今年で10年目を迎える、という。メイン会場は5.000人規模の東京国際フォーラムのホールA。ジャズで0.5万人もの客をあつめるのは困難なわけで、そのため純ジャズではない出演者や軟派な担い手をそろえるのが常であるのだが、このフェスが面白いのは、その一方、硬派だったり見所アリのジャズの担い手もしっかり用意し、そちらは無料ステージで太っ腹に提供しているところ。で、過去その無料のショウは野外スペースで行われていた(屋台がいろいろ出ていて、そこはお祭り気分も横溢していた)わけだが、今年はその野外会場はそのままに、もう一つホールD7という300人規模のホールでも無料公演が持たれた。欧州や豪州の実力者がずらり揃ったその顔触れは興味惹かれるアクトだらけで、ぼくはとってもうれしい。
で、この晩は、無料たるホールD7で、シニッカ・ランゲラン、ザ・プロンクトンズ、マイク・ノック・トリオ・ウィズ・日野皓正(彼は、この日曜のホールAの出演リーダーでもある)を見る。また、その合間に、ラウル・ミドン(2009年10月8日、他)とLAのフュージョン系有名奏者が集うセッションも少し見た。
フィンランドがルーツとなる伝承音楽研究/実践者であるランゲランはハープを横に置いたようなやはりフィンランド起源の弦楽器カンテレ(小さなハープを寝かせたような感じの弦楽器。彼女は39弦のものを使う。トレモロみたいな機能を引き出すレバー付き)を弾きながら透明感ある声をのせる。彼女は現在ECMと契約しているが、その11年新作『ザ・ランド・ザット・イズ・ノット』に入っていた曲はほとんどやったのではないか。とにかく、太鼓と現代、素朴とモダンを自在に行き来する静謐な一人パフォーマンスは聞き所満載。アルバムにおいてはスカンジナヴィアの実力派ジャズ・マンが好サポートしているが、それなしでもジャズ的広がりを覚えさせる部分もあって、本当に素晴らしいタレントだった。
ニュー・クール・コレクティヴ(2009年9月6日)のギタリストのアントン・ハウトスミットらオランダの実力者が集った4人組(ギター、サックス、電気ベース、ドラム)のザ・プロクトンズは立った現代ジャズというよりは、辛口フュージョン濃度が強い。ちょい、がっかり。ベースがペラ男濃度の高い電気なせいか。そのべース奏者はやはりニュー・クール・コレクティヴのベンジャミン・ハーマン(2009年9月4日、他)がゲスト入りし、今年の東京ジャズの無料ステージに出演するアムステルダム・ジャズ・コネクションにも参加、そちらでは縦ベースを弾くというが。
豪州ジャズ界の大御所ピアニストのマイク・ノック(かつては、米国でブリブリ活動していたこともある実力者。ネクサスというシャープなジャズ・ロック・バンドをやっていたこともあった)は、さすがの硬派で跳躍力の高い演奏を披露。日野(2011年7月31日、他)もぶいぶい、タップ・ダンスもかます。リアルなジャズ演奏。最後の曲は、ほぼフリー・フォーム演奏だった。
<今日の永田町>
東京国際フォーラムやコットンクラブにぼくが行く場合は、地下鉄半蔵門線→有楽町線と乗り継いで行くのが常。その乗換駅は永田町なのだが、そこで乗り換え待ちをしていると、ここのところ思わずキョロキョロしてしまう。というのも、普通の会社員ぽい人が短パンに着替えて構内をジョギングしているのを知人が初夏に見たというので。なるほど、複数の線が乗り入れている永田町はホームからホームをつなげば平気で2kぐらいはあるだろうし、途中には地下鉄の階段でもトップ級に長いものがあったりして、障害走にはもってこい? 外を走るよりも涼しいだろうしなー。その様、その人を、一瞥したい。知人はなんか見てはいけないモノを見てしまった気分を得て、目をそらしたそうだが。
で、この晩は、無料たるホールD7で、シニッカ・ランゲラン、ザ・プロンクトンズ、マイク・ノック・トリオ・ウィズ・日野皓正(彼は、この日曜のホールAの出演リーダーでもある)を見る。また、その合間に、ラウル・ミドン(2009年10月8日、他)とLAのフュージョン系有名奏者が集うセッションも少し見た。
フィンランドがルーツとなる伝承音楽研究/実践者であるランゲランはハープを横に置いたようなやはりフィンランド起源の弦楽器カンテレ(小さなハープを寝かせたような感じの弦楽器。彼女は39弦のものを使う。トレモロみたいな機能を引き出すレバー付き)を弾きながら透明感ある声をのせる。彼女は現在ECMと契約しているが、その11年新作『ザ・ランド・ザット・イズ・ノット』に入っていた曲はほとんどやったのではないか。とにかく、太鼓と現代、素朴とモダンを自在に行き来する静謐な一人パフォーマンスは聞き所満載。アルバムにおいてはスカンジナヴィアの実力派ジャズ・マンが好サポートしているが、それなしでもジャズ的広がりを覚えさせる部分もあって、本当に素晴らしいタレントだった。
ニュー・クール・コレクティヴ(2009年9月6日)のギタリストのアントン・ハウトスミットらオランダの実力者が集った4人組(ギター、サックス、電気ベース、ドラム)のザ・プロクトンズは立った現代ジャズというよりは、辛口フュージョン濃度が強い。ちょい、がっかり。ベースがペラ男濃度の高い電気なせいか。そのべース奏者はやはりニュー・クール・コレクティヴのベンジャミン・ハーマン(2009年9月4日、他)がゲスト入りし、今年の東京ジャズの無料ステージに出演するアムステルダム・ジャズ・コネクションにも参加、そちらでは縦ベースを弾くというが。
豪州ジャズ界の大御所ピアニストのマイク・ノック(かつては、米国でブリブリ活動していたこともある実力者。ネクサスというシャープなジャズ・ロック・バンドをやっていたこともあった)は、さすがの硬派で跳躍力の高い演奏を披露。日野(2011年7月31日、他)もぶいぶい、タップ・ダンスもかます。リアルなジャズ演奏。最後の曲は、ほぼフリー・フォーム演奏だった。
<今日の永田町>
東京国際フォーラムやコットンクラブにぼくが行く場合は、地下鉄半蔵門線→有楽町線と乗り継いで行くのが常。その乗換駅は永田町なのだが、そこで乗り換え待ちをしていると、ここのところ思わずキョロキョロしてしまう。というのも、普通の会社員ぽい人が短パンに着替えて構内をジョギングしているのを知人が初夏に見たというので。なるほど、複数の線が乗り入れている永田町はホームからホームをつなげば平気で2kぐらいはあるだろうし、途中には地下鉄の階段でもトップ級に長いものがあったりして、障害走にはもってこい? 外を走るよりも涼しいだろうしなー。その様、その人を、一瞥したい。知人はなんか見てはいけないモノを見てしまった気分を得て、目をそらしたそうだが。
前日に続いて、有楽町・東京国際フォーラム。昨日/今日と大型台風来襲が報じられていた(一時は埼玉スタジアムでのサッカーW杯予選試合の開催も危ぶまれた)ものの、雨はほぼ降らず。
12時半から、ホールD7で、フランスのレミ・バノシアン・トリオをまず見る。ピアノ、ウッド・ベース、ドラムと純なピアノ・トリオ編成だが、ドラマーが非4ビートの立ったビートを叩くので、疾走感を持つ。その後は、ホールAで、カウント・ベイシー・オーケストラ(2010年12月28日)を見た。おお、ビッグ・バンドはでかいステージに映えるな。
ホールD7に戻って、オランダのマイク・デル・フェロ・トリオを見るが、その聞き味の良さにびっくり。わー。ルックスはパっとしない只の中年のおっさんだが、<アンサンブルにも気を使った詩情/ストーリー性>と<ジャズ的な飛翔感>を無理なく併せ持つそれには感心。スタイリストやなあ。ときに左手でキーボードを扱ったり、女性ベーシストは曲によっては電気ベースに持ち替えぐつぐつと弾いたりもするのだが、それも必然性あり。アーティスト性、瀟酒に舞う。当人は指をタカタカ交互に下ろすような弾き方をし、それは見た目には印象的。
そのあと、ホールAで、フランスの著名映画音楽作家/ジャズ・ピアニストのミシェル・ルグラン。80歳ちょい手前、トリオにて。初めて見ると思うが何気に感服。開かれた娯楽性と洒脱な創意とチャーミングな人間味が見事に一体となったパフォーマンスで、それは楽しい。彼はけっこう歌いもするが、それも味あり。笑顔で、接せた。
以上は昼の部。知人と飲食した後、ホールD7で、ノルウェーのトルド・グスタフセン・アンサンブル。ピアノ、サックス、ベース、ドラムという編成。いやあ、これも個性あり。もう、音数を減らし淡々と生理的に研ぎすまされた音を重ねていき、もう一つの紋様や風景のようなものが浮かび上げる……。発展の入り口を常に横においた、抑制されまくりの美の連鎖。アンサンブルと名乗るのも納得だし、さすがグスタフセンは今のECMのエースの一人だなと納得した。ホールD7のタイム・テーブルはアーティスト出演間の休憩が1時間取られているので、またホールAへ。インコグニート(2011年3月31日、他)がやっている。毎度の感じだが、こういうのはフェスには強い。3.11後に作ったチャリティ・ソング「ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ」もやる。最後はリーダーのブルーイの心のこもった口上にオーディエンスはシーン。そして、その後に割れるような拍手歓声。
ホールAのアーティスト間の休憩は15分なので、そのままいて、アンソニー・ジャクソン(2010年10月26日、他)とサイモン・フィリップスというおやじのリズム隊とともに組んだ、上原ひろみ(2010年12月3日、他)の新トリオ(ザ・トリオ・プロジェクトと名乗る。すでに、アルバムを1枚発売済み)を見る。そりゃ、共に実力者ではあるだろうけど、なんで今さら彼らと組まなきゃならんのかとぼくはどうしても思ってしまうが、当人にとっては念願の顔合わせであるという。で、繰り広げられるは、上原流のキメキメのプログ(レッシヴ)・ロック的なピアノ・トリオ演奏。過剰にして、畸形。でも、それは壮絶なインタープレイや研ぎすまされた協調を経てのものではあるし、ここまで徹底してやられたらグの音も出ない。ジャズでもねえしロックでもねえ、だが壮絶なインストゥルメンタルであるのは間違いない。とともに、やっぱり、何を弾こうと上原の歓びと気に満ちた演奏の様は見る者を引きつける。ヒネたぼくも、これは音楽の女神が微笑まずにはいられないだろうと、思っちゃう。うひょー。しかし、ショウが終わるとリズム隊の2人は3キロぐらいしぼんだ感じで、超ぐったりなんじゃないか。
途中で出て、ホールD7で、オーストラリアのピアノ・トリオであるミスインタープロテートの演奏をチェック。全然知らない人たちだったが、これもなかなか。ピアニストのショーン・フォランはブラッド・メルドー(2005年2月20日、他)以後と言える弾き味を持つ人だが、フォラン・トリオではなくちゃんとグループ名を名乗っているのがすんなり納得できる噛み合いのもと、視点ある美意識を抱えるトリオ演奏が持たれる。最後の曲はちょっと前衛的な導入部から、グルーヴィなベース・ラインが支配するパートに移り、その後鮮やか詩的に飛翔するというマジカルな曲。感心。オーストラリア、すげえな。
<今日の映像>
ホールAもホールD7も、ちゃんとヴィジョンが置かれ、客には映像が提供される。特に、広いホールAの映像はいろんなカメラ・アングルのもと、出演者の諸々を伝えようとする。何年か前はびっくりするほど劣悪な画質の映像を無神経に流していたこともあったわけで、時の積み重ねを感じました。
12時半から、ホールD7で、フランスのレミ・バノシアン・トリオをまず見る。ピアノ、ウッド・ベース、ドラムと純なピアノ・トリオ編成だが、ドラマーが非4ビートの立ったビートを叩くので、疾走感を持つ。その後は、ホールAで、カウント・ベイシー・オーケストラ(2010年12月28日)を見た。おお、ビッグ・バンドはでかいステージに映えるな。
ホールD7に戻って、オランダのマイク・デル・フェロ・トリオを見るが、その聞き味の良さにびっくり。わー。ルックスはパっとしない只の中年のおっさんだが、<アンサンブルにも気を使った詩情/ストーリー性>と<ジャズ的な飛翔感>を無理なく併せ持つそれには感心。スタイリストやなあ。ときに左手でキーボードを扱ったり、女性ベーシストは曲によっては電気ベースに持ち替えぐつぐつと弾いたりもするのだが、それも必然性あり。アーティスト性、瀟酒に舞う。当人は指をタカタカ交互に下ろすような弾き方をし、それは見た目には印象的。
そのあと、ホールAで、フランスの著名映画音楽作家/ジャズ・ピアニストのミシェル・ルグラン。80歳ちょい手前、トリオにて。初めて見ると思うが何気に感服。開かれた娯楽性と洒脱な創意とチャーミングな人間味が見事に一体となったパフォーマンスで、それは楽しい。彼はけっこう歌いもするが、それも味あり。笑顔で、接せた。
以上は昼の部。知人と飲食した後、ホールD7で、ノルウェーのトルド・グスタフセン・アンサンブル。ピアノ、サックス、ベース、ドラムという編成。いやあ、これも個性あり。もう、音数を減らし淡々と生理的に研ぎすまされた音を重ねていき、もう一つの紋様や風景のようなものが浮かび上げる……。発展の入り口を常に横においた、抑制されまくりの美の連鎖。アンサンブルと名乗るのも納得だし、さすがグスタフセンは今のECMのエースの一人だなと納得した。ホールD7のタイム・テーブルはアーティスト出演間の休憩が1時間取られているので、またホールAへ。インコグニート(2011年3月31日、他)がやっている。毎度の感じだが、こういうのはフェスには強い。3.11後に作ったチャリティ・ソング「ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ」もやる。最後はリーダーのブルーイの心のこもった口上にオーディエンスはシーン。そして、その後に割れるような拍手歓声。
ホールAのアーティスト間の休憩は15分なので、そのままいて、アンソニー・ジャクソン(2010年10月26日、他)とサイモン・フィリップスというおやじのリズム隊とともに組んだ、上原ひろみ(2010年12月3日、他)の新トリオ(ザ・トリオ・プロジェクトと名乗る。すでに、アルバムを1枚発売済み)を見る。そりゃ、共に実力者ではあるだろうけど、なんで今さら彼らと組まなきゃならんのかとぼくはどうしても思ってしまうが、当人にとっては念願の顔合わせであるという。で、繰り広げられるは、上原流のキメキメのプログ(レッシヴ)・ロック的なピアノ・トリオ演奏。過剰にして、畸形。でも、それは壮絶なインタープレイや研ぎすまされた協調を経てのものではあるし、ここまで徹底してやられたらグの音も出ない。ジャズでもねえしロックでもねえ、だが壮絶なインストゥルメンタルであるのは間違いない。とともに、やっぱり、何を弾こうと上原の歓びと気に満ちた演奏の様は見る者を引きつける。ヒネたぼくも、これは音楽の女神が微笑まずにはいられないだろうと、思っちゃう。うひょー。しかし、ショウが終わるとリズム隊の2人は3キロぐらいしぼんだ感じで、超ぐったりなんじゃないか。
途中で出て、ホールD7で、オーストラリアのピアノ・トリオであるミスインタープロテートの演奏をチェック。全然知らない人たちだったが、これもなかなか。ピアニストのショーン・フォランはブラッド・メルドー(2005年2月20日、他)以後と言える弾き味を持つ人だが、フォラン・トリオではなくちゃんとグループ名を名乗っているのがすんなり納得できる噛み合いのもと、視点ある美意識を抱えるトリオ演奏が持たれる。最後の曲はちょっと前衛的な導入部から、グルーヴィなベース・ラインが支配するパートに移り、その後鮮やか詩的に飛翔するというマジカルな曲。感心。オーストラリア、すげえな。
<今日の映像>
ホールAもホールD7も、ちゃんとヴィジョンが置かれ、客には映像が提供される。特に、広いホールAの映像はいろんなカメラ・アングルのもと、出演者の諸々を伝えようとする。何年か前はびっくりするほど劣悪な画質の映像を無神経に流していたこともあったわけで、時の積み重ねを感じました。
ザ・ウェリントンズ、Scott Goes For
2011年9月6日 音楽 新代田・フィーヴァー。まず、日本のバンドのScott Goes Forがパフォーマンス。なかなかに的をいたパワー・ポップを聞かせる。とてもフツーな外見を持つ男性が4人揃ったバンドで、ルックスで勝負できる人がいれば、もっと大きな支持を集めても不思議はないよなーと思う。歌詞はおそらく英語だろうし、洋楽流れノリを持つのに、どうしてMCは日本人流儀にのっとり愚にもつかない話をえんえんとするのだろう? 音楽にはニコニコ触れられたのに、それにはげんなりした。
そして、豪州のパワー・ポップ・バンドである5人組のザ・ウェリントンズ。男3人、女2人。先のScott Goes Forはコーラスの感じなどから初期ザ・ビートルズ愛好を透けさせる(それ、素敵な事だと思う)ところもあるが、もう少し若い彼らはニュー・ウェイヴ期のパワー・ポップ系表現を起点に置く、と感じる。初期エルヴィス・コステロみたいなピート・ポップ曲もやれば、女性鍵盤奏者はいかにもニュー・ウェイヴ期を想起させるキーボード単音装飾音を弾いてみたり。前座と比較すると、知識と深みに欠けると感じさせる部分もあるかな。が、男女がまっつぐに事に当たる様は良い。
<今日のサッカー>
深夜ちかく、W杯予選の2試合目があった。アウェーでの一戦。ぼくん家は地上波が見れないので、友達ん所で見る。とても見たいとは思わなかった(ザッケローニはけっこう好き)が、誘いもいただいたので。しかし、アジアは広すぎ。東アジアと、中央アジアやアラブを一緒にしちゃうのは距離的に(文化的にも?)無理があると思うが。ところで、今の日本のプロ野球チームの選手の96%はぜんぜん知らない人でびっくり。普段は興味ゼロなので考えたこともないが、他人と接するとそういうことに気付かされる。清水エスパルスに入団したフレドリック・ユングベリは果たして活躍できるのか。かつてアーセナルで10年近くブイブイいわせた選手なので、実力者だったのはまちがいないが。それが、この晩の一番の話題……。
そして、豪州のパワー・ポップ・バンドである5人組のザ・ウェリントンズ。男3人、女2人。先のScott Goes Forはコーラスの感じなどから初期ザ・ビートルズ愛好を透けさせる(それ、素敵な事だと思う)ところもあるが、もう少し若い彼らはニュー・ウェイヴ期のパワー・ポップ系表現を起点に置く、と感じる。初期エルヴィス・コステロみたいなピート・ポップ曲もやれば、女性鍵盤奏者はいかにもニュー・ウェイヴ期を想起させるキーボード単音装飾音を弾いてみたり。前座と比較すると、知識と深みに欠けると感じさせる部分もあるかな。が、男女がまっつぐに事に当たる様は良い。
<今日のサッカー>
深夜ちかく、W杯予選の2試合目があった。アウェーでの一戦。ぼくん家は地上波が見れないので、友達ん所で見る。とても見たいとは思わなかった(ザッケローニはけっこう好き)が、誘いもいただいたので。しかし、アジアは広すぎ。東アジアと、中央アジアやアラブを一緒にしちゃうのは距離的に(文化的にも?)無理があると思うが。ところで、今の日本のプロ野球チームの選手の96%はぜんぜん知らない人でびっくり。普段は興味ゼロなので考えたこともないが、他人と接するとそういうことに気付かされる。清水エスパルスに入団したフレドリック・ユングベリは果たして活躍できるのか。かつてアーセナルで10年近くブイブイいわせた選手なので、実力者だったのはまちがいないが。それが、この晩の一番の話題……。
ハワイのシンガー・ソングライター。音楽一家に生まれ、米国東海岸居級を経て、96年以降は再びハワイをベースとするようになり、以下はとんとん拍子……。ということだが、ステージにふらり登場した痩身の彼の佇まいはほんと普段のままなんだろうなという風情。で、生ギター(変則チューニングも用いていたか)を爪弾きながら滑らかに歌声をのせていく。すると、なんかハワイのヴァイヴが広がって行くような……。
<今日の思い出し>
なんて、書いているが、ハワイには行ったことがないのでよく判らない。回りにはハワイ好きやグリーン・カードのくじ引きがあたって移住しちゃった娘とかいるんだが。この日の会場は、渋谷のクロコダイル。大昔からある、老舗のライヴ・ハウス。ぼくが学生時代のとき、バンド・サークルの仲間がここで会費制の結婚パーティやって、結婚せずにとんずらしました(笑い)。
<今日の思い出し>
なんて、書いているが、ハワイには行ったことがないのでよく判らない。回りにはハワイ好きやグリーン・カードのくじ引きがあたって移住しちゃった娘とかいるんだが。この日の会場は、渋谷のクロコダイル。大昔からある、老舗のライヴ・ハウス。ぼくが学生時代のとき、バンド・サークルの仲間がここで会費制の結婚パーティやって、結婚せずにとんずらしました(笑い)。
矢野顕子×上原ひろみ
2011年9月9日 音楽 2年前に見た2人の共演ライヴ(2009年9月4日)はすごかった。それは当人たちも鬼のように自覚していたようで、なんと四つに組んだ共演ライヴ盤が企画されている。三軒茶屋・昭和女子大学人見記念講堂。今晩の実演は、そのライヴ盤の公開録音の場ナリ。
ステージには互い違いに、グランドピアノが置かれる。開演前に矢野と上原の対話形式によるユーモラスな観客心得を指南するMCが流される。笑いを誘うのは、ショウの最中のMCも同様。もともと、矢野は人を喰った天衣無縫なユーモア感覚を持つ人だが、今回、上原のそれも、矢野の発言流儀に感化されたようにフフフとなれるものを連発。いろんな部分で、瞬発力/適応力が高いと思わされる。
で、本編/アンコールで9曲披露される。どれも矢野の歌が入る曲で、両者のソロや噛み合いの妙をどれも持つ。うち、3曲はできに不満を感じ、アンコール時にやり直す。曲は矢野曲、上原曲に加え、ビル・ウィザーズの「リーン・オン・ミー」とかも。とにかく、まったく飽きずにせっしまくられる、ミュージシャンシップと“顔”を持つ、生きている音楽が瑞々しく舞う。素晴らしい。
『Get Together』と名付けられるライヴ盤は、11月23日に上原が契約するテラーク/ユニヴァーサルを通してリリースされる。矢野顕子は毎年年末に<さとがえるツアー>というのをやっていて、ここ3年間(2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日)はマーク・リーボウ(2011年8月4日、他)ら同じ顔触れの4人の米国人精鋭奏者を呼んでいたが、今年はこの2人による出し物になるとのこと。お、プラチナ・チケットになっちゃう? ライヴ盤化前提のパフォーマンスなためか、この晩は演奏時間を抑える方向(とはいえ、それぞれ10分近くはあったと思うが)にはあったようで、たっぷりソロを聞きたかったら<さとがえるツアー>に来てね、なーんていうことも、矢野は言っていたな。
<今日の思い出>
ライヴを接しながら、初めてNYに行ったときに見ることができた、1986年1月下旬のNYラウンドアバウト劇場の様をリアルに思い出した。ジョー・ジャクソンの全曲新曲一発録り公開ライヴ・レコーディングの場。ピリリと張りつめた空気感が、古いクラシック用音楽ホールを支配していた。曲が終わってもすぐには拍手するなとか書かれた注意書を入場時にわたされもした。待ち構える観客を前に、噛んでいたガムをペっと吐き出して、ジャクソンは演奏をスタートさせた。なんか、とても格好いい所作に思え、ぼくは震えたな。彼はレコーディング機器の発達で才のない奴ででもそれなりの質を持つアルバムを作れちゃう状況に大反発、ツっぱりまくって、そういう嘘いつわりのない公開レコーディング機会をもうけたのだった。そして、それは『Big World』(A&M、86年)というアルバムになっている。
ステージには互い違いに、グランドピアノが置かれる。開演前に矢野と上原の対話形式によるユーモラスな観客心得を指南するMCが流される。笑いを誘うのは、ショウの最中のMCも同様。もともと、矢野は人を喰った天衣無縫なユーモア感覚を持つ人だが、今回、上原のそれも、矢野の発言流儀に感化されたようにフフフとなれるものを連発。いろんな部分で、瞬発力/適応力が高いと思わされる。
で、本編/アンコールで9曲披露される。どれも矢野の歌が入る曲で、両者のソロや噛み合いの妙をどれも持つ。うち、3曲はできに不満を感じ、アンコール時にやり直す。曲は矢野曲、上原曲に加え、ビル・ウィザーズの「リーン・オン・ミー」とかも。とにかく、まったく飽きずにせっしまくられる、ミュージシャンシップと“顔”を持つ、生きている音楽が瑞々しく舞う。素晴らしい。
『Get Together』と名付けられるライヴ盤は、11月23日に上原が契約するテラーク/ユニヴァーサルを通してリリースされる。矢野顕子は毎年年末に<さとがえるツアー>というのをやっていて、ここ3年間(2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日)はマーク・リーボウ(2011年8月4日、他)ら同じ顔触れの4人の米国人精鋭奏者を呼んでいたが、今年はこの2人による出し物になるとのこと。お、プラチナ・チケットになっちゃう? ライヴ盤化前提のパフォーマンスなためか、この晩は演奏時間を抑える方向(とはいえ、それぞれ10分近くはあったと思うが)にはあったようで、たっぷりソロを聞きたかったら<さとがえるツアー>に来てね、なーんていうことも、矢野は言っていたな。
<今日の思い出>
ライヴを接しながら、初めてNYに行ったときに見ることができた、1986年1月下旬のNYラウンドアバウト劇場の様をリアルに思い出した。ジョー・ジャクソンの全曲新曲一発録り公開ライヴ・レコーディングの場。ピリリと張りつめた空気感が、古いクラシック用音楽ホールを支配していた。曲が終わってもすぐには拍手するなとか書かれた注意書を入場時にわたされもした。待ち構える観客を前に、噛んでいたガムをペっと吐き出して、ジャクソンは演奏をスタートさせた。なんか、とても格好いい所作に思え、ぼくは震えたな。彼はレコーディング機器の発達で才のない奴ででもそれなりの質を持つアルバムを作れちゃう状況に大反発、ツっぱりまくって、そういう嘘いつわりのない公開レコーディング機会をもうけたのだった。そして、それは『Big World』(A&M、86年)というアルバムになっている。
ブッカー・T・ジョーンズ
2011年9月12日 音楽 スタックス・ソウルの屋台骨の担い手であり、近年は人気ヒューマン曲「ジャマイカ・ソング」の原作者としても脚光を浴びる、アンタイ契約アーティスト(2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日。お、なんだかんだここのところは
毎年来ているんだな)の公演。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
白人ギター奏者が一人減り、アフリカ系のギター奏者とドラム奏者(ともに、オークランド出身。ときに、ドラマーは叩きながらラップもしたので、間違いなく前回と同じ人)、ボストン出身の白人ベース奏者がサポート。で、近年のリーダー作収録曲やMGズの代表曲やサザン・ソウルの有名曲(「テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー」もやったな)などを悠々と披露。途中で、ギターを弾きながら歌ったりもするのは過去の実演と同様。顔の艶もいいし、佇まいがほんと良い。接する側も円満な気持ちになれる。ハモンド・オルガンを弾くだけでなく、途中ギターを弾きながら歌ったりもするのは、過去の実演と同様。曲の途中で持ち替えたりもしたが、それは初めて接するような。それから、オルガンを弾きながら歌うのも初? 歌は前より声が出るようになっているか。なぜか、どんどん出音が大きくなっていったのが可笑しくも、?。演奏時間は1時間半を超えていたような。
<今日の単純曲>
終盤、彼はボブ・ディランの73年ヒット曲「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」を歌う。それ、ディラン本人も役者出演したサム・ペキンパーの西部劇映画のサントラ曲ですね。なお、ブッカー・Tがいつも演奏する「ハング・エン・ハイ」(ブッカー・T &ザ・MGズの68年作『ソウル・リンボー』に収録)はマカロニ・ウェスタン映画『奴らを高く吊せ!』の同名テーマ曲をカヴァーしたものだ。というのはともかく、その「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」は単純なコード進行に終始する曲で、なるほどォと、ぼくは深く頷く。変化の乏しい循環コードやリフが連続するなかで、メロディやフレイズを重ねて行くようなタイプの曲を、彼は好むんだよね。オルガンの音色もそういう方策を求めるのには合っているし。というわけで、ブッカー・Tがカヴァーしてもおかしくないシンプル構造曲五選……。
▲アメリカ「名前のない馬」
▲キャミオ「ワード・アップ」
▲オシビサ「サンシャイン・デイ」
▲プリンス「パープル・レイン」
▲レイナード・スキナード「スウィート・ホーム・アラバマ」
毎年来ているんだな)の公演。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
白人ギター奏者が一人減り、アフリカ系のギター奏者とドラム奏者(ともに、オークランド出身。ときに、ドラマーは叩きながらラップもしたので、間違いなく前回と同じ人)、ボストン出身の白人ベース奏者がサポート。で、近年のリーダー作収録曲やMGズの代表曲やサザン・ソウルの有名曲(「テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー」もやったな)などを悠々と披露。途中で、ギターを弾きながら歌ったりもするのは過去の実演と同様。顔の艶もいいし、佇まいがほんと良い。接する側も円満な気持ちになれる。ハモンド・オルガンを弾くだけでなく、途中ギターを弾きながら歌ったりもするのは、過去の実演と同様。曲の途中で持ち替えたりもしたが、それは初めて接するような。それから、オルガンを弾きながら歌うのも初? 歌は前より声が出るようになっているか。なぜか、どんどん出音が大きくなっていったのが可笑しくも、?。演奏時間は1時間半を超えていたような。
<今日の単純曲>
終盤、彼はボブ・ディランの73年ヒット曲「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」を歌う。それ、ディラン本人も役者出演したサム・ペキンパーの西部劇映画のサントラ曲ですね。なお、ブッカー・Tがいつも演奏する「ハング・エン・ハイ」(ブッカー・T &ザ・MGズの68年作『ソウル・リンボー』に収録)はマカロニ・ウェスタン映画『奴らを高く吊せ!』の同名テーマ曲をカヴァーしたものだ。というのはともかく、その「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」は単純なコード進行に終始する曲で、なるほどォと、ぼくは深く頷く。変化の乏しい循環コードやリフが連続するなかで、メロディやフレイズを重ねて行くようなタイプの曲を、彼は好むんだよね。オルガンの音色もそういう方策を求めるのには合っているし。というわけで、ブッカー・Tがカヴァーしてもおかしくないシンプル構造曲五選……。
▲アメリカ「名前のない馬」
▲キャミオ「ワード・アップ」
▲オシビサ「サンシャイン・デイ」
▲プリンス「パープル・レイン」
▲レイナード・スキナード「スウィート・ホーム・アラバマ」
アル・マッケイ・オールスターズ
2011年9月15日 音楽 全盛期のE,W,&F.(2008年3月21日)表現を支えたギタリストのグループ公演。六本木・ビルボードライブ東京。もう、アースの耳馴染ある曲を連発……。という行き方に変化はないはずで、どうしよっかなーと思っていたのだが、行ったら行ったで、見事に浮かれる。体温が0.6度あがる。わーい。何度ふれても超盛り上がることができる、黄金の回路と言うしかないな。
男性ヴォーカル3人、管楽器奏者4人を含む、全13人によるパフォーマンス。皆、黒基調のおそろいの格好をしている。次から次へと送り出される生理的にカラフルな楽曲にふれながら、モーリス・ホワイトはE.W.&F.結成時に“ファンク/R&B界のザ・ビートルズ”的なものを狙ったところはあったんではないかとふと思った。また、カッティング中心の演奏でバンドの屋台骨を担うマッケイ(今回、若く見えました)の様にふれて、インコグニートのブルーイ(2011年9月3日、他)が一番影響をうけたギタリストが彼なんじゃないだろうかとも感じた。
<今日の本能>
まだまだ暑い。とくに、日中は。夜は少しは気温が下がり、責任者出てこ〜いと暴れたくなることはなくなったが、朝起きるとTシャツが湿り気味なときもまだある。今年も自分の意思のもと、基本エアコンなしの夏期生活を送ってしまったなー。身体がヤバいと感じたこともあんましなかったはずで、まあ健康でもあったんだろう。汗はたっぷりかいた。水もたっぷり飲んだ。ぼくはこの夏、ミネラル・ウォーターや烏龍茶のペットボトル6本入りのケースを何箱消費したんだろう? ……という状況ながら、本当に日が暮れるのが早くなった。<陽が暮れたら、机にはむかわない>ことを主義とするぼくは、18時半以降は判で押したように遊びかライヴを見るために出かけているわけだが、今はホントまっ暗になってから出かけるという感じだもの。最近は、満月ですね。そういえば、最近トシのせいか、毎日そういうことをしているとさすが疲れるので、土日はなるだけ外に出ずに“ひきこもり”するようにしているかも。ま、本能のおもむくままに。
男性ヴォーカル3人、管楽器奏者4人を含む、全13人によるパフォーマンス。皆、黒基調のおそろいの格好をしている。次から次へと送り出される生理的にカラフルな楽曲にふれながら、モーリス・ホワイトはE.W.&F.結成時に“ファンク/R&B界のザ・ビートルズ”的なものを狙ったところはあったんではないかとふと思った。また、カッティング中心の演奏でバンドの屋台骨を担うマッケイ(今回、若く見えました)の様にふれて、インコグニートのブルーイ(2011年9月3日、他)が一番影響をうけたギタリストが彼なんじゃないだろうかとも感じた。
<今日の本能>
まだまだ暑い。とくに、日中は。夜は少しは気温が下がり、責任者出てこ〜いと暴れたくなることはなくなったが、朝起きるとTシャツが湿り気味なときもまだある。今年も自分の意思のもと、基本エアコンなしの夏期生活を送ってしまったなー。身体がヤバいと感じたこともあんましなかったはずで、まあ健康でもあったんだろう。汗はたっぷりかいた。水もたっぷり飲んだ。ぼくはこの夏、ミネラル・ウォーターや烏龍茶のペットボトル6本入りのケースを何箱消費したんだろう? ……という状況ながら、本当に日が暮れるのが早くなった。<陽が暮れたら、机にはむかわない>ことを主義とするぼくは、18時半以降は判で押したように遊びかライヴを見るために出かけているわけだが、今はホントまっ暗になってから出かけるという感じだもの。最近は、満月ですね。そういえば、最近トシのせいか、毎日そういうことをしているとさすが疲れるので、土日はなるだけ外に出ずに“ひきこもり”するようにしているかも。ま、本能のおもむくままに。
日本がほこるレゲエ・ダブのイントゥメンタル・バンド(1999年9月19日、2000年6月12日、2007年5月26日)の公演。3年ぶりに出した新作『太陽の花嫁』のリリースをフォローする公演で、名目は新作タイトルにかけて“披露宴”と称され、メンバーたちはみなスーツを着用。恵比寿・リキッドルーム、固定のファン抱えていますね。
皆、和気あいあい。リラックスし、悠々と流れる、気持ちのよい揺れが横溢。刺や暗黒と隣り合わせの、見事なリラクゼイション・ミュージック表現を送り出す。ゲスト奏者もあり、バッファロー・ドーター(2006年6月22日、他)の大野由美子(2004年12月12日)は出ずっぱり。彼女はスティール・パンに専念、ようはスティール・パン奏者が3人いる。また、デタミネーションズのicchhie(2009年8月3日。トロンボーン)、川上つよしとムード・メイカーズ他の西内徹もフルート/サックスで加わる。途中で、メンバーの結婚を祝い、鏡割り〜振る舞い酒をする場面も。
<今日のTV>
お酒がなぜか残っていて、午前中はぼうっとテレビっ子。光通信TVのスポーツ・チャンネルで先日(9月10日)の驚愕のJリーグ試合をやっており、けっこう夢中になって見る。セレッソとサンフレッチェの試合で、前半0-3のところ、後半大逆転で5-4で終わった長居スタジアムにおける試合。後半から出た播戸がハットトリック。先日もエスパルス戦で15分ぐらいの間にハットトリックを決めたばかり。すげえな。もう、気合いはいりまくり。魔の試合、サンフレッチェの選手たちはものすごくショックだろう。李忠成が売り出しているが、サンフレッチェはやはり佐藤寿人あってのチームとも、この試合を見て感じた。(播戸と)同じ11番のオレがふがいないから負けたとか、彼が考えなければいいが。あなたは、やはり光っていた。ともあれ、セレッソもサンフレッチェもちゃんと見識の見える監督が率いているので、試合を見ていて楽しい。そんな両監督はともに、外国人。やはり選手以上に、指導者/上に立つ人間の能力の海外との差はデカいとぼくは感じざるを得ない。それから、放映で解説していたのは、前FC東京監督の(にして、同チームをJ2落ちさせた)城福浩。彼のサッカー経験をしっかり拠り所に置く解説が素晴らしくてびっくり。酷い解説者だらけってこともあるが、今までふれたTV解説のなかで1番かも。彼は監督をやらずに、解説業に邁進してほしい。
皆、和気あいあい。リラックスし、悠々と流れる、気持ちのよい揺れが横溢。刺や暗黒と隣り合わせの、見事なリラクゼイション・ミュージック表現を送り出す。ゲスト奏者もあり、バッファロー・ドーター(2006年6月22日、他)の大野由美子(2004年12月12日)は出ずっぱり。彼女はスティール・パンに専念、ようはスティール・パン奏者が3人いる。また、デタミネーションズのicchhie(2009年8月3日。トロンボーン)、川上つよしとムード・メイカーズ他の西内徹もフルート/サックスで加わる。途中で、メンバーの結婚を祝い、鏡割り〜振る舞い酒をする場面も。
<今日のTV>
お酒がなぜか残っていて、午前中はぼうっとテレビっ子。光通信TVのスポーツ・チャンネルで先日(9月10日)の驚愕のJリーグ試合をやっており、けっこう夢中になって見る。セレッソとサンフレッチェの試合で、前半0-3のところ、後半大逆転で5-4で終わった長居スタジアムにおける試合。後半から出た播戸がハットトリック。先日もエスパルス戦で15分ぐらいの間にハットトリックを決めたばかり。すげえな。もう、気合いはいりまくり。魔の試合、サンフレッチェの選手たちはものすごくショックだろう。李忠成が売り出しているが、サンフレッチェはやはり佐藤寿人あってのチームとも、この試合を見て感じた。(播戸と)同じ11番のオレがふがいないから負けたとか、彼が考えなければいいが。あなたは、やはり光っていた。ともあれ、セレッソもサンフレッチェもちゃんと見識の見える監督が率いているので、試合を見ていて楽しい。そんな両監督はともに、外国人。やはり選手以上に、指導者/上に立つ人間の能力の海外との差はデカいとぼくは感じざるを得ない。それから、放映で解説していたのは、前FC東京監督の(にして、同チームをJ2落ちさせた)城福浩。彼のサッカー経験をしっかり拠り所に置く解説が素晴らしくてびっくり。酷い解説者だらけってこともあるが、今までふれたTV解説のなかで1番かも。彼は監督をやらずに、解説業に邁進してほしい。
現代メロウ・ソウルの達人(1999年7月11 日、2005年9月29日、2009年12月21日、他)、キーボード、ギター、ベース、ドラムをしたがえての実演。一部、少しプリセット音も用いる。例によってみんなアフリカ系(鍵盤奏者のみ、UKブラック)で、腕はちゃんとしている。コーラスはキーボードとベース奏者がとり、左利き用ギターを逆さに持っていたギタリストは完全にアーニー・アイズレー(2004年3月1日、他)系メロウ奏法をマスターしている。きっと、ジミ・ヘンドリックスみたいなことをやらせても上手いんだろう。昔のようにもっと多い人数のサポートでパフォーマンスに触れたいが、まあこの編成ではほぼ不足ないか。
ラテンぽかったりAORぽい曲はなしといういことも働いたのだろうが、今まででもっとも黒いパフォーマンスを見せた? 地声とファルセットを巧みに共存させる歌唱もほんと立派。ちゃんと強い芯を持つファルセットに触れ、こんなに秀でた使い手だっけと再確認。ほんと、いいシンガーだ。客席前方に熱心な女性ファンが集まっていたこともあるだろうが、ファン・サーヴィスも細やかに行う。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
<今日は、奇妙>
ベネイは出て来るなり、「ヒドイテンキネッ」と日本語で言う。確かに。台風で午後からかなり雨と風がすごかった。一部電車が止まったりもしたようだし、予約をキャンセルした人もいたのではないか。
そんな天気/状況だから、飲めなくてもいいヤと車で出かける。そしたら、いつもは閑散としている家の前の道路の渋谷方面に向かう車線が大渋滞している。ナンジャア、コレ。しょうがないので空いている方の車線に出て、裏道をぐるりと回って(どうやら淡島通りが通行止めになっていて、246に通じるうちの前の道に警察官が誘導していた)、246→六本木通り(こちらは空いていた)を回って、ギリギリで会場入りする。
終演後は雨も風もなし。道路には木の葉が鬼のように散っている。知人とご飯を食べ、飲めないので早めにおひらきし、知人を送って家に戻ろうとすると、普段は渋滞が酷いはずの六本木交差点周辺がやたら閑散としていてびっくり。わー。ながら、渋谷に近づくとすごい渋滞。カーナビを見ると、周辺の幹線道路は軒並み渋滞しているようだ。で、また裏道で家に戻ろうとするが、山手線の外側に出たところでにっちもさっちもいかなくなる。なんなんだ、これは。この込み具合/感じは経験した記憶がない。うーぬ。年末の混んでいる深夜もここまでは酷くない。台風襲来が呼んだものであるだろうけど、驚きを通りこして、とても奇妙に感じました。そういえば、やっと家の近所にたどり着いて、大学病院の横を通ったら、4台も救急車がとまっていた。
ラテンぽかったりAORぽい曲はなしといういことも働いたのだろうが、今まででもっとも黒いパフォーマンスを見せた? 地声とファルセットを巧みに共存させる歌唱もほんと立派。ちゃんと強い芯を持つファルセットに触れ、こんなに秀でた使い手だっけと再確認。ほんと、いいシンガーだ。客席前方に熱心な女性ファンが集まっていたこともあるだろうが、ファン・サーヴィスも細やかに行う。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
<今日は、奇妙>
ベネイは出て来るなり、「ヒドイテンキネッ」と日本語で言う。確かに。台風で午後からかなり雨と風がすごかった。一部電車が止まったりもしたようだし、予約をキャンセルした人もいたのではないか。
そんな天気/状況だから、飲めなくてもいいヤと車で出かける。そしたら、いつもは閑散としている家の前の道路の渋谷方面に向かう車線が大渋滞している。ナンジャア、コレ。しょうがないので空いている方の車線に出て、裏道をぐるりと回って(どうやら淡島通りが通行止めになっていて、246に通じるうちの前の道に警察官が誘導していた)、246→六本木通り(こちらは空いていた)を回って、ギリギリで会場入りする。
終演後は雨も風もなし。道路には木の葉が鬼のように散っている。知人とご飯を食べ、飲めないので早めにおひらきし、知人を送って家に戻ろうとすると、普段は渋滞が酷いはずの六本木交差点周辺がやたら閑散としていてびっくり。わー。ながら、渋谷に近づくとすごい渋滞。カーナビを見ると、周辺の幹線道路は軒並み渋滞しているようだ。で、また裏道で家に戻ろうとするが、山手線の外側に出たところでにっちもさっちもいかなくなる。なんなんだ、これは。この込み具合/感じは経験した記憶がない。うーぬ。年末の混んでいる深夜もここまでは酷くない。台風襲来が呼んだものであるだろうけど、驚きを通りこして、とても奇妙に感じました。そういえば、やっと家の近所にたどり着いて、大学病院の横を通ったら、4台も救急車がとまっていた。
うおー、音でけえっ。それが、バンドの持つ過剰性や扇情性に確実につながるナ。過去、すごーく来日しているだろう彼らだが、いっつもこんなに出音が大きいの? 今回、ぼくは彼らを初めて見るので、判断がつかない。ながら、ちゃんとアップライト・ピアノの音もバンド音に埋没せず多少は聞こえたりもして、PAは優秀ね。
リード・シンガー、ギター、キーボード2、ベース(エリック・クラプトン・バンドやフォープレイでおなじみのネイザン・イースト。何気に、彼の演奏は効いていた)、ドラム(この前;2011年9月3日、上原ひろみのトリオで来たばかりのサイモン・フィリップス。その上原公演での叩き方から比すると、びっくりするぐらい単純なドラミングをしていた。彼は6月下旬から12月上旬まで、上原のワールド・ツアーにかかりっきり。その途切れ目に今回のトトのジャパン・ツアーが入ったよう)、2バッキング・シンガーという布陣で送り出される音は饒舌。リード・ヴォーカルも選任の人だけでなく、ギタリストやキーボーディストも取るし、アフリカ系の男女バックグラウンド・シンガーもときに前に出てきて歌ったし、ソロとかはコンパクトなので、ぼくにはヴォーカル主体グループだなと思えるところも。でも、知人にきけば、それは今回に限ったことではないと言う。あと、主にMCをしていたギタリスト(スティーヴ・ルカサー)がバンドをまとめていて、彼のバンドなのだなと思わせられる所は多々。で、それも毎度だそう。へーえ。
中盤でやった「アフリカ」という曲はほとんど彼らに触れていないぼくも知っていて、どこかアフリカを奥にかすかに透かすような味付けを確認し、このままマイケル・ジャクソンの終盤アフロ色が加味される「ワナ・ビー・スタート・サムシン」が続けば気持ちいいナと思う。………そしたら、次に続けられたのは、その曲と同じアルバム『スリラー』に収められていた、トトのメンバーが書いたジャクソン曲「ヒューマン・ネイチャー」。おお、偶然の符号に胸高鳴ったか。ともに、83年の全米チャート1位曲。そんな曲の並びが浮び上がらせるのは、ウェストコースト発の完璧なミュージシャンシップに支えられた広角型流儀が、肌の色を超えて米国ポップ音楽界を支配したことがあったという事実。MTVの隆盛なんかともあいまって、彼らに代表される、大風呂敷ながら精緻な行き方が、あのころの常勝していた西側社会をおおいに彩ったのだった。
それにしても、ヴォーカリストと一人のキーボーディスト、そしてギタリストの一部のアクションには驚愕。ぼくの目には、鬼のように格好悪く映ってしょうがなかった。九段下・日本武道館。若人はいなかったが、見事に満員。
<今日の気配>
連休明け、疲れがでているのか、たくさん寝ている&少しカゼひいた。武道館のあるお堀のなかは、虫の音がすごい。すっかり、秋だなあ。そーいやあ、近所の本屋にも、来年の予定書きカレンダーがいろいろ売られている。あー。
リード・シンガー、ギター、キーボード2、ベース(エリック・クラプトン・バンドやフォープレイでおなじみのネイザン・イースト。何気に、彼の演奏は効いていた)、ドラム(この前;2011年9月3日、上原ひろみのトリオで来たばかりのサイモン・フィリップス。その上原公演での叩き方から比すると、びっくりするぐらい単純なドラミングをしていた。彼は6月下旬から12月上旬まで、上原のワールド・ツアーにかかりっきり。その途切れ目に今回のトトのジャパン・ツアーが入ったよう)、2バッキング・シンガーという布陣で送り出される音は饒舌。リード・ヴォーカルも選任の人だけでなく、ギタリストやキーボーディストも取るし、アフリカ系の男女バックグラウンド・シンガーもときに前に出てきて歌ったし、ソロとかはコンパクトなので、ぼくにはヴォーカル主体グループだなと思えるところも。でも、知人にきけば、それは今回に限ったことではないと言う。あと、主にMCをしていたギタリスト(スティーヴ・ルカサー)がバンドをまとめていて、彼のバンドなのだなと思わせられる所は多々。で、それも毎度だそう。へーえ。
中盤でやった「アフリカ」という曲はほとんど彼らに触れていないぼくも知っていて、どこかアフリカを奥にかすかに透かすような味付けを確認し、このままマイケル・ジャクソンの終盤アフロ色が加味される「ワナ・ビー・スタート・サムシン」が続けば気持ちいいナと思う。………そしたら、次に続けられたのは、その曲と同じアルバム『スリラー』に収められていた、トトのメンバーが書いたジャクソン曲「ヒューマン・ネイチャー」。おお、偶然の符号に胸高鳴ったか。ともに、83年の全米チャート1位曲。そんな曲の並びが浮び上がらせるのは、ウェストコースト発の完璧なミュージシャンシップに支えられた広角型流儀が、肌の色を超えて米国ポップ音楽界を支配したことがあったという事実。MTVの隆盛なんかともあいまって、彼らに代表される、大風呂敷ながら精緻な行き方が、あのころの常勝していた西側社会をおおいに彩ったのだった。
それにしても、ヴォーカリストと一人のキーボーディスト、そしてギタリストの一部のアクションには驚愕。ぼくの目には、鬼のように格好悪く映ってしょうがなかった。九段下・日本武道館。若人はいなかったが、見事に満員。
<今日の気配>
連休明け、疲れがでているのか、たくさん寝ている&少しカゼひいた。武道館のあるお堀のなかは、虫の音がすごい。すっかり、秋だなあ。そーいやあ、近所の本屋にも、来年の予定書きカレンダーがいろいろ売られている。あー。
エドゥイン・コリンズ
2011年9月28日 音楽 59年生まれのコリンズはパンク/ニュー・ウェイヴ流れの洒脱バンド、オレンジ・ジュースの中心人物であり、80年代中期以降はソロとして活動しているスコティッシュだ。ギター他、いろんな楽器もでき、サウンドを見ることができるプロデューサー的な才も持つ人でもありますね。
場内が明るいうちにバンド・メンバーが出て来る。ギター2、ベース、キーボード/アルト・サックス、ドラム。そして、後から出てきた当人は、マネージャーであるそうな奥さんに手をひかれ、杖をついてゆっくり出てきて、ステージに上がる。2005年に脳溢血で倒れ、右半身にはかなり障害が残ったそう。ステージ中央には機材のハード・ケースが縦においてあって、椅子ではなく、彼はそこに座る。ちょうど高さがいい塩梅なのか。椅子よりも安定感があるためか。なんとなく、椅子に腰掛けるほど柔じゃないぜと言っているようでもあり。右手は全然動かないようだ。
生っぽいバンド音はかなりいい。過剰に暴れる感じはないが、青い飛沫をあげるようなところや、ぐつぐついうところがあって。総体は、なんか今のロックとしての輝きを持っている部分もあり。でもって、みんな和気あいあいと演奏しているのもいいし、ちゃんと敬愛の念とともにコリンズのことを見守り、その中央に彼を置こうとしているのも良い。そして、コリンズは障害がもたらすものだろう、かなり抑えのきかない歌声で歌うのだが、それも全然イヤじゃない。訥々、味がある。と、書いてしまうとあまりに当たり前になってしまうが、残った障害を肯定し、前向きに進まんとする感じはやはり聞く者のココロを捉える。
アンコールでは最初、若いベーシストが弾く生ギターをバックに歌う。そして、バンドでもう1曲。その際は息子も出てきて、一緒に歌う。まあ素人だが、それもマル。タイムレスにしてほのかに今もある、襞ある大人の英国ロック。いいものを聞かせてもらいました。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
<今日のグーグル映像>
グーグルの街角映像、誰でも自分ち周辺がどんなふうに映っているのかと、チェックしたことはありますよね。ぼくも昔そうしたんだが、ありゃりゃとなった。ぼくがクルマを止めているマンションの駐車場はけっこう幅が広め(ハマーⅡも止められるはず)なんだけど、グーグル映像においてはけっこう斜めにぼくの車が止められている。わー、なんか横柄な止め方というか、運転が下手そうな奴のクルマに見えるよお。で、故あって、すんごく久しぶりに見たら、映像が更新されている。で、ぼくは車に乗って外出中だったようで、空の状態で駐車スペースは映っていた。めでたしめでたし。
場内が明るいうちにバンド・メンバーが出て来る。ギター2、ベース、キーボード/アルト・サックス、ドラム。そして、後から出てきた当人は、マネージャーであるそうな奥さんに手をひかれ、杖をついてゆっくり出てきて、ステージに上がる。2005年に脳溢血で倒れ、右半身にはかなり障害が残ったそう。ステージ中央には機材のハード・ケースが縦においてあって、椅子ではなく、彼はそこに座る。ちょうど高さがいい塩梅なのか。椅子よりも安定感があるためか。なんとなく、椅子に腰掛けるほど柔じゃないぜと言っているようでもあり。右手は全然動かないようだ。
生っぽいバンド音はかなりいい。過剰に暴れる感じはないが、青い飛沫をあげるようなところや、ぐつぐついうところがあって。総体は、なんか今のロックとしての輝きを持っている部分もあり。でもって、みんな和気あいあいと演奏しているのもいいし、ちゃんと敬愛の念とともにコリンズのことを見守り、その中央に彼を置こうとしているのも良い。そして、コリンズは障害がもたらすものだろう、かなり抑えのきかない歌声で歌うのだが、それも全然イヤじゃない。訥々、味がある。と、書いてしまうとあまりに当たり前になってしまうが、残った障害を肯定し、前向きに進まんとする感じはやはり聞く者のココロを捉える。
アンコールでは最初、若いベーシストが弾く生ギターをバックに歌う。そして、バンドでもう1曲。その際は息子も出てきて、一緒に歌う。まあ素人だが、それもマル。タイムレスにしてほのかに今もある、襞ある大人の英国ロック。いいものを聞かせてもらいました。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
<今日のグーグル映像>
グーグルの街角映像、誰でも自分ち周辺がどんなふうに映っているのかと、チェックしたことはありますよね。ぼくも昔そうしたんだが、ありゃりゃとなった。ぼくがクルマを止めているマンションの駐車場はけっこう幅が広め(ハマーⅡも止められるはず)なんだけど、グーグル映像においてはけっこう斜めにぼくの車が止められている。わー、なんか横柄な止め方というか、運転が下手そうな奴のクルマに見えるよお。で、故あって、すんごく久しぶりに見たら、映像が更新されている。で、ぼくは車に乗って外出中だったようで、空の状態で駐車スペースは映っていた。めでたしめでたし。