東京ジャズのプリイヴェントとして催された、渡辺香津美(2004年12月15日)を中心とする出し物。ヤマハ銀座・スタジオ。1部は納浩一(縦/電気ベース。2010年2月17日)とレニー・ホワイト(ドラム)のトリオにて。昨日、コーネル・デュプリーで聞いた「フリーダム・ジャズ・ダンス」を彼らもやる。MCによると、渡辺の初NY録音作品『ロンサム・キャット』のレコーディングの際にやりたいと切望したドラマーがホワイトで、今回はあのとき以来の顔合わせなのだとか。で、3人はそのタイトル・トラックもやったが、それは、いい感じの前を見た立ったジャズ曲。そのとき、彼は24才であったのか。ちょい手探りのところもあったが、それぞれの力量で噛み合う剛毅な実演。
第2部は、渡辺と24歳のフランス人ギタリストのダヴィッド・ラインハルトのデュオ演奏から始まる。ダヴィッドはその姓が示すように、ジャンゴ・ラインハルトの孫。彼の父親はジャンゴの次男の、01年に亡くなってしまったバビック・ラインハルト。かなりジャズ・フュージョン的なアルバムもリリースしているバビックだが、本当はトニー・ガトリフの映画「僕のスウィング」(2003年1月8日)に主演する予定だったと聞いたことがあるナ。が、亡くなってしまい、チャボロ・シュミット(2008年6月23日、他)が代わりに出演したそう。澱みない渡辺のMCによれば、98年のジャンゴ・ラインハルト・フェスティヴァルに出演したさい(ジャンゴが住んだフランスのサモアで行われているよう)、ビバックも出演し、子供だったダヴィッドも父親にtついてきていたのだそう。その際のことを、両者ともに覚えているという。ジャンゴ曲をデュオで2曲。ダヴィッドはちょい緊張している感じもあったが、なるほどよく指が動く。このとき、渡辺はマヌーシュのギター奏者が持つタイプのギターを持ち(ダヴィッドは普通のセミアコ)、堂にいってそっちのほうのマナーを繰り出す。ほんと、なんでもできちゃうよなー。デヴィッドもはみ出す行き方は嫌いじゃないだけに、両者は絡まりながら、どんどん螺旋状の弧を描きながら舞い上がって行く。ヒヒヒ。そのうち、一緒にアルバムを作るのもアリなのでは。そして、リズム隊が加わり、ウエス・モンゴメリー曲など、さらに2曲、3曲。その後、また1部と同じ布陣で少しやり、アンコールではまた4人で演奏した。それにしても、ギターの上手い人が本当にそれを愛でている感じの演奏の様に触れると、どうしてギターに無心で対峙していた子供の頃の姿が容易にに透けて見えるんだろう?
そして、丸の内・コットンクラブに移動。イタリア系アメリカ人女性ピアニストのレイチェル・Zと、彼女の教え子でもあったそうな25歳になる(でも、高校生にしか見えない)女性電気アップライト・ベース奏者のメイヴ・ロイス、そして百戦錬磨ドラマーのオマー・ハキム(2006年4月16日)からなるピアノ・トリオの出演。レイチェル・Zの新作での顔ぶれだが、今回は熟練組二人の名前の一文字を持ってきて、ザ・トリオ・オブ・オズ(OZ)と名乗っている。録音してみたら、いい感じなのいで、ちゃんとグループ名にしてみましたという感じだろうか。
ステージに出てきたレイチェル・Z(ニコラッゾ)にはあらあら。白のかなりミニのワンピースをお召しになっている。ベースのロイス嬢も膝上丈の黒いワンピース。ちなみに、レイチェル・Zはステップス・アヘッドやウェイン・ショーター(2004年2月9日)表現に関与するとともに、ミレニアム後のピーター・ゲイブリエル・バンドにも入っていたりもする奏者。そんな彼女はロック曲をどジャズ・アレンジで聞かせることを長年リーダー作で披露しているが、この晩もアリス・イン・チェインズの「アングリー・チェアー」など、その手の曲もスタンダード曲などともに悠々と披露。きっちりジャズだけど、いろんな風通しやもう一つの意思が見え隠れ……。
終演後、ハキムが入り口のところで誰かとじゃれている。おやおや、さっき叩いていたレニー・ホワイトではないか。ハキムはハキムで、東京ジャズの日曜夜のプログラムで渡辺香津美と一緒にやりますね。
第2部は、渡辺と24歳のフランス人ギタリストのダヴィッド・ラインハルトのデュオ演奏から始まる。ダヴィッドはその姓が示すように、ジャンゴ・ラインハルトの孫。彼の父親はジャンゴの次男の、01年に亡くなってしまったバビック・ラインハルト。かなりジャズ・フュージョン的なアルバムもリリースしているバビックだが、本当はトニー・ガトリフの映画「僕のスウィング」(2003年1月8日)に主演する予定だったと聞いたことがあるナ。が、亡くなってしまい、チャボロ・シュミット(2008年6月23日、他)が代わりに出演したそう。澱みない渡辺のMCによれば、98年のジャンゴ・ラインハルト・フェスティヴァルに出演したさい(ジャンゴが住んだフランスのサモアで行われているよう)、ビバックも出演し、子供だったダヴィッドも父親にtついてきていたのだそう。その際のことを、両者ともに覚えているという。ジャンゴ曲をデュオで2曲。ダヴィッドはちょい緊張している感じもあったが、なるほどよく指が動く。このとき、渡辺はマヌーシュのギター奏者が持つタイプのギターを持ち(ダヴィッドは普通のセミアコ)、堂にいってそっちのほうのマナーを繰り出す。ほんと、なんでもできちゃうよなー。デヴィッドもはみ出す行き方は嫌いじゃないだけに、両者は絡まりながら、どんどん螺旋状の弧を描きながら舞い上がって行く。ヒヒヒ。そのうち、一緒にアルバムを作るのもアリなのでは。そして、リズム隊が加わり、ウエス・モンゴメリー曲など、さらに2曲、3曲。その後、また1部と同じ布陣で少しやり、アンコールではまた4人で演奏した。それにしても、ギターの上手い人が本当にそれを愛でている感じの演奏の様に触れると、どうしてギターに無心で対峙していた子供の頃の姿が容易にに透けて見えるんだろう?
そして、丸の内・コットンクラブに移動。イタリア系アメリカ人女性ピアニストのレイチェル・Zと、彼女の教え子でもあったそうな25歳になる(でも、高校生にしか見えない)女性電気アップライト・ベース奏者のメイヴ・ロイス、そして百戦錬磨ドラマーのオマー・ハキム(2006年4月16日)からなるピアノ・トリオの出演。レイチェル・Zの新作での顔ぶれだが、今回は熟練組二人の名前の一文字を持ってきて、ザ・トリオ・オブ・オズ(OZ)と名乗っている。録音してみたら、いい感じなのいで、ちゃんとグループ名にしてみましたという感じだろうか。
ステージに出てきたレイチェル・Z(ニコラッゾ)にはあらあら。白のかなりミニのワンピースをお召しになっている。ベースのロイス嬢も膝上丈の黒いワンピース。ちなみに、レイチェル・Zはステップス・アヘッドやウェイン・ショーター(2004年2月9日)表現に関与するとともに、ミレニアム後のピーター・ゲイブリエル・バンドにも入っていたりもする奏者。そんな彼女はロック曲をどジャズ・アレンジで聞かせることを長年リーダー作で披露しているが、この晩もアリス・イン・チェインズの「アングリー・チェアー」など、その手の曲もスタンダード曲などともに悠々と披露。きっちりジャズだけど、いろんな風通しやもう一つの意思が見え隠れ……。
終演後、ハキムが入り口のところで誰かとじゃれている。おやおや、さっき叩いていたレニー・ホワイトではないか。ハキムはハキムで、東京ジャズの日曜夜のプログラムで渡辺香津美と一緒にやりますね。