ブルーノート(ノラ・ジョーンズのブレイク以降、ジャズではなく、なかばアダルト・ポップのレーベルとなっている)と契約する、84年テキサス州生まれの女性シンガー・ソングライター。彼女のお母さんは韓国人と伝えられる。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
冒頭は訥々、ギター弾き語り。が、途中から、そのコーラス・パートにどんどん歌声が重なっていく。まず、正旋律の歌を1コーラス、サンプリング。それを流してハモリ声を歌いまたそれをサンプリングし、三声のコーラスを彼女はあっさりとその場で作り、さらりと披露。ギター音を芸当的にサンプリングする人は少なくないが、こんなに自然にサンプラー音を自己弾き語り表現に活用する人もいるんだア。意外に、技巧もあるじゃん。
基本はバンドを伴ってのもので、「マイ・ニュー・バンド」と言って紹介したのは、ピアノ/キーボード、ギター、ベース、ドラムという編成で、皆けっこう若そうで、コーラスも和気あいあいと取る。ベース奏者はアーン同様にアジアの血が入っていそうな女性、鍵盤奏者は若いときのリチャード・マニュエル(ザ・バンド)を思い出させる。それだけで、ちょいドキドキした?
ほんわかした情感を持つ、生っぽい等身大ポップ曲を無理なく披露。手触りよし。そして、伝わってくるのは、アーンやバンド構成員の性格の良さ。アーンは何度かプロモーションや公演のため来日経験があるにも関わらず、新婚旅行の地に京都を選んだというから、相当な親日家なんだろう。そういえば、ジブリ映画(と、書いておいてナンだが、アニメ映画にうといぼくはどういう映画なのか想像できない)の大ファンのようで、シブリ博物館は私にとって最高の場所と言って、ジブリ映画で使われたというジョン・デンヴァー作の「カントリー・ロード」の日本語ヴァージョンを綺麗なイントネーションのもと歌う。また、終盤には気持ちを込めて、「上を向いて歩こう」を英語詞ではなく、日本語歌詞で見事に歌いきりもした。その際、ギタリストくんも日本語でコーラスを付けた。
普通にアルバムで聞けることを再現しても及第点となるところ、アーンご一行様はそれだけに終わらぬ、ライヴならではのスペシャル感をいろいろと介する方向(ながら、それはぜんぜん押しつけがましかったりせず、おしとやか)でやっていったのだから、立派と言うしかない。ひねたおやじも、満たされた気持ちになりました。
<今日のアーンさん>
アーンは当初2作目の発売を経て、この6月に来日する予定だったところがキャンセル、今回仕切り直しされて来日公演を行った。ここのところ、その手の仕切り直しの来日公演があったり、アナウンスされているが、それは日本の原発事故に対する海外マネイジメント側の危惧が減じてきていることを示すのだろうか。
冒頭は訥々、ギター弾き語り。が、途中から、そのコーラス・パートにどんどん歌声が重なっていく。まず、正旋律の歌を1コーラス、サンプリング。それを流してハモリ声を歌いまたそれをサンプリングし、三声のコーラスを彼女はあっさりとその場で作り、さらりと披露。ギター音を芸当的にサンプリングする人は少なくないが、こんなに自然にサンプラー音を自己弾き語り表現に活用する人もいるんだア。意外に、技巧もあるじゃん。
基本はバンドを伴ってのもので、「マイ・ニュー・バンド」と言って紹介したのは、ピアノ/キーボード、ギター、ベース、ドラムという編成で、皆けっこう若そうで、コーラスも和気あいあいと取る。ベース奏者はアーン同様にアジアの血が入っていそうな女性、鍵盤奏者は若いときのリチャード・マニュエル(ザ・バンド)を思い出させる。それだけで、ちょいドキドキした?
ほんわかした情感を持つ、生っぽい等身大ポップ曲を無理なく披露。手触りよし。そして、伝わってくるのは、アーンやバンド構成員の性格の良さ。アーンは何度かプロモーションや公演のため来日経験があるにも関わらず、新婚旅行の地に京都を選んだというから、相当な親日家なんだろう。そういえば、ジブリ映画(と、書いておいてナンだが、アニメ映画にうといぼくはどういう映画なのか想像できない)の大ファンのようで、シブリ博物館は私にとって最高の場所と言って、ジブリ映画で使われたというジョン・デンヴァー作の「カントリー・ロード」の日本語ヴァージョンを綺麗なイントネーションのもと歌う。また、終盤には気持ちを込めて、「上を向いて歩こう」を英語詞ではなく、日本語歌詞で見事に歌いきりもした。その際、ギタリストくんも日本語でコーラスを付けた。
普通にアルバムで聞けることを再現しても及第点となるところ、アーンご一行様はそれだけに終わらぬ、ライヴならではのスペシャル感をいろいろと介する方向(ながら、それはぜんぜん押しつけがましかったりせず、おしとやか)でやっていったのだから、立派と言うしかない。ひねたおやじも、満たされた気持ちになりました。
<今日のアーンさん>
アーンは当初2作目の発売を経て、この6月に来日する予定だったところがキャンセル、今回仕切り直しされて来日公演を行った。ここのところ、その手の仕切り直しの来日公演があったり、アナウンスされているが、それは日本の原発事故に対する海外マネイジメント側の危惧が減じてきていることを示すのだろうか。