南青山・ボディ&ソウル。サイドを務めるのは杉本智和と本田珠也。菊地雅
章オン・ザ・ムーヴ(2002年9月22日、2003年6月10日)や先日のケイ赤城の
トリオ(2004年8月19日)と同様のリズム・セクションだ。それだけでも、見
たくはなるよな。

 オランダ人ボルストラップは実に達者なジャズ・ピアニスト。ストライドか
らフリー、はては電化掛かったものまであらゆる奏法(編成)を聞かせる人。
とくに、欧州フリー・ジャズの大御所ハン・ベンニクをドラマーに迎えたトリ
オ作『3』は本当に奔放で好盤だと思う。そんなわけだから、この力あるリズ
ム隊を得て、突っ走ることを期待したのだが。

 米国、日本とソロ・ピアノのツアーをしてきたことと関係があるのか、多少
含みを持たせる行き方。もっと屈託なく突っ走ったほうが、本日初顔合わせの
リズム隊ともしっくり行くと思うし、彼の自力も出ると思うのだが。なんか、
この日のファースト・セット(代表W杯予選のオマーン戦見るため、帰りまし
た)はその片鱗の38パーセントくらいしか味わえないような気がした(お、け
っこう、彼のこと買ってますね)。それから、デカい人だったなあ。さすが、
オランダ人。