アモン・コンタクト名義でも活動する、ジャズ好きでもある27才LAヒップ
ホップ系DJのカルロス・ニーニョがディレクションする実演プロジェクトが
その小型版とはいえ、東京で見れるとは。オールナイト・イヴェントの一出演
者として、深夜1時に彼らは登場した。男女のシンガー、トロンボーン、ピア
ノ、縦ベース、パーカッション、それに盛り上げ役のニーニョという布陣。で
、十分な編成ではないながら、男性ヴォーカルはアルバム以上にディープだし
、適切な技量を持った奏者が程よくかみ合った演奏はましさく往年のスピリチ
ャアル・ジャズを下敷きにする美味しいパフォーマンスだったと思う。なんか
、生のほうがもっと線が太く、生命感があるような感じもしたし。トロンボー
ン奏者はそのアルバム『ピース・ウィズ・エヴリー・ステップ』にも参加して
いた、デトロイトのトライヴ・レーベルの設立者の一人でもあるフィル・ラネ
リン。彼が最近ヒップホップ系レーベルからリリースした新録作『インスレー
ション』は実は大傑作ジャズ・アルバムだが、ほんといい感じで音を出してい
た(歌も披露した)。1時間ちょいの実演だったが、いいもの聞かせてもらっ
たなあという感慨が終演後ありあり。渋谷・JZブラット。ものすごーく混雑
。いろんな意味で、東急ホテル・グループの最高カテゴリーにあるホテルの一
施設とは思えませ〜ん。