トータス。村田陽一フック・アップ
2005年1月7日 お、中央にドラム・セットが向き合うように2台。そして、バイブラフォン
をはじめ各奏者がそれを囲む。ちゃんとトータスを見るのは、2001年11月7日
いらいか。冒頭のほう、すごく構成された演奏。彼らはやはりロックだなあ、
なぞと思う。奏者間でいろいろ持ち楽器を変えたりも。ツイン・ドラムスにな
ったときは示唆に富み、本当に面白かった。最後までいたかったが、40分強見
て移動。恵比寿・リキッドルーム。正月早々だからというわけでもないだろう
が、なんとなくカップル比率の高い公演なような気がした。恵比寿・リキッド
ルーム。
続いて、目黒・ブルースアレイ。トロンボーン奏者/アレンジャー、村田陽
一のファンク傾向バンド。ギター2本(もっと刻んでほしい。ファンク失格!
)、キーボードに、昔のオリジナル・ラヴのリズム・セクション。そして、村
田はワン・ホーンでとばす。トロンボーンを所有する身としては感心するとと
もに、複雑な気持ちに。新年早々、9か月ぶりぐらいに唇をつけて絶望的な気
持ちになったばかりなもんで。いいなあ、あんなに吹けて。吉田美奈子さんも
見にきていたようで、終演後すこし言葉をかわす。ぼくはだいぶ昔にお亡くな
りになった旦那さんとは付き合いを持っていたんだけど、彼女と話をするのは
初めて。リキッドルームで2杯、こっちですでにワインを一本あけてぼくは程
よく酔っていたわけだが、彼女にとても柔らかな印象を得た。
をはじめ各奏者がそれを囲む。ちゃんとトータスを見るのは、2001年11月7日
いらいか。冒頭のほう、すごく構成された演奏。彼らはやはりロックだなあ、
なぞと思う。奏者間でいろいろ持ち楽器を変えたりも。ツイン・ドラムスにな
ったときは示唆に富み、本当に面白かった。最後までいたかったが、40分強見
て移動。恵比寿・リキッドルーム。正月早々だからというわけでもないだろう
が、なんとなくカップル比率の高い公演なような気がした。恵比寿・リキッド
ルーム。
続いて、目黒・ブルースアレイ。トロンボーン奏者/アレンジャー、村田陽
一のファンク傾向バンド。ギター2本(もっと刻んでほしい。ファンク失格!
)、キーボードに、昔のオリジナル・ラヴのリズム・セクション。そして、村
田はワン・ホーンでとばす。トロンボーンを所有する身としては感心するとと
もに、複雑な気持ちに。新年早々、9か月ぶりぐらいに唇をつけて絶望的な気
持ちになったばかりなもんで。いいなあ、あんなに吹けて。吉田美奈子さんも
見にきていたようで、終演後すこし言葉をかわす。ぼくはだいぶ昔にお亡くな
りになった旦那さんとは付き合いを持っていたんだけど、彼女と話をするのは
初めて。リキッドルームで2杯、こっちですでにワインを一本あけてぼくは程
よく酔っていたわけだが、彼女にとても柔らかな印象を得た。
アクアラング
2005年1月13日 英国ウィンチェスターの男性シンガー・ソングライター、マット・ヘイルズ
のソロ・ユニット。キーボードを弾きながら歌う彼に、もう一人サポートのギ
タリストが付く。終演後流れた飲み屋で彼がウザかったという人がいたが、ぼ
くは巧みに効果的に装飾音やコーラスを付けていたと思うが。CDでもかなり
いい曲を作る人という印象を持ってたいたが、ライヴでもその実力を遺憾なく
発揮。一部はサウンドをそれふうにすればそのままレディオヘッドになると思
わせる、今っぽい奥行きやエッジを有していると実感。それはライヴに触れて
新たに得た感想。渋谷・クラブクアトロ。かなり混んでいた。
のソロ・ユニット。キーボードを弾きながら歌う彼に、もう一人サポートのギ
タリストが付く。終演後流れた飲み屋で彼がウザかったという人がいたが、ぼ
くは巧みに効果的に装飾音やコーラスを付けていたと思うが。CDでもかなり
いい曲を作る人という印象を持ってたいたが、ライヴでもその実力を遺憾なく
発揮。一部はサウンドをそれふうにすればそのままレディオヘッドになると思
わせる、今っぽい奥行きやエッジを有していると実感。それはライヴに触れて
新たに得た感想。渋谷・クラブクアトロ。かなり混んでいた。
ジム・ホール&ジェフ・キーザー
2005年1月18日 ブルーノート東京、セカンド。ジム・ホール(1930年生まれ)といえば、現
存するなかでは一番のジャズ・ギター・ヴァーチュオーソと言えるか。地味な
デュオ公演ながらなかなかの入り、最初彼が出てきたときの歓声の大きいこと
。さすが熱心な支持者が多いんだナと思わせられる。一方の、ジェフ・キーザ
ー(1970年生まれ)もちゃんとしたジャズ感覚/技量と視野の広さを持つ好ピ
アニストとぼくは思っている。
ホールが係わったピアノのデュオ表現というとビル・エヴァンスの『アンダ
ーカンレント』(UA、62年)が思い出されるわけだが、すらり、すらすら草
書体の演奏。だが、その草書体はときにキーザーの名わき役ぶりもあって、と
きにフェルトペンで書いたようなものだったり、かなり特殊な自体を用いたも
のになっていたりしたのだった。ファースト・ショウでやってリクエストされ
たのでまたセカンドでやったという曲はなるほど淡々としたスリルと乾いた洒
脱やファンクネスが無理なく交錯した曲でなるほどと思わせられる。1時間ち
ょい。アンコールなし。そのあと、30分後に機材を見にまた出てきた御大に大
きな拍手が送られる。
存するなかでは一番のジャズ・ギター・ヴァーチュオーソと言えるか。地味な
デュオ公演ながらなかなかの入り、最初彼が出てきたときの歓声の大きいこと
。さすが熱心な支持者が多いんだナと思わせられる。一方の、ジェフ・キーザ
ー(1970年生まれ)もちゃんとしたジャズ感覚/技量と視野の広さを持つ好ピ
アニストとぼくは思っている。
ホールが係わったピアノのデュオ表現というとビル・エヴァンスの『アンダ
ーカンレント』(UA、62年)が思い出されるわけだが、すらり、すらすら草
書体の演奏。だが、その草書体はときにキーザーの名わき役ぶりもあって、と
きにフェルトペンで書いたようなものだったり、かなり特殊な自体を用いたも
のになっていたりしたのだった。ファースト・ショウでやってリクエストされ
たのでまたセカンドでやったという曲はなるほど淡々としたスリルと乾いた洒
脱やファンクネスが無理なく交錯した曲でなるほどと思わせられる。1時間ち
ょい。アンコールなし。そのあと、30分後に機材を見にまた出てきた御大に大
きな拍手が送られる。
リサ・ローブ
2005年1月19日 渋谷・クラブクアトロ。眼鏡がトレイド・マークの、オルタナ・ロック時代
の普遍的自作自演派歌手表現を聞かせますという感じで90年代中期にゲフィン
からデビューした米国西海岸の女性シンガー・ソング・ライター。サポート・
ギタリストを従えての、生ギター弾き語りのパフォーマンス。デビューしてそ
んなにたってないころ同じクアトロで見た記憶があるが、そのときはどんな編
成だったっけか。全然、覚えてなーい。観客にかなり女性の多いコンサート。
途中、彼女は大好きだったザ・ポリスの話をしたあと、ザ・ポリス曲を歌った
りも。また、終演後にはXTCが流されもし、彼女の根にあるのはニュー・ウ
ェイヴなのかな。それに憧れてギターを弾きながら自分の歌を歌ったら、こー
なった、みたいな。横に立つギタリストはこの前のアクアラングのサポート・
ギター奏者と比較すると、ロックだけしか(しかも、少し時代遅れな)知らな
い視野の狭いプレイヤーといった感じで少し興ざめ。その彼、とっても甲高い
声でハモるのも気持ち悪い。リサ・ローブの声が低めなので、余計に目立つん
だよなあ。
終わったあと誘われて楽屋に行ったら、彼女がヒラヒラしたミニ・スカート
を履いていてびっくり。天真爛漫そうでした。その後、流れた飲み屋で、彼女
の前彼はなんとフランク・ザッパの息子のディージルであったと知人から聞か
され、またまたびっくり。で、実際数年前にローブはディージル・ザッパを伴
い来日公演を行ったこともあったそうだ。そんなの、全然知りませんでした。
の普遍的自作自演派歌手表現を聞かせますという感じで90年代中期にゲフィン
からデビューした米国西海岸の女性シンガー・ソング・ライター。サポート・
ギタリストを従えての、生ギター弾き語りのパフォーマンス。デビューしてそ
んなにたってないころ同じクアトロで見た記憶があるが、そのときはどんな編
成だったっけか。全然、覚えてなーい。観客にかなり女性の多いコンサート。
途中、彼女は大好きだったザ・ポリスの話をしたあと、ザ・ポリス曲を歌った
りも。また、終演後にはXTCが流されもし、彼女の根にあるのはニュー・ウ
ェイヴなのかな。それに憧れてギターを弾きながら自分の歌を歌ったら、こー
なった、みたいな。横に立つギタリストはこの前のアクアラングのサポート・
ギター奏者と比較すると、ロックだけしか(しかも、少し時代遅れな)知らな
い視野の狭いプレイヤーといった感じで少し興ざめ。その彼、とっても甲高い
声でハモるのも気持ち悪い。リサ・ローブの声が低めなので、余計に目立つん
だよなあ。
終わったあと誘われて楽屋に行ったら、彼女がヒラヒラしたミニ・スカート
を履いていてびっくり。天真爛漫そうでした。その後、流れた飲み屋で、彼女
の前彼はなんとフランク・ザッパの息子のディージルであったと知人から聞か
され、またまたびっくり。で、実際数年前にローブはディージル・ザッパを伴
い来日公演を行ったこともあったそうだ。そんなの、全然知りませんでした。
ジュリア・フォーダム。アンティバラス・アフロビート・オーケストラ
2005年1月21日 まず、南青山・ブルーノート東京でジュリア・フォーダム(ファースト)。
これも、サポート・ギタリストを一人つけての簡素なパフォーマンス。アクア
ラング、リサ・ローブ、そしてフォーダムと、この1週間強の間に、3つもそ
の手の設定のシンガー・ソングライター公演に接することになるのだな。たま
にフォーダムもギターを持つときがあるが、基本的には男性ギタリストの伴奏
だけで、簡素度数はこの日が一番高い。その伴奏ギタリストは、なんとクリト
ーンズ(20年前強に西海岸ニュー・ウェイヴ・バンドとして話題を集めた)に
いて、その後は広くセッション・マンとして活動している(リンダ・ロンシュ
タットやボニー・レイット他、女性のバッキングが多い人というイメージがあ
るなあ)マーク・ゴールデンバーグ。で、これがあれれえと思えるぐらいにジ
ャジーな弾き方をしていて驚く。が、ときにジャズ・スタンダードを交える行
き方にはとても合っていて、へ〜え。もちろん、彼女の過去のヒット曲もなか
なか瑞々しく提出されていたのではないか。ゴールデンバーグは1曲ソロ演奏
の機会を与えられ(曲調はちょいパット・メセニーふう)、そのときフォーダ
ムは横にちょこんと座っていた。そう言えば、前日のファースト・ショウには
スティング・バンドで来日中で、フォーダムの過去盤に係わったこともあるド
ミニク・ミラーがゲスト入りしたのだとか。
見かけは相変わらず英国人。デビュー時、インタヴューやったときは、ルッ
クスや静謐な曲調に似合わないギャピキャピした人であるという印象が強く残
っているが、もう彼女は英国から米国西海岸サンタモニカに引っ越して10年近
くたつらしい。なんでも、ご懐妊しているとのことで、日本のブルーノート・
ツアーのあと休養にはいるようだ。
そして、渋谷・Oイーストに移動。9時から始まる、アンティバラス・アフ
ロビート・オーケストラの公演を見る。全11人。休憩を挟んで、たっぷりとパ
フォーマンスを披露。実は、最初はちとのめり込めず。というのも、少し前に
The Dig 誌の企画でユニヴァーサルから出されるフェラ・クティ26作品(けっ
こう2in1 もあり) を二日間に渡って一気通し聞きするという機会を持ち、散
々フェラ・クティ表現に浸ったから。あれと比較しちゃうなら、フェラのアフ
ロ・ビート表現を今のNYの環境に置き換えようとする彼らの演奏は、ビート
、管アンサブル、ソロ、ヴォーカル、あらゆる点で見劣りするのは確か。それ
に、男所帯でやっている彼らだが、やっぱり女性コーラス隊も欲したくなるよ
な。昨年見たとき(2004年9月19日)以上になんとなくフェラ表現に近い感じ
がしちゃって、余計にそう感じたところはあったかもしれない。とはいえ、や
っぱりパーティ・バンド(いろいろ問題意識をリンクさせようとするバンドで
あることは承知でそう書かさせていただく)としては、奇特な、得難い存在だ
とは思うが。やっぱ、気持ちがこめられた演奏でもあったんだろうな。
これも、サポート・ギタリストを一人つけての簡素なパフォーマンス。アクア
ラング、リサ・ローブ、そしてフォーダムと、この1週間強の間に、3つもそ
の手の設定のシンガー・ソングライター公演に接することになるのだな。たま
にフォーダムもギターを持つときがあるが、基本的には男性ギタリストの伴奏
だけで、簡素度数はこの日が一番高い。その伴奏ギタリストは、なんとクリト
ーンズ(20年前強に西海岸ニュー・ウェイヴ・バンドとして話題を集めた)に
いて、その後は広くセッション・マンとして活動している(リンダ・ロンシュ
タットやボニー・レイット他、女性のバッキングが多い人というイメージがあ
るなあ)マーク・ゴールデンバーグ。で、これがあれれえと思えるぐらいにジ
ャジーな弾き方をしていて驚く。が、ときにジャズ・スタンダードを交える行
き方にはとても合っていて、へ〜え。もちろん、彼女の過去のヒット曲もなか
なか瑞々しく提出されていたのではないか。ゴールデンバーグは1曲ソロ演奏
の機会を与えられ(曲調はちょいパット・メセニーふう)、そのときフォーダ
ムは横にちょこんと座っていた。そう言えば、前日のファースト・ショウには
スティング・バンドで来日中で、フォーダムの過去盤に係わったこともあるド
ミニク・ミラーがゲスト入りしたのだとか。
見かけは相変わらず英国人。デビュー時、インタヴューやったときは、ルッ
クスや静謐な曲調に似合わないギャピキャピした人であるという印象が強く残
っているが、もう彼女は英国から米国西海岸サンタモニカに引っ越して10年近
くたつらしい。なんでも、ご懐妊しているとのことで、日本のブルーノート・
ツアーのあと休養にはいるようだ。
そして、渋谷・Oイーストに移動。9時から始まる、アンティバラス・アフ
ロビート・オーケストラの公演を見る。全11人。休憩を挟んで、たっぷりとパ
フォーマンスを披露。実は、最初はちとのめり込めず。というのも、少し前に
The Dig 誌の企画でユニヴァーサルから出されるフェラ・クティ26作品(けっ
こう2in1 もあり) を二日間に渡って一気通し聞きするという機会を持ち、散
々フェラ・クティ表現に浸ったから。あれと比較しちゃうなら、フェラのアフ
ロ・ビート表現を今のNYの環境に置き換えようとする彼らの演奏は、ビート
、管アンサブル、ソロ、ヴォーカル、あらゆる点で見劣りするのは確か。それ
に、男所帯でやっている彼らだが、やっぱり女性コーラス隊も欲したくなるよ
な。昨年見たとき(2004年9月19日)以上になんとなくフェラ表現に近い感じ
がしちゃって、余計にそう感じたところはあったかもしれない。とはいえ、や
っぱりパーティ・バンド(いろいろ問題意識をリンクさせようとするバンドで
あることは承知でそう書かさせていただく)としては、奇特な、得難い存在だ
とは思うが。やっぱ、気持ちがこめられた演奏でもあったんだろうな。
ルピー
2005年1月25日 バルバドス出身のソカのシンガーで、ケヴィン・リトル(2004年7月16日)
に続けと米国アトランティックが送り出し、スマッシュ・ヒットを出している
人。渋谷・デュオ。出てくると、ステージを動き回り、ほんとう一生懸命に聞
き手にアピールしようとする。30分強のパフォーマンスだったけど、それをず
っと続ける。サーヴィス満点というか、とにかく自分が置かれた立場を理解し
、自分をソツなくいいように持っていける人。というのは、取材したときに同
様の感想を得たから、思うことかもしれないが。歌詞を見るとよくまあこんだ
け次からつぎへと甘ったるい、生理的に空虚でもある言葉を並べられるもんだ
ナと思わせるが、この人の場合、プロに徹してそういう歌詞を作ってい
るところあるんじゃないか。なんて。ステージからアーティスト写真をばら蒔
き、それを拾った人には終演後サインをしてあげるそうな。
に続けと米国アトランティックが送り出し、スマッシュ・ヒットを出している
人。渋谷・デュオ。出てくると、ステージを動き回り、ほんとう一生懸命に聞
き手にアピールしようとする。30分強のパフォーマンスだったけど、それをず
っと続ける。サーヴィス満点というか、とにかく自分が置かれた立場を理解し
、自分をソツなくいいように持っていける人。というのは、取材したときに同
様の感想を得たから、思うことかもしれないが。歌詞を見るとよくまあこんだ
け次からつぎへと甘ったるい、生理的に空虚でもある言葉を並べられるもんだ
ナと思わせるが、この人の場合、プロに徹してそういう歌詞を作ってい
るところあるんじゃないか。なんて。ステージからアーティスト写真をばら蒔
き、それを拾った人には終演後サインをしてあげるそうな。
ケリ・ノーブル
2005年1月27日 アリフ・マーディン(cf;ノラ・ジョーンズ) がお目付役について米EMI
が送りだした、女性シンガー・ソングライター。彼女は基本的にピアノを爪弾
きながら歌い、キーボード(アコーディンオンなども)、ギター、ベース、ド
ラムがサポートについた。アルバムはしっとり目のピアノ基調の自作自演派表
現という感じだが、バンドを付けてのそれはけっこう大味にロックっぽい。途
中に、もろにハイ・サウンドを模したようなハモンド音を印象的に使った曲が
あって、それを聞きながらこれがハイのようにリズム・ボックス的なカチっと
したドラム音だったらどんなに気持ちいいことかと少し思った。
ちょっと体は締まりがないし、なんでそういう恰好をするかなという腹だし
の服を着ていたが、金髪色白でなるほどそれなりに綺麗。楽曲も確か。お気に
入りの人と断りを入れてから、エルトン・ジョンのマニアックな初期曲(「ア
モリーナ」)も1曲。そこらあたりも根っこにあるわけか。実演に触れて、実
はボニー・レイットの声に似ていると思った。それから、MCを聞くとほんと
にいい人っぽい(彼女の通訳を務めた人が横にいたのでその感想を漏らしたら
、事実こんにいい人でやっていけるのかという感じであるそう)。でも、肩と
背中に小さなタトゥあり。渋谷・デュオ。
が送りだした、女性シンガー・ソングライター。彼女は基本的にピアノを爪弾
きながら歌い、キーボード(アコーディンオンなども)、ギター、ベース、ド
ラムがサポートについた。アルバムはしっとり目のピアノ基調の自作自演派表
現という感じだが、バンドを付けてのそれはけっこう大味にロックっぽい。途
中に、もろにハイ・サウンドを模したようなハモンド音を印象的に使った曲が
あって、それを聞きながらこれがハイのようにリズム・ボックス的なカチっと
したドラム音だったらどんなに気持ちいいことかと少し思った。
ちょっと体は締まりがないし、なんでそういう恰好をするかなという腹だし
の服を着ていたが、金髪色白でなるほどそれなりに綺麗。楽曲も確か。お気に
入りの人と断りを入れてから、エルトン・ジョンのマニアックな初期曲(「ア
モリーナ」)も1曲。そこらあたりも根っこにあるわけか。実演に触れて、実
はボニー・レイットの声に似ていると思った。それから、MCを聞くとほんと
にいい人っぽい(彼女の通訳を務めた人が横にいたのでその感想を漏らしたら
、事実こんにいい人でやっていけるのかという感じであるそう)。でも、肩と
背中に小さなタトゥあり。渋谷・デュオ。
シャクティ
2005年1月31日 初台・東京オペラシティコンサートホール。とても久しぶりに行ったけど、
すごい木の質感を強調する内装が取られた、クラシック用ホールなんだな。英
国人ギタリストのジョン・マクラフリン(女房はラベック姉妹のどっちかなん
だっけか)が、大昔からたまにやっているインド古典音楽味応用ユニット。始
まる前、凄いコンサートにワタシは来ているのだ、というお客の自負のような
ものがもわーんと漂っているのに非常に気後れを覚える。まあ、ぼくはマクラ
フリンに少し偏見を持っているせいかもしれぬが(でも、最近日本盤リイッシ
ューされた35年前に出た彼のファート・アルバムを聞いたら、最上級のロック
経由ジャジー表現で驚きましたが)。なんにせよ、去年の夏に見たザキール・
フセインもいたタブラ・ビート・サイエンス(2004年9月5日)のインド特殊
技巧にあまりにこっくりさんしてしまったので、かなり楽しみな気分で会場に
来たのだ。
ステージに出てきたマクラフリンとザキール・フセインほか3人のインド人
奏者(打楽器2、ギター1)はステージに作られた雛壇のようなものに裸足で
(たぶん)ちょこんと座る。で、ショールのようなものを胡座をかいた下半身
に巻く。インドって暑いイメージがあるけど、それがインド音楽の流儀なのか
。で、マクラフリンが導くフュージョン味とインド味の重ね合わせ表現がやん
わりと展開される。また、ときにはやはりインド古典の流れを汲むシンガーが
入って歌ったりもする。もう一人のギターはスラーを多用して、やはりどこか
インドっぽいと思う。一部はマクラフリンがラップ・トップでシタールのよう
な音やストリング系キーボード音やビート音を流していたようだ。
もうずうっと長年LAに住んでいるはずのザキール・フセイン(若々しい、
老けないなあ)はさすがではあるが、タブラ・ビート・サイエンスのときの方
がはったりが効いててアトラクティヴであるとぼくは思った。もう一人の打楽
器奏者の、後半部で彼をフィーチャーするソロは完全にブラジルのパンデイロ
と同じの奏法によるもの。へえ。そういえば、そのスペシャリストであるマル
コス・スザーノのセッションが2月15日に南青山のマンダラであります。
2時間はあったろう公演終了後、お客さんはみんな総立ち。こんなにすぐに
会場の全員がスタンディング・オヴェイションになる公演を初めて経験する。
本当にみんな感動たっぷりという感じで、満足そう。それ、ぼくの理解を超え
るものではありました。で、アンコールでは酔っぱらったとき変人だったら一
度ぐらいはしたことがあるだろう(でしょ?)、タブラ口真似合戦を二人の打
楽器奏者間でしたりもした。
この会場、1時間分だけとはいえ、駐車券をくれるのは親切。距離的にはそ
んなに遠くはないのだが、家から初台は電車で行くとなると2本乗り換えない
と行けない不便な場所。ゆえに車で行ったので、それはありがたかった。
ところで、中尊寺ゆつこが亡くなった。大学生のとき、彼女とは一緒の音楽
サークルにいたことがあった。だから、呼び捨てゴメン。幸子というのが本名
だったけど、その頃からユツコと呼んでくれと言ってましたね。当時、ケイト
・ブッシュのファン・クラブの会長をしていた彼女は、なんちゃってなパンク
・バンドでベースを弾いたりしていた。その後、ちゃんとした親交があったわ
けではないけど(でも、彼女がBMR誌で連載していた4コマ漫画で、昨年秋
、一回休載したあとの号に佐藤英ノ助という大惚けじじいとして登場させてい
ただいた〜それは50年後のことを題材にしたもので、おばあの中尊山湯子も登
場してた……)、やっぱり近くにいたことがある、近い歳の人の死にはうーむ
。いろいろ、感じますね。諸行無常。でも、おもいっきり生き、才(それは、
少女のとき彼女を熱心に洋楽に向かわせた好奇心/アンテナありき、なもので
あったと思う)を発揮できた、いい人生だったと思います。どうぞ、どうぞ安
らかに。小林くん、大変でしょうが、こんな仕事部屋で良かったらまた遊びに
来てください。
……それとは関係なく、お酒控えちゃおっかなーとか、この10日間ぐらいお
ぼろげに思っているワタシ。この2週間、洒落になんない量の仕事をこなして
いるのだが(あんまし遊んでないし、そんなに飲んでないよお)、そうなった
のも半分は自業自得。だって、結果的にこの1月の前半は本当に遊び惚けまく
ってたから。これほどまでに、朝まで飲んだくれるという生活パターンが毎日
続いた事はなかったのではないか。起きると昼下がりで、しばらくすると(お
酒、完全に抜けないまんま)飲み関連行事に喜々として出掛けるという日々。
ほんと、仕事なんかやる暇あんましなかったもん。お酒を愛好するという所作
はお金もかかるが、時間もとっても取られちゃう。でも、さすがにこれだけ酒
浸りになると清々しいというか、呆れるのを通りこして笑っちゃうというか。
で、ちょい飽きたかなァというか、自分が登るべき山は他にもあるんじゃない
か、な〜んてふと思ってしまったんだよなー。二日酔いで翌日反省したことは
あっても、そんなふうに感じたのは初めて。さあ、どうなることでしょう。“
ライヴ三昧”ってなんかお酒のことばかり書いてますね、って言う人もたまに
いるけど(内心、そういう感想を漏らす人について、ぼくとは別の場所に住む
可哀相な人物と判断させていただいております)、もうそんな感想は引き出さ
ないものになってたりして……。
すごい木の質感を強調する内装が取られた、クラシック用ホールなんだな。英
国人ギタリストのジョン・マクラフリン(女房はラベック姉妹のどっちかなん
だっけか)が、大昔からたまにやっているインド古典音楽味応用ユニット。始
まる前、凄いコンサートにワタシは来ているのだ、というお客の自負のような
ものがもわーんと漂っているのに非常に気後れを覚える。まあ、ぼくはマクラ
フリンに少し偏見を持っているせいかもしれぬが(でも、最近日本盤リイッシ
ューされた35年前に出た彼のファート・アルバムを聞いたら、最上級のロック
経由ジャジー表現で驚きましたが)。なんにせよ、去年の夏に見たザキール・
フセインもいたタブラ・ビート・サイエンス(2004年9月5日)のインド特殊
技巧にあまりにこっくりさんしてしまったので、かなり楽しみな気分で会場に
来たのだ。
ステージに出てきたマクラフリンとザキール・フセインほか3人のインド人
奏者(打楽器2、ギター1)はステージに作られた雛壇のようなものに裸足で
(たぶん)ちょこんと座る。で、ショールのようなものを胡座をかいた下半身
に巻く。インドって暑いイメージがあるけど、それがインド音楽の流儀なのか
。で、マクラフリンが導くフュージョン味とインド味の重ね合わせ表現がやん
わりと展開される。また、ときにはやはりインド古典の流れを汲むシンガーが
入って歌ったりもする。もう一人のギターはスラーを多用して、やはりどこか
インドっぽいと思う。一部はマクラフリンがラップ・トップでシタールのよう
な音やストリング系キーボード音やビート音を流していたようだ。
もうずうっと長年LAに住んでいるはずのザキール・フセイン(若々しい、
老けないなあ)はさすがではあるが、タブラ・ビート・サイエンスのときの方
がはったりが効いててアトラクティヴであるとぼくは思った。もう一人の打楽
器奏者の、後半部で彼をフィーチャーするソロは完全にブラジルのパンデイロ
と同じの奏法によるもの。へえ。そういえば、そのスペシャリストであるマル
コス・スザーノのセッションが2月15日に南青山のマンダラであります。
2時間はあったろう公演終了後、お客さんはみんな総立ち。こんなにすぐに
会場の全員がスタンディング・オヴェイションになる公演を初めて経験する。
本当にみんな感動たっぷりという感じで、満足そう。それ、ぼくの理解を超え
るものではありました。で、アンコールでは酔っぱらったとき変人だったら一
度ぐらいはしたことがあるだろう(でしょ?)、タブラ口真似合戦を二人の打
楽器奏者間でしたりもした。
この会場、1時間分だけとはいえ、駐車券をくれるのは親切。距離的にはそ
んなに遠くはないのだが、家から初台は電車で行くとなると2本乗り換えない
と行けない不便な場所。ゆえに車で行ったので、それはありがたかった。
ところで、中尊寺ゆつこが亡くなった。大学生のとき、彼女とは一緒の音楽
サークルにいたことがあった。だから、呼び捨てゴメン。幸子というのが本名
だったけど、その頃からユツコと呼んでくれと言ってましたね。当時、ケイト
・ブッシュのファン・クラブの会長をしていた彼女は、なんちゃってなパンク
・バンドでベースを弾いたりしていた。その後、ちゃんとした親交があったわ
けではないけど(でも、彼女がBMR誌で連載していた4コマ漫画で、昨年秋
、一回休載したあとの号に佐藤英ノ助という大惚けじじいとして登場させてい
ただいた〜それは50年後のことを題材にしたもので、おばあの中尊山湯子も登
場してた……)、やっぱり近くにいたことがある、近い歳の人の死にはうーむ
。いろいろ、感じますね。諸行無常。でも、おもいっきり生き、才(それは、
少女のとき彼女を熱心に洋楽に向かわせた好奇心/アンテナありき、なもので
あったと思う)を発揮できた、いい人生だったと思います。どうぞ、どうぞ安
らかに。小林くん、大変でしょうが、こんな仕事部屋で良かったらまた遊びに
来てください。
……それとは関係なく、お酒控えちゃおっかなーとか、この10日間ぐらいお
ぼろげに思っているワタシ。この2週間、洒落になんない量の仕事をこなして
いるのだが(あんまし遊んでないし、そんなに飲んでないよお)、そうなった
のも半分は自業自得。だって、結果的にこの1月の前半は本当に遊び惚けまく
ってたから。これほどまでに、朝まで飲んだくれるという生活パターンが毎日
続いた事はなかったのではないか。起きると昼下がりで、しばらくすると(お
酒、完全に抜けないまんま)飲み関連行事に喜々として出掛けるという日々。
ほんと、仕事なんかやる暇あんましなかったもん。お酒を愛好するという所作
はお金もかかるが、時間もとっても取られちゃう。でも、さすがにこれだけ酒
浸りになると清々しいというか、呆れるのを通りこして笑っちゃうというか。
で、ちょい飽きたかなァというか、自分が登るべき山は他にもあるんじゃない
か、な〜んてふと思ってしまったんだよなー。二日酔いで翌日反省したことは
あっても、そんなふうに感じたのは初めて。さあ、どうなることでしょう。“
ライヴ三昧”ってなんかお酒のことばかり書いてますね、って言う人もたまに
いるけど(内心、そういう感想を漏らす人について、ぼくとは別の場所に住む
可哀相な人物と判断させていただいております)、もうそんな感想は引き出さ
ないものになってたりして……。