ヴァイブラフォン俊英(2010年5月30日)、プエルトリコ出身の生真面目テナー・サックス奏者(2003年8月1〜2日、2010年1月27日)、ニューオーリンズ育ちの俺様トランペッター(2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日)、という組み合わせの共通点は、皆NY在住であることとコンコードと契約していることか。そんな3人はハバナに出向き、そっちのリズム隊を交えてレコーディングして、3人の連名で『ナインティ・マイルズ』というアルバムを今年出している。そのタイトルは、合衆国とキューバの距離を示すとか。

 その3人に加え、(米国在住の)ピアノ、ベース、ドラム、打楽器の4人がつく。ピアノとベースはスコット人脈で、ドラマーはサンチェスのバンドの人。で、そうした7人による演奏はアルバムよりもずっと良かった。ここまでの記述でラテン・ジャズをやっているのネと判断する人がいるかもしれないが、硬派なジャズにラテン・パーカッションが入ったことを面々は標榜。締まりある即興流儀にのり、各人のソロは長目。1曲目なんて、25分ぐらいあったはず。とはいえ、それが閃きや勢いにまかせたセッション的演奏でなく、ちゃんと構成が練られているのには感心。こりゃちゃんとリハをやっているなというか、あちらでけっこうギグを重ねていると思わせる。とくに、サウンドやバッキングの付け方の変化を促すドラマーの多彩にして細心なドラミングにはほほうとなる。

 MCはフロントの3人が平等に担当。ハリスは単純ながらも、日本語でやって喝采を受ける。いろんな観点において、いい感じのジャズ・ライヴでした。南青山・ブルーノート東京。


<今日の、わあ>
 ちょい買い物とかあり渋谷をうろいついたら、ものすごい人出。ほんとうに、びっくりびっくりびっくり。販売店のレジもものすごい列。そして、ブルーノート東京に行くために表参道駅におりたら、週末なのにやはり人がとても多い。そして、ブルーノートも盛況。その後、某所にけっこう大人数の忘年会に行くが、次から次へと食べ物、お酒が出てきて、それには感心する。もてなしの気持ちは、確かに出るナ。日付が変わると、皆のいたずら心がバクハツ。犠牲者、約1名。死ぬほど、笑った。今年一番、お腹がよじれた。