ニルス・ペッター・モルヴェル
2008年11月13日 音楽 ノルウェイ発の電気効果経由の現代ジャズ表現がとんでもなくイケてることを、このノルウェイ人トランペット奏者(2001年9月28日、2005年8月20日)がECM発の『クメール』(97年)で鮮やかに宣言したのはもう10年以上も前のこと。その後、ブッゲ・ベッセルトフト(2008年8月21日)のジャズランド勢の動き+その他もろもろが紹介され、人口500万人にも満たない同国は今もっとも信頼するべきに足る現代ジャズ創出国であることを強く印象づけているわけだ。もちろん、モルヴェルも自分の求める“電化ジャズ”を飄々と世に送り続けている。
自己グループとしては久しぶりとなる来日公演はギター、電気ベース、ドラムを擁してのもの。うち、ギタリストは昔から絡んでいるアイヴィン・オールセット(2003年6月28日)で、彼はギターとともにPCを前にする。PCを扱うのはモルヴィルも同様(彼が主となるPC音を扱っていたはず)で、トランペット音は電気エフェクトを通してのもの。静かに吹いているはずなのに、2曲目には彼、そうとう汗をかいていた。やっぱ、細心の心配りのもと、身体つかって吹いているんだな。
音の感じ、方向性としては新味があるわけではないが、同じ共通意識を持つ奏者たちの演奏〜インタープレイはかなり質があるもので、にんまり。いい感じだ。演奏時間はきっちり60分、アンコールはなし。すぐに場内は明るくならなかったし、アンコールに出る準備はあったのだが、拍手が地味で出そびれたといった感じかも。もう一曲、ライヴならではのトランシーなというか、ヴァイタルに丁々発止する曲を聞きたかったと、ぼくは思った。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト。
自己グループとしては久しぶりとなる来日公演はギター、電気ベース、ドラムを擁してのもの。うち、ギタリストは昔から絡んでいるアイヴィン・オールセット(2003年6月28日)で、彼はギターとともにPCを前にする。PCを扱うのはモルヴィルも同様(彼が主となるPC音を扱っていたはず)で、トランペット音は電気エフェクトを通してのもの。静かに吹いているはずなのに、2曲目には彼、そうとう汗をかいていた。やっぱ、細心の心配りのもと、身体つかって吹いているんだな。
音の感じ、方向性としては新味があるわけではないが、同じ共通意識を持つ奏者たちの演奏〜インタープレイはかなり質があるもので、にんまり。いい感じだ。演奏時間はきっちり60分、アンコールはなし。すぐに場内は明るくならなかったし、アンコールに出る準備はあったのだが、拍手が地味で出そびれたといった感じかも。もう一曲、ライヴならではのトランシーなというか、ヴァイタルに丁々発止する曲を聞きたかったと、ぼくは思った。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト。