丸の内・コットンクラブで、ボサノヴァの大御所ギタリスト/プロデューサー/作曲家と、彼の手引きでポリグラムから80年代にアルバムを出したりもしている女性歌手のデュオ公演を見る。セカンド・ショウ、フル・ハウス。
 
 なんと、ピニェイロは電気ピアノ(35年前のヤマハのヴィンテージ。それが好みで、日本で探してもらったらしい)をつらつら弾きながら歌う。メネスカル(2010年5月25日)は終止ギター伴奏をつけるが、それはもろに米国ウェスト・コーストのジャズ流儀に則ったもの。こんなに、ジャズっぽい弾き方をする人だったのか。また、彼は適所で淡い感じのコーラスをつけて、それがいい感じ。似たような音色を持つ鍵盤音とギター音が効果的に噛み合ったり、2人の歌声の適切な重なりを見せたり、スパっと曲を終わらせる(曲数はけっこう多かったはず。もちろん、有名曲が主体)といったあたり、双頭アルバムも持つ2人の息の合い具合な〜かなか。ピニェイロは意外にさらり自然体というよりは喉に負担がかかりそうな歌い方を見せ、またときに音程も乱れるのだが、勝手知ったる後見人とともに、気風のよい悠々のマナーで聞かせきった。


<今日の、サーヴィス>
 会場チェックイン後のホワイエで、カサーシャのショットと子羊のもも肉ロースト(ラタトゥイユ添え)の皿を無料でサーヴしていて、わーい。前者は9月1日まで、後者は8月13日まで、続けられるよう。このヴェニュー、7月から18時半と21時スタートと、30分ライヴの開始時間が早まった。セカンドを見てからも余裕ができるので、個人的には歓迎かも。