丸の内・コットンクラブ、セカンド・ショウ。4人の奏者のサポートを受けて、3人のおばはんたちが声を重ねる……。という図式は前回(2006年10月30日)と同様だが、今回のほうがより印象は良い。今度の新機軸は中盤で、3人によるアカペラ・パートがあったこと。もう自在というか、共有できるメロディがあれば、口癖一発で(?)いい感じにハモれちゃうんだろーなと思わせるものがある。あと、彼女たちのポイントはけっこうファルセットっぽい声が重ねられること。それ、過剰な重量感から離れるとともに、ある種の都会性をかもしだすところはあるんじゃないか。だからこその、「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」ですね。曲はそれをはじめ、77年に戻るわよっみたいな感じで紹介される“あの頃”の曲が多い。ようは見事に後ろ向きなんだが、それが今の生身の彼女たちを通して届けられると、変わらぬ黄金ってなんていいんだろうという心持ちを得ちゃう。