マルコス・スザーノ&沼澤尚、他
2006年12月28日 ノントップで繰り広げられる、二人の秀でた鼓動創出者の親交を軸とする
、自発的で多分に突発的でもある、おなじみの深夜セッション(2001年12
月19日、2002年7月21日、2005年2月15日、2005年10月30日、2006
年8月11日、2006年8月24日、他)。この晩は、フェルナンド・モウラ
と勝井祐二が加わる。会場入りしたら、ゲキ混みで何も見えないが、見えな
いほうが音の流れは冷静に掴めるかも、とふと思ったりも。でも、やっぱし
見えないのは寂しく、後ろ髪ひかれる思いで途中退去。車で行ってて、飲め
なかったし。
いろいろと様相を変えるグルーヴの波を受けながら、クリスマスに亡くな
ったジェイムズ・ブラウンのことをふと想う。一般的な意味でのファンク表
現の創始者。JBは亡くなる前の週末までライヴをやっていて、入院した週
のウィークエンドにはまたすぐ仕事に復帰する予定だったと伝えられる。ま
さに、ザ・ハーデスト・ワーキン・マン・イン・ザ・ワールド。彼に関する
ぼくの思い出は、サマーソニックでのロック・リスナー一喝事件(2000年8
月5日参照)につきる。最高のエピソードだよなあ。今後も、彼の残した種
をぼくは愛で続けていく……。
、自発的で多分に突発的でもある、おなじみの深夜セッション(2001年12
月19日、2002年7月21日、2005年2月15日、2005年10月30日、2006
年8月11日、2006年8月24日、他)。この晩は、フェルナンド・モウラ
と勝井祐二が加わる。会場入りしたら、ゲキ混みで何も見えないが、見えな
いほうが音の流れは冷静に掴めるかも、とふと思ったりも。でも、やっぱし
見えないのは寂しく、後ろ髪ひかれる思いで途中退去。車で行ってて、飲め
なかったし。
いろいろと様相を変えるグルーヴの波を受けながら、クリスマスに亡くな
ったジェイムズ・ブラウンのことをふと想う。一般的な意味でのファンク表
現の創始者。JBは亡くなる前の週末までライヴをやっていて、入院した週
のウィークエンドにはまたすぐ仕事に復帰する予定だったと伝えられる。ま
さに、ザ・ハーデスト・ワーキン・マン・イン・ザ・ワールド。彼に関する
ぼくの思い出は、サマーソニックでのロック・リスナー一喝事件(2000年8
月5日参照)につきる。最高のエピソードだよなあ。今後も、彼の残した種
をぼくは愛で続けていく……。
ザ・ヴァーブス+奥田民生
2006年12月22日 米国音楽セレブとも言えるだろう(2005年11月13日参照)、プロデュー
サー/ドラマーのスティーヴ・ジョーダンが奥さんのミーガン・ヴォス(ヴ
ォーカル、ギター)と組んでいる趣味のユニットがザ・ヴァーブスだ。当の
ジョーダンはクラプトン(2006年11月20日)のバッキングで11月初旬に
日本に来たままずっといるという。その前も5〜7月に英国/欧州を回り、
9月下旬から1か月間米国をツアーしていたので、06年は相当プロデュース
/スタジオ仕事はセーヴした年になるんだろうな。
でも、その合間にジョーダンのことを大好きな奥田民生(2000年6月22
日、2003年3月13日)とレコーディングをNYでしたようで、多分世界で
初実現したと思われるザ・ヴァーブスの公演は奥田が入ってのもの。彼はギ
ター奏者として頭から最後までくわわった。
ザ・ヴァーブスの同行ギタリストとベーシストが超ネーム・ヴリューを持つ
人たち。というか、アルバムに入っていた人たちがまんま来ており、さすが
ジョーダンは人望があるのだな。ギターは西海岸の大重鎮セッション・ギタ
リストのダニー・コーチマーで、80年代中期にジョーダンがロック界で需要
が伸びつつあるときの恩人。NY在住のジョーダンは西海岸で仕事があると
可愛がってくれるコーチマーの家に泊めてもらっていたんだよね。いっぽう
、ベースはここのところジョーダンとコンビを組んだりもしている英国出身
の名手ピノ・パラディーノ。なお、バック・ヴォーカルの女性がもう一人い
て、紹介のとき姓が同じだったので、彼女はパラディーノの奥さんだったの
ではないかな。ああ、アフリカン・アメリカンはジョーダン一人だ。
という布陣にて(相当、平均年齢は高いはず)、余裕のノリでポップ・ロ
ックを展開。ヴォスは普段はパフォーマンスしていないはずで声がヘロった
りするが、会場に来ていた7割は奥田のファンであり、残りの多くが演奏陣
の勇士に触れられればという人たちだったので、そんなに気にもならなかっ
たのではないか。いい雰囲気が終始流れていたし。
そうしたなか一番印象に残ったのは、どの曲もジョーダンのカウントから
始まるのだが、笑っちゃうぐらいにデカい声できっちりと「1、2、1、2
、3、4」と彼が言うこと。85年のジャマラディーン・タクーマ来日公演で
のそれを思わず思い出した。デカい声でカウントする奴に悪いやつはいない
。うん、間違いない。
コーチマーはブルーノート主体でシングル・トーンのちゃらいソロを取っ
たりし、ウーンそれはけっこうぼくの嫌いなパターンのそれ。自適悠々ぽい
初老人の彼は中盤以降、2、3回ソロとるときステージ前にまでずずいと出
て来てこれみよがしに、嬉しそうにやったりも。「突然、今日は長いシール
ドを使っている」みたいなことを奥田がMCで言っていたので、この晩から始
めたようだが。いっぽう、奥田は中盤に男性陣だけをバックに自分の持ち歌
を歌ったりも。これもまたとてっても嬉しそうにして、気持ちよさそう。そ
れは、今年出たジョン・メイヤーのライヴ盤の主役を変えたようなもの、と
説明するのが適切か。
新高島・横浜ブリッツ。出来て2年強たつ会場だが初めて行く。なるほど
旧赤坂ブリッツと似た感じのハコ。ところで、ジョーダンが日本を離れるの
は大晦日だという。ECバンドは年が開けて1月中旬から1か月東南アジア
/オセアニアを回り、2月下旬から4月上旬にはまた北米を回る……。ふう
。書いてて気が遠くなる。
サー/ドラマーのスティーヴ・ジョーダンが奥さんのミーガン・ヴォス(ヴ
ォーカル、ギター)と組んでいる趣味のユニットがザ・ヴァーブスだ。当の
ジョーダンはクラプトン(2006年11月20日)のバッキングで11月初旬に
日本に来たままずっといるという。その前も5〜7月に英国/欧州を回り、
9月下旬から1か月間米国をツアーしていたので、06年は相当プロデュース
/スタジオ仕事はセーヴした年になるんだろうな。
でも、その合間にジョーダンのことを大好きな奥田民生(2000年6月22
日、2003年3月13日)とレコーディングをNYでしたようで、多分世界で
初実現したと思われるザ・ヴァーブスの公演は奥田が入ってのもの。彼はギ
ター奏者として頭から最後までくわわった。
ザ・ヴァーブスの同行ギタリストとベーシストが超ネーム・ヴリューを持つ
人たち。というか、アルバムに入っていた人たちがまんま来ており、さすが
ジョーダンは人望があるのだな。ギターは西海岸の大重鎮セッション・ギタ
リストのダニー・コーチマーで、80年代中期にジョーダンがロック界で需要
が伸びつつあるときの恩人。NY在住のジョーダンは西海岸で仕事があると
可愛がってくれるコーチマーの家に泊めてもらっていたんだよね。いっぽう
、ベースはここのところジョーダンとコンビを組んだりもしている英国出身
の名手ピノ・パラディーノ。なお、バック・ヴォーカルの女性がもう一人い
て、紹介のとき姓が同じだったので、彼女はパラディーノの奥さんだったの
ではないかな。ああ、アフリカン・アメリカンはジョーダン一人だ。
という布陣にて(相当、平均年齢は高いはず)、余裕のノリでポップ・ロ
ックを展開。ヴォスは普段はパフォーマンスしていないはずで声がヘロった
りするが、会場に来ていた7割は奥田のファンであり、残りの多くが演奏陣
の勇士に触れられればという人たちだったので、そんなに気にもならなかっ
たのではないか。いい雰囲気が終始流れていたし。
そうしたなか一番印象に残ったのは、どの曲もジョーダンのカウントから
始まるのだが、笑っちゃうぐらいにデカい声できっちりと「1、2、1、2
、3、4」と彼が言うこと。85年のジャマラディーン・タクーマ来日公演で
のそれを思わず思い出した。デカい声でカウントする奴に悪いやつはいない
。うん、間違いない。
コーチマーはブルーノート主体でシングル・トーンのちゃらいソロを取っ
たりし、ウーンそれはけっこうぼくの嫌いなパターンのそれ。自適悠々ぽい
初老人の彼は中盤以降、2、3回ソロとるときステージ前にまでずずいと出
て来てこれみよがしに、嬉しそうにやったりも。「突然、今日は長いシール
ドを使っている」みたいなことを奥田がMCで言っていたので、この晩から始
めたようだが。いっぽう、奥田は中盤に男性陣だけをバックに自分の持ち歌
を歌ったりも。これもまたとてっても嬉しそうにして、気持ちよさそう。そ
れは、今年出たジョン・メイヤーのライヴ盤の主役を変えたようなもの、と
説明するのが適切か。
新高島・横浜ブリッツ。出来て2年強たつ会場だが初めて行く。なるほど
旧赤坂ブリッツと似た感じのハコ。ところで、ジョーダンが日本を離れるの
は大晦日だという。ECバンドは年が開けて1月中旬から1か月東南アジア
/オセアニアを回り、2月下旬から4月上旬にはまた北米を回る……。ふう
。書いてて気が遠くなる。
「シンデレラ」
2006年12月21日 1年ぶりに非音楽公演に行く。前(2005年12月8日)と同じく、ラッパー
/トラック・メイカーの下町兄弟が関与する、小池博史が主宰するパパ・タ
ラフマラのパフォーマンス。ただし、こんかい下町兄弟は役者ではなく音楽
の担当。おおーと思ったら、彼が係わるのは役者たちが歌う4曲とのことで、
他にも音楽担当者がいるようだが。
会場は、六本木・スーパーデラックス。うわ、今週3度目の六本木だあ。
基本的には、ほとんど縁のない街なのに。なんか、師走を感じる。ステージ
の三方を客席が取り囲み、パフォーマーたちがいろいろ入れ替わる。ステー
ジ美術は基本的にシンプル、構成や出演者たち(前回と比べるとだいぶ若い
人達)の個性に比重が置かれたものと言えるか。出し物タイトルである「シ
ンデレラ」とは童話のそれ、ちょい「白雪姫」とごっちゃになって、ぼくは
混乱。すっかり童話が忘却の彼方になっていて、オヤジを感じる。でも、律
儀に筋を追うようなものではなく、それを引き金とする発想の瞬発力を提示
しようとする方向にパフォーマンスはある。あ、だとするときっちりストー
リーを知っていたほうがより刺激的に楽しめるのかな?
肝心の音楽のほうは、劇伴インストの他にトム・ウェイツの曲をけっこう
流用してて、それが全体のトーンを規定していたところあり。
/トラック・メイカーの下町兄弟が関与する、小池博史が主宰するパパ・タ
ラフマラのパフォーマンス。ただし、こんかい下町兄弟は役者ではなく音楽
の担当。おおーと思ったら、彼が係わるのは役者たちが歌う4曲とのことで、
他にも音楽担当者がいるようだが。
会場は、六本木・スーパーデラックス。うわ、今週3度目の六本木だあ。
基本的には、ほとんど縁のない街なのに。なんか、師走を感じる。ステージ
の三方を客席が取り囲み、パフォーマーたちがいろいろ入れ替わる。ステー
ジ美術は基本的にシンプル、構成や出演者たち(前回と比べるとだいぶ若い
人達)の個性に比重が置かれたものと言えるか。出し物タイトルである「シ
ンデレラ」とは童話のそれ、ちょい「白雪姫」とごっちゃになって、ぼくは
混乱。すっかり童話が忘却の彼方になっていて、オヤジを感じる。でも、律
儀に筋を追うようなものではなく、それを引き金とする発想の瞬発力を提示
しようとする方向にパフォーマンスはある。あ、だとするときっちりストー
リーを知っていたほうがより刺激的に楽しめるのかな?
肝心の音楽のほうは、劇伴インストの他にトム・ウェイツの曲をけっこう
流用してて、それが全体のトーンを規定していたところあり。
mimi
2006年12月18日 六本木・スイートベイジル139 。LA在住の、元祖的な日本人ソウル・デ
ィーヴァ。前回(2003年2月13日)の編成はホーン付きだったが、今回はそ
の前(2001年4月18日)と同じ編成による。でも、もちろん顔触れは違って
いて、ベースとドラムはメイズにいた人たち、またキーボードとギターはグ
ラハム・セントラル・ステイションにいた人たち(mimiちゃんも渡米して
間もなく同グループに加入したことがありましたね)だそう。聞けば、演奏
陣はキーボード奏者が集めたもので、全員オークランド在住とか。そのキー
ボード氏、この秋のマライア・キャリーでも来日しているという。
男性バック・ヴォーカルを二人従えていて(こちらは、LA在住)、一人
はギャップ・バンドのチャーリー・ウィルソンと同級生だったのだとか。そ
んなにじじいには見えない。その彼はmimiとブラザース・ジョンソンでも
重なっていたとも、彼女はMCで言っていたっけ? ちょっとラップもやっ
たほうはまだ若いようだ。
で、気持ちのあるソウル・ショウ。「ジョイ・ラヴ・ハピネス」とか、け
っこういい曲をもってんじゃん、とかも思う。来年2月に出る新作からの曲
も2曲。黒基調に纏めていたヴォーカル陣はアンコールでは白に着替えて登
場。
ィーヴァ。前回(2003年2月13日)の編成はホーン付きだったが、今回はそ
の前(2001年4月18日)と同じ編成による。でも、もちろん顔触れは違って
いて、ベースとドラムはメイズにいた人たち、またキーボードとギターはグ
ラハム・セントラル・ステイションにいた人たち(mimiちゃんも渡米して
間もなく同グループに加入したことがありましたね)だそう。聞けば、演奏
陣はキーボード奏者が集めたもので、全員オークランド在住とか。そのキー
ボード氏、この秋のマライア・キャリーでも来日しているという。
男性バック・ヴォーカルを二人従えていて(こちらは、LA在住)、一人
はギャップ・バンドのチャーリー・ウィルソンと同級生だったのだとか。そ
んなにじじいには見えない。その彼はmimiとブラザース・ジョンソンでも
重なっていたとも、彼女はMCで言っていたっけ? ちょっとラップもやっ
たほうはまだ若いようだ。
で、気持ちのあるソウル・ショウ。「ジョイ・ラヴ・ハピネス」とか、け
っこういい曲をもってんじゃん、とかも思う。来年2月に出る新作からの曲
も2曲。黒基調に纏めていたヴォーカル陣はアンコールでは白に着替えて登
場。
ザ・ウイスパーズ
2006年12月17日 丸の内・コットンクラブ、ファースト。ちょうど、1年ぶりの来日。前回
公演(2005年12月21日)をベタ褒めしているが、本当に今回も素晴らし
いソウル・ショウを披露。言うことないナ。時節がら、クリスマス・ソング
を2曲歌ったが、去年は歌ったっけなあ? とにもかくにも、歌い方に内在
するものから振り付けや格好まで、R&Bならではの様式を多大に受け継い
だそれらはあまりに魅力的。そして、問答無用に楽しい。それ、そんなに了
見の狭くない人なら、門外漢でも絶対にニッコリしちゃうものだと思うが…
…。こんど、機会があれば実験してみたい。彼らにしろ、J.T.テイラー(20
06年11月27日)にしろ、こういう人たちは毎年やってきて、ソウル・ショ
ウの醍醐味を示すべきではないのか。切にそう思わずにはいられません。
公演(2005年12月21日)をベタ褒めしているが、本当に今回も素晴らし
いソウル・ショウを披露。言うことないナ。時節がら、クリスマス・ソング
を2曲歌ったが、去年は歌ったっけなあ? とにもかくにも、歌い方に内在
するものから振り付けや格好まで、R&Bならではの様式を多大に受け継い
だそれらはあまりに魅力的。そして、問答無用に楽しい。それ、そんなに了
見の狭くない人なら、門外漢でも絶対にニッコリしちゃうものだと思うが…
…。こんど、機会があれば実験してみたい。彼らにしろ、J.T.テイラー(20
06年11月27日)にしろ、こういう人たちは毎年やってきて、ソウル・ショ
ウの醍醐味を示すべきではないのか。切にそう思わずにはいられません。
エゴ・ラッピン
2006年12月13日 生理的に真っ直ぐな男女ユニット(2005年8月17日、2006年11月17日
、他)の結成10周年を祝う公演で、渋谷・NHKホール。広い会場だな。客
席がとても扇型になっているんだな。ステージもすごく奥行きがあるんだな。
ショウは今年のシガー・ロス(4月5日)公演のようにベール越しで始ま
る。ベールに映し出される映像と透けて見えるステージのぼんやりした”絵
”の重なりがとっても気分。実はその1曲目や2曲目はビョークを想起させ
る曲であり、流麗なストリング音付きで刺激と夢心地が交錯する曲。ばっち
り、でした。心意気と気合が一発で伝わりました。
アタマと終わりのほうで重なった、正装のストリング・セクションは全24
人。途中でからんだブラス・セクションは、ビッグ・バンド調の格好をして
全12人。あと、普段はグループを組んでいるという3人のパーカショニスト
に、芳垣安洋や大友良英表現でおなじみの高良久美子(2004年10月10日、
2005年2月10日、2005年9月17日、他)がマリンバと打楽器で加わる。そ
して、最初から終わりまでエゴ・ラッピン・バンドが演奏し、中納良恵が
”鉄砲喉”を健気に披露する。
実にいろんなタイプの曲をやってきてるんだなと、改めて思う。洋楽と邦
楽、いろんなジャンルの間を自由に行き来する……。でも、やってる個体が
はっきり見えるので違和感はない。その多様さを一気に、確かな気持ちで送
り出す様は、なかなかに感無量。
2時間ちょいで幕。本編最後は全員一緒に。そして、アンコールは二人で
やったり。3曲目の最後の曲は中納がピアノを弾きながら歌い、ストリング
スも加わる。スコアは誰が書いたのか。いろいろ、大変だったろうなあ。で
も、達成感あったろうなあ。
ところで、昨日は寒い日だったんだけど、午後3時すぎになんかお腹痛い
な、ダルいな、具合悪いなという感じで、仕事を辞めて横になる。そして、
ライヴとその後に回ろうと思った飲み会に行くのもやめる。で、9時ごろに
腰や肩がこっている感じがありありで熱があるんだろうなと自覚(と、なり
つつ熱を計ろうとしないのもナンだが)。が、咳とか扁桃腺の腫れとかの風
邪っぽい症状はない。で、この日も熱っぽく、ダルい。ちょい、エゴ・ラッ
ピンのライヴ行きを躊躇。翌日に余程じゃないとホカせない仕事(雑誌記事
用の座談会)が入っているゆえに。でも、大会場での特別な公演であること
を見事にまっとうしていたこのライヴ後はけっこう足取り軽かった。で、翌
日はフツーなぼく。
、他)の結成10周年を祝う公演で、渋谷・NHKホール。広い会場だな。客
席がとても扇型になっているんだな。ステージもすごく奥行きがあるんだな。
ショウは今年のシガー・ロス(4月5日)公演のようにベール越しで始ま
る。ベールに映し出される映像と透けて見えるステージのぼんやりした”絵
”の重なりがとっても気分。実はその1曲目や2曲目はビョークを想起させ
る曲であり、流麗なストリング音付きで刺激と夢心地が交錯する曲。ばっち
り、でした。心意気と気合が一発で伝わりました。
アタマと終わりのほうで重なった、正装のストリング・セクションは全24
人。途中でからんだブラス・セクションは、ビッグ・バンド調の格好をして
全12人。あと、普段はグループを組んでいるという3人のパーカショニスト
に、芳垣安洋や大友良英表現でおなじみの高良久美子(2004年10月10日、
2005年2月10日、2005年9月17日、他)がマリンバと打楽器で加わる。そ
して、最初から終わりまでエゴ・ラッピン・バンドが演奏し、中納良恵が
”鉄砲喉”を健気に披露する。
実にいろんなタイプの曲をやってきてるんだなと、改めて思う。洋楽と邦
楽、いろんなジャンルの間を自由に行き来する……。でも、やってる個体が
はっきり見えるので違和感はない。その多様さを一気に、確かな気持ちで送
り出す様は、なかなかに感無量。
2時間ちょいで幕。本編最後は全員一緒に。そして、アンコールは二人で
やったり。3曲目の最後の曲は中納がピアノを弾きながら歌い、ストリング
スも加わる。スコアは誰が書いたのか。いろいろ、大変だったろうなあ。で
も、達成感あったろうなあ。
ところで、昨日は寒い日だったんだけど、午後3時すぎになんかお腹痛い
な、ダルいな、具合悪いなという感じで、仕事を辞めて横になる。そして、
ライヴとその後に回ろうと思った飲み会に行くのもやめる。で、9時ごろに
腰や肩がこっている感じがありありで熱があるんだろうなと自覚(と、なり
つつ熱を計ろうとしないのもナンだが)。が、咳とか扁桃腺の腫れとかの風
邪っぽい症状はない。で、この日も熱っぽく、ダルい。ちょい、エゴ・ラッ
ピンのライヴ行きを躊躇。翌日に余程じゃないとホカせない仕事(雑誌記事
用の座談会)が入っているゆえに。でも、大会場での特別な公演であること
を見事にまっとうしていたこのライヴ後はけっこう足取り軽かった。で、翌
日はフツーなぼく。
リトル・バーリー
2006年12月11日 黒っぽいブリティッシュ・ロックの期待の星と言えるだろうこのトリオ・
バンドのことをぼくは初来日のとき(05年6月6日)いらい見るが、成長し
ていたな。まず、バーリー・ギャドガンの第一声からいい感じ。良い声して
るじゃん、と素直に思えた。とともに、堂々と客と対していて、だいぶステ
ージ慣れしてきていることにも、すぐに納得。ドラマーが代わり、バンドの
総合ルックス良好度がぐんと上がっていて、それもめでたし? それにして
も、3人とも前髪がかなり目にかかるヘア・スタイルを採用してるんだよな
ー。
セカンド作ではジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンやゴ
リラズのプロデュースでもお馴染みのヒップホップ畑のダン・ジ・オートメ
イターを制作者にすえ、まっすぐなだけがその行き方ではなく、屈折した視
点でブルースやR&Bを見ることもできることを示した彼らだったが、ライ
ヴ・パフォーマンスにおいては1作目と2作目で示した持ち味の間を行って
いたという感じか。バンドの音質や絡みはストレートだったけど、全体的な
感触は以前ほど例えばフリーやハンブル・パイを想起させるところはなかっ
たから。彼らは憧れとなる対象との距離をもっと巧みに取ることを学んでい
て、より自分たちならではの回路を待ちつつある事をぼくは痛感した。
また、曲によっては、ジミ・ヘンドリックスもしっかり研究しているんだ
なと思わせたのは新しいポイント。そんなことをさらりと出すギャドガンは
、やはりギターが上手い。でも、そんなにソロは取らなくて、彼らはどの曲
も楽曲をコンパクトに纏める。もう少しメリハリをつけたほうが聞き手は盛
り上がれるとは思うが、それも彼らの流儀か。
渋谷・クラブクアトロ。会場は満員で、かなり受けていた。特別にファン
キーなバンドとは思わないが、ぼくも聞いてて自然に腰が揺れちゃった。へ
へ。それは、3人の音がちゃんと肉感的で、揺れていたから。やはり、彼ら
はロックとしての決定的な何かを持つ、応援したい、貴重な英国バンドだと
思う。
バンドのことをぼくは初来日のとき(05年6月6日)いらい見るが、成長し
ていたな。まず、バーリー・ギャドガンの第一声からいい感じ。良い声して
るじゃん、と素直に思えた。とともに、堂々と客と対していて、だいぶステ
ージ慣れしてきていることにも、すぐに納得。ドラマーが代わり、バンドの
総合ルックス良好度がぐんと上がっていて、それもめでたし? それにして
も、3人とも前髪がかなり目にかかるヘア・スタイルを採用してるんだよな
ー。
セカンド作ではジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンやゴ
リラズのプロデュースでもお馴染みのヒップホップ畑のダン・ジ・オートメ
イターを制作者にすえ、まっすぐなだけがその行き方ではなく、屈折した視
点でブルースやR&Bを見ることもできることを示した彼らだったが、ライ
ヴ・パフォーマンスにおいては1作目と2作目で示した持ち味の間を行って
いたという感じか。バンドの音質や絡みはストレートだったけど、全体的な
感触は以前ほど例えばフリーやハンブル・パイを想起させるところはなかっ
たから。彼らは憧れとなる対象との距離をもっと巧みに取ることを学んでい
て、より自分たちならではの回路を待ちつつある事をぼくは痛感した。
また、曲によっては、ジミ・ヘンドリックスもしっかり研究しているんだ
なと思わせたのは新しいポイント。そんなことをさらりと出すギャドガンは
、やはりギターが上手い。でも、そんなにソロは取らなくて、彼らはどの曲
も楽曲をコンパクトに纏める。もう少しメリハリをつけたほうが聞き手は盛
り上がれるとは思うが、それも彼らの流儀か。
渋谷・クラブクアトロ。会場は満員で、かなり受けていた。特別にファン
キーなバンドとは思わないが、ぼくも聞いてて自然に腰が揺れちゃった。へ
へ。それは、3人の音がちゃんと肉感的で、揺れていたから。やはり、彼ら
はロックとしての決定的な何かを持つ、応援したい、貴重な英国バンドだと
思う。
フランク・マッコム
2006年12月7日 今年、二度目(9月3日)となる来日。丸の内・コットンクラブ、ファー
スト。30分近く前に行ったのに、会場入りするとけっこう席が埋まっていて
びっくり。ミュージシャンズ・ミュージシャンである彼はプリンスからの覚
えもめでたいが、そのきっかけを作った気心知れたサポート・メンバー(20
04年4月15日のときは、その顔ぶれによる。簡単に書いてしまえば、ベイエ
リア・サウンド・フェチのプリンスは、マッコムのバンドで弾く同地拠点ベ
ース奏者のレイモンド・マッキンレーと知り合いだった)ではなく、若いプ
レイヤーたち、電気ベースとドラムとパーカッションを従えてのもの。
1曲目や二曲目のときは多少おちつかなかった。インタープレイ箇所が長
く、ベースとドラムの音が大きすぎて。それは、彼の円満な”ピアノ・マン
流儀”を消し去る方向にあるものだから。が、そのうち、ソロも聞かせるが
じっくり歌を聞かせるパフォーマンスを彼はしていたし(04年ライヴのとき
のように、インスト曲をやることもなかったし)、そのリズム隊が実はとっ
ても腕利きであり、耳を傾けるべき事をやっていたことも、ぼくの心の曇り
を晴らしたのかもしれない。とはいえ、ベースとドラムは音があまりに大き
すぎ、それにくらべ鍵盤の音は小さすぎ、なのは間違いなかったが。
ぼくはマッコムがソロを弾かなくてもいいとは思う人間だが(そういう、
実演も見てみたいよなあ)、彼が鍵盤さばきをいっぱい披露しようとするの
は判らなくもない。だって、そうじゃないともっとダニー・ハサウェイ(彼
もライヴではインスト曲もやっていたけど)やステーヴィ・ワンダーの持ち
味に近づいてしまうわけで、俺はそれだけじゃないんだよという自我のよう
なものを彼が持ってもなんら不思議はないから。ハサウェイたちの追体験を
与えるためだけの存在に甘んじるのは、そりゃやだろうなあ。聞き手が3分
の1になってもいい、という覚悟があるなら、彼は自分の流儀を貫くべきだ。
ぼくは2回見るのを、1回に減らすだろうけど。
フェンダー・ローズ(エレピ)をときにエフェクターをかましつつ弾いて
いた彼だが、一曲だけはグランド・ピアノを弾きながら、弾き語り基調(途
中から、バンドはとっても薄目に音を加えり)でパフォーマンス。スタンダ
ードっぽい曲だったせいもありとってもよかった。なお、彼のエレピのソロ
演奏の90パーセントはハービー・ハンコックの『スラスト』や『マンチャイ
ルド』で見せているものの流用。ほんとうに好きで、昔真似しまくったんだ
ろうなあ。
1時間20分ぐらいの実演。結局、ぼくは満足した。
スト。30分近く前に行ったのに、会場入りするとけっこう席が埋まっていて
びっくり。ミュージシャンズ・ミュージシャンである彼はプリンスからの覚
えもめでたいが、そのきっかけを作った気心知れたサポート・メンバー(20
04年4月15日のときは、その顔ぶれによる。簡単に書いてしまえば、ベイエ
リア・サウンド・フェチのプリンスは、マッコムのバンドで弾く同地拠点ベ
ース奏者のレイモンド・マッキンレーと知り合いだった)ではなく、若いプ
レイヤーたち、電気ベースとドラムとパーカッションを従えてのもの。
1曲目や二曲目のときは多少おちつかなかった。インタープレイ箇所が長
く、ベースとドラムの音が大きすぎて。それは、彼の円満な”ピアノ・マン
流儀”を消し去る方向にあるものだから。が、そのうち、ソロも聞かせるが
じっくり歌を聞かせるパフォーマンスを彼はしていたし(04年ライヴのとき
のように、インスト曲をやることもなかったし)、そのリズム隊が実はとっ
ても腕利きであり、耳を傾けるべき事をやっていたことも、ぼくの心の曇り
を晴らしたのかもしれない。とはいえ、ベースとドラムは音があまりに大き
すぎ、それにくらべ鍵盤の音は小さすぎ、なのは間違いなかったが。
ぼくはマッコムがソロを弾かなくてもいいとは思う人間だが(そういう、
実演も見てみたいよなあ)、彼が鍵盤さばきをいっぱい披露しようとするの
は判らなくもない。だって、そうじゃないともっとダニー・ハサウェイ(彼
もライヴではインスト曲もやっていたけど)やステーヴィ・ワンダーの持ち
味に近づいてしまうわけで、俺はそれだけじゃないんだよという自我のよう
なものを彼が持ってもなんら不思議はないから。ハサウェイたちの追体験を
与えるためだけの存在に甘んじるのは、そりゃやだろうなあ。聞き手が3分
の1になってもいい、という覚悟があるなら、彼は自分の流儀を貫くべきだ。
ぼくは2回見るのを、1回に減らすだろうけど。
フェンダー・ローズ(エレピ)をときにエフェクターをかましつつ弾いて
いた彼だが、一曲だけはグランド・ピアノを弾きながら、弾き語り基調(途
中から、バンドはとっても薄目に音を加えり)でパフォーマンス。スタンダ
ードっぽい曲だったせいもありとってもよかった。なお、彼のエレピのソロ
演奏の90パーセントはハービー・ハンコックの『スラスト』や『マンチャイ
ルド』で見せているものの流用。ほんとうに好きで、昔真似しまくったんだ
ろうなあ。
1時間20分ぐらいの実演。結局、ぼくは満足した。
U2
2006年12月4日 久しぶりにやって来た超ビッグなロック・バンドの、大ロック・コンサー
ト。さいたま新都心・さいたまスーパーアリーナ。初めて、行く。3回あるうちの、
最終回。
かつてU2はテクノロジーの粋を集めた大アリーナ対応が鬼のようになさ
れためくるめく実演をすることで知られていた(大ががりなステージ設営が
必要とされるために極東にはなかなかこられない、なんて言われ方もしまし
たね)が、”電脳期”を経ての今回は比較的シンプルな設定によるものと言
えるなかな。少なくても、アリーナの半分より前で見る分にはそう感じた。
スタンドから見た人だと、やっぱし光の使い方とか綺麗で巧みでさすがと思
えるものであったそうだけど。何度かボーノらをかなり近くで見ることがで
きた花道があんな立派な造形がなされているとは、ぼくは後で知りあいの携
帯カメラ画像を見て知りました。
開演時間よりは、それなりに遅れて始まる(もう少し待ってネ、という、
ジョアン・ジルベルトみたいな場内放送もあったな)。メンバーがやっとス
テージに出てきたと思ったら、なんとボーノは迫り出し花道の前のほうにひ
ょっこり登場。そしたら、なんと日本の国旗を手に持ち、振り回す。ありゃ
あ、こんなふうにベタなサーヴィス精神をのっけから。それ、日本公演の3
日間ともしたようだが。なんか、首が短く見え、よりおっさんちっくになっ
たな。他のメンバーはロッカーらしさをキープしているかも。4人は頭から
終わりまで、きちっり4人で事をまっとうする。2時間ぐらいはやったのか
な。
とにもかくにも、正々堂々、力があり。もう、ビンビンの手応えをぼくは
真正面から受けて、すぐに舞い上がる。おお、俺はロックを聞いている、こ
の業界を代表するようなものすごい連中を真っ向から受けとめている、とい
う手応えを鬼のように得た。やっぱり、ダテに話題を呼んだり、高い値段を
取ったりしてないよなあ。充実感、説得力、ありまくり。彼らのエンスーで
はないぼくではあったが、はしゃぎまくり。即、来てよかったと実感。アリ
ーナの床、揺れてたなー。
終盤、左スクリーンに出たアドレスに携帯から自分の名前を英字メールす
ると、デカいスクリーンに名前が流れるという仕掛けも。一緒に見ていた知
り合いの名前がばっちり出る。うひょお。
たぶん、社会・人道的なアピールもMCや映像であったろうけど、ほとん
ど覚えてない。キラキラした光のシャワーを浴びつつ、精気と力のある音を
受ける快感にすべてがすっ飛んでたから。結局、彼は真摯に物事を遂行し、
なにから何まで力があったということ。それは、見る者の何かを弾けさせり
、何かを感じさせりするサムシングをしっかり持っていた。いろんな意味で
、余は大満足ぢゃ。
ト。さいたま新都心・さいたまスーパーアリーナ。初めて、行く。3回あるうちの、
最終回。
かつてU2はテクノロジーの粋を集めた大アリーナ対応が鬼のようになさ
れためくるめく実演をすることで知られていた(大ががりなステージ設営が
必要とされるために極東にはなかなかこられない、なんて言われ方もしまし
たね)が、”電脳期”を経ての今回は比較的シンプルな設定によるものと言
えるなかな。少なくても、アリーナの半分より前で見る分にはそう感じた。
スタンドから見た人だと、やっぱし光の使い方とか綺麗で巧みでさすがと思
えるものであったそうだけど。何度かボーノらをかなり近くで見ることがで
きた花道があんな立派な造形がなされているとは、ぼくは後で知りあいの携
帯カメラ画像を見て知りました。
開演時間よりは、それなりに遅れて始まる(もう少し待ってネ、という、
ジョアン・ジルベルトみたいな場内放送もあったな)。メンバーがやっとス
テージに出てきたと思ったら、なんとボーノは迫り出し花道の前のほうにひ
ょっこり登場。そしたら、なんと日本の国旗を手に持ち、振り回す。ありゃ
あ、こんなふうにベタなサーヴィス精神をのっけから。それ、日本公演の3
日間ともしたようだが。なんか、首が短く見え、よりおっさんちっくになっ
たな。他のメンバーはロッカーらしさをキープしているかも。4人は頭から
終わりまで、きちっり4人で事をまっとうする。2時間ぐらいはやったのか
な。
とにもかくにも、正々堂々、力があり。もう、ビンビンの手応えをぼくは
真正面から受けて、すぐに舞い上がる。おお、俺はロックを聞いている、こ
の業界を代表するようなものすごい連中を真っ向から受けとめている、とい
う手応えを鬼のように得た。やっぱり、ダテに話題を呼んだり、高い値段を
取ったりしてないよなあ。充実感、説得力、ありまくり。彼らのエンスーで
はないぼくではあったが、はしゃぎまくり。即、来てよかったと実感。アリ
ーナの床、揺れてたなー。
終盤、左スクリーンに出たアドレスに携帯から自分の名前を英字メールす
ると、デカいスクリーンに名前が流れるという仕掛けも。一緒に見ていた知
り合いの名前がばっちり出る。うひょお。
たぶん、社会・人道的なアピールもMCや映像であったろうけど、ほとん
ど覚えてない。キラキラした光のシャワーを浴びつつ、精気と力のある音を
受ける快感にすべてがすっ飛んでたから。結局、彼は真摯に物事を遂行し、
なにから何まで力があったということ。それは、見る者の何かを弾けさせり
、何かを感じさせりするサムシングをしっかり持っていた。いろんな意味で
、余は大満足ぢゃ。
ROVO
2006年12月3日 先の渋さにずっと関与していた勝井と芳垣だが、今年はぜんぜん入ったこ
とがなかったんじゃないかなあ。来年早々に出る新作にも入ってないし。新
木場・スタジオコースト。先にDJ QUIETSTOMがたっぷり回す。デイヴ・ブ
ルーベックやピンク・フロイドにいろんな差し込み処理をしたりとか、いろ
いろやってたな。その後、出て来たROVO(2006年7月7日、8月27日、等)
はレコ発記念ライヴゆえもちろん1曲ぽっきりの新作『CONDOR』を多少膨
らます感じでまるまるとやる。聞かせるモード、じっくりとした態度のなか
からいろんなところに誘おうとする曲であるのを再認識。やっぱ、ROVOの、
大人な新境地がありますね。そして、アンコールは新しい曲と古い曲を1曲
づつ。映像もステージがデカからよく映えるていたな。
とがなかったんじゃないかなあ。来年早々に出る新作にも入ってないし。新
木場・スタジオコースト。先にDJ QUIETSTOMがたっぷり回す。デイヴ・ブ
ルーベックやピンク・フロイドにいろんな差し込み処理をしたりとか、いろ
いろやってたな。その後、出て来たROVO(2006年7月7日、8月27日、等)
はレコ発記念ライヴゆえもちろん1曲ぽっきりの新作『CONDOR』を多少膨
らます感じでまるまるとやる。聞かせるモード、じっくりとした態度のなか
からいろんなところに誘おうとする曲であるのを再認識。やっぱ、ROVOの、
大人な新境地がありますね。そして、アンコールは新しい曲と古い曲を1曲
づつ。映像もステージがデカからよく映えるていたな。
渋さ知らズオーケストラ
2006年12月1日 師走かあ。今年は渋さをいっぱい見たなあ(2006年1月14日、1月21日、
8月27日、11月15日、等)。三軒茶屋・世田谷パブリックシアターにての
公演。この晩は、土と日にこの円形状会場でやる単独豪華公演の公開リハ
ーサル(終演後のメンバーたちとの乾杯つき、という設定)という名目。
まあ、毎度の渋さでしたが。来年早々に出るエイヴェックス第2弾『渋響
』は立ったキャッチーな曲が入ってて、そこに入っている曲は文句なく楽
しいなと再確認。なお、いっつもショルダー・バッグを肩にかけて出で来
るリーダーの不破大輔だが、それは普段持ち歩いているものをそのまま持
って出ているだけで、演奏には一切関係ない。座ったときのクッションの
役目を果たすときはあるとのことだが。また、彼はデカい缶製の吸殻入れ
もステージに持参するが、吸っているのはガラムのメンソール。芳垣安洋
が吸っているのに影響されたそう。
8月27日、11月15日、等)。三軒茶屋・世田谷パブリックシアターにての
公演。この晩は、土と日にこの円形状会場でやる単独豪華公演の公開リハ
ーサル(終演後のメンバーたちとの乾杯つき、という設定)という名目。
まあ、毎度の渋さでしたが。来年早々に出るエイヴェックス第2弾『渋響
』は立ったキャッチーな曲が入ってて、そこに入っている曲は文句なく楽
しいなと再確認。なお、いっつもショルダー・バッグを肩にかけて出で来
るリーダーの不破大輔だが、それは普段持ち歩いているものをそのまま持
って出ているだけで、演奏には一切関係ない。座ったときのクッションの
役目を果たすときはあるとのことだが。また、彼はデカい缶製の吸殻入れ
もステージに持参するが、吸っているのはガラムのメンソール。芳垣安洋
が吸っているのに影響されたそう。
サウス
2006年11月28日 DJミュージック・レーベルであるモ・ワックスが契約したロック・バン
ドとして、98年デヴュー時に騒がれたこともあったロンドンをベースとする
バンド。その後、発売元は二転しているわけだが。渋谷・クラブクアトロ。
3人組なはずだが、5人にてパフォーマンスする。その仲良さそうな、和気
あいあいとした風情はなかなか良かった。
ベースが主で、ときに生ギターを持って歌うヴォーカル君はアンコール時
の2曲は完全生ギター弾き語りにて。彼が醸しだすシンガー・ソングライタ
ー的佇まい(曲は共作のようだが)に、広がりあるバンド・サウンドが寄り
添うという感じもライヴ実演ではある。そのバンドの音はニュー・オーダー
ぽいときが散見され、彼らの大きなインスピレーションのもとになっている
よう。あと、初期トラフィックとすこしかする場合もあったかな。メロディ
アスな方向を求めると少女趣味的と言いたくなるスウィートネスを感じさせ
たりしてちょい退かせるが、比較的いいバンドだと感じる。
ドとして、98年デヴュー時に騒がれたこともあったロンドンをベースとする
バンド。その後、発売元は二転しているわけだが。渋谷・クラブクアトロ。
3人組なはずだが、5人にてパフォーマンスする。その仲良さそうな、和気
あいあいとした風情はなかなか良かった。
ベースが主で、ときに生ギターを持って歌うヴォーカル君はアンコール時
の2曲は完全生ギター弾き語りにて。彼が醸しだすシンガー・ソングライタ
ー的佇まい(曲は共作のようだが)に、広がりあるバンド・サウンドが寄り
添うという感じもライヴ実演ではある。そのバンドの音はニュー・オーダー
ぽいときが散見され、彼らの大きなインスピレーションのもとになっている
よう。あと、初期トラフィックとすこしかする場合もあったかな。メロディ
アスな方向を求めると少女趣味的と言いたくなるスウィートネスを感じさせ
たりしてちょい退かせるが、比較的いいバンドだと感じる。
J.T.テイラー
2006年11月27日 J.T.テイラーにはこれまで良い印象を持ったことがない。彼が所属したク
ール&ザ・ギャングはとっても好き。だが、ぼくが愛でているのは70年代中
期までのディライト時代。ようは、無骨なホーン隊を揃えてファンク・グル
ーヴを追求していた時期で、J.T.がフロントに立った70年代後期以降はがち
んこなセルフ・コンテインド・ファンク・バンドとしての矜持を捨てさった
悪夢のような時期であり、J.T.は軟弱化したクール&ザ・ギャングをアイデ
ンティファイする存在なのだ。昨年に続いての来日であり、過去にも何度も
来日しているはずだが、ぼくは今回初めて見る。前にも書いたが、ここに出
るキャリア組の実演って本当にいい気分にさせてくれるし、ぼくも大人にな
ってブラック・ミュージック観もだいぶ変わってきているから。丸の内・コ
ットンクラブ(セカンド)。
なぜか、ステージ中央に椅子が3つ置いてある。定時にバック・バンドた
ちが出てくる。立派な体躯の女性が出てきたと思ったら、彼女はなんとドラ
マー。バカみたいに力まかせの演奏はそれだけでお金が取れるかもと、ドラ
マー・フェチであるのを最近やっと気付いたぼくは思った。バッキング・バ
ンドはキーボード2、ギター、ベース、ドラムという布陣。
で、黒いスーツに白いシャツと白いネクタイをしているJ.T.が登場する。
ほう、お洒落にまとめていると思ったら、途中からモロマジなウェデイング
ドレス姿の女性たちが麗々しく出てきて椅子に座るじゃないか。へええ。彼
女たちはバッキング歌手なのだが、こういう酔狂な設定は初めて接した(P
−ファンクで女装の花嫁姿のおバカさん;アンドレ・フォックスはいたが、
それとはあまりに位相がちがいます)。フフフフ。絶対にロックではありえ
ない、ソウル実演の美学。最初はサングラスをしていたJ.T.の風体はなんか
小柄なフィリップ・ベイリーという感じだが,サングラスを取ると腫れぼっ
たい垂れ目があってああJ.T.だァとなる。ファンではないぼくでも、人気者
だった彼の顔ぐらいは知っている。でもって、ヒットした曲が多かったよう
で聞いたことがある曲が多いな。大ヒット曲「ジョアンナ」はもろにホール
&オーツの曲みたいだった。
数曲やって、コーラス隊とJ.T.は一度ステージを去る。で、お召し替えの
間バンドはぼくが心酔する旧時代の曲をインストでする(「ジャングル・ブ
ギー」だったかな。高揚の繰り返しでわすれちゃった)。興味深かったのは
、ギター奏者が途中で用いたエフェクター。口に管をくわえないのに、フッ
トペダルのコントロールだけでヴォイス・モジュレイター音を出していた(
判らない人は?だろうが、しょうがない。車に縁がない人にマニュアル・シ
フトとオートマの説明をするようなものだから)。今、そういうエフェクタ
ーもあるのか?
聖から俗へ。戻って来たヴォーカル陣は黒色基調で、ちょい悪オヤジとミ
ニスカのビッチという出で立ち。で、4人はそろって愛嬌ある振りをつけま
くり。また、ときにセックスを想起させる絡みをしたり、女性陣は腰をブン
ブン振ったり。これもR&Bショウの醍醐味なり。客も、大沸き。それから
途中で4人はマスクとマントを身につけ、シアトリカルにパフォーマンスし
たりも。喜んでもらえることだったら何でもやります……ほんと、あんたた
ちは偉いっ。
締めは、80年全米1位曲「セブレイション」。全然いい印象がない曲だったが、鬼のようにキャッチーな好曲でびっくり。ライヴでは途中で、ゴスペル調になる。どんな歌詞を持つのか知らないが、ゴスペル的祝福曲が都会的にコペルニクス的展開をすると、こんな曲になるのかと思わせるものがあったな。グッド・ニューズ! ぼくはなぜか福音に触れた気持ちになり、えも言われぬ気持ちになった。
ぼくはライヴに行き、また極上な心持ちを得てしまった。
ール&ザ・ギャングはとっても好き。だが、ぼくが愛でているのは70年代中
期までのディライト時代。ようは、無骨なホーン隊を揃えてファンク・グル
ーヴを追求していた時期で、J.T.がフロントに立った70年代後期以降はがち
んこなセルフ・コンテインド・ファンク・バンドとしての矜持を捨てさった
悪夢のような時期であり、J.T.は軟弱化したクール&ザ・ギャングをアイデ
ンティファイする存在なのだ。昨年に続いての来日であり、過去にも何度も
来日しているはずだが、ぼくは今回初めて見る。前にも書いたが、ここに出
るキャリア組の実演って本当にいい気分にさせてくれるし、ぼくも大人にな
ってブラック・ミュージック観もだいぶ変わってきているから。丸の内・コ
ットンクラブ(セカンド)。
なぜか、ステージ中央に椅子が3つ置いてある。定時にバック・バンドた
ちが出てくる。立派な体躯の女性が出てきたと思ったら、彼女はなんとドラ
マー。バカみたいに力まかせの演奏はそれだけでお金が取れるかもと、ドラ
マー・フェチであるのを最近やっと気付いたぼくは思った。バッキング・バ
ンドはキーボード2、ギター、ベース、ドラムという布陣。
で、黒いスーツに白いシャツと白いネクタイをしているJ.T.が登場する。
ほう、お洒落にまとめていると思ったら、途中からモロマジなウェデイング
ドレス姿の女性たちが麗々しく出てきて椅子に座るじゃないか。へええ。彼
女たちはバッキング歌手なのだが、こういう酔狂な設定は初めて接した(P
−ファンクで女装の花嫁姿のおバカさん;アンドレ・フォックスはいたが、
それとはあまりに位相がちがいます)。フフフフ。絶対にロックではありえ
ない、ソウル実演の美学。最初はサングラスをしていたJ.T.の風体はなんか
小柄なフィリップ・ベイリーという感じだが,サングラスを取ると腫れぼっ
たい垂れ目があってああJ.T.だァとなる。ファンではないぼくでも、人気者
だった彼の顔ぐらいは知っている。でもって、ヒットした曲が多かったよう
で聞いたことがある曲が多いな。大ヒット曲「ジョアンナ」はもろにホール
&オーツの曲みたいだった。
数曲やって、コーラス隊とJ.T.は一度ステージを去る。で、お召し替えの
間バンドはぼくが心酔する旧時代の曲をインストでする(「ジャングル・ブ
ギー」だったかな。高揚の繰り返しでわすれちゃった)。興味深かったのは
、ギター奏者が途中で用いたエフェクター。口に管をくわえないのに、フッ
トペダルのコントロールだけでヴォイス・モジュレイター音を出していた(
判らない人は?だろうが、しょうがない。車に縁がない人にマニュアル・シ
フトとオートマの説明をするようなものだから)。今、そういうエフェクタ
ーもあるのか?
聖から俗へ。戻って来たヴォーカル陣は黒色基調で、ちょい悪オヤジとミ
ニスカのビッチという出で立ち。で、4人はそろって愛嬌ある振りをつけま
くり。また、ときにセックスを想起させる絡みをしたり、女性陣は腰をブン
ブン振ったり。これもR&Bショウの醍醐味なり。客も、大沸き。それから
途中で4人はマスクとマントを身につけ、シアトリカルにパフォーマンスし
たりも。喜んでもらえることだったら何でもやります……ほんと、あんたた
ちは偉いっ。
締めは、80年全米1位曲「セブレイション」。全然いい印象がない曲だったが、鬼のようにキャッチーな好曲でびっくり。ライヴでは途中で、ゴスペル調になる。どんな歌詞を持つのか知らないが、ゴスペル的祝福曲が都会的にコペルニクス的展開をすると、こんな曲になるのかと思わせるものがあったな。グッド・ニューズ! ぼくはなぜか福音に触れた気持ちになり、えも言われぬ気持ちになった。
ぼくはライヴに行き、また極上な心持ちを得てしまった。
GOMA,ビル・ラズウェル,カーシュ・カーレイ&フレンズ
2006年11月26日 住吉・ティアラ江東。フェスティヴァル・アースビートという催しのなか
の、ディジェリドゥ奏者のGOMA(2006年3月24日)のパフォーマンスを
見る。ラズウェル&カーレイ連合軍(2004年9月5日)は彼の新作『S0UL
OF RITE 』に係わったことが縁で、二人はこの仕事だけのために来日したと
いう。贅沢ね。だが、その二人が出ずっぱりなわけではなく、他に日本人の
ドラム、二人のパーカッション、ギター(エゴ・ラッピンの森雅樹)なんか
も関わり、いろんな編成にて。パーカッション陣だけがバックを付けるとき
もあり、その場合はトランス濃度の高いものになる。いっぽう、ラズウェル
たちが加わるときはダウン・テンポ調のしっとりダークなもの主体。なんに
せよ、ディジェリドゥという肉体と直結したようなプリミティヴな楽器が持
つ地に足を付けた感じや太古と繋がったような感覚が総体を導く(映像もそ
ういう感覚のものが主に付けられていた)、という言い方は出来るだろう。
実際、肉声増幅という単純な楽器ながら、GOMAのディジェリドゥは曲趣
によりいろいろな使われかたをする。
の、ディジェリドゥ奏者のGOMA(2006年3月24日)のパフォーマンスを
見る。ラズウェル&カーレイ連合軍(2004年9月5日)は彼の新作『S0UL
OF RITE 』に係わったことが縁で、二人はこの仕事だけのために来日したと
いう。贅沢ね。だが、その二人が出ずっぱりなわけではなく、他に日本人の
ドラム、二人のパーカッション、ギター(エゴ・ラッピンの森雅樹)なんか
も関わり、いろんな編成にて。パーカッション陣だけがバックを付けるとき
もあり、その場合はトランス濃度の高いものになる。いっぽう、ラズウェル
たちが加わるときはダウン・テンポ調のしっとりダークなもの主体。なんに
せよ、ディジェリドゥという肉体と直結したようなプリミティヴな楽器が持
つ地に足を付けた感じや太古と繋がったような感覚が総体を導く(映像もそ
ういう感覚のものが主に付けられていた)、という言い方は出来るだろう。
実際、肉声増幅という単純な楽器ながら、GOMAのディジェリドゥは曲趣
によりいろいろな使われかたをする。
ソニア・ローザ
2006年11月25日 なんか、とってもいい雰囲気を振りまいていたコンサート。しっかり、あ
ったかい、満たされた気分になれた。ああ、この晩の流れていたキブンをち
ゃんと伝えられないのがもどかしい。南青山・ブルノート東京、セカンド。
主役のローザさんは今回ぼくは初めて知ったが、60年代後期にブラジルか
らやってきて渡辺貞夫なんかとも絡み、ボサノヴァ普及に勤めた、けっこう
知られるシンガーのよう。ラヴリーな歌い方をし、日本語はかなりうまい。
で、27年ぶりに作ったというアルバムを下敷きにするパフォーマンスなのだ
が、人徳があるんだろうな(それは、生に触れると感じマス)サポート陣は
豪華。基本のバックバンドは生ギター(ロメロ・ルバンボ:2003年5月6日
)、電気ベース、ピアノ、サックス、ドラム(アントニオ・カルロス・ジョ
ビンのバンドで叩いていた人だそう)、パーカッションという布陣。で、そ
こにギタリストとして知られるオスカー・カストロ・ネヴィスがこの編成な
のに指揮者として加わる。で、彼は大げさなアクションで、生真面目に指揮
をする。うひゃあ、もうその姿に爆笑。だが、それは嘲笑ではなく、共感や
リスペクトを多大に持たせるもので、それを見れるだけでぼくは来たかいが
あったゾと大きく頷いたのだった。彼はピアノとギターを1曲づつ弾き、ちょ
い歌ったりもした。
で、そこにブラジルからやってきたジャイル・オリヴェイラとウィルソン
・シモニーニャ(彼も見れただけで、嬉しかった)のソウルフルでもあるシ
ンガー・ソングライター陣がステージに上がってローザとデュエットしたり
も。とか、書いていくと世話しない、顔見せ興行のような感じになるが、そ
ういうことは一切なく、終始ゆったりした円満な情緒に満ちていたのは驚異
的。それはローザをはじめ皆気持ちがあり、各々に尊敬しあう気持ちがあっ
たからと思う。素晴らしいショウでした。拍手。
ったかい、満たされた気分になれた。ああ、この晩の流れていたキブンをち
ゃんと伝えられないのがもどかしい。南青山・ブルノート東京、セカンド。
主役のローザさんは今回ぼくは初めて知ったが、60年代後期にブラジルか
らやってきて渡辺貞夫なんかとも絡み、ボサノヴァ普及に勤めた、けっこう
知られるシンガーのよう。ラヴリーな歌い方をし、日本語はかなりうまい。
で、27年ぶりに作ったというアルバムを下敷きにするパフォーマンスなのだ
が、人徳があるんだろうな(それは、生に触れると感じマス)サポート陣は
豪華。基本のバックバンドは生ギター(ロメロ・ルバンボ:2003年5月6日
)、電気ベース、ピアノ、サックス、ドラム(アントニオ・カルロス・ジョ
ビンのバンドで叩いていた人だそう)、パーカッションという布陣。で、そ
こにギタリストとして知られるオスカー・カストロ・ネヴィスがこの編成な
のに指揮者として加わる。で、彼は大げさなアクションで、生真面目に指揮
をする。うひゃあ、もうその姿に爆笑。だが、それは嘲笑ではなく、共感や
リスペクトを多大に持たせるもので、それを見れるだけでぼくは来たかいが
あったゾと大きく頷いたのだった。彼はピアノとギターを1曲づつ弾き、ちょ
い歌ったりもした。
で、そこにブラジルからやってきたジャイル・オリヴェイラとウィルソン
・シモニーニャ(彼も見れただけで、嬉しかった)のソウルフルでもあるシ
ンガー・ソングライター陣がステージに上がってローザとデュエットしたり
も。とか、書いていくと世話しない、顔見せ興行のような感じになるが、そ
ういうことは一切なく、終始ゆったりした円満な情緒に満ちていたのは驚異
的。それはローザをはじめ皆気持ちがあり、各々に尊敬しあう気持ちがあっ
たからと思う。素晴らしいショウでした。拍手。
ザ・S.O.S.バンド
2006年11月24日 サウンド・オブ・サクセスという略なのか。MCを聞いて初めて知った。
そういやあ、ベースとするジョージア州アトランタのことを「ATL(エイ
ティーエル)、ジョージア」と紹介していたなあ。確かに、シンセ/打ち込
み音を巧みに使った表現で80年代にけっこうな成功を収めたR&Bグループ。
ジャネット・ジャクソン他、現在もトップ制作者チームとして活躍するジャ
ム&ルイスの秀でたプロデュース力をその初期に知らせたグループでもあっ
た。
丸の内・コットンクラブ(セカンド)。オリジナル・メンバーであるヴォ
ーカルのメアリー・デイヴィス(とても、若く見える)とトランペットと歌
のアブドュール・ラウーフがオリジナル・メンバーなようで、そこにサック
ス奏者、女性バッキング・ヴォーカル、二人のキーボード(ベース音も出す
)、ギター、ドラムが加わる。どの曲もプリセット音併用にて、その方策は
彼らのヒット曲の体裁を知れば納得ですね。
男性メンバーは汚すと大変だろうなという白色基調のお洒落な出で立ち。
管楽器奏者たちはそんなには吹かず、盛り上げ要員という感じもあって、女
性陣ともにフロントに位置し、4人でいろいろと振りをつけたりして、ショ
ウを盛り上げる。「日本の客は世界で最高」みたいなMCを何度も言ったり
(親身な反応受けまくりで、本当にうれしかったんだろうナ)とか話も長め
だったが、1時間50分ぐらいはやったはず。
そういやあ、ベースとするジョージア州アトランタのことを「ATL(エイ
ティーエル)、ジョージア」と紹介していたなあ。確かに、シンセ/打ち込
み音を巧みに使った表現で80年代にけっこうな成功を収めたR&Bグループ。
ジャネット・ジャクソン他、現在もトップ制作者チームとして活躍するジャ
ム&ルイスの秀でたプロデュース力をその初期に知らせたグループでもあっ
た。
丸の内・コットンクラブ(セカンド)。オリジナル・メンバーであるヴォ
ーカルのメアリー・デイヴィス(とても、若く見える)とトランペットと歌
のアブドュール・ラウーフがオリジナル・メンバーなようで、そこにサック
ス奏者、女性バッキング・ヴォーカル、二人のキーボード(ベース音も出す
)、ギター、ドラムが加わる。どの曲もプリセット音併用にて、その方策は
彼らのヒット曲の体裁を知れば納得ですね。
男性メンバーは汚すと大変だろうなという白色基調のお洒落な出で立ち。
管楽器奏者たちはそんなには吹かず、盛り上げ要員という感じもあって、女
性陣ともにフロントに位置し、4人でいろいろと振りをつけたりして、ショ
ウを盛り上げる。「日本の客は世界で最高」みたいなMCを何度も言ったり
(親身な反応受けまくりで、本当にうれしかったんだろうナ)とか話も長め
だったが、1時間50分ぐらいはやったはず。
ザ・マーズ・ヴォルタ
2006年11月21日 米国テキサス州のメキシコとの国境の街、エルパソ出身のアット・ザ・ド
ライヴ・イン(2000年5月24日、2000年8月6日)のギターのオマー(彼は
アフロ・ヘアーじゃなくなっちゃった。ローディは崩れたアフロをしていた
けど)とシンガーのセドリック(依然、アフロ)が中央に立つ、この流動性
バンドを見るのは2002年4月7日、2004年1月7日以来。2年弱の間に、こ
んなに変わるとはなあ。フェラ・クティみたいなアフロ・ファンク調の曲に
続き、メキシコを想起させるトランペット使用の哀愁曲が場内に流された後
に彼らは登場した。
え。なんと、8人もいるじゃないか。歌、ギター2、ベース、キーボード
、リード、ドラム、打楽器という布陣。後ろに張られたバカでかい幕にも8
人が描かれているので、ここところはこの顔ぶれでライヴをやっているんだ
ろう。そして、彼らがドバーっと音を出した途端、とんでなく進化している
ことを了解。この演奏のクオリティの高さ、噴出感の見事さはなんなのだ。
前にも彼らのことをジャム・バンドと書いたことがあるが、即興の密度や熱
さがまるで違う。実は1時間半強のパフォーマンスでやった曲数はたった4
曲。しかも、2曲目の「トウデイズ・ジャム」という曲は50分くらいの尺だっ
たのだ。でも、全然あきないし、ウッキッキで見れちゃう。もう、怒濤のビ
ートに乗っていろんな楽器音やセドリックの肉声が放り出され、それらは魅
惑的な色や模様をダイナミックに描いていく。いやあこれを聞いちゃうと、
アルバムなんてままごとみたいなもの。これだけ完璧な実演なんだし、彼ら
はライヴ作品をプロダクツの柱に据えていくべき、と思わずにはいられませ
んね。
その演奏面を重視したそれはCD上だとプログレッシヴ・ロック回帰っぽ
いイメージを抱かせるのだが、生だとそういう印象は皆無。それは、実演で
はよりグルーヴィだったりソウルフルだったりするからであり、より確かな
即興性を有しているからなはず。そうした演奏に触れながらぼくが比較対象
として思い起こしたのは、フランク・ザッパ・バンドと70年代前半のマイル
ス・デイヴィスのエレクトリック・バンド。ザ・マーズ・ヴォルタは彼らが
やっていたことをオルタナ・ロックのなかでやっているという感じだ。でも
って、彼らの演奏に接しながらもっと似ているバンドがあるぞと感じつつそ
のバンド名がなかなか思い出せなかったのだが…………なんと、それはRO
VO(2004年11月19日、2006年7月7日、2006年8月27日、他)ではない
か。自分でも気づいてびっくりしたんだけど、両者の持ち味はかなり重なり
ますよ。それにしても、ザ・マーズ・ヴォルタの面々は皆うまい。とくにド
ラマー。ロックという枠のなかでエルヴィン・ジョーンズ流儀で叩いてる(
!)ような彼、近年で一番オオって感じたドラマーだな。
とかなんとか、与えられた感興や示唆は多々。別に彼らことを嘗めていた
わけではないが、まさかこんなにジャイアント・ステップするとは。やっぱ
り、何度も見ているグループでも見どころありそうな奴らは毎度チェック
しないといけないなあ。
場所は、青海・ゼップ東京。この大き目のハコで二日間やるとはいえ、入
りはよくなかった。正義はむくわれないものなのだなあ。。。。。
ライヴ・イン(2000年5月24日、2000年8月6日)のギターのオマー(彼は
アフロ・ヘアーじゃなくなっちゃった。ローディは崩れたアフロをしていた
けど)とシンガーのセドリック(依然、アフロ)が中央に立つ、この流動性
バンドを見るのは2002年4月7日、2004年1月7日以来。2年弱の間に、こ
んなに変わるとはなあ。フェラ・クティみたいなアフロ・ファンク調の曲に
続き、メキシコを想起させるトランペット使用の哀愁曲が場内に流された後
に彼らは登場した。
え。なんと、8人もいるじゃないか。歌、ギター2、ベース、キーボード
、リード、ドラム、打楽器という布陣。後ろに張られたバカでかい幕にも8
人が描かれているので、ここところはこの顔ぶれでライヴをやっているんだ
ろう。そして、彼らがドバーっと音を出した途端、とんでなく進化している
ことを了解。この演奏のクオリティの高さ、噴出感の見事さはなんなのだ。
前にも彼らのことをジャム・バンドと書いたことがあるが、即興の密度や熱
さがまるで違う。実は1時間半強のパフォーマンスでやった曲数はたった4
曲。しかも、2曲目の「トウデイズ・ジャム」という曲は50分くらいの尺だっ
たのだ。でも、全然あきないし、ウッキッキで見れちゃう。もう、怒濤のビ
ートに乗っていろんな楽器音やセドリックの肉声が放り出され、それらは魅
惑的な色や模様をダイナミックに描いていく。いやあこれを聞いちゃうと、
アルバムなんてままごとみたいなもの。これだけ完璧な実演なんだし、彼ら
はライヴ作品をプロダクツの柱に据えていくべき、と思わずにはいられませ
んね。
その演奏面を重視したそれはCD上だとプログレッシヴ・ロック回帰っぽ
いイメージを抱かせるのだが、生だとそういう印象は皆無。それは、実演で
はよりグルーヴィだったりソウルフルだったりするからであり、より確かな
即興性を有しているからなはず。そうした演奏に触れながらぼくが比較対象
として思い起こしたのは、フランク・ザッパ・バンドと70年代前半のマイル
ス・デイヴィスのエレクトリック・バンド。ザ・マーズ・ヴォルタは彼らが
やっていたことをオルタナ・ロックのなかでやっているという感じだ。でも
って、彼らの演奏に接しながらもっと似ているバンドがあるぞと感じつつそ
のバンド名がなかなか思い出せなかったのだが…………なんと、それはRO
VO(2004年11月19日、2006年7月7日、2006年8月27日、他)ではない
か。自分でも気づいてびっくりしたんだけど、両者の持ち味はかなり重なり
ますよ。それにしても、ザ・マーズ・ヴォルタの面々は皆うまい。とくにド
ラマー。ロックという枠のなかでエルヴィン・ジョーンズ流儀で叩いてる(
!)ような彼、近年で一番オオって感じたドラマーだな。
とかなんとか、与えられた感興や示唆は多々。別に彼らことを嘗めていた
わけではないが、まさかこんなにジャイアント・ステップするとは。やっぱ
り、何度も見ているグループでも見どころありそうな奴らは毎度チェック
しないといけないなあ。
場所は、青海・ゼップ東京。この大き目のハコで二日間やるとはいえ、入
りはよくなかった。正義はむくわれないものなのだなあ。。。。。
エリック・クラプトン
2006年11月20日 九段下・日本武道館(客の年齢層はやはりそうとう高かったな)。クラプ
トンを見るなんていつ以来だろう。前に見たのははるか昔、代々木の屋内プ
ールだったような気がするが。そんなワタシがけっこう浮き浮き見にいった
のは大幅にメンバ−が入れ換えになってて、リズム・セクションがスティー
ヴ・ジョーダン(2005年11月13日)とウィリー・ウィクースだったから。
また、デレク・トラックス(2004年5月20日)とドイル・ブラムホールⅡと
いう中年(ちゅうねん)前の米国人ホワイト・ブルースの敏腕ギタリストを
二人も雇っているのも興味深い。
にっこり、見れた。やっぱリズム隊がいいってのはいいナ(って前も、ス
ティーヴ・ガッドとネイザン・イーストなはずだから悪いはずはないが)。
100 パーセント人力のノリで、余裕たっぷりに襞と含蓄のあるパフォーマン
スを進めていく様にゃオールド・スクールかくあるべきというテーゼのよう
なものを感じたかも。クラプトンの歌もドミノズの頃と比べると本当にうま
くなったと思う。ソロはやはりクラプトンの取る時間が一番多いが、結構他
の人達にも回していた。ぼくがEC作品のなかで一番大好きな『オーシャン
・ブールヴァード461 』に収録の「マザーレス・チルドレン」のときは若い
衆が二人ともボトル・ネックを嵌めて演奏。こういうヴァイタルなビートの
ときはジョーダンの有り難みがもろに出ますね。
音を出してからアンーコールが終わるまで、ぴったり2時間。本編は3つ
に大きく分けられていて、真ん中のやつはアコ−スティック傾向にて。客が
一番沸いたのは、「レイラ」が始まったときか。ぼく、このセンチな曲、な
んか昔から嫌いデス。
夜半に家に帰ると、映画「ブルース・ブラザース2000」が光ファイバーT
Vの映画チャンネルで放映されていた。偶然だあ。そしたら、クラプトンと
ウィークスがオールター・バンドで一緒にやっているじゃないか。そういえ
ば、ジョーダンの初期仕事の一つがブルース・ブラザースの1枚目の録音だ
ったりするんだよな。ジャケ裏側の写真には、しっかり彼も写っています。
蛇足だが、11月14日のムーアもそこでJBとペアで牧師役で出ている。
トンを見るなんていつ以来だろう。前に見たのははるか昔、代々木の屋内プ
ールだったような気がするが。そんなワタシがけっこう浮き浮き見にいった
のは大幅にメンバ−が入れ換えになってて、リズム・セクションがスティー
ヴ・ジョーダン(2005年11月13日)とウィリー・ウィクースだったから。
また、デレク・トラックス(2004年5月20日)とドイル・ブラムホールⅡと
いう中年(ちゅうねん)前の米国人ホワイト・ブルースの敏腕ギタリストを
二人も雇っているのも興味深い。
にっこり、見れた。やっぱリズム隊がいいってのはいいナ(って前も、ス
ティーヴ・ガッドとネイザン・イーストなはずだから悪いはずはないが)。
100 パーセント人力のノリで、余裕たっぷりに襞と含蓄のあるパフォーマン
スを進めていく様にゃオールド・スクールかくあるべきというテーゼのよう
なものを感じたかも。クラプトンの歌もドミノズの頃と比べると本当にうま
くなったと思う。ソロはやはりクラプトンの取る時間が一番多いが、結構他
の人達にも回していた。ぼくがEC作品のなかで一番大好きな『オーシャン
・ブールヴァード461 』に収録の「マザーレス・チルドレン」のときは若い
衆が二人ともボトル・ネックを嵌めて演奏。こういうヴァイタルなビートの
ときはジョーダンの有り難みがもろに出ますね。
音を出してからアンーコールが終わるまで、ぴったり2時間。本編は3つ
に大きく分けられていて、真ん中のやつはアコ−スティック傾向にて。客が
一番沸いたのは、「レイラ」が始まったときか。ぼく、このセンチな曲、な
んか昔から嫌いデス。
夜半に家に帰ると、映画「ブルース・ブラザース2000」が光ファイバーT
Vの映画チャンネルで放映されていた。偶然だあ。そしたら、クラプトンと
ウィークスがオールター・バンドで一緒にやっているじゃないか。そういえ
ば、ジョーダンの初期仕事の一つがブルース・ブラザースの1枚目の録音だ
ったりするんだよな。ジャケ裏側の写真には、しっかり彼も写っています。
蛇足だが、11月14日のムーアもそこでJBとペアで牧師役で出ている。
エドガー・ジョーンズ&ザ・ジョーンゼズ
2006年11月17日 ぼくは来日が報じられるまで認知してなかったが、ジョーンズはかつてゴ
ー!ディスクスからアルバムを出したザ・ステアーズをやってた人で、それ
で93年に来日をしたこともあるそうだ。渋谷・クラブクアトロ。
登場した痩身のジョーンズさんははとにかく嬉しそうに歌う。ほう。やっ
ていることは、R&Bを中心とする米国黒人音楽憧憬表現、そのもの。芸が
ないとも言えるが、なんか健全なひたむきさがあり、これはあってしかるべ
きだと見ているうちに思わされる。なんか、真実がそこにはあったかな。
ちゃんとしていたバンドは、ギター、ウッド・ベース、キーボード、ドラ
ム、サックス(最初の方は、ギターを弾いたりも)。31歳から24歳、ピアノ
はビル・エヴァンス、ベースはポール・チェンバース、サックスはウエイン
・ショーターの大ファンといったように、みんなジャズ好き。途中とアンコ
ール時に、エゴ・ラッピンのお二人が無理なく加わった。
ー!ディスクスからアルバムを出したザ・ステアーズをやってた人で、それ
で93年に来日をしたこともあるそうだ。渋谷・クラブクアトロ。
登場した痩身のジョーンズさんははとにかく嬉しそうに歌う。ほう。やっ
ていることは、R&Bを中心とする米国黒人音楽憧憬表現、そのもの。芸が
ないとも言えるが、なんか健全なひたむきさがあり、これはあってしかるべ
きだと見ているうちに思わされる。なんか、真実がそこにはあったかな。
ちゃんとしていたバンドは、ギター、ウッド・ベース、キーボード、ドラ
ム、サックス(最初の方は、ギターを弾いたりも)。31歳から24歳、ピアノ
はビル・エヴァンス、ベースはポール・チェンバース、サックスはウエイン
・ショーターの大ファンといったように、みんなジャズ好き。途中とアンコ
ール時に、エゴ・ラッピンのお二人が無理なく加わった。
FES、渋さ知らズ,
2006年11月15日 FES(フラット・アース・ソサエティ)はフリー・ジャズ語彙が入った
はみだし型ジャズ・ビッグ・バンド音を聞かせるベルギーの大所帯グループ
。元Xレッグド・サリー、Aグループ出身で、シンク・オブ・ワン(20年9
月1日)のファーストのプロデユースもしているクラリネット奏者のペーテ
ル・ヴァルメールシュが率い、マイク・パットン(2500年9月5日)がファ
ンだったりする(ベスト盤の選曲をしてる)。渋谷・Oイースト。露払い役
の渋さ知らズ(2004年9月1日、2005年1月14日、2005年1月21日、2006
年8月27日、他)が出た後、連中が登場。と思ったら、どんどん場が冷えて
行く。渋さがやんちゃするぎるのかもしれないが、踊れないビートで真面目に
行きすぎ、だな。確か全14人で、アコーデイオン奏者もいるし、チューバ奏
者は女性。楽しいお座敷があって中座したが、後半はビートがビッグになり
、肉声などもがんがん用い、当初とは180 度ちがったものとなったらしい。
へえ。なるほど、そういうひねた落差の提出の仕方もあるのか。まあ、メン
バーのなかにはシンク・オブ・ワンの人たちもいるはずなので、当然と言え
ば当然なのかも知れないが。リーダーのペーテルさんは非常に人懐こい、柔
和であったかい感じを与えるおやじ。人間好きで大人数の音楽をやっている
んだろうなと、思わせる人だ。
はみだし型ジャズ・ビッグ・バンド音を聞かせるベルギーの大所帯グループ
。元Xレッグド・サリー、Aグループ出身で、シンク・オブ・ワン(20年9
月1日)のファーストのプロデユースもしているクラリネット奏者のペーテ
ル・ヴァルメールシュが率い、マイク・パットン(2500年9月5日)がファ
ンだったりする(ベスト盤の選曲をしてる)。渋谷・Oイースト。露払い役
の渋さ知らズ(2004年9月1日、2005年1月14日、2005年1月21日、2006
年8月27日、他)が出た後、連中が登場。と思ったら、どんどん場が冷えて
行く。渋さがやんちゃするぎるのかもしれないが、踊れないビートで真面目に
行きすぎ、だな。確か全14人で、アコーデイオン奏者もいるし、チューバ奏
者は女性。楽しいお座敷があって中座したが、後半はビートがビッグになり
、肉声などもがんがん用い、当初とは180 度ちがったものとなったらしい。
へえ。なるほど、そういうひねた落差の提出の仕方もあるのか。まあ、メン
バーのなかにはシンク・オブ・ワンの人たちもいるはずなので、当然と言え
ば当然なのかも知れないが。リーダーのペーテルさんは非常に人懐こい、柔
和であったかい感じを与えるおやじ。人間好きで大人数の音楽をやっている
んだろうなと、思わせる人だ。