ホール&オーツ。アルタン
2005年3月21日 まずホール&オーツ。ツアー最終日、渋谷公会堂。国際フォーラム・ホール
A2回に追加で出た東京公演。この日はこじつけながらも(実際はもう少し多
いらしい)通算100 回目の日本での公演になるとかで、セットを変えてのもの
だったよう。簡素な舞台美術/照明だったが、これはセットを変えた追加公演
だったためなのか?
キーボード、ギター、ベース、ドラム、サックスというバック・バンドに、
お二人。オーツ(2002年9月12日参照)はギターとバック・コーラスで裏方に
徹する。でも、またそれもグループ長寿の秘訣? バンドは全員白人。で、そ
の事実に少し首を傾げる。というのも、いまだお二人はフィラデルフィア・ソ
ウルへの思いみたいなのを延々と話してくれるわけで(今、両者はフィリーを
離れているので、同地に対するオマージュ的な色あいも今のホール&オーツ表
現にはあるのだと、今回インタヴューしたときに感じました)、そんなにソウ
ルにやられつづけているなら、なんでバッキング・プレイヤーに黒人を雇わな
いのか……。というのも、それぞれに腕の立つのだが、リズム隊にせよ、ギタ
リストにせよ、決してソウル風味の演奏を聞かせる奏者ではないからだ。逆に
言うと、ホール&オーツの表現は曲はソウルに根ざしつつも、色付けの部分に
おいてはロック的な揺れないビートやギター・ソロをうまく介してこそのもの
なのだということに今回気づかされたわけですが。
途中でやった初期曲「シーズ・ゴーン」は本当によく出来た曲で改めて驚嘆
。メロディ/コード進行、アレンジともに完璧。聞きほれ、夢心地になる。ま
た、「プライヴェイト・アイズ」が出てきたときにはちょっとむず痒さを感じ
る。大昔学祭のとき後輩のバンドでベースを弾いてくれといわれて、そちらの
選曲で「プライヴェイト・アイズ」をやったことあったのだった。ふひ。終盤
、ホールはキーボードを弾いて歌ったりもしたが、なかなか上手い。へえ。そ
れにしても、彼のヴォーカルは素晴らしい。キーが低かった「ファミリー・マ
ン」は音程が不安定だったが、あとは良好で、思っていた以上にいいブルー・
アイド・ソウル・シンガーだと思った。
また、そのホールは本当に心からキミたちが好きなんだという態度をまっす
ぐに、嬉しそう出す人なのだな。ぜんぜん、飽きている感じなしに。偉い。で
、本編最後の曲は日本だけの曲だよみたいなことを言って、なんとニルソンが
ヒットさせたポール・ウィリアムズの「ウィズアウト・ユー」のカヴァーをや
る。え、なんでこの曲を取り上げるのかと少し戸惑ったが(それとも、彼らと
関わりのある曲なの?)、日本のファンに対する強い気持ちをその曲で示した
かったのか。お二人は、いっぱいピックを客席に蒔いたりもしましたね。なん
だかんだで、かなり満足できたショウ……。
そして、ウキっとした気分で、渋谷・デュオに向かいアルタン(2000年5月
21日、2002年9月1日、2004年12月17日)の公演。この公演はアイルランド
大統領の来日に同行してついでに、唯一行ったもの。今回の彼らの宿泊先はオ
ークラであるとか。ビールが2000円もするとこぼしてましたが。ともあれ、
人柄あふれる、生理的に豊かなショウ。
A2回に追加で出た東京公演。この日はこじつけながらも(実際はもう少し多
いらしい)通算100 回目の日本での公演になるとかで、セットを変えてのもの
だったよう。簡素な舞台美術/照明だったが、これはセットを変えた追加公演
だったためなのか?
キーボード、ギター、ベース、ドラム、サックスというバック・バンドに、
お二人。オーツ(2002年9月12日参照)はギターとバック・コーラスで裏方に
徹する。でも、またそれもグループ長寿の秘訣? バンドは全員白人。で、そ
の事実に少し首を傾げる。というのも、いまだお二人はフィラデルフィア・ソ
ウルへの思いみたいなのを延々と話してくれるわけで(今、両者はフィリーを
離れているので、同地に対するオマージュ的な色あいも今のホール&オーツ表
現にはあるのだと、今回インタヴューしたときに感じました)、そんなにソウ
ルにやられつづけているなら、なんでバッキング・プレイヤーに黒人を雇わな
いのか……。というのも、それぞれに腕の立つのだが、リズム隊にせよ、ギタ
リストにせよ、決してソウル風味の演奏を聞かせる奏者ではないからだ。逆に
言うと、ホール&オーツの表現は曲はソウルに根ざしつつも、色付けの部分に
おいてはロック的な揺れないビートやギター・ソロをうまく介してこそのもの
なのだということに今回気づかされたわけですが。
途中でやった初期曲「シーズ・ゴーン」は本当によく出来た曲で改めて驚嘆
。メロディ/コード進行、アレンジともに完璧。聞きほれ、夢心地になる。ま
た、「プライヴェイト・アイズ」が出てきたときにはちょっとむず痒さを感じ
る。大昔学祭のとき後輩のバンドでベースを弾いてくれといわれて、そちらの
選曲で「プライヴェイト・アイズ」をやったことあったのだった。ふひ。終盤
、ホールはキーボードを弾いて歌ったりもしたが、なかなか上手い。へえ。そ
れにしても、彼のヴォーカルは素晴らしい。キーが低かった「ファミリー・マ
ン」は音程が不安定だったが、あとは良好で、思っていた以上にいいブルー・
アイド・ソウル・シンガーだと思った。
また、そのホールは本当に心からキミたちが好きなんだという態度をまっす
ぐに、嬉しそう出す人なのだな。ぜんぜん、飽きている感じなしに。偉い。で
、本編最後の曲は日本だけの曲だよみたいなことを言って、なんとニルソンが
ヒットさせたポール・ウィリアムズの「ウィズアウト・ユー」のカヴァーをや
る。え、なんでこの曲を取り上げるのかと少し戸惑ったが(それとも、彼らと
関わりのある曲なの?)、日本のファンに対する強い気持ちをその曲で示した
かったのか。お二人は、いっぱいピックを客席に蒔いたりもしましたね。なん
だかんだで、かなり満足できたショウ……。
そして、ウキっとした気分で、渋谷・デュオに向かいアルタン(2000年5月
21日、2002年9月1日、2004年12月17日)の公演。この公演はアイルランド
大統領の来日に同行してついでに、唯一行ったもの。今回の彼らの宿泊先はオ
ークラであるとか。ビールが2000円もするとこぼしてましたが。ともあれ、
人柄あふれる、生理的に豊かなショウ。