まず、渋谷・クラブクアトロで、ホット・クラブ・オブ・カウタウン。ギタ
ー、縦ベース、フィドル(女性)からなる、テキサスの3人組。その3人で、
アコースティックで、スウィンギンな洒脱アメリカン・ミュージックを紡いで
いく。かなり表現としては完成度が高い、とも言えるか。とくに男性陣は腕が
たちますね。メンバー3人はかなり整ったルックス。それがまた、粋な印象を
増幅させる。

 次に、渋谷・Oイースト。“Nu Style" という北欧のクラブ系のジャジー傾
向出演者を集めたイヴェント。入ると、ちゃんとフロアには椅子とテーブルが
並べられている。なんか、落ちつくというか、本来ここはこういうスタイルで
営業していくハコなはず。っていうか、ぼくがここに来るときは、けっこう人
を詰める公演のものということか。

 入ってしばらくすると、ミュージック・ミュージック・ミュージックという
スウェーデンのイエテボリをベースにする、ピアノ・トリオが登場。思ったよ
りジャズ寄り、それなりの演奏を聞かせる。多少、音響面や視点の広がりに留
意しようとする部分も少しあるか。E.S.T.(2003年6月17日)とか、そういう
のと比べると分はあまりに悪いが、印象は悪くない。続いて、はやりイエテボ
リに住む日系のミユキ・ナガノ(かつて、クープで来日したことあり)と電気
音担当者が出てきて1曲やり、そこに再びミュージック・ミュージック・ミュ
ージックが加わった。