米国中西部のオハイオ州とミシガン州をベースとする、新旧(と書いていいかな)R&Bの担い手のショウをはしご。
まず、米国黒人音楽の積み上げられてきた滋味を山ほど持つ大娯楽ファンク集団、ザップ(2010年2月11日、2011年4月24日)を見る。彼らがいかに素晴らしく、起爆力と楽しさにあふれているかというのは過去の2度の公演記録を見ていただくとして、今回も“鉄板”のパフォーマンスを繰り広げた。イエイ。ただし今回は、過去のショウに同行していた元エレクトラ契約喉自慢歌手のシャーリー・マードックは同行せずに、ザップのみで実演。でもって、今回は6人とバンドの人数が少なくなっていたのだが、ぼくはなんら問題なく、楽しんだな。絶え間ない楽器の持ち替え、七変化的な格好とフリの数々、なんとも勘所をついたヴォコーダー使用も含め、もう彼らならではのめくるめく魅力はこれでもかと届けられたもの。うぬ、多少R&Bとつながった賑やかしなバンドをやっている人はザップのショウを必見であると思う。なぜか、今回50分とステージの時間は短め。でも、起伏に富んだ、生理的にカラフルな、あまりに周到で、正のヴェクトルを持つライヴに過剰な短さを感じる人はあまりいなかったのではないか。そりゃ、彼らのようなグループは短いよりは長くやったほうがいいけど。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
もう一つは、デトロイト・ベースの自作派メロウ派R&B歌手のケム。こちらは、南青山・ブルーノート東京。洒脱で、でもちゃんと美味しい黒さも持つ、今様洗練ソウルを存分に表出できる担い手であり、その見解をなんら裏切らないパフォーマンスを見せる。キーボード、ギター、ベース(縦も一部弾いた彼がバンド・リーダーを勤めているよう)、ドラムというバンドも整っていて、ショウとしての完成度は高い。ケムを含めそれぞれ思い思いにスーツを着用、それも出し物の音楽的内容と合う。ケムは円満で紳士的な雰囲気を持つ人だが、2003年以降モータウンから音楽を送り出す前は、ホームレスで薬中毒であった人物。が、ステージ上の彼をただ見るぶんにはそんなこと全然分らない。そういえば、ヤク中&ホームレスを経験しているR&Bシンガーというと故ハワード・テイト(2003年12月13日)のことが思い出されますね。なお、2曲では、ケムはピアノを弾きながら歌う。アンコールは西海岸の弛緩ブルースの大家チャールズ・ブラウンで一番知られる「メリー・クリスマス・ベイビー」をしっとり&スウィートに。なんで年明けにクリマス・ソングをやるのかと思ったら、彼の2012年新作はクリスマス・アルバムで、そこにもこの曲は収められているんだよな。1969年ナッシュビル生まれだからもう40歳を過ぎているが、見た目はもう少し若く見えた。彼ら、90分ぐらいやりました。
<今日の、扁桃腺>
えーん。昨日から扁桃腺が腫れ気味。当然、少し体温も上がっていると思われる。肩だるい。ながら、できるだけ平常心(薬も飲まず、とうぜん医者にもいかず)で仕事をし、夜は遊ぶ。
まず、米国黒人音楽の積み上げられてきた滋味を山ほど持つ大娯楽ファンク集団、ザップ(2010年2月11日、2011年4月24日)を見る。彼らがいかに素晴らしく、起爆力と楽しさにあふれているかというのは過去の2度の公演記録を見ていただくとして、今回も“鉄板”のパフォーマンスを繰り広げた。イエイ。ただし今回は、過去のショウに同行していた元エレクトラ契約喉自慢歌手のシャーリー・マードックは同行せずに、ザップのみで実演。でもって、今回は6人とバンドの人数が少なくなっていたのだが、ぼくはなんら問題なく、楽しんだな。絶え間ない楽器の持ち替え、七変化的な格好とフリの数々、なんとも勘所をついたヴォコーダー使用も含め、もう彼らならではのめくるめく魅力はこれでもかと届けられたもの。うぬ、多少R&Bとつながった賑やかしなバンドをやっている人はザップのショウを必見であると思う。なぜか、今回50分とステージの時間は短め。でも、起伏に富んだ、生理的にカラフルな、あまりに周到で、正のヴェクトルを持つライヴに過剰な短さを感じる人はあまりいなかったのではないか。そりゃ、彼らのようなグループは短いよりは長くやったほうがいいけど。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
もう一つは、デトロイト・ベースの自作派メロウ派R&B歌手のケム。こちらは、南青山・ブルーノート東京。洒脱で、でもちゃんと美味しい黒さも持つ、今様洗練ソウルを存分に表出できる担い手であり、その見解をなんら裏切らないパフォーマンスを見せる。キーボード、ギター、ベース(縦も一部弾いた彼がバンド・リーダーを勤めているよう)、ドラムというバンドも整っていて、ショウとしての完成度は高い。ケムを含めそれぞれ思い思いにスーツを着用、それも出し物の音楽的内容と合う。ケムは円満で紳士的な雰囲気を持つ人だが、2003年以降モータウンから音楽を送り出す前は、ホームレスで薬中毒であった人物。が、ステージ上の彼をただ見るぶんにはそんなこと全然分らない。そういえば、ヤク中&ホームレスを経験しているR&Bシンガーというと故ハワード・テイト(2003年12月13日)のことが思い出されますね。なお、2曲では、ケムはピアノを弾きながら歌う。アンコールは西海岸の弛緩ブルースの大家チャールズ・ブラウンで一番知られる「メリー・クリスマス・ベイビー」をしっとり&スウィートに。なんで年明けにクリマス・ソングをやるのかと思ったら、彼の2012年新作はクリスマス・アルバムで、そこにもこの曲は収められているんだよな。1969年ナッシュビル生まれだからもう40歳を過ぎているが、見た目はもう少し若く見えた。彼ら、90分ぐらいやりました。
<今日の、扁桃腺>
えーん。昨日から扁桃腺が腫れ気味。当然、少し体温も上がっていると思われる。肩だるい。ながら、できるだけ平常心(薬も飲まず、とうぜん医者にもいかず)で仕事をし、夜は遊ぶ。