メイシオ・パーカー・ウィズ・キャンディ・ダルファー
2010年2月16日 音楽 なんと、ファンク・サックスの人気者が一緒にやっちゃうという出し物。ダルファー(2009年5月11日、他)の最大の影響者はパーカー(2009年1月22日、他)であり、ともにプリンスのCDやツアーに関わり、それぞれのリーダー作にも客演しあっていたりもするので、な〜んも違和感は覚えませんね。で、見る者を絶対に笑顔にさせ、身体を揺らさせる、JB表現を下敷きとする熟達ファンキー表現/行為が繰り広げられた。100%保証付き、なんて言い方もしたくなるかな。バンドはパーカーのそれ(8人編成で、昨年来日時とまったく同じ顔ぶれ)で、全体の3分の2でキャンディは和気あいあいと加わる。火の出るようなアルト・サックス同士のブロウ合戦というのはあまりせず、歌やかけ声や身体の動作など総合的な協調で見せきった実演と言えるか。ダルファーはミニのワン・ピースで生足、やっぱ綺麗。そして、いい人そう。パーカーは一時期より若く見えるような。前半の「オン・ザ・フック」のときに騙し絵的にスライの「イン・タイム」を挿入してくれたのは、うれしかった。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。当然、フル・ハウス。会場を出たら、雪がちらついている。今年、何度目の東京の雪だろうか。なんだかんだ言って、今年の冬は寒目だ。