ロス・ロボス(2004年10月7日、2005年7月31日、2011年1月19日)のデイヴィッド・イダルゴと無頼漢的イメージを与えるマーク・リーボウ(2001年1月19日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年8月4日、2014年7月28日)のデュオ公演を、渋谷・クラブクアトロで見る。盛況、いろんな人に会った。

 チカーノ・バンドの実力者とボーダーレス怪ギタリストの共演はなんだかんだで、2010年からデュオやバンド(その際は、ザ・ラウンジ・リザースやロス・ロボスや偽キューバ人らのメンバーも加わる)で色々パフォーマンスを持ってきている。その様は、リーボウのホームページに映像や音が残されている。この晩はオノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日)が録音。彼が卓/録音したリーボウの前回のクアトロ公演のライヴ盤はエンヤから出ている。

 ステージ上にはいろんなギターが置いてあったが、それらは全部二人が持ってきたのか。簡素なデュオ・パフォーマンスとはいえ、だとするとそれは大変だな。イダルゴは1曲チェロをコントラバスのようにピチカートで弾き、リーボウはウクレレを弾いた曲もあり。ラテン曲、白人のアメリカン・ソング、ロス・ロボス曲、ブルース・コード曲、R&B曲など、自在の選曲の元、二人は和気藹々に重なる。リード・ヴォーカルは交互にとり、一緒に歌う曲も1、2曲。各種ギター演奏の重なりは、ラフだけど、いろんな部分で惹きつける。そうした総体から浮かび上がるのは、許容や鷹揚な重なりの美学。そして、ひいては様々な文化や要件で米国社会やアメリカン・ミュージックが成り立ってきたという事実を二人は浮かび上がらせる。

 それゆえ、アンコールで披露されたマーヴィン・ゲイの「ワッツ・ゴーイン・オン」の胸にしみること。ここにも、音楽を通しての自由や理想や正義を飄々と伝えようする人たちがいた。じい〜ん。

▶過去の、ロス・ロボス
http://43142.diarynote.jp/200410162216580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/201101231220535615/
▶過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
http://43142.diarynote.jp/201509250943244179/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160522
http://43142.diarynote.jp/201608020801362894/
http://43142.diarynote.jp/201704280745098662/

<今日の、往復>
 タクシーを使う。迎車を頼むのに、310円(個人は300円)かかるのを、今回初めて知った。どうして、そんなことをしたかというと、16日にちょい着地しどころを誤り、左足首をくじいてしまったから。で、家からは一番近い病院となる大学病院(紹介状なしで行くと、5400円取られるのも初めて知った)に行ってレントゲン撮ってもらったら(結構な枚数を撮られた。これがもっと体の上部だったら、ヒバクという言葉が浮かぶか)、骨折はしていないという。でも、損傷が見える箇所に体重をかけてはいけないとの見立てて簡易ギブスみたいなのをつけられ、松葉杖を与えられる。次の診察は、5月31日となる。
 初、松葉杖。ぼくは慣れればスタスタ歩けるかと思ったら、すぐに肩や怪我をしていない足に負担がかかり(それは、運動不足からくる筋力不足だけではないだろう)、歩行がかなり制限されることを了解。それで、17 日に予定していたライヴのはしご予定はやめた。16日のこの項で、ああいうことを書いたのはそういう顛末があったからだ。いやあ、ライヴにも行かなく飲みもしないと、それはそれで時間があるなー。でも、夜遊びは楽しいし、家にいては不可能な情報/感興享受はいろいろとあるわけで。。。。それに、昼は地味ィに室内で机に向かっていると、日暮れ以降はアクティヴにならないとバランス悪いよなあ。
 当面は外出を自粛せねばと考えてはいるのだが、今日の公演は日経新聞電子版の原稿を書くことになっているゆえに“出勤”。続く19日はマイケル・フランティ(2000年8月12日、同8月16日、2003年8月27日)のインタヴューがあるし(とっても、会いた〜い!)、20日は四谷のいーぐるで高地明さんの<コーネル・デュプリー特集>(http://43142.diarynote.jp/201705111239508469/)の相手役を務めるし、絶対に家を出なければならない。ま、その先々で同情を買いましょうか。
▶︎過去の、マイケル・フランティ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm(12日、16日)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm