ケイティ・メルア
2005年2月3日 昨年、英国で超売れたグルジア出身の女性シンガー。春の日本リリースに際
しての、渋谷・デュオでのコンヴェンション・ライヴ。黒髪が印象的な整った
ルックスを持つ人で、ガット・ギターを弾きながら歌う。で、すぐに声が売り
の人であると納得。ベタな言い方をすればノラ・ジョーンズ的、ジョーンズの
ほうがもう少し柔らかくて漂う感じがあるが、肌触りのいい癒し系の声という
ことでは重なる。途中から、彼女のプロデューサーであり、所属するインディ
・レコード会社の社長であるマイク・バットという人が出てきてピアノで伴奏
をする。これが、自分の手癖でしか弾けない駄目おやじで(ブギウギっぽい引
用も少し赤面させられた)、こんな趣味の悪い人がアルバムで伴奏音を作って
いるかぎりは、普段洋楽を聞いている人には薦めにくいブツになるよなあと思
う。ただ、後からちょっと調べてみたら、シンガー・ソングライターとして、
またアレンジャー/プロデューサーとして、そこそこ英国では実績ある人のよ
うで、確かに彼女のリード曲「ザ・クローゼスト・シング・トゥ・クレイジー
」は良く出来ている。だが、繰り返すが、その感性は錆びた部分がいろいろ伺
われ、ソングライターとしては彼を残してもいいかもしれぬが、プロデューサ
ーはもっとマシな人に変えるべきと強く思う。ただ、メルア嬢はこのバット氏
をかなり信頼しているのが伺え、またマネージメント権のほうまで彼が握って
いるような感じもあるのでそのまま行くんだろうな。まだ20才という彼女は英
国生活も長いようだが(英語を普通に喋る)、ザ・バンド・フリークのノラ・
ジョーンズのように、過去のいいポップ・ミュージックにはあまり触れていな
いよう。それが、最終的な音にも表れているわけで、その野暮ったさが逆に受
けるというところもあるのかもしれない。よくリズムがダサいとか書くことが
ぼくはあるけど、それはぼくの主観的な好みであって、絶対ぼくがダメと感じ
るビートを心地いいと感じる人もいるはずなんだよなあ……。それは好みだも
ん、しょうがない。ま、歌だけでちゃんと支持を集めてもいいとはしっかりと
思わせる実演でした。
しての、渋谷・デュオでのコンヴェンション・ライヴ。黒髪が印象的な整った
ルックスを持つ人で、ガット・ギターを弾きながら歌う。で、すぐに声が売り
の人であると納得。ベタな言い方をすればノラ・ジョーンズ的、ジョーンズの
ほうがもう少し柔らかくて漂う感じがあるが、肌触りのいい癒し系の声という
ことでは重なる。途中から、彼女のプロデューサーであり、所属するインディ
・レコード会社の社長であるマイク・バットという人が出てきてピアノで伴奏
をする。これが、自分の手癖でしか弾けない駄目おやじで(ブギウギっぽい引
用も少し赤面させられた)、こんな趣味の悪い人がアルバムで伴奏音を作って
いるかぎりは、普段洋楽を聞いている人には薦めにくいブツになるよなあと思
う。ただ、後からちょっと調べてみたら、シンガー・ソングライターとして、
またアレンジャー/プロデューサーとして、そこそこ英国では実績ある人のよ
うで、確かに彼女のリード曲「ザ・クローゼスト・シング・トゥ・クレイジー
」は良く出来ている。だが、繰り返すが、その感性は錆びた部分がいろいろ伺
われ、ソングライターとしては彼を残してもいいかもしれぬが、プロデューサ
ーはもっとマシな人に変えるべきと強く思う。ただ、メルア嬢はこのバット氏
をかなり信頼しているのが伺え、またマネージメント権のほうまで彼が握って
いるような感じもあるのでそのまま行くんだろうな。まだ20才という彼女は英
国生活も長いようだが(英語を普通に喋る)、ザ・バンド・フリークのノラ・
ジョーンズのように、過去のいいポップ・ミュージックにはあまり触れていな
いよう。それが、最終的な音にも表れているわけで、その野暮ったさが逆に受
けるというところもあるのかもしれない。よくリズムがダサいとか書くことが
ぼくはあるけど、それはぼくの主観的な好みであって、絶対ぼくがダメと感じ
るビートを心地いいと感じる人もいるはずなんだよなあ……。それは好みだも
ん、しょうがない。ま、歌だけでちゃんと支持を集めてもいいとはしっかりと
思わせる実演でした。