まず、オトゥール・ドゥ・リュシーというフランスのギター・バンドのフロ
ントに立つヴァレリー・ルーリオが男性キーボード奏者とともにパフォーマン
ス。さらり、でも丁寧なパフォーマンス。僕としては強い感興を覚えるもので
はなかったが、別にやられてもイヤな感じはない。彼女のパフォーマンスが終
わると少し会場の混み具合が緩和される。彼女目当ての人もいたようだ。

 そして、グラスゴーからやってきた、ザ・デルガドス。ステージ上には6人
、キーボード奏者が二人。それ、サポートなのかな。彼ら、一人のほうはヴィ
オラを弾いたり、もう一人はフィドルを弾いたり。なんか、スコットランドっ
ぽさをそんなところにも感じたかな。と、これはこじつけだが、お金稼いでも
その使い道を知らなそうだぞと思わせるところをはじめ、なにかとグラスゴー
という項目と結び付けて考えたくなるところはいろいろ。

 レコードと同様に男女がかわるがわるリード・ヴォーカルを取ったのだが、
それは男女でリベラルに事にあたっていると思わせるものであるナ。そう、総
じて感じさせられたのは、素朴ななかに溢れるまっとうさのようなもの。細か
いところにツっこみを入れたくなる部分もあったけど、人間が重なってやって
いるというキブンがあふれてて、ニコリとなれた。