子供の頃からいろんなアメリカの黒人音楽に触れ、ハーモニカ奏者を志し、現在は英語のオリジナルをやっている、1983年生まれのフランス人がパジさん。イタリア人とフランス人のミックスだそうで、イタリアで活動していた時期もあるという。ぼんぼんなのか家がマイアミとか米国にもあって、よく行っていたそうで英語もできる。彼はフランス語、イタリア語、英語、スペイン語が話せるのだそう。今回が初来日となり、ギター、ベース、ドラム奏者を従えてのパフォーマンス。飯田橋・日仏学院の野外ステージ。
ブルースやR&Bや渋味ロックなどへの共感を抱きつつ、自分のメロディや歌を介してアーシーなロックとして押し出す。ハーモニカの演奏は、さすがいろんな人を聞いている(リトル・ウィルター、サニー・ボーイ・ウィリアムソン、サニー・テリーらの名前がすぐに好きな人として出てくる)のがよく分るもの。その総体は、なんとなくG・ラヴ(2011年11月4日、他)を思わせるような親しみやすさも一部は持つか。本人にそれを伝えると、そんなに聞いたことはないが、それは何人からも指摘を受けている、とのこと。君からも言われたし、ちゃんと聞いてみようかなと、彼は言う。好漢、しなやか君でもありました。彼の2作目にはイタリアのスター・ロッカー、ズッケロっぽい曲も入っているな。
<今日の、学習>
パジには、ライヴ前にインタヴューした。実は、彼の2作目となる今のところ新作となる『アンケイジド』(EMI、2010年)にはなぜか著名ジャズ・サックス奏者のアーチー・シェップが入っている曲が2つあって、久しぶりにシェップの21世紀以後の活動をおさらいしてしまった。ドン・チェリーらと一緒にやっていたザ・ニューヨーク・コンテンポラリー5時代の1960年代前半から、もう一つの統合型ストリート・ミュージック創出を標榜した1970年前後のインパルス作品あたりまではかなり好きだが、1970年代後期以降は、ぼくにとってシェップほとんど興味を持てない存在になってしまった。それは日本制作のスタンダード集(1980年ごろのやつだったか)を聞き、温い設定のなか、これみよがしで下品なフレイズを投げ出しまくった凄惨な内容に触れてゲンメツしたから。あのとき、もうシェップとは関わってはいけないと痛感したんだよな。だが、そんな彼の新し目のアルバムをチェックしたら、チャック・D(2005年8月14日)がゲスト入りしているアルバムがあったり、グナワのミュージシャンとの共演盤があったりとか、いろいろ伸び伸びと好き勝手やっていて、ヘエエと思った。そんな彼はパリ在住、それでジャズも好きなバジ(シェップ作は、『アッティカ・グルース』が好きだそう)は駄目もとで彼にコンタクトを取ったのだという。
ブルースやR&Bや渋味ロックなどへの共感を抱きつつ、自分のメロディや歌を介してアーシーなロックとして押し出す。ハーモニカの演奏は、さすがいろんな人を聞いている(リトル・ウィルター、サニー・ボーイ・ウィリアムソン、サニー・テリーらの名前がすぐに好きな人として出てくる)のがよく分るもの。その総体は、なんとなくG・ラヴ(2011年11月4日、他)を思わせるような親しみやすさも一部は持つか。本人にそれを伝えると、そんなに聞いたことはないが、それは何人からも指摘を受けている、とのこと。君からも言われたし、ちゃんと聞いてみようかなと、彼は言う。好漢、しなやか君でもありました。彼の2作目にはイタリアのスター・ロッカー、ズッケロっぽい曲も入っているな。
<今日の、学習>
パジには、ライヴ前にインタヴューした。実は、彼の2作目となる今のところ新作となる『アンケイジド』(EMI、2010年)にはなぜか著名ジャズ・サックス奏者のアーチー・シェップが入っている曲が2つあって、久しぶりにシェップの21世紀以後の活動をおさらいしてしまった。ドン・チェリーらと一緒にやっていたザ・ニューヨーク・コンテンポラリー5時代の1960年代前半から、もう一つの統合型ストリート・ミュージック創出を標榜した1970年前後のインパルス作品あたりまではかなり好きだが、1970年代後期以降は、ぼくにとってシェップほとんど興味を持てない存在になってしまった。それは日本制作のスタンダード集(1980年ごろのやつだったか)を聞き、温い設定のなか、これみよがしで下品なフレイズを投げ出しまくった凄惨な内容に触れてゲンメツしたから。あのとき、もうシェップとは関わってはいけないと痛感したんだよな。だが、そんな彼の新し目のアルバムをチェックしたら、チャック・D(2005年8月14日)がゲスト入りしているアルバムがあったり、グナワのミュージシャンとの共演盤があったりとか、いろいろ伸び伸びと好き勝手やっていて、ヘエエと思った。そんな彼はパリ在住、それでジャズも好きなバジ(シェップ作は、『アッティカ・グルース』が好きだそう)は駄目もとで彼にコンタクトを取ったのだという。