映画『ドリームガールズ』
2007年1月18日 ジェイミー・フォックス(2004年11月15日参照)、ビヨンセ(2006年9
月4日)、エディ・マーフィーらブラック・スターたちが出る、81年初演の
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品を東銀座の試写場で見る。盛況
。それにしても、『ドリ─ムガ─ルズ』というミュージカルがあるのは知っ
ていたが、こんなにモータウンのもろもろに沿ったもの(端的に書けば、ベ
リー・ゴーディJr. とダイアナ・ロス&スプリームスの成功の光の影をなぞ
ることで、音楽産業を舞台とするダイナミックな人間物語を作ろうとしてい
る)であるとは。けっして正の存在としては描かれてはおらず、さぞや当事
者はムカついたことと思う。差し止め訴訟とか、なかったのかな。
繰り返すが、本当に巧みにモータウンのいろんな事が入れられていて、そ
れを知っているといないとでは大分感じ方が違うんじゃないだろうか。あー
、このエピソードはこうこうでと推測しつつ、ドキドキしながら見れちゃう
。が、一方ではあまりモータウンの事を知らないほうが生々しくないぶん、
楽にドラマティックなストーリーを楽しめるような気もする。どーいうもの
か。なんにせよ、各人のパフォーマンスは見応え/聞き応えがある、きらび
やかな娯楽映画。でもって、どんな醜いサイドストーリーがあろうともソウ
ルっていいな、とも素直に思える。
さすがエディ・マーフィー(ジャッキー・ウイルソンとマーヴィン・ゲイ
を兼ねたような役柄)は一時は音楽活動に邁進した(そのとき、バック・コ
ーラスをしていたのがmimi:2001年4月18日、2003年2月13日、2006年
12月18日) のも伺える好演。時代ごとに容姿やファッションを変えるビヨン
セは本当に綺麗で、スターだァと感激させる。そして何より、重要な脇役の
エフィー役の新人ジェニファー・ハドソンの歌は訴求力抜群で、必ずや見る
者の感情移入を誘うだろう。米国の映画賞に彼女がノミネートされまくって
いるというのも非常に納得。元の曲を作ったのは白人だが楽曲もちゃんとし
ている。監督/脚本のビル・コンドンをはじめやはり、スタッフの多くは白
人のよう。
60年代初頭は、まだブルースとR&B(最初のタレント・ショウの部分
で示唆) 、ジャズとR&B(クラブでジャズ・マンとともに曲作りをしてい
く部分でやはり示唆) が共存していること。黒人が出したネタを白人がパ
クってヒットさせ一般化すること(乱暴に言えば、それは事実だ)。ヒット
させるにはペイオラ(ラジオ局DJの買収)が不可欠なこと。なんかも、映
画では描かれる。上映後、久しぶりに会った、年長ながらぼくは強気に出
れる映画評論家O(音楽好きだが、ソウルはあまり聞いていない)とお茶。
O味な映画、とのお言葉。そういうもんすかあ。ぼくはこの映画を見て、
ここ数年いい米国音楽映画が多いなあという実感を新たにしたのだが。そ
れを言うと、ケケケと笑いやがった。
月4日)、エディ・マーフィーらブラック・スターたちが出る、81年初演の
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品を東銀座の試写場で見る。盛況
。それにしても、『ドリ─ムガ─ルズ』というミュージカルがあるのは知っ
ていたが、こんなにモータウンのもろもろに沿ったもの(端的に書けば、ベ
リー・ゴーディJr. とダイアナ・ロス&スプリームスの成功の光の影をなぞ
ることで、音楽産業を舞台とするダイナミックな人間物語を作ろうとしてい
る)であるとは。けっして正の存在としては描かれてはおらず、さぞや当事
者はムカついたことと思う。差し止め訴訟とか、なかったのかな。
繰り返すが、本当に巧みにモータウンのいろんな事が入れられていて、そ
れを知っているといないとでは大分感じ方が違うんじゃないだろうか。あー
、このエピソードはこうこうでと推測しつつ、ドキドキしながら見れちゃう
。が、一方ではあまりモータウンの事を知らないほうが生々しくないぶん、
楽にドラマティックなストーリーを楽しめるような気もする。どーいうもの
か。なんにせよ、各人のパフォーマンスは見応え/聞き応えがある、きらび
やかな娯楽映画。でもって、どんな醜いサイドストーリーがあろうともソウ
ルっていいな、とも素直に思える。
さすがエディ・マーフィー(ジャッキー・ウイルソンとマーヴィン・ゲイ
を兼ねたような役柄)は一時は音楽活動に邁進した(そのとき、バック・コ
ーラスをしていたのがmimi:2001年4月18日、2003年2月13日、2006年
12月18日) のも伺える好演。時代ごとに容姿やファッションを変えるビヨン
セは本当に綺麗で、スターだァと感激させる。そして何より、重要な脇役の
エフィー役の新人ジェニファー・ハドソンの歌は訴求力抜群で、必ずや見る
者の感情移入を誘うだろう。米国の映画賞に彼女がノミネートされまくって
いるというのも非常に納得。元の曲を作ったのは白人だが楽曲もちゃんとし
ている。監督/脚本のビル・コンドンをはじめやはり、スタッフの多くは白
人のよう。
60年代初頭は、まだブルースとR&B(最初のタレント・ショウの部分
で示唆) 、ジャズとR&B(クラブでジャズ・マンとともに曲作りをしてい
く部分でやはり示唆) が共存していること。黒人が出したネタを白人がパ
クってヒットさせ一般化すること(乱暴に言えば、それは事実だ)。ヒット
させるにはペイオラ(ラジオ局DJの買収)が不可欠なこと。なんかも、映
画では描かれる。上映後、久しぶりに会った、年長ながらぼくは強気に出
れる映画評論家O(音楽好きだが、ソウルはあまり聞いていない)とお茶。
O味な映画、とのお言葉。そういうもんすかあ。ぼくはこの映画を見て、
ここ数年いい米国音楽映画が多いなあという実感を新たにしたのだが。そ
れを言うと、ケケケと笑いやがった。