ノラ・ジョーンズ

2007年3月21日
 恵比寿・ガーデンホール。一般客も招いての1時間のショーケース・ライ
ヴ,1曲ごとの演奏時間はかなり短目で、けっこう曲数はやった。リー・アレク
サンダー(ベース)、アンドリュー・ボーガー(ドラム)、アダム・レヴィ
(ギター)、ダルー・オダ(バック・コーラス、ベース、フルート、ピアノ
)といういつもの4人がバックアップについてのものだったが、シンガー・
ソングライター方向に振られた新作曲中心のパフォーマンスはショプの進め方に
いろいろと変化アリで興味深った。まず冒頭の4曲、ジョーンズ(2002年5
月30日、2002年9月14日)は生ギターを持ちながら歌う(他にも、ギタ
ーを持って歌った曲も)。うち、1曲は電気ベースを持つオダとのデュオに
て。彼女の付き人的存在なんて言われていたオダは上に記しているように、
今回いろんな楽器を持ちかえていたな。また、彼氏のアレキサンダーも同様
で、電気ベースに持ち替えるとこもあったし、ギターを手にしたときも。変
化は美徳なり。そうした設定のもと、なんか余裕綽々という感じで彼女はパ
フォーマンスを続けていく。本当にみんな仲がよさそう。なんでも、このショウ
とTV出演のためにちゃんとフルの編成で来日したらしい。

 終盤、出世曲「ドント・ノウ・ホワイ」もやる。ギター基調のこの曲、ま
ずノラが歌いはじめてすぐに、レヴィがギターをとちって中断。「しばらく
、この曲をやってなかったから。ギターはアダム・レヴィよ」みたいな臨機
応変なMCに会場は大いにわく。で、やり直したら、今度はギターの弦がブ
チと切れてまた中断。あらら。そしたら、ノラはピアノを弾きながら歌いは
じめ、バンドがそれについていき、ピアノ主体ヴァージョンの「ドント・ノ
ウ・ホワイ」に。かなり投げやりというか、彼女は崩した歌いかたに終始。
それ、とっても貴重だったかも。

 ジョーンズはかなりスリムになった。さすが、映画スター。観客の反応が
地味だったためもあってか、予定されていたアンコール3曲はやらずにショ
ウは終了。