挾間美帆への客演、そして彼のリーダー公演
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、ロバート・ランドルフ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200907310050296060/
http://43142.diarynote.jp/201203061824335340/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶︎過去の、トン・ゼー
https://43142.diarynote.jp/201911011701216748/
▶︎過去の、エラ・メイ
https://43142.diarynote.jp/201911021100591246/
▶︎過去の、ジョエル・ロス
https://43142.diarynote.jp/201911131405562579/
▶︎過去の、アイズリー・ブラザーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
https://43142.diarynote.jp/200403011119270000/
▶過去の、アイザイア・シャーキー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
https://43142.diarynote.jp/202002211026566257/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
<今日の、確認>
会場に向かっていると、前に知り合いのH君がいる。よおっと声をかけると、「あーいつものA輔さんに会って、ホっとする〜」と言われる。それは、何より。と書きつつ……
10日も空いての、ライヴ行きとなるんだよなあ。大腸のポリープ除去を受けたため(先延ばしにすると、もっと外出するのが憚られるような状況になるような気もして、即やっちゃった。そんなに急がなくてもいいよと医者からは言われたんだが)当面お酒を飲んじゃいけないことにくわえ、先週中旬いこう鼻水が出て(花粉症じゃないかという人がいた。ついに発症?)少し咳も出たりして(冬は風邪をひいても気にしないぼくではあるが、これまで風邪ぽくならなかったのは例年と大きく異なる。やはり、今年は暖冬なのだろうか?)、少しライヴに行くのを控えていた。やっぱり、咳をしている人が隣にいたら嫌だろうし、平熱ではあるのだけど万が一キャリアだったとして、そうした場合の迷惑をかける度合いの大きさを考えると集団の空間に行くのは怯む。ま、逆もそうだけど。手術を受けた翌日(22日)には、ムーン・ロマンティック・ジャズ・フェスティヴァルというのが青山・月見る君想フ周辺の複数会場であり(純ジャズの出演者は、山下洋輔のみのよう)、それはちょい行ってみたかった。入場者の体温チェックや入場時のアルコール液手洗い徹底とか、その時点でクールにできることをやるようにして開催にこぎつけたようだ。
そしたら、その後、公演中止や会場閉鎖が相次ぎ……。https://43142.diarynote.jp/202002161253276164/ の欄外で書いていることがゲンジツになってきている。あーあ。能力も倫理観もゼロの最悪なおさに対する絶望もあり、ダークになっている自分がいる。まだ、311の体験があるから、マシではあるのだろうけど。とほ。自分の運を信じ、ポジティヴに行きたいが。
ライヴの帰り、寒くないし、電車に乗るのがなんかイヤだなあと思い、歩いて帰ろうとした。が、途中で渋谷のお店に入ってしまう。あら、後から来た人も含め、知り合いだらけ。お雛様が飾ってあり、桃の節句であるのを実感。飲んじゃいけないのでブルーノートと同じくハーブ茶を頼んだら、おしゃれなオーガニックなやつ(ハーブがそのまま押し花になったみたいのをお湯につける。フランスのル・ベンフィック社のもの)を出してくれた。そこからの帰りは寒さを感じたので、電車に一駅乗る。けっこう、混んでいた。
ともあれ、ライヴはいい。音楽はいい。
うれしい。半年経たずに、また来日をした。前回はトン・ゼー(2019年10月31日)とエラ・メイ(2019年11月1日)という黄金の初来日アクトのホール公演と完全に重なっており、ヘンリー公演に行けなかった。今回の同行者はジャズ・トランペット大御所故人のクラーク・テリー、ロナルド・アイズリー(2001年12月6日、2004年3月1日)やアイザイア・シャーキー(2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年12月12日、2018年6月2日)とも絡むベース奏者のシャレイ・リード、やはり一時スナーキー・パピーのレコーディングに入っていたドラムのタロン・ロケットの演奏陣に、タマラ・フィンガルとフィリシャ・ミッチェルという2人のコーラスがつく。
ゴスペルはすべてに通ず。そんな内実が溢れるパフォーマンスに、大きくうなずく。ヘンリーはハモンド・オルガン、2台のシンセサイザー(コルグのクロノスと、ピッチ・ベンド使用の単音弾きのみに使った〜ぼくにはメイカーが分からなかった〜もの)とフェンダー・ローズの4種のキーボードを置く。が、7割はオルガンで勝負という感じであったか。
頭の2曲は3人の演奏陣のみで、インストのパフォーマンス。1曲目はもろにゴスペル調で迫るが、オルガン・ソロの噴出感がすごい。ジョエル・ロス(2019年11月12日)のデビュー作『キング・メイカー』(ブルーノート、2019年)のジャズ・ジャパン誌のディスク評で<ヴァイブラフォン捌きがラップをしているがごとく>というようなことを書いたりもしたが、よりコーリーの演奏の方がそういう感じがあり、ヒップホップ時代のほとばしり感を抱えていると言いたくなるか。その次のインストはもろにジャズ・オルガン王道調にあったが終盤はやはりゴスペル情緒濃厚となる。ときに前のめりになるぶっといエレクトリック・ベース(5弦だったか)演奏も、かなりゴスペルの下地ありと思わせるものだった。ドラマーは持ち運びが大変そうな面が歪んだシンバルを使用。同様のものを、先日のクリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日、2018年6月2日、2020年2月20日)も使っていたな。
その後は、2人の女性シンガーも加わり歌ものをやる。で、最初の曲はビー・ジーズのディスコ期の大ヒット曲「ステイン・アライヴ」だったのだが、なんか華やかでいい感じ。この曲、ウケますね。そして、やはりここにもどこかゴスペルの魔法が効いていると言いたくなる。女性陣は基本ユニゾンで歌い、歌も歌うヘンリーがハーモニーをつけるノリの曲もある。ヘンリーの歌はどこか節回しのつけ方がスティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)的と思わせる部分があった。実はワンダーの歌唱にゴスペルの影を見たことはあまりなかったが、逆引き的に御大の歌もゴスペルから来ているんだなとふと思う。
とかなんとか、ゴスペルの音楽的回路を根に置きまくった実演。ゴスペルはR&Bに、ファンクに、ジャズに、ポップスに、コンテンポラリーなダンス・ミュージックに……すべてに通ず。まあ、米国黒人音楽の滋養としてゴスペルがあるのは厳然とした事実なわけで、ヘンリーは当たり前のことをしているとも指摘できるのだが、抱えている末広がりの傾向資質が絶大で、これはもう唸るしかない。ふむ、“ファンクの使徒”ではなく、完全に“ゴスペルの使徒”でしたね。実はゴスペルの美点をこれでもかとコペルニクス展開させて出していた〜ようは、つきるろころはゴスペルと思わせた〜のがプリンス(2002年11月19日)であったとぼくは常々感じる者であるのだが、ヘンリー公演に接していてなぜかプリンスを頭の片隅に覚えたりしたんだよなー。
会場はけっこう入っていた。来日アーティストの公演が次々にキャンセルされるなか悠々と開かれたこのライヴ(4日まで)ゆえ、よくこんなおりにやってくれましたという気持ちもあってか、観客の反応も熱い。とともに、ゴスペルは強い。その巨木が大地に根を張っている感覚が、また接する者を安心させ、鼓舞する。うーん、これはけっこう忘れがたいショウになるかもなあ。
▶︎過去の、コリー・ヘンリー
https://43142.diarynote.jp/201709101639096076/ 挾間美帆への客演、そして彼のリーダー公演
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、ロバート・ランドルフ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200907310050296060/
http://43142.diarynote.jp/201203061824335340/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶︎過去の、トン・ゼー
https://43142.diarynote.jp/201911011701216748/
▶︎過去の、エラ・メイ
https://43142.diarynote.jp/201911021100591246/
▶︎過去の、ジョエル・ロス
https://43142.diarynote.jp/201911131405562579/
▶︎過去の、アイズリー・ブラザーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
https://43142.diarynote.jp/200403011119270000/
▶過去の、アイザイア・シャーキー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
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▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
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http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
<今日の、確認>
会場に向かっていると、前に知り合いのH君がいる。よおっと声をかけると、「あーいつものA輔さんに会って、ホっとする〜」と言われる。それは、何より。と書きつつ……
10日も空いての、ライヴ行きとなるんだよなあ。大腸のポリープ除去を受けたため(先延ばしにすると、もっと外出するのが憚られるような状況になるような気もして、即やっちゃった。そんなに急がなくてもいいよと医者からは言われたんだが)当面お酒を飲んじゃいけないことにくわえ、先週中旬いこう鼻水が出て(花粉症じゃないかという人がいた。ついに発症?)少し咳も出たりして(冬は風邪をひいても気にしないぼくではあるが、これまで風邪ぽくならなかったのは例年と大きく異なる。やはり、今年は暖冬なのだろうか?)、少しライヴに行くのを控えていた。やっぱり、咳をしている人が隣にいたら嫌だろうし、平熱ではあるのだけど万が一キャリアだったとして、そうした場合の迷惑をかける度合いの大きさを考えると集団の空間に行くのは怯む。ま、逆もそうだけど。手術を受けた翌日(22日)には、ムーン・ロマンティック・ジャズ・フェスティヴァルというのが青山・月見る君想フ周辺の複数会場であり(純ジャズの出演者は、山下洋輔のみのよう)、それはちょい行ってみたかった。入場者の体温チェックや入場時のアルコール液手洗い徹底とか、その時点でクールにできることをやるようにして開催にこぎつけたようだ。
そしたら、その後、公演中止や会場閉鎖が相次ぎ……。https://43142.diarynote.jp/202002161253276164/ の欄外で書いていることがゲンジツになってきている。あーあ。能力も倫理観もゼロの最悪なおさに対する絶望もあり、ダークになっている自分がいる。まだ、311の体験があるから、マシではあるのだろうけど。とほ。自分の運を信じ、ポジティヴに行きたいが。
ライヴの帰り、寒くないし、電車に乗るのがなんかイヤだなあと思い、歩いて帰ろうとした。が、途中で渋谷のお店に入ってしまう。あら、後から来た人も含め、知り合いだらけ。お雛様が飾ってあり、桃の節句であるのを実感。飲んじゃいけないのでブルーノートと同じくハーブ茶を頼んだら、おしゃれなオーガニックなやつ(ハーブがそのまま押し花になったみたいのをお湯につける。フランスのル・ベンフィック社のもの)を出してくれた。そこからの帰りは寒さを感じたので、電車に一駅乗る。けっこう、混んでいた。
ともあれ、ライヴはいい。音楽はいい。
映画「デッド・ドント・ダイ」
2020年3月11日 音楽 ジム・ジャームッシュの3年ぶりの新作、2019年米国映画を市ヶ谷・日本シネアーツ社試写室で見る。市井の映画館は今がらがらであると聞いていたせいもあり、普段は15分前には試写会場に入るようにしているが、この日はどうせ空いているだろうとタカをくくりギリで入ったらなんと満場。補助椅子に座って見た。電車の窓を少し開けてもいいんじゃないかと思っており、その話を出すと賛同も受けるが、まだ開けられている車両に乗ったことはないな。行き帰りとも、通常とそんなに混み具合は変わらない感じ。
地球の自転軸がズレて、様々な怪奇現象が起き始め……それは死人がゾンビになって人間を襲うことも引き起こす。なんと、大御所の新作はゾンビ映画だ。コメディ映画という打ち出しもしているが、ちょっとしたやりとりが笑いを誘う部分はある。とぼけた、楽屋落ちな台詞もあり。ちょいクエンティン・タランティーノ的な、不条理な諧謔を覚えるところもあった。日本刀を振りまわす葬儀屋のスコットランド出身らしい女性店主なんて、タランティーノ映画に出てきそうなキャラクターだとぼくは思う。いや、確かジャームッシュ作品にも過去に刀を振り回す登場人物がいたような気もするし、タランティーノがジャームッシュに影響を受けているのは間違いない。
ビル・マーレイ(映画「ライフ・アクアティック」のころと比べるとじいさんになったなー)、ジャームッシュの2016年リリースの2本の映画の主役であるアダム・ドライヴァー(2017年7月7日)とイギー・ポップ、そしてトム・ウェイツら、ジャームッシュと近い人たちがいろいろ出演。ポップとウェイツはともにはまり役? ミュージシャンだと、ウータン・クランのRZAやセレーナ・ゴメスも出てくる。なんとも荒唐無稽なストーリーを生真面目に、どこか弛緩したテンポにて綴っている。
表題の「The Dead Don’t Die」は、劇中にいろいろ使われるカントリー・ソングの曲名でもあり、それはその畑では今トップ級にのっているスタージル・シンプソンの曲。→2017年にファンタスティック・ネグリート(2017年4月7日、2019年5月24日)にインタヴューした際に、シンプソンはいいなと言っておりました。のんびりした曲調のもと死者の復活+アルファが歌われるこの曲は映画のストーリーともばっちり合っており、これは書き下ろしなんだろうな。もとい、映画の場所はカントリーを愛でる空気も流れる、時間が止まっているような田舎町(ただし、なぜか少年院もある)。そこはポイントで、ほのぼのした安穏さとありえない惨事との対比を高める。また、ある種の普遍性も出てくるか。
最後のええっという展開には、唖然。これでいいのか? なんにせよ、ジャームッシュが今の社会に、米国の現況にかなり違和感を持っていることだけはよく伝わる。4月3日より公開されます。
▶︎過去の、映画「パターソン」
https://43142.diarynote.jp/201707080859335054/
▶︎過去の、映画「ライフ・アクアティック」
https://43142.diarynote.jp/200502161844550000/
▶︎過去の、ファンタスティック・ネグリート
https://43142.diarynote.jp/201704130837359192/
https://43142.diarynote.jp/201905250820424812/
<少し前の、訃報>
ジャズ・ピアノ大家のマッコイ・タイナー(2003年7月9日、2008年9月10日、2011年1月12日)がお亡くなりになった。1938年12月11日〜2020年3月6日。彼には、1990年代に一度インタヴューしたことがある。月刊プレイボーイの記事用だったか。コルトレーン諸作や彼の『サハラ』や『フライ・ウィズ・ザ・ウィンド』、『ザ・リアル・マッコイ』とかは持っていたが、彼が関わったプロダクツの10分の3.3ほどしかぼくは聞いていないという思いはあった。だが、一般誌なら過剰に入り込んでいなくても、読み手に分かりやすく訴求する原稿は書けると思い、おそるおそる引き受けた。そしたら、そのころすでに彼は痩せていたが、これがなんとも下世話な、くだけた人物でびっくり。で、スケベ。行く先々にオンナがおってのお、みたいな話もこっちが聞きもしないのに彼はずらずら喋った。記事には入れませんでしたけど。英雄、色を好む……。安らかに。
▶過去の、マッコイ・タイナー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200809111754413101/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
地球の自転軸がズレて、様々な怪奇現象が起き始め……それは死人がゾンビになって人間を襲うことも引き起こす。なんと、大御所の新作はゾンビ映画だ。コメディ映画という打ち出しもしているが、ちょっとしたやりとりが笑いを誘う部分はある。とぼけた、楽屋落ちな台詞もあり。ちょいクエンティン・タランティーノ的な、不条理な諧謔を覚えるところもあった。日本刀を振りまわす葬儀屋のスコットランド出身らしい女性店主なんて、タランティーノ映画に出てきそうなキャラクターだとぼくは思う。いや、確かジャームッシュ作品にも過去に刀を振り回す登場人物がいたような気もするし、タランティーノがジャームッシュに影響を受けているのは間違いない。
ビル・マーレイ(映画「ライフ・アクアティック」のころと比べるとじいさんになったなー)、ジャームッシュの2016年リリースの2本の映画の主役であるアダム・ドライヴァー(2017年7月7日)とイギー・ポップ、そしてトム・ウェイツら、ジャームッシュと近い人たちがいろいろ出演。ポップとウェイツはともにはまり役? ミュージシャンだと、ウータン・クランのRZAやセレーナ・ゴメスも出てくる。なんとも荒唐無稽なストーリーを生真面目に、どこか弛緩したテンポにて綴っている。
表題の「The Dead Don’t Die」は、劇中にいろいろ使われるカントリー・ソングの曲名でもあり、それはその畑では今トップ級にのっているスタージル・シンプソンの曲。→2017年にファンタスティック・ネグリート(2017年4月7日、2019年5月24日)にインタヴューした際に、シンプソンはいいなと言っておりました。のんびりした曲調のもと死者の復活+アルファが歌われるこの曲は映画のストーリーともばっちり合っており、これは書き下ろしなんだろうな。もとい、映画の場所はカントリーを愛でる空気も流れる、時間が止まっているような田舎町(ただし、なぜか少年院もある)。そこはポイントで、ほのぼのした安穏さとありえない惨事との対比を高める。また、ある種の普遍性も出てくるか。
最後のええっという展開には、唖然。これでいいのか? なんにせよ、ジャームッシュが今の社会に、米国の現況にかなり違和感を持っていることだけはよく伝わる。4月3日より公開されます。
▶︎過去の、映画「パターソン」
https://43142.diarynote.jp/201707080859335054/
▶︎過去の、映画「ライフ・アクアティック」
https://43142.diarynote.jp/200502161844550000/
▶︎過去の、ファンタスティック・ネグリート
https://43142.diarynote.jp/201704130837359192/
https://43142.diarynote.jp/201905250820424812/
<少し前の、訃報>
ジャズ・ピアノ大家のマッコイ・タイナー(2003年7月9日、2008年9月10日、2011年1月12日)がお亡くなりになった。1938年12月11日〜2020年3月6日。彼には、1990年代に一度インタヴューしたことがある。月刊プレイボーイの記事用だったか。コルトレーン諸作や彼の『サハラ』や『フライ・ウィズ・ザ・ウィンド』、『ザ・リアル・マッコイ』とかは持っていたが、彼が関わったプロダクツの10分の3.3ほどしかぼくは聞いていないという思いはあった。だが、一般誌なら過剰に入り込んでいなくても、読み手に分かりやすく訴求する原稿は書けると思い、おそるおそる引き受けた。そしたら、そのころすでに彼は痩せていたが、これがなんとも下世話な、くだけた人物でびっくり。で、スケベ。行く先々にオンナがおってのお、みたいな話もこっちが聞きもしないのに彼はずらずら喋った。記事には入れませんでしたけど。英雄、色を好む……。安らかに。
▶過去の、マッコイ・タイナー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200809111754413101/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
寺尾紗穂、レイチェル・ダッド
2020年3月13日 音楽 晴れたら空に豆まいてで、ザ・ゴー!ティーム(2005年8月2日)が所属するメンフィス・インダストリーズから新作『Flux』を昨年出している(過去、何作もソロ作を発表している)、英国人シンガー・ソングライターを見る。彼女は新曲も披露していた。
オープニング・アクトとして、文筆家でもある寺尾紗穂がピアノ弾き語りをする。彼女のファンもけっこう来ていたのだろう、熱心にパフォーマンスを受け取ろうとする観客の様を肌で感じた。アンコールにもしっかり応えていたが、純度の高い、悠々感が印象的な実演でした。
休憩をおいて、ブリストル在住のレイチェル・ダッドが出てくる。エレクトリック・バンジョー(これを持つ場合が一番彼女らしさを引き出すかな)やエレクトリック・ギター、さらにアコースティック・ピアノを弾きながら彼女は自分の曲を歌う。やはり、伴奏楽器を持ち替えるのは効果的だし、飽きさせない。透明感とたゆたふ感覚を抱える彼女の所作はレトロ性を持つのに、一方では今っぽい肌触りを持っているのは要点と言える。
最後の2曲は寺尾も出てきて共演。それ、楽屋で急に一緒にやることが決まったよう。でも、無理なくフレッシュに2人の音楽回路が重なり、意義おおいにあり。音楽は生き物だとなあと思わせられもした。とともに、女性のしなやかさに存分に触れることができた夜だった。予定されていた日本ツアー9公演のうち7公演が中止となるなかのライヴで、その評は日本経済新聞の夕刊で書きます。
▶︎過去の、ザ・ゴー!ティーム
https://43142.diarynote.jp/200508060624050000/
<今日の、会場>
ハコに着くと、場内はかなりの混み具合。げ。とはいえ、入り口では入場者の体温測定をして手のアルコール消毒をお願いし、またマスクをしていない人にはマスクを与えてもいた。飲み物カウンターにもアルコール消毒用のボトルが置いてあったりもし、それは安心感に繋がる。終演後、ダッドの旦那さんであるブリストル在住のミュージシャンであるichiと少し話す。楽旅で行き気に入ってしまい、住むようになったと言っていたかな。一方、ダッドは尾道が大好きらしい。
オープニング・アクトとして、文筆家でもある寺尾紗穂がピアノ弾き語りをする。彼女のファンもけっこう来ていたのだろう、熱心にパフォーマンスを受け取ろうとする観客の様を肌で感じた。アンコールにもしっかり応えていたが、純度の高い、悠々感が印象的な実演でした。
休憩をおいて、ブリストル在住のレイチェル・ダッドが出てくる。エレクトリック・バンジョー(これを持つ場合が一番彼女らしさを引き出すかな)やエレクトリック・ギター、さらにアコースティック・ピアノを弾きながら彼女は自分の曲を歌う。やはり、伴奏楽器を持ち替えるのは効果的だし、飽きさせない。透明感とたゆたふ感覚を抱える彼女の所作はレトロ性を持つのに、一方では今っぽい肌触りを持っているのは要点と言える。
最後の2曲は寺尾も出てきて共演。それ、楽屋で急に一緒にやることが決まったよう。でも、無理なくフレッシュに2人の音楽回路が重なり、意義おおいにあり。音楽は生き物だとなあと思わせられもした。とともに、女性のしなやかさに存分に触れることができた夜だった。予定されていた日本ツアー9公演のうち7公演が中止となるなかのライヴで、その評は日本経済新聞の夕刊で書きます。
▶︎過去の、ザ・ゴー!ティーム
https://43142.diarynote.jp/200508060624050000/
<今日の、会場>
ハコに着くと、場内はかなりの混み具合。げ。とはいえ、入り口では入場者の体温測定をして手のアルコール消毒をお願いし、またマスクをしていない人にはマスクを与えてもいた。飲み物カウンターにもアルコール消毒用のボトルが置いてあったりもし、それは安心感に繋がる。終演後、ダッドの旦那さんであるブリストル在住のミュージシャンであるichiと少し話す。楽旅で行き気に入ってしまい、住むようになったと言っていたかな。一方、ダッドは尾道が大好きらしい。
ポルトガル人マルチ奏者/トラックメイカー/リミキサーのブルーノ・ミゲルが率いるエレクトロ・ポップ・ユニットであるPAPERCUTZ〜英語歌詞をつけているので、ペイパーカッツと英語読みにしておこう〜を、渋谷・LUSHで見る。ミゲルはアルバムごとにフィーチャーする女性シンガーを代えている。
プリセット音をコントロールし鍵盤もいじるミゲルの十全に作られたサウンドに乗り、女性歌手の響く歌声がメロディ性をまといながら溢れ出る。ミゲルはときにエレクトリック・ギターを手にする場合もあるとともに、曲によってはコーラスもつける。ライヴ前にちらり会ったミゲル君は物静かな好青年という感じだが、コーラスをつける際はかなり力をこめて歌っている感じもあり、それがミュージック・ラヴァーな風情をすうっと出す。
幽玄とも形容したくなる、じわじわ広がるエレクトロ・ポップを披露。先に触れたように英語で歌っているためもありポルトガル的というよりはユーロ・エレポップ+(少し、エスニックとかスピリチュアルと思わせる部分も少しある)という感想を得るが、その木漏れ日を感じさせる濃淡の出し方や流動感とポップネス/ビート感を巧み交錯させる手腕は確かで身体を揺らしながら見きった。
<今日の、もろもろ>
東京の桜の開花が告げられるとともに、降雪もあった日。このハコにも入り口と飲み物カウンターには除菌液が置いてある。よくありますねとカウンターの青年に話しかけると、出演者が持ってきて置いていってくれたりするんですよとのお返事。持ちつ持たれつ。この晩は全8ヶ所の日本ツアーの最終日、なんと中止になった場所はなく、すべてやったそう。彼らのアルバムは、日本盤が出ている。その2020年新作『キング・ルイナー』(キルク、MWCD-314)もまた同様に。そういう地道なインディの紹介活動が洋楽文化を支えているんだろうと痛感。あ、そちらのアーティスト表記は、ペーパーカッツとなっていますね。今日の公演、毎日新聞夕刊にそのうち出ます。
プリセット音をコントロールし鍵盤もいじるミゲルの十全に作られたサウンドに乗り、女性歌手の響く歌声がメロディ性をまといながら溢れ出る。ミゲルはときにエレクトリック・ギターを手にする場合もあるとともに、曲によってはコーラスもつける。ライヴ前にちらり会ったミゲル君は物静かな好青年という感じだが、コーラスをつける際はかなり力をこめて歌っている感じもあり、それがミュージック・ラヴァーな風情をすうっと出す。
幽玄とも形容したくなる、じわじわ広がるエレクトロ・ポップを披露。先に触れたように英語で歌っているためもありポルトガル的というよりはユーロ・エレポップ+(少し、エスニックとかスピリチュアルと思わせる部分も少しある)という感想を得るが、その木漏れ日を感じさせる濃淡の出し方や流動感とポップネス/ビート感を巧み交錯させる手腕は確かで身体を揺らしながら見きった。
<今日の、もろもろ>
東京の桜の開花が告げられるとともに、降雪もあった日。このハコにも入り口と飲み物カウンターには除菌液が置いてある。よくありますねとカウンターの青年に話しかけると、出演者が持ってきて置いていってくれたりするんですよとのお返事。持ちつ持たれつ。この晩は全8ヶ所の日本ツアーの最終日、なんと中止になった場所はなく、すべてやったそう。彼らのアルバムは、日本盤が出ている。その2020年新作『キング・ルイナー』(キルク、MWCD-314)もまた同様に。そういう地道なインディの紹介活動が洋楽文化を支えているんだろうと痛感。あ、そちらのアーティスト表記は、ペーパーカッツとなっていますね。今日の公演、毎日新聞夕刊にそのうち出ます。
ルイーザ・ソブラル、Saigenji
2020年3月16日 音楽 おとといに続き、ポルトガル人ミュージシャンの来日公演を見る。代官山・晴れたら空に豆まいて。事情通に聞けば、シンガー・ソングライターのルイーザ・ソブラルは本国ではそうとうな人気者で武道館クラスでやっちゃうところ、ライヴ・ハウスで見ることができるのは超ラッキーだそう。彼女のリーダー作(5作でているのかな?)はすべてポルトガルのユニヴァーサルを介して出ており、今回公演に後援でポルトガル大使館がついているのも納得ですね。
エレクトリック・ギターを弾く男性奏者(1曲だけ、かなりジャズ的な抑えかたを見せた)とともにパフォーマンス。彼女もアコースティック・ギターやウクレレみたいな軽妙な音が出る小さな6弦の生ギター(と言っていいかな?)を弾きながら、澄んだ歌声を披露する。歌詞は、ポルトガル語と英語。MCは流暢な英語だったが、彼女はバークリー音大を出ていると聞いてそれには納得。だが、その弾き語り基調表現はいい意味で技巧的な感じはせず、まずは歌心を出すことを第一義に置くという姿勢を持ち、それはまったく正解と思う。そして、そこらへんが、外の見聞も持つ21世紀型のシンガー・ソングライターとして本国では高い評価を集めているのではないかと思えた。
面白いのは、ポル語と英語では与える感触が違うこと。ポルトガル語だとその語感もありフレッシュなエキゾ性を得るところ、英語の場合は米国ルーツ系シンガー・ソングライターというノリが濃厚に出る場合もあった。その際、彼女はマウス・トランペットを披露したりもする。実は、彼女の2016年作『Luísa』は天下のジョー・ヘンリー(2010年4月2日、2010年4月4日、2012年10月16日)制作盤で、そこにはパトリック・ウォーレン(2010年4月2日、2010年4月4日)、マーク・リーボウ(2001年1月19日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年8月4日、2014年7月28日、2017年5月18日、2018年7月24日)、デイヴィッド・ピルチ(2010年4月2日、4月4日、2013年5月10日)、ジェイ・ベラーローズ(2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日)らヘンリー側近の奏者がサポートしている。
彼女のセカンド作『There’s A Flower In My Bedroom』(Mercury 2013年)に収録された3.11を題材に置く「Japanese Rose」も披露。その端々から彼女がかなりのシンパシーを日本に持っているのが分かる。でなきゃ、こんなおりわざわざ日本にやってきたりしないよな。MCで、彼女は前夜に到着したと言っていた。
最後の曲には、Saigengiが呼び込まれ、彼とのデュエットを披露。演目は、沖縄のトラッド「てぃんさぐの花(ホウセンカの花)」。親の教えや思いは大きいものであり大切という内容の曲なようだが、メモを見ながらではあったもののしっかりとソプラルが歌っているのに驚く。実は事前に1曲やりたいということで、Saigenjiはブラジル曲をやろうかと思ったらしいが、日本の曲をやりたいというリクエストがあり、彼の第2の故郷である沖縄の曲をデーターで送り、彼女はしっかり練習してきたんだそう。
なんか、いろんな部分で、音楽に対する強い思いや真摯さが溢れるショウでじいーん。シルビア・ペレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日)といい、ルイーザ・ソブラルといい、イベリア半島ばんざい(←我ながら、単純)。とっても、印象的な出し物でした。Saigenjiも、本当にナイス。日経の夕刊にライヴ評が出ます。
▶︎過去の、ジョー・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/201004080752097392/
http://43142.diarynote.jp/201004080754018553/
http://43142.diarynote.jp/201210201218283712/
▶︎過去のパトリック・ウォーレン
https://43142.diarynote.jp/201004080752097392/
https://43142.diarynote.jp/201004080754018553/
▶︎過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
http://43142.diarynote.jp/201705191100017980/
https://43142.diarynote.jp/201807260047172162/
▶︎過去の、デイヴィッド・ピルチ
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201305131335092387/
▶︎過去の、ジェイ・ベラーローズ
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
▶︎過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/201805091613022617/
https://43142.diarynote.jp/201907130803488810/
https://43142.diarynote.jp/202002120812258847/
▶︎︎過去の、シルビア・ペレス・クルス
https://43142.diarynote.jp/201805121754429711/
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
<今日の、公演>
今日のライヴは本来、19時半からの開始。そして、まずSaigenjiがパフォーマンスした後に、ソブラルが出る予定であった。だが、ポルトガルの国境閉鎖が近づいており、急遽今日の成田発23時便でとんぼ帰りすることになったため、彼女が先発になった。開演時間も、18時45分からと早められた。その変更のため、彼女のライヴは映像配信もなされたよう。彼女たちが空港に急ぐため、楽屋から出てきたさいに、お客はスタンディング・オヴェイション。ちょいいい光景であったし、彼女もとてもうれしそう。こんなおり、日本に来てライヴをやって良かったと思えたのではないか。また、来てください! そして、その後に出演する順序が逆になったSaigenji(+南條レオ)が悠々とパフォーマンスした。
▶︎過去の、南条レオ
https://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
https://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
https://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/?day=20200211
追記:そういえば、ジョー・ヘンリーの昨年秋に出た新作『The Gospel According to Water』(Ear Music)は彼のギター弾き語りを基調に、大人の追加楽器音がわずかに入る、凛としていながら、慈しみも溢れ出る佳作だ。重くも、しなやか。そんな形容もしたくなるか。リズム楽器の入らない生ギターの弾き語り表現があまり得意ではないぼくが感じるのだから、素晴らしい聞き味を持つのは間違いない。なんでも、ヘンリーは2018年11月に前立腺癌と診断され、治療を受け、死を考えるかたわら、このアルバムを作ったのだという。彼のサイトには、ルシンダ・ウィリアムズ、エルヴィス・コステロ(2002年7月5日、2004年9月19日、2004年12月8日、2006年5月31日、2006年6月1日、2006年6月2日、2011年3月1日)、ジャクソン・ブラウン(2003年5月2日)、ボニー・レイット(2007年4月6日)、ジェイソン・イズベル(2020年1月13日)、ベン・ハーパー(2001年6月18日、2004年3月4日、2006年6月3日、2007年4月5日)、ジョーン・バエズらが1曲ごとに推薦コメントを出している。それは、ヘンリーが頼んだようだ。その文章とともに、各曲も完全な形で、彼のサイトで聞くことができる。
▶︎︎過去の、エルヴィス・コステロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/200412111752390000/
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200606101341360000/
http://43142.diarynote.jp/201103040825532252/
▶︎過去の、ジャクソン・ブラウン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 5.02
▶︎過去の、ボニー・レイット
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶︎過去の、ジェイソン・イズベル
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/
▶︎過去の、ベン・ハーパー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
https://43142.diarynote.jp/200403041444130000/
https://43142.diarynote.jp/200407290730290000/ フジ・ロック 触れてないが出演し、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマのショウにもとびいり
https://43142.diarynote.jp/200606111735540000/
https://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
https://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
エレクトリック・ギターを弾く男性奏者(1曲だけ、かなりジャズ的な抑えかたを見せた)とともにパフォーマンス。彼女もアコースティック・ギターやウクレレみたいな軽妙な音が出る小さな6弦の生ギター(と言っていいかな?)を弾きながら、澄んだ歌声を披露する。歌詞は、ポルトガル語と英語。MCは流暢な英語だったが、彼女はバークリー音大を出ていると聞いてそれには納得。だが、その弾き語り基調表現はいい意味で技巧的な感じはせず、まずは歌心を出すことを第一義に置くという姿勢を持ち、それはまったく正解と思う。そして、そこらへんが、外の見聞も持つ21世紀型のシンガー・ソングライターとして本国では高い評価を集めているのではないかと思えた。
面白いのは、ポル語と英語では与える感触が違うこと。ポルトガル語だとその語感もありフレッシュなエキゾ性を得るところ、英語の場合は米国ルーツ系シンガー・ソングライターというノリが濃厚に出る場合もあった。その際、彼女はマウス・トランペットを披露したりもする。実は、彼女の2016年作『Luísa』は天下のジョー・ヘンリー(2010年4月2日、2010年4月4日、2012年10月16日)制作盤で、そこにはパトリック・ウォーレン(2010年4月2日、2010年4月4日)、マーク・リーボウ(2001年1月19日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年8月4日、2014年7月28日、2017年5月18日、2018年7月24日)、デイヴィッド・ピルチ(2010年4月2日、4月4日、2013年5月10日)、ジェイ・ベラーローズ(2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日)らヘンリー側近の奏者がサポートしている。
彼女のセカンド作『There’s A Flower In My Bedroom』(Mercury 2013年)に収録された3.11を題材に置く「Japanese Rose」も披露。その端々から彼女がかなりのシンパシーを日本に持っているのが分かる。でなきゃ、こんなおりわざわざ日本にやってきたりしないよな。MCで、彼女は前夜に到着したと言っていた。
最後の曲には、Saigengiが呼び込まれ、彼とのデュエットを披露。演目は、沖縄のトラッド「てぃんさぐの花(ホウセンカの花)」。親の教えや思いは大きいものであり大切という内容の曲なようだが、メモを見ながらではあったもののしっかりとソプラルが歌っているのに驚く。実は事前に1曲やりたいということで、Saigenjiはブラジル曲をやろうかと思ったらしいが、日本の曲をやりたいというリクエストがあり、彼の第2の故郷である沖縄の曲をデーターで送り、彼女はしっかり練習してきたんだそう。
なんか、いろんな部分で、音楽に対する強い思いや真摯さが溢れるショウでじいーん。シルビア・ペレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日)といい、ルイーザ・ソブラルといい、イベリア半島ばんざい(←我ながら、単純)。とっても、印象的な出し物でした。Saigenjiも、本当にナイス。日経の夕刊にライヴ評が出ます。
▶︎過去の、ジョー・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/201004080752097392/
http://43142.diarynote.jp/201004080754018553/
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▶︎過去のパトリック・ウォーレン
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▶︎過去の、デイヴィッド・ピルチ
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▶︎過去の、ジェイ・ベラーローズ
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▶︎過去の、Saigenji
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/201805091613022617/
https://43142.diarynote.jp/201907130803488810/
https://43142.diarynote.jp/202002120812258847/
▶︎︎過去の、シルビア・ペレス・クルス
https://43142.diarynote.jp/201805121754429711/
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
<今日の、公演>
今日のライヴは本来、19時半からの開始。そして、まずSaigenjiがパフォーマンスした後に、ソブラルが出る予定であった。だが、ポルトガルの国境閉鎖が近づいており、急遽今日の成田発23時便でとんぼ帰りすることになったため、彼女が先発になった。開演時間も、18時45分からと早められた。その変更のため、彼女のライヴは映像配信もなされたよう。彼女たちが空港に急ぐため、楽屋から出てきたさいに、お客はスタンディング・オヴェイション。ちょいいい光景であったし、彼女もとてもうれしそう。こんなおり、日本に来てライヴをやって良かったと思えたのではないか。また、来てください! そして、その後に出演する順序が逆になったSaigenji(+南條レオ)が悠々とパフォーマンスした。
▶︎過去の、南条レオ
https://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
https://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
https://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
https://43142.diarynote.jp/?day=20200211
追記:そういえば、ジョー・ヘンリーの昨年秋に出た新作『The Gospel According to Water』(Ear Music)は彼のギター弾き語りを基調に、大人の追加楽器音がわずかに入る、凛としていながら、慈しみも溢れ出る佳作だ。重くも、しなやか。そんな形容もしたくなるか。リズム楽器の入らない生ギターの弾き語り表現があまり得意ではないぼくが感じるのだから、素晴らしい聞き味を持つのは間違いない。なんでも、ヘンリーは2018年11月に前立腺癌と診断され、治療を受け、死を考えるかたわら、このアルバムを作ったのだという。彼のサイトには、ルシンダ・ウィリアムズ、エルヴィス・コステロ(2002年7月5日、2004年9月19日、2004年12月8日、2006年5月31日、2006年6月1日、2006年6月2日、2011年3月1日)、ジャクソン・ブラウン(2003年5月2日)、ボニー・レイット(2007年4月6日)、ジェイソン・イズベル(2020年1月13日)、ベン・ハーパー(2001年6月18日、2004年3月4日、2006年6月3日、2007年4月5日)、ジョーン・バエズらが1曲ごとに推薦コメントを出している。それは、ヘンリーが頼んだようだ。その文章とともに、各曲も完全な形で、彼のサイトで聞くことができる。
▶︎︎過去の、エルヴィス・コステロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/200412111752390000/
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200606101341360000/
http://43142.diarynote.jp/201103040825532252/
▶︎過去の、ジャクソン・ブラウン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 5.02
▶︎過去の、ボニー・レイット
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶︎過去の、ジェイソン・イズベル
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/
▶︎過去の、ベン・ハーパー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
https://43142.diarynote.jp/200403041444130000/
https://43142.diarynote.jp/200407290730290000/ フジ・ロック 触れてないが出演し、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマのショウにもとびいり
https://43142.diarynote.jp/200606111735540000/
https://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
https://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
1 Desafinado (Slightly Out of Yune) / Ella Fizgerald 『Verve’s Choice』(Verve,1962)
2 Sassy Samba / New York Voices 『Hearts of Fire 』(GRP,1991)
3 Samba De Borboleta / Bud Shank & Clare Fisher 『Bossa Nova Jazz Samba』 (Pacific Jazz,1962)
4 I’ve Got You Under My Skin / Mel Torme with Studio Rio『The Brazil Connection』 (Sony,1965 →2014 )
5 Sweepinng The Chimney / Romero Lubambo 『Rio de Janeiro Underground』(Aosis/JVC,2002)
6 Rio De Maio / Yoichi Murata with Ivan Lins 『Janeiro』(Flair,2010)
7 Insensatez (How Insensitive) / Wes Montgomery 『Tequila』(Verve,1966)
8 Water of March / Cassandra Wilson 『Belly of the Sun』(Blue Note,2002)
9 Tres-Marias (acustico) / Toyono 『黒髪のサンバ』(Victor Entertainment、2016)
10 Payapta Turdi / akiko 『Vida』(Verve,2007)
11 Frro Da Rosinha / Maria Joao & Mrio Laginha 『Chorinho Feliz』(Verve,2000)
2 Sassy Samba / New York Voices 『Hearts of Fire 』(GRP,1991)
3 Samba De Borboleta / Bud Shank & Clare Fisher 『Bossa Nova Jazz Samba』 (Pacific Jazz,1962)
4 I’ve Got You Under My Skin / Mel Torme with Studio Rio『The Brazil Connection』 (Sony,1965 →2014 )
5 Sweepinng The Chimney / Romero Lubambo 『Rio de Janeiro Underground』(Aosis/JVC,2002)
6 Rio De Maio / Yoichi Murata with Ivan Lins 『Janeiro』(Flair,2010)
7 Insensatez (How Insensitive) / Wes Montgomery 『Tequila』(Verve,1966)
8 Water of March / Cassandra Wilson 『Belly of the Sun』(Blue Note,2002)
9 Tres-Marias (acustico) / Toyono 『黒髪のサンバ』(Victor Entertainment、2016)
10 Payapta Turdi / akiko 『Vida』(Verve,2007)
11 Frro Da Rosinha / Maria Joao & Mrio Laginha 『Chorinho Feliz』(Verve,2000)
渋谷・ショーゲート試写室で、2017年カナダ映画を見る。もう、いろんな思いを得まくり。いやあ、これは驚いた。こんな素晴らしいドキュメンタリー映画があったとは。あらゆるジャンルの米国音楽愛好家は見る価値があるのではないか。5月に入ると、恵比寿の東京都写真美術館で公開される(延期→8月7日から、渋谷・シネクイント他で公開)。
表題は、1958年のリンク・レイのインスト曲の名前。ギターのフィード・バック音や爽快なパワー・コードを採用したその曲は5年は先を行った楽曲で、元祖ガレージといった感じでザ・フー(2008年11月17日)のピート・タウンゼントやMC5 のウェイン・クレイマー(2004年5月31日)をはじめ、この曲や彼の奏法を評価する人は少なくない。その曲名を知らなくても、曲が流ればああ聞いたことがあるという人もいるはず。グレイトフル・デッドも取り上げていたし、近年ではビル・フリゼールが『Guitar In The Space Age!』(オーケイ。2014年)でこの曲をカヴァーしていますね。というのはともかく、その扇情性は若者を非行に走らせるという理由で、当時アメリカでは歌詞がないにも関わらず放送禁止となったそう。その事実は、今となってはこの曲の革新性を指し示す輝かしいエピソードとなるが、その裏にはリンク・レイがネイティヴ・アメリカンであり、米国に彼らへの根深い差別があったことも重ねられる。
この映画の原題は、「Rumble:The Indians Who Rocked The World」。そう、米国音楽界で異彩を放ったネイティヴ・アメリカン血筋の音楽家たちの活動に焦点をあてた内容を持つ。リンク・レイという音楽家の歩みを追いながら問題提起/事実確認を促す映画であるのかと思ったが、リンク・レイはとっかかりのアーティストにすぎず、ネイティヴ・アメリカンの出自を持つ、新旧各ジャンルの著名人がいろいろ紹介される。カントリー・ブルース・マンのチャーリー・パットン、初期ジャズ・シンガーのミルドレッド・ベイリー、ジミ・ヘンドリックス(妹のジェニー・ヘンドリックスって、若く見えるんだなあ)、ニューオーリンズのトライヴ・ミュージック、スワンプ・ロッカーのジェシ・エドウィン・デイヴィス、フォーク・シンガーのバフィー・セイント・マリー、リアノン・ギデンズ(2016年3月15日)、ロビー・ロバートソン/ザ・バンド、スティーヴィ・サラス、オジー・オズボーン・バンドやモトリー・クルーのドラマーだったランディ・カスティロ、ブラック・アイド・ピーズ(2001年2月7日、2004年2月11日)のタブー、など。
証言者はジョージ・クリントン(2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日、2016年11月29日)やトニー・べネット(2013年9月4日)、マーティン・スコセッシら様々。そのやり口は通常のドキュメンタリー映画のそれだが、なぜかいい話してるなあと思わせるものが多い。というか、えーそうだったのという事実や話が出てきて〜場合によっては、ネイティヴ・アメリカン因子がその音楽性にどう活きているかということにも言及される〜、もう頷きっぱなし。まさかカナダ人のロビー・ロバートソンがそっちの血をひいているとは思わなかったし、ヘンドリックス(その出自は、ボヘミアン感覚とも繋がるファッションにも現れる。映画は、ウッドストック期においてインディアン調ファションが好まれていたことにも触れる)やジェシ・エド・デイヴィス(彼の1970年アトコ発のセルフ・タイトルのデビュー作はもろに出自を強調したものだった。彼を雇っていたタージ・マハール〜2000年10月12日、2007年4月6日〜のストーンズ〜2003年3月15日〜との話はめちゃ興味深い)らはネイティヴ・アメリカンの血筋であるのは知っていたが、ことさらその事実を掘り下げて深く考えたことはなかったし、先のロバートソンをはじめ、そのルーツをここで初めて知るアーティストも多かった。リンク・レイもまた同様で、彼は純ロック期になってからもいろいろリーダー作を出し続けており、その何作かを聞いたぼくは彼のことを味のあるシンガー・ソングライターだとばかり思っていた。
先に、フラワー・ムーヴメント期に一部ネイティヴ・アメリカンの風俗が認められていたことに触れたが、基本としては、先住民を迫害し端っこにおいやった白いアメリカの負の歴史をないものとするかのように、ネイティヴ・アメリカンは否定されてきたことも映画は語る。ニューオーリンズ・ミュージック大好きと言いながら、ニューオーリンズのマルディグラ・インディアンは、ネイティヴ・アメリカンの女性(男性は、奴隷の逆の流れでアフリカに送られもしたという)とアフリカから来た奴隷男性がくっつけられた先に生まれたというのは、恥ずかしながら、ぼくは初めて知った。なるほど、両者の羽の飾りは重なる。
とかなんとか、もう頷きまくり、啓発も多々される。実はこの映画のエグゼクティヴ・プロデューサーはネイティヴ・アメリカン筋にいる二人が勤めていて、うち一人はアパッチ族の血を引くスティーヴィー・サラス(2004年7月29日、2004年8月3日、2004年8月27日、2004年9月1日、2006年9月24日)。かつてよく取材したことがあり、彼は本当にチャラチャラしたパーティ大好きの人物。いつだったか、「俺のビーチ・ハウスで女友達が死体で発見されて、もー大変。俺が犯人じゃないというのはすぐに証明されたんだけど、スキャンダルを追うメディアの格好のエジキになっちゃったよー。でも、こんな俺でも成長しているところはあって、今ネイティヴ・アメリカンの歴史を見直し、その音楽を活かしたことをやろうともしている」なんて、だいぶ前に言っていたことがあった。映画ででしゃばるところともなく、本当にいい仕事をしたなあ!
監督はカナダ人のキャサリン・ベインブリッジと、アルフォンソ・マイオラナ。ベインブリッジはカナディアン・アボリジニに焦点を当てたドキュメンタリーを作っている。字幕は、レッド・ゼペリン(レッド・ツェッペリン)をはじめ、通常使われているカタカナ人名表記と違い、少し字幕を追うと困惑する場合もある。そしたら、その監修がピーター・バラカンで納得。
追記)
オーネット・コールマン(2006年3月27日)の『Skies of America』(Columbia,1972年)はロンドン交響楽団を起用し英国EMIスタジオで録音された、当人が作曲/編曲を担当した幽玄なオーケストラ作だ。それ、1998年に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団を介して、日本でコールマンとともに再演されたこともあった。その着想は、当時ネイティヴ・アメリカンの保護地区に身を寄せていたムーンドッグをコールマンが尋ねた際に得ている。コールマンは、そのライナー・ノーツで、政治、人種、性別の問題をはじめ、アメリカの空ぐらい激しい変化を見せてきた国もないとしたうえで、「いつになったら、かつてはアメリカの空の恵みを受けていたネイティヴ・アメリカンに思いを向けるのか」と記している。
▶︎過去の、ザ・フー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm ジョン・エントウィッスル 2001年11月9日
https://43142.diarynote.jp/200810010211566772/ 映画
https://43142.diarynote.jp/200811201240456237/
▶︎過去の、ウェイン・クレイマー
https://43142.diarynote.jp/200406100011020000/
▶︎過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
https://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
https://43142.diarynote.jp/201905010724461038/
▶︎過去の、トニー・ベネット
https://43142.diarynote.jp/201309121653282289/
▶︎過去の、リアノン・ギデンズ
https://43142.diarynote.jp/?day=20160315
▶︎過去の、ブラック・アイド・ピーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
https://43142.diarynote.jp/200402112351230000/
▶︎ロビー・ロバートソン抜きの、ザ・バンド関連公演
https://43142.diarynote.jp/201204221307297965/ リヴォン・ヘルム訃報(最後のほう)
https://43142.diarynote.jp/201308110826574632/ ガース・ハドソン
https://43142.diarynote.jp/201909011034527807/ ザ・ウェイト・バンド
▶︎過去の、タージ・マハール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶︎過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 3月13日(バック・バンド)。15日
https://43142.diarynote.jp/201904200941516964/ 展覧会
▶︎過去の、マルディグラ・インディアンのグループであるザ・ワイルド・マグノリアス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
https://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
▶︎︎過去の、スティーヴィー・サラス
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200408030059330000/
http://43142.diarynote.jp/200705181808030000/
https://43142.diarynote.jp/201704031701236564/
▶︎過去の、アボリジニ差別を介する、2012年豪州音楽映画(最後のほう)
https://43142.diarynote.jp/201803161514432320/
▶︎過去の、ピーター・バラカンの英語カタカナ表記に触れた項(最後のほう)
https://43142.diarynote.jp/201503241654351156/
▶︎過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
<今日の、残念。そして……>
横浜で予定されていた、アルゼンチンのトラッド系シンガー/ギタリストのミルタ・アルバレスの公演を見に行こうと思っていたのが、昨日の都知事の新型肺炎注意喚起の会見もあってか、急遽中止となった。オリンピック延期が決まった途端にここぞとばかりしゃしゃり出てきやがったが、10日は遅くない? まったく、ダメな為政者ばかり。ま、それで、大感激の映画をこの日見ることになったのだが。アルバレスは2月から地道に日本をツアーしているが、今はアルゼンチンに戻れなくなっているとも聞く。名古屋と茨城公演はまだあるよう。しかし、中止を聞いて、訪日アーティストの公演はかなりのあいだ見れなくなるのかあ、とも悲しみとともに思った。また、在仏のカメルーン出身マコッサ野郎のマヌ・ディバンゴの新型肺炎による死の報にもめげる。
愛のリアル・ジャズ・マン、チャールズ・ロイド(1938年3月15日生まれ)が、同じメンフィス生まれのアリサ・フラクリン(1942年3月25日生まれ)の誕生日に際し、彼女の至高のヴァイブレションこそが今の私たちの不安を和らげることができる、という内容のことをフェイスブックにポストしていて、癒しを覚えた。そういえば、ジェシ・エドウィン・デイヴィスはブライアン・ウィルソンもヴォーカル参加しているロイドの1970年盤『Warm Watres』(Kapp)に参加。同作のロイドのジャケット・カヴァーの写真は、ジミ・ヘンドリックスみたいに撮られている。ロイドはアフリカ、チェロキー・インディアン、モンゴル、アイルランドの血が混ざっていると言われる。
▶︎︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
https://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
https://43142.diarynote.jp/201909031830055314/
https://43142.diarynote.jp/201909071014576603/
表題は、1958年のリンク・レイのインスト曲の名前。ギターのフィード・バック音や爽快なパワー・コードを採用したその曲は5年は先を行った楽曲で、元祖ガレージといった感じでザ・フー(2008年11月17日)のピート・タウンゼントやMC5 のウェイン・クレイマー(2004年5月31日)をはじめ、この曲や彼の奏法を評価する人は少なくない。その曲名を知らなくても、曲が流ればああ聞いたことがあるという人もいるはず。グレイトフル・デッドも取り上げていたし、近年ではビル・フリゼールが『Guitar In The Space Age!』(オーケイ。2014年)でこの曲をカヴァーしていますね。というのはともかく、その扇情性は若者を非行に走らせるという理由で、当時アメリカでは歌詞がないにも関わらず放送禁止となったそう。その事実は、今となってはこの曲の革新性を指し示す輝かしいエピソードとなるが、その裏にはリンク・レイがネイティヴ・アメリカンであり、米国に彼らへの根深い差別があったことも重ねられる。
この映画の原題は、「Rumble:The Indians Who Rocked The World」。そう、米国音楽界で異彩を放ったネイティヴ・アメリカン血筋の音楽家たちの活動に焦点をあてた内容を持つ。リンク・レイという音楽家の歩みを追いながら問題提起/事実確認を促す映画であるのかと思ったが、リンク・レイはとっかかりのアーティストにすぎず、ネイティヴ・アメリカンの出自を持つ、新旧各ジャンルの著名人がいろいろ紹介される。カントリー・ブルース・マンのチャーリー・パットン、初期ジャズ・シンガーのミルドレッド・ベイリー、ジミ・ヘンドリックス(妹のジェニー・ヘンドリックスって、若く見えるんだなあ)、ニューオーリンズのトライヴ・ミュージック、スワンプ・ロッカーのジェシ・エドウィン・デイヴィス、フォーク・シンガーのバフィー・セイント・マリー、リアノン・ギデンズ(2016年3月15日)、ロビー・ロバートソン/ザ・バンド、スティーヴィ・サラス、オジー・オズボーン・バンドやモトリー・クルーのドラマーだったランディ・カスティロ、ブラック・アイド・ピーズ(2001年2月7日、2004年2月11日)のタブー、など。
証言者はジョージ・クリントン(2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日、2016年11月29日)やトニー・べネット(2013年9月4日)、マーティン・スコセッシら様々。そのやり口は通常のドキュメンタリー映画のそれだが、なぜかいい話してるなあと思わせるものが多い。というか、えーそうだったのという事実や話が出てきて〜場合によっては、ネイティヴ・アメリカン因子がその音楽性にどう活きているかということにも言及される〜、もう頷きっぱなし。まさかカナダ人のロビー・ロバートソンがそっちの血をひいているとは思わなかったし、ヘンドリックス(その出自は、ボヘミアン感覚とも繋がるファッションにも現れる。映画は、ウッドストック期においてインディアン調ファションが好まれていたことにも触れる)やジェシ・エド・デイヴィス(彼の1970年アトコ発のセルフ・タイトルのデビュー作はもろに出自を強調したものだった。彼を雇っていたタージ・マハール〜2000年10月12日、2007年4月6日〜のストーンズ〜2003年3月15日〜との話はめちゃ興味深い)らはネイティヴ・アメリカンの血筋であるのは知っていたが、ことさらその事実を掘り下げて深く考えたことはなかったし、先のロバートソンをはじめ、そのルーツをここで初めて知るアーティストも多かった。リンク・レイもまた同様で、彼は純ロック期になってからもいろいろリーダー作を出し続けており、その何作かを聞いたぼくは彼のことを味のあるシンガー・ソングライターだとばかり思っていた。
先に、フラワー・ムーヴメント期に一部ネイティヴ・アメリカンの風俗が認められていたことに触れたが、基本としては、先住民を迫害し端っこにおいやった白いアメリカの負の歴史をないものとするかのように、ネイティヴ・アメリカンは否定されてきたことも映画は語る。ニューオーリンズ・ミュージック大好きと言いながら、ニューオーリンズのマルディグラ・インディアンは、ネイティヴ・アメリカンの女性(男性は、奴隷の逆の流れでアフリカに送られもしたという)とアフリカから来た奴隷男性がくっつけられた先に生まれたというのは、恥ずかしながら、ぼくは初めて知った。なるほど、両者の羽の飾りは重なる。
とかなんとか、もう頷きまくり、啓発も多々される。実はこの映画のエグゼクティヴ・プロデューサーはネイティヴ・アメリカン筋にいる二人が勤めていて、うち一人はアパッチ族の血を引くスティーヴィー・サラス(2004年7月29日、2004年8月3日、2004年8月27日、2004年9月1日、2006年9月24日)。かつてよく取材したことがあり、彼は本当にチャラチャラしたパーティ大好きの人物。いつだったか、「俺のビーチ・ハウスで女友達が死体で発見されて、もー大変。俺が犯人じゃないというのはすぐに証明されたんだけど、スキャンダルを追うメディアの格好のエジキになっちゃったよー。でも、こんな俺でも成長しているところはあって、今ネイティヴ・アメリカンの歴史を見直し、その音楽を活かしたことをやろうともしている」なんて、だいぶ前に言っていたことがあった。映画ででしゃばるところともなく、本当にいい仕事をしたなあ!
監督はカナダ人のキャサリン・ベインブリッジと、アルフォンソ・マイオラナ。ベインブリッジはカナディアン・アボリジニに焦点を当てたドキュメンタリーを作っている。字幕は、レッド・ゼペリン(レッド・ツェッペリン)をはじめ、通常使われているカタカナ人名表記と違い、少し字幕を追うと困惑する場合もある。そしたら、その監修がピーター・バラカンで納得。
追記)
オーネット・コールマン(2006年3月27日)の『Skies of America』(Columbia,1972年)はロンドン交響楽団を起用し英国EMIスタジオで録音された、当人が作曲/編曲を担当した幽玄なオーケストラ作だ。それ、1998年に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団を介して、日本でコールマンとともに再演されたこともあった。その着想は、当時ネイティヴ・アメリカンの保護地区に身を寄せていたムーンドッグをコールマンが尋ねた際に得ている。コールマンは、そのライナー・ノーツで、政治、人種、性別の問題をはじめ、アメリカの空ぐらい激しい変化を見せてきた国もないとしたうえで、「いつになったら、かつてはアメリカの空の恵みを受けていたネイティヴ・アメリカンに思いを向けるのか」と記している。
▶︎過去の、ザ・フー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm ジョン・エントウィッスル 2001年11月9日
https://43142.diarynote.jp/200810010211566772/ 映画
https://43142.diarynote.jp/200811201240456237/
▶︎過去の、ウェイン・クレイマー
https://43142.diarynote.jp/200406100011020000/
▶︎過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
https://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
https://43142.diarynote.jp/201905010724461038/
▶︎過去の、トニー・ベネット
https://43142.diarynote.jp/201309121653282289/
▶︎過去の、リアノン・ギデンズ
https://43142.diarynote.jp/?day=20160315
▶︎過去の、ブラック・アイド・ピーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
https://43142.diarynote.jp/200402112351230000/
▶︎ロビー・ロバートソン抜きの、ザ・バンド関連公演
https://43142.diarynote.jp/201204221307297965/ リヴォン・ヘルム訃報(最後のほう)
https://43142.diarynote.jp/201308110826574632/ ガース・ハドソン
https://43142.diarynote.jp/201909011034527807/ ザ・ウェイト・バンド
▶︎過去の、タージ・マハール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶︎過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 3月13日(バック・バンド)。15日
https://43142.diarynote.jp/201904200941516964/ 展覧会
▶︎過去の、マルディグラ・インディアンのグループであるザ・ワイルド・マグノリアス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
https://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
▶︎︎過去の、スティーヴィー・サラス
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200408030059330000/
http://43142.diarynote.jp/200705181808030000/
https://43142.diarynote.jp/201704031701236564/
▶︎過去の、アボリジニ差別を介する、2012年豪州音楽映画(最後のほう)
https://43142.diarynote.jp/201803161514432320/
▶︎過去の、ピーター・バラカンの英語カタカナ表記に触れた項(最後のほう)
https://43142.diarynote.jp/201503241654351156/
▶︎過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
<今日の、残念。そして……>
横浜で予定されていた、アルゼンチンのトラッド系シンガー/ギタリストのミルタ・アルバレスの公演を見に行こうと思っていたのが、昨日の都知事の新型肺炎注意喚起の会見もあってか、急遽中止となった。オリンピック延期が決まった途端にここぞとばかりしゃしゃり出てきやがったが、10日は遅くない? まったく、ダメな為政者ばかり。ま、それで、大感激の映画をこの日見ることになったのだが。アルバレスは2月から地道に日本をツアーしているが、今はアルゼンチンに戻れなくなっているとも聞く。名古屋と茨城公演はまだあるよう。しかし、中止を聞いて、訪日アーティストの公演はかなりのあいだ見れなくなるのかあ、とも悲しみとともに思った。また、在仏のカメルーン出身マコッサ野郎のマヌ・ディバンゴの新型肺炎による死の報にもめげる。
愛のリアル・ジャズ・マン、チャールズ・ロイド(1938年3月15日生まれ)が、同じメンフィス生まれのアリサ・フラクリン(1942年3月25日生まれ)の誕生日に際し、彼女の至高のヴァイブレションこそが今の私たちの不安を和らげることができる、という内容のことをフェイスブックにポストしていて、癒しを覚えた。そういえば、ジェシ・エドウィン・デイヴィスはブライアン・ウィルソンもヴォーカル参加しているロイドの1970年盤『Warm Watres』(Kapp)に参加。同作のロイドのジャケット・カヴァーの写真は、ジミ・ヘンドリックスみたいに撮られている。ロイドはアフリカ、チェロキー・インディアン、モンゴル、アイルランドの血が混ざっていると言われる。
▶︎︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
https://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
https://43142.diarynote.jp/201909031830055314/
https://43142.diarynote.jp/201909071014576603/
R.I.P.アラン・メリル(1951年2月19日〜2020年3月29日)
2020年3月29日 音楽https://43142.diarynote.jp/200507161353300000/
これから、新型肺炎禍のなか、こういう投稿をしないですむことを祈る。しかし、89歳の御母堂の気持ちを考えると、、、、。
これから、新型肺炎禍のなか、こういう投稿をしないですむことを祈る。しかし、89歳の御母堂の気持ちを考えると、、、、。
R.I.P.ウォレス・ルーニー(1960年5月25日〜2020年3月31日)
2020年3月31日 音楽新型肺炎のため、ニュージャージー州パターソンの病院にて死去。まだ50代であった。おそらく、進歩的なピアニストである故ジェリ・アレン(2004年11月3日)とは別れていなかったと思うが。リンクを見てもらえば分かるかと思うが、ぼくは彼のことを評価していなかった。こういう場合はきっぱり書いているのが、少し辛い。だが、自分の責任において、自らの見解を示すのがぼくの仕事だ。どうぞ、天国で真っ先にデイヴィスさんと会ってください。
▶︎過去の、ウォレス・ルーニー
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/ ジュリ・アレンも同行。
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎パターソンンを舞台にした、ジャームッシュの映画
https://43142.diarynote.jp/201707080859335054/
▶︎過去の、ウォレス・ルーニー
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/ ジュリ・アレンも同行。
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎パターソンンを舞台にした、ジャームッシュの映画
https://43142.diarynote.jp/201707080859335054/