在日ファンク

2010年9月25日 音楽
 外し(自在の羅針盤を持つ、なんて言い方もアリか)&洒脱のインスト系バンドのサケロックで”谷啓”(トロンボーン)をやっている浜野謙太が中央に立ちヴォーカルを取るファンク・バンドのワンマン・ライヴ。こちらでは、ジョン・ベルーシ(cf.「ブルース・ブラザース」)をまっとうしている、な〜んて。新代田・フィーヴァー。2部構成、合わせて1時間半ぐらいの尺か。

 ウワサには聞いていたが、なるほどこんなん。うれしく、身体が揺れました。三管とリズム隊(皆、おそろいの格好をしている)をバックに弾ける。キーボードレスの編成、通常ファンクはキーボード付きでなされる場合が多いが、よく整備されたバンド・サウンド(けっこう、曲趣を支えるホーン・アレンジとか感心)に過不足は感じない。JB の美味しいアクセントや癖を拡大抽出し、日本人たる凸凹(確かな語呂/言葉遊びの感覚や振る舞いの機微など)を介してうまく押し出す。浜野の笑えるキャラやMCもあって、しっかりと日本人としてあってしかるべきファンク表現を作っている。あり、大アリですね。「キズ」という曲のAメロというかAラップ部はなんかアヴェレイジ・ホワイト・バンド(2007年11月26日)の「カット・ザ・ケイク」を思い出させた。

 1部のほうは、けっこうメロディアスというか、日本のポップス的なメロディを持つミディアムを連発してびっくり。広がりを求める処方としてはよく判るし、やるべき。ながら、そっちの方をやると、浜野の歌もホーン音なども(ファンク曲に比すと)下手に聞こえた。