ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ。ブランドン・ロス
2011年12月14日 音楽 まず、六本木・ビルボードライブ東京(ファースト・ショウ)で、ヴァンガード・ジャズ・オーケストラを見る。NYのジャズ・クラブ“ヴィレッジ・ヴァンガード”の月曜のレギュラー出演をしている同楽団はサド・ジョーンズ/メル・ルイス・ジャズ・オーケストラを前身に持つ、前向き集団。いくつかの米国有名楽団はダンス・フロア流れの出自を持っているのに対し、彼らは結成年度の新しさ(前身は66年結成)もあり、娯楽性ももちろん考えたろうが、もう少し前面にジャズ・マンのエゴを抱えようとした部分はあったはずだ。まあ、時がたった今では、出来上がったものをなぞるという感触は出てきてしまうものの。
全16人、端のほうにいる管楽器奏者は、ソロを取るとき、ステージを降りて客席側を歩いて再度ステージ中央にあがるがおかしい。ブルース曲はかなり才気走った解体/構成があってニコっ。また、最後にやったスティーヴィ・ワンダー曲はうれしかったな。そんな彼らはここ2年間毎年来日しているが、この日も入りは良好。実は、この12月は他にもエリントン楽団(コットンクラブ)やクレイトン/ハミルトン楽団(ブルーノート)も来日することになっていて、ビッグ・バンド愛好人口が増えているという話にもうなずける。とともに、見た目も音も華やかなビッグ・バンド・ジャズ表現の公演は師走向きなのだろうか。
その後、南青山・月見ル君思フに移動し、先週(2011年12月8日)のキップ・ハンラハン公演に同行していたブランドン・ロスの自己名義公演(2004年9月7日、2005年6月8日、2005年6月9日、2006 年9月2日)を見る。ロス、今年はカサンドラ・ウィルソン公演(2011年)に続いて2度目の来日なり。
相手役は過去の来日単独公演にも同行しているツトム・タケイシ(2004年、2005年6月8日、2005年6月9日、2006 年9月2日)。お互いの信頼関係が核にある、息を合わせ合う、隙間を意識する静的パフォーマンスが展開される。そして、ときにロスは歌ものせる。ふむ、タテイシの特殊電気ベースは下手なウッド・ベースより、それっぽい音を出す(←あ、誇張ですね)。部分的に、ドラムの外山明(2004年1月27日、2004年8月20日、2005 年12月20日、2006年10月25日、2007年1月27日2011年6月23日、他)が出てきてとても控え目に音を加えもした。
<今日のブランドン・ロス>
ロスはアフリカン・アメリカンのミュージシャンのなかで一番おしゃれな人、という印象を、ぼくは持っている。他にすぐに思い浮かぶのはジェイソン・モラン(2008年4月6日、他)、髪型が過激だったころの昔のロニー・プラキシコ(2008年8月11日、他)も格好良かったか。あと、ジャズ系ではソニー・ロリンズ(2005年11月11日)は別格。そして、フィッシュボーン(2011年8月8日、他)のアンジェロ・ムーア(2009年11月25日)もぼくのなかではイケてる最たる人物だな……。ではあったのだが、今回会ったら、すこし着ているものが粗末になっていた。前はブランドから衣服の提供を受けていたため、格好良すぎたという人もいるが。それだと、合点はいく。それでも、十分に格好はいいし、風情も持つ。そんな彼は、外国人には珍しく血液型に敏感な人。血液型別の食事の摂り方を提唱している人がいて、彼はそれに倣っているという。だが、ベジタリアンではないそう。
全16人、端のほうにいる管楽器奏者は、ソロを取るとき、ステージを降りて客席側を歩いて再度ステージ中央にあがるがおかしい。ブルース曲はかなり才気走った解体/構成があってニコっ。また、最後にやったスティーヴィ・ワンダー曲はうれしかったな。そんな彼らはここ2年間毎年来日しているが、この日も入りは良好。実は、この12月は他にもエリントン楽団(コットンクラブ)やクレイトン/ハミルトン楽団(ブルーノート)も来日することになっていて、ビッグ・バンド愛好人口が増えているという話にもうなずける。とともに、見た目も音も華やかなビッグ・バンド・ジャズ表現の公演は師走向きなのだろうか。
その後、南青山・月見ル君思フに移動し、先週(2011年12月8日)のキップ・ハンラハン公演に同行していたブランドン・ロスの自己名義公演(2004年9月7日、2005年6月8日、2005年6月9日、2006 年9月2日)を見る。ロス、今年はカサンドラ・ウィルソン公演(2011年)に続いて2度目の来日なり。
相手役は過去の来日単独公演にも同行しているツトム・タケイシ(2004年、2005年6月8日、2005年6月9日、2006 年9月2日)。お互いの信頼関係が核にある、息を合わせ合う、隙間を意識する静的パフォーマンスが展開される。そして、ときにロスは歌ものせる。ふむ、タテイシの特殊電気ベースは下手なウッド・ベースより、それっぽい音を出す(←あ、誇張ですね)。部分的に、ドラムの外山明(2004年1月27日、2004年8月20日、2005 年12月20日、2006年10月25日、2007年1月27日2011年6月23日、他)が出てきてとても控え目に音を加えもした。
<今日のブランドン・ロス>
ロスはアフリカン・アメリカンのミュージシャンのなかで一番おしゃれな人、という印象を、ぼくは持っている。他にすぐに思い浮かぶのはジェイソン・モラン(2008年4月6日、他)、髪型が過激だったころの昔のロニー・プラキシコ(2008年8月11日、他)も格好良かったか。あと、ジャズ系ではソニー・ロリンズ(2005年11月11日)は別格。そして、フィッシュボーン(2011年8月8日、他)のアンジェロ・ムーア(2009年11月25日)もぼくのなかではイケてる最たる人物だな……。ではあったのだが、今回会ったら、すこし着ているものが粗末になっていた。前はブランドから衣服の提供を受けていたため、格好良すぎたという人もいるが。それだと、合点はいく。それでも、十分に格好はいいし、風情も持つ。そんな彼は、外国人には珍しく血液型に敏感な人。血液型別の食事の摂り方を提唱している人がいて、彼はそれに倣っているという。だが、ベジタリアンではないそう。