ジンガロを見に行ったら、風邪をひいた。で、4日のマイ・モーニング・ジャケット(2005年7月30日)をパス。なんか、評判よかったよう。この晩もどっしよっかなーと思ったが、近場だしと、デジ・ロックの帝王的UKバンドを見に出かける。で、会場の渋谷・アックスにつくころには、家でおとなしくしてたほうが良かったかなー。……こりゃダルいのをごまかさなきゃと、いつもと同じとも言えるが、お酒を買い求める(ここも、酒揃い/質が貧困なヴェニュー。サーヴの仕方も半端で、学祭に来て飲み物を買った気分になる)。で、本編が終わったところで、飲みにも流れず、すぱっと帰宅。やっぱ、調子良くないんだろうな。こーゆーときもあるサ。

 一回限りのライヴ・ショウで、オーストラリアでの夏場フェス/ライヴ流れで実現した模様(冬場はこういうパターンが多く、ゆえにロック系ライヴがおおくなる)。演奏陣はキーボード/装置のリアム・ハウレットにくわえ、サポートのドラマーとギタリスト。基本プリセット音が支配するサウンドで司令塔役のハウレットさえいれば問題ないと思われるが、やっぱり生身の人間を経ているという視覚的効果はうれしい。そして、そこにキースとマキシム、2人のキャラ立ちMCが絡むわけだが、単純ながらやはり鼓舞力はあるよな。ぶっとい四つ打ちダンス・ビートにノイジーで電気な装飾音がかぶさり、その上で扇情的な肉声が舞う。下世話なパワー、痛快にまるだし。ただ、押し出し方は太々しいものの、昔とあんまし変わっていないという印象も持つ。久しぶりに出る新作からの曲も何曲かやっているはずだが、その『インヴェイダーズ・マスト・ダイ』はイケイケの大昔ノリに戻ったような内容だったしな。

 ぼくが前に彼らのショウを見たのは赤坂・ブリッツ(旧)。この4月で10年目をむかえる<ライヴ三昧>を書き出す前の事だから、そうとう前。あんとき、ロック愛好者も付和雷同的にぎんぎん踊りたいんだナと思ったっけか。フジ・ロックやサマーソニックにも彼らはヘッドライナー級で出ているはずだが、ぼくは見ていない。というあたりに、ぼくの彼らに対する興味の度合いが出ているかもしれないが、熱心な聞き手はこの晩の実演をどうかんじたのか。音楽バカ的なもやもやが送り出されていたところに、ぼくは一番ニコリとできた。