映画『Mr. &Mrs.スミス』。エリック・ベネイ
2005年9月29日ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが夫婦役で主演のダグ・リ
ーマン監督の映画を、半蔵門・東宝東和試写室で。なかなか粋で、良く作ら
れた娯楽アクション映画。最後はあまりにマンガっぽく、やりすぎとは思う
が、楽しめた。ジョー・ストラマー、オゾマトリからソフト・セルまで、い
ろんな洋楽ポップがうまく使われている。この年末に公開。
そして、南青山・ブルーノート東京でエリック・ベネイ(ファースト)。
キーボード2、ギター、ベース、ドラムス、そして女性バッキング・ヴォー
カリストという布陣。彼女ははそれなりに美形。スーツを着こなす、痩身の
ベネイはさすがに格好いい。なんか、映画『ミスター・ソウルマン』の主演
(白人なのに、黒人に扮していた)C・トーマス・ハウエルにそっくりじゃ
んと思った。そのことは、もっと間近に接した翌日の取材時にも感じた。古
着をお洒落に着こなしてたナ。さすが、別れた女房は人気女優のハル・ベリ
ーってのも無条件に納得。
なんとオープナーは、スライ・ストーンの「イフ・ユー・ウォント・ミー
・トゥ・ステイ」。デビュー作で取り上げていたとはいえ、のっけからカヴ
ァーで来るとは。で、最初から上手に客をあしらいながらコール&レサスポ
ンスをやったりする。また、途中で「あなたがいてくれてうれしい」みたい
な、日本語をポロリと言ったりも。時に出す日本語の単語のイントネーショ
ンがかなりまっとう。耳がいい人なんだろうな。
6年ぶりに出した『ハリケーン』はデイヴィッド・フォスターが主任プロ
デューサー。よりAORっぽくなったり、ライトにラテンぽかったり、フラ
ンク・シナトラみたいになったりとか、悪い言い方をすればより白い方向性
を取った内容を持つ。だが、この日のやはり純R&B回路から離れた曲調を
いろいろと採用する行き方に触れて、彼は彼なりに自分の信じるR&B道を
突き進んでいるとぼくは実感できたのだなあ。王道的な黒い行き方だけをし
ないからこそ、フレッシュなブラックネスが得られると彼は確信している…
…。1曲目のようなまっとうな黒い行き方と、外し気味の行き方の効果的な
かみ合いも何かを生んでいるような。そうすると、なんとなくバック・バンド
も全て黒人でまとめているのも生理的に納得できちゃう。なんか、前回の来
日(1999年7月11日)のときに書いていることと相反する感じもありますが。
とにかく、いいR&Bショウだったのは間違いない。なんせ、翌日会うの
分かっていながら、アンコールで彼が横を通ったとき思わず握手しちゃった
ぐらいだから。なんか、そういう“青さ”を煽る力も彼の実演は持っていた
と思う。
ーマン監督の映画を、半蔵門・東宝東和試写室で。なかなか粋で、良く作ら
れた娯楽アクション映画。最後はあまりにマンガっぽく、やりすぎとは思う
が、楽しめた。ジョー・ストラマー、オゾマトリからソフト・セルまで、い
ろんな洋楽ポップがうまく使われている。この年末に公開。
そして、南青山・ブルーノート東京でエリック・ベネイ(ファースト)。
キーボード2、ギター、ベース、ドラムス、そして女性バッキング・ヴォー
カリストという布陣。彼女ははそれなりに美形。スーツを着こなす、痩身の
ベネイはさすがに格好いい。なんか、映画『ミスター・ソウルマン』の主演
(白人なのに、黒人に扮していた)C・トーマス・ハウエルにそっくりじゃ
んと思った。そのことは、もっと間近に接した翌日の取材時にも感じた。古
着をお洒落に着こなしてたナ。さすが、別れた女房は人気女優のハル・ベリ
ーってのも無条件に納得。
なんとオープナーは、スライ・ストーンの「イフ・ユー・ウォント・ミー
・トゥ・ステイ」。デビュー作で取り上げていたとはいえ、のっけからカヴ
ァーで来るとは。で、最初から上手に客をあしらいながらコール&レサスポ
ンスをやったりする。また、途中で「あなたがいてくれてうれしい」みたい
な、日本語をポロリと言ったりも。時に出す日本語の単語のイントネーショ
ンがかなりまっとう。耳がいい人なんだろうな。
6年ぶりに出した『ハリケーン』はデイヴィッド・フォスターが主任プロ
デューサー。よりAORっぽくなったり、ライトにラテンぽかったり、フラ
ンク・シナトラみたいになったりとか、悪い言い方をすればより白い方向性
を取った内容を持つ。だが、この日のやはり純R&B回路から離れた曲調を
いろいろと採用する行き方に触れて、彼は彼なりに自分の信じるR&B道を
突き進んでいるとぼくは実感できたのだなあ。王道的な黒い行き方だけをし
ないからこそ、フレッシュなブラックネスが得られると彼は確信している…
…。1曲目のようなまっとうな黒い行き方と、外し気味の行き方の効果的な
かみ合いも何かを生んでいるような。そうすると、なんとなくバック・バンド
も全て黒人でまとめているのも生理的に納得できちゃう。なんか、前回の来
日(1999年7月11日)のときに書いていることと相反する感じもありますが。
とにかく、いいR&Bショウだったのは間違いない。なんせ、翌日会うの
分かっていながら、アンコールで彼が横を通ったとき思わず握手しちゃった
ぐらいだから。なんか、そういう“青さ”を煽る力も彼の実演は持っていた
と思う。