エルダー・ジャンギロフ。ロベルト・フォンセカ
2014年3月19日 音楽 在米キルギス人ピアニストである(1987年生まれ。生まれたときは、ソ連なのかな)エルダー・ジャンギロフ(2006年6月23日)と、世界を飛び回っているもののハバナ在住にはこだわりたいと語っているキューバ人ピアニスト(1975年生まれ)のロベルト・フォンセカ(2003年10月14日、2010年1月26日、2013年1月12日)の公演を、丸の内・コットンクラブと南青山・ブルーノート東京で見る。同じ社会主義国の生まれとはいえ寒い方と暖かい方、当然のことながら、それら演奏から受ける所感はかなり異なるよなあ。
まず、ジェンギロフのパフォーマンス。マイク・ポープ(基本ダブル・ベースを弾くが、決めの多い曲とリフがはっきりした曲の2つでは6弦のエレクトリックを弾く)とルートヴィヒ・アフォンソ(ドラム。彼は2013年作など、ジャンギロフのリーダー録音にも参加)という30歳半ばぐらいの在NY奏者とのトリオで演奏する。そのルーツにあるだろう、バッハとブラームスとプロコイエフ曲を1枚づつピアノ・ソロで演奏した3枚組作品も昨年リリースしている彼だが、なるほどクラシック的指さばきと闊達なジャズ・ピアノ流儀を拮抗させようとする表現を披露。とともに、黒い揺れや情緒を介しないことで、ジャンギロフは自分のジャズを編み上げようとしている、とも指摘できるだろう。ほとんどクラシック音楽には親しんでいないので、あくまで想像になるが、凝った右手と左手の噛み合いもまたそこから来るのだと思う。けっこう、右側のサスティーンの足ペダルを多用、ながら音の感触が外に広がらないのも個性と言えるか。
フォンセカのほうはベース(縦と電気)のヤンディ・マルティネス、パーカッションのジョエル・イエレスエロ、ドラムのラムセス・ロドリゲス、コラのシェリフ・ソマウノを従えてのもの。先のジャンギロフとの実演との比較から、音が弾み、陽性であると、その演奏冒頭から実感しちゃう。同行者の顔ぶれは少し異なるようだが、今回の編成自体は昨年来日時のそれからギター奏者が抜けたと説明できますね。ただし、コラ奏者は今回アタマ2曲と最後に加わっただけで、少し扱いがハンパ。それなら、同行させなくても良かったかも? 2013年作『YO』がキューバン語彙と西アフリカ語彙を交錯させんとするためにコラ奏者を入れたという事実があったが、今回は過剰にその近作に寄りかからぬ、直近のフォンセカを出したものであったとも言えるか。当人はときに歌を歌い、PC音も少し活用しつつ、外を見た、私の考える現代キューバン・ジャズ表現をきっちりと出していた。
▶過去の、ジャンギロフ
http://43142.diarynote.jp/200606270003110000/
▶過去の、フォンセカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201001291746252351/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
<今日の、数字>
4月に消費税があがる前にお買い物をして節約を、みたいな広告を目にする。昨日の夕刊には、消費税値上がり前の駆け込み購買増加を見越してJRが定期販売期間の規格を広げるなんていう記事も出ていたナ。現状から3%上がるわけだから、1000円だと30円、10000円だと300円、10万円だと3000円あがる(←この計算、間違ってないよな?)。ということで、過剰にアワ喰って、買い物に走るモノでもないと、ぼくは 判断してしまう。一気に0%から8%だったら、感じ方は変わってくるだろうけど。だが、また翌年には2%足されて、消費税は10%になるわけで、俺って税金無駄使いの政府にうまく手なづけられている? でも、まあ、欲しいものを欲しいときに買うのが一番快適であると、ぼくは思ってしまう。オレ、流されやすいところもあるが、この件についてはマイペースだな。→とか書きつつ、3月下旬にデカい買い物しちゃったりして……。
まず、ジェンギロフのパフォーマンス。マイク・ポープ(基本ダブル・ベースを弾くが、決めの多い曲とリフがはっきりした曲の2つでは6弦のエレクトリックを弾く)とルートヴィヒ・アフォンソ(ドラム。彼は2013年作など、ジャンギロフのリーダー録音にも参加)という30歳半ばぐらいの在NY奏者とのトリオで演奏する。そのルーツにあるだろう、バッハとブラームスとプロコイエフ曲を1枚づつピアノ・ソロで演奏した3枚組作品も昨年リリースしている彼だが、なるほどクラシック的指さばきと闊達なジャズ・ピアノ流儀を拮抗させようとする表現を披露。とともに、黒い揺れや情緒を介しないことで、ジャンギロフは自分のジャズを編み上げようとしている、とも指摘できるだろう。ほとんどクラシック音楽には親しんでいないので、あくまで想像になるが、凝った右手と左手の噛み合いもまたそこから来るのだと思う。けっこう、右側のサスティーンの足ペダルを多用、ながら音の感触が外に広がらないのも個性と言えるか。
フォンセカのほうはベース(縦と電気)のヤンディ・マルティネス、パーカッションのジョエル・イエレスエロ、ドラムのラムセス・ロドリゲス、コラのシェリフ・ソマウノを従えてのもの。先のジャンギロフとの実演との比較から、音が弾み、陽性であると、その演奏冒頭から実感しちゃう。同行者の顔ぶれは少し異なるようだが、今回の編成自体は昨年来日時のそれからギター奏者が抜けたと説明できますね。ただし、コラ奏者は今回アタマ2曲と最後に加わっただけで、少し扱いがハンパ。それなら、同行させなくても良かったかも? 2013年作『YO』がキューバン語彙と西アフリカ語彙を交錯させんとするためにコラ奏者を入れたという事実があったが、今回は過剰にその近作に寄りかからぬ、直近のフォンセカを出したものであったとも言えるか。当人はときに歌を歌い、PC音も少し活用しつつ、外を見た、私の考える現代キューバン・ジャズ表現をきっちりと出していた。
▶過去の、ジャンギロフ
http://43142.diarynote.jp/200606270003110000/
▶過去の、フォンセカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201001291746252351/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
<今日の、数字>
4月に消費税があがる前にお買い物をして節約を、みたいな広告を目にする。昨日の夕刊には、消費税値上がり前の駆け込み購買増加を見越してJRが定期販売期間の規格を広げるなんていう記事も出ていたナ。現状から3%上がるわけだから、1000円だと30円、10000円だと300円、10万円だと3000円あがる(←この計算、間違ってないよな?)。ということで、過剰にアワ喰って、買い物に走るモノでもないと、ぼくは 判断してしまう。一気に0%から8%だったら、感じ方は変わってくるだろうけど。だが、また翌年には2%足されて、消費税は10%になるわけで、俺って税金無駄使いの政府にうまく手なづけられている? でも、まあ、欲しいものを欲しいときに買うのが一番快適であると、ぼくは思ってしまう。オレ、流されやすいところもあるが、この件についてはマイペースだな。→とか書きつつ、3月下旬にデカい買い物しちゃったりして……。