ケイ赤城

2004年8月18日
 晩年のマイルス・バンドに在籍したこともあった、なかなかブリリアントな
LA在住ピアニスト。赤レンガ倉庫のモーション・ブルー・ヨコハマ。セカン
ド。あらら、このリズム・セクションは菊地雅章のオン・ザ・ムーヴ(2003年
6月10日、2002年9月22日)と同じなのか。でも、当然のことながら、違うも
のが送りだされる。1曲目はけっこうフリーフォームな始まりかたで、へ〜え
。日本語のMCのなかに混ぜる英語は完全に向こうのアクセントにて。ちゃん
とした人なんだなと思うとともに、キザやなあとも思わせるか。最後のほうは
ちょっと効果音的な語りも聞かせる。同行者が非常に表現の幅が広い、という
ような感想を漏らしていたが、同感ですね。アンコールの曲は02年秀作でカヴ
ァーしている、ミーシャのヒット曲「エヴリシング」。あるレヴューでそのア
ルバムを大絶賛しつつ、あの曲のどんくさいリズム設定だけはいただけないと
書いたことがあったっけ。この日のほうが違和感なかったかな。当時、日野晧
正(ちょっと、漢字ちがいます。見つからないので、これで今回はお許しを)
もアルバムでその曲をカヴァーしていて、一部ジャズ・マンに人気の曲だった
。あと、その曲を聞きながら、彼の米国人の奥さんが10年強前に日本コロムビ
アを通して、なかなか味の良いシンガー・ソングライター作を出したことを思
い出した(名前は失念)。それ聞きながら、ウェイン・ホーヴィッツとロビン
・ホルコムみたいでいいなとも思ったか。彼女、まだ音楽はやっているのだろ
うか。