渋さ知らズ

2010年9月19日 音楽
 日比谷野外大音楽堂、<渋路宴夜>と題されている。今回はいつもと趣向を変え、ゲスト陣をいろいろ迎えて、それぞれにコラボするといったお膳立てで4時間。サイプレス上野とトロベルト吉野やRINO LATINAⅡやShingo02(2010年5月31日、他)らのラッパー、ヒューマン・ビート・ボクサーの太華、ヴェテラン情念フォーク歌手の三上寛やフォーキーなノリで歌ったザゼンボーイズ(2005年7月16日)の向井秀徳、テニスコーツ(2008年10月9日、他)、ソイル&ピンプ・セッションズ(2009年6月12日、他)の管二人、Keycoや小島真由美ら女性歌手らが前に出て、渋さと絡む。この日のために組まれたみたいなHBY24というアイドル・ユニットのパロディはカラオケにて。「ウィ・アー・フィッシャーマン」や「天城越え」などの渋さの人気ヴォーカル曲もゲストなしで、冒頭のほうでもちろんやる。

 きっちりリハをやっているとも思えないが、けっこうソツなく重なる。とともに、特に歌モノのバッキングをやっていると、渋さはやはり腕は立つのだなあとも思わせる。随所でオルガン音が効いているナと感じたが、それは今回の公演に参加(したはずの)エマーソン北村(2005年2月15日)が弾いていたのだろうか。リーダー/コンダクターの不破大輔はマイクを差し出され(テニスコーツのとき?)、少し歌ったりも。彼、マメに絡みを掌握しつつ、途中からは結構出来上がっていた? 観客は前回の日比谷野音のとき(2009年9月27日)より狼藉する人が少な目。それはゲストという中和剤があったため?