ミシェル・ンデゲオチェロ
2013年11月18日 音楽 あれれ、2010年代に入ってからも見ているような気になっていたが、4年ぶりの来日となるのか(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日)。バカみたいにイケてて存在感あるベーシストであるのに、インスト中心のパフォーマンスだった2003年の来日公演以外はベース奏者を別に同行させていた彼女だった(つまり、彼女はまずシンガーたらんとしていた)が、今回はベースを全曲弾く彼女に加え、キーボード、ギター、ドラムというカルテットでの演奏。ンデゲオチェロ表現にはおなじみのギターのクリス・ブルース以外の二人は、今回初めて同行する人たちか。が、ブルースはもちろん、そのジェビン・ブルーニにしてもアール・ハーヴィン(全部、レギュラー・グリップで叩く)にしても、ロック/アーバン系のアルバムに名が見られる人たち。ひょろっとした白人であるブルーニはボブ・ディラン作でもオルガンを弾いていたりする。4人という少ない編成はもしかして、池袋サンシャインシティのホールでやった彼女の初来日公演(1990年代なかば? そんなに小さくないホールに客は50人いるかどうか。その際はベーシストをまっとう)以来か。
六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。以下、気付いたことを列記する。
▶冷めた感じで話すものの、けっこう1曲ごとに彼女は曲紹介を中心とするMCをちゃんとする。これは、初めてのことではないか。▶今回の来日公演は、大阪と東京、2ショウの公演を1日づつ。そのせいもあり、ちゃんとした入り。いつもの、この会場のアフリカ系アメリカ人公演の反応からみれば、拍手はかなりおとなし目。だが、彼女を好きで皆じっくりきいているのが伝わったいるのだろう、ミシェル・ンデゲオチェロは機嫌良さそうに(横から見ていたので表情はよく分らなかったが、MCからぼくはそう感じた)、悠々とこなす。▶演奏時間は、約90分。彼女のショウは照明が毎度暗いが、今回は途中からそれなりに暗くはなかった。▶ぜんぶヴォーカル・ナンバーで、裏声で歌う場合が多い。1曲目は、ザ・ビートルズの「トモロウ・ネヴァー・ノウズ」。▶以下、2012年新作であるニーナ・シモン・トリビュ−ト盤収録曲を中心に披露。クローザーは、同作のオープナーで、ザ・アニマルズのヒットでも知られる「悲しき願い」。▶ニック・ドレイクの曲もやった? そう感じさせたところに、今回のショウが持つ質感が顕われる? 今回、ここのところ感じさせていた”電波(/ニュー・ウェイヴ・ロック)”度は低目。何曲かでクリス・ブルースはアコースティック・ギターを弾いていた。▶しかし、やはりエレクトリック・ベースの音が良い。フレイジングも良し。電気ベーシスト単体として、もっともイケてる一人と言うしかないな。▶バンドも腕の立つ人をそろえ、きっちり整備されていた。ちょっとしたことがバシっ(としつつ、微妙な余韻を持っていたりして)と決まり、うわあと思う。▶インスト部にもそれなりに時間を取る。そんなにソロ部やインタープレイし合うという感じでないのだが、本当に風情を抱えつつ有機的に重なっていて、素晴らしいバンド・サウンド。▶暗いが、きっちりと今と自分を見つめた、何かがうごめく、含蓄ある大人のブラック・ポップ表現を披露。▶ミシェル・ンデゲオチェロはやはり“逸人”と言うしかない。
<今日の、赤とか白とか、緑とか>
ハロウィーンが終わると、商業施設は、クリスマス色へと移行する。ビルボードライブ東京がある六本木ミッドタウンもすっかりそう。その飾り付けや、外にある複数のサンタの像と記念写真する人を見かける。クリスマスという事象をかかげることで、人々の購買意欲は増すものなのだろうか。昔ほど、トナカイというイメージは持たなくなっているよーな。。。
六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。以下、気付いたことを列記する。
▶冷めた感じで話すものの、けっこう1曲ごとに彼女は曲紹介を中心とするMCをちゃんとする。これは、初めてのことではないか。▶今回の来日公演は、大阪と東京、2ショウの公演を1日づつ。そのせいもあり、ちゃんとした入り。いつもの、この会場のアフリカ系アメリカ人公演の反応からみれば、拍手はかなりおとなし目。だが、彼女を好きで皆じっくりきいているのが伝わったいるのだろう、ミシェル・ンデゲオチェロは機嫌良さそうに(横から見ていたので表情はよく分らなかったが、MCからぼくはそう感じた)、悠々とこなす。▶演奏時間は、約90分。彼女のショウは照明が毎度暗いが、今回は途中からそれなりに暗くはなかった。▶ぜんぶヴォーカル・ナンバーで、裏声で歌う場合が多い。1曲目は、ザ・ビートルズの「トモロウ・ネヴァー・ノウズ」。▶以下、2012年新作であるニーナ・シモン・トリビュ−ト盤収録曲を中心に披露。クローザーは、同作のオープナーで、ザ・アニマルズのヒットでも知られる「悲しき願い」。▶ニック・ドレイクの曲もやった? そう感じさせたところに、今回のショウが持つ質感が顕われる? 今回、ここのところ感じさせていた”電波(/ニュー・ウェイヴ・ロック)”度は低目。何曲かでクリス・ブルースはアコースティック・ギターを弾いていた。▶しかし、やはりエレクトリック・ベースの音が良い。フレイジングも良し。電気ベーシスト単体として、もっともイケてる一人と言うしかないな。▶バンドも腕の立つ人をそろえ、きっちり整備されていた。ちょっとしたことがバシっ(としつつ、微妙な余韻を持っていたりして)と決まり、うわあと思う。▶インスト部にもそれなりに時間を取る。そんなにソロ部やインタープレイし合うという感じでないのだが、本当に風情を抱えつつ有機的に重なっていて、素晴らしいバンド・サウンド。▶暗いが、きっちりと今と自分を見つめた、何かがうごめく、含蓄ある大人のブラック・ポップ表現を披露。▶ミシェル・ンデゲオチェロはやはり“逸人”と言うしかない。
<今日の、赤とか白とか、緑とか>
ハロウィーンが終わると、商業施設は、クリスマス色へと移行する。ビルボードライブ東京がある六本木ミッドタウンもすっかりそう。その飾り付けや、外にある複数のサンタの像と記念写真する人を見かける。クリスマスという事象をかかげることで、人々の購買意欲は増すものなのだろうか。昔ほど、トナカイというイメージは持たなくなっているよーな。。。