ダウン症。という言葉は多くの人が知っているだろう。だが、染色体異常から来る1000人に1人の割合でかかるというこの症状を、ぼくはちゃんと認知したことがなかった。情緒的な発達の遅れや特徴的な風貌に症状は顕れ、白血病を発症する場合もあるという。だいぶアバウトな要約だが、そんなダウン症候群(英国人ダウン博士により、19世紀中頃に報告された)の35歳で元気かつ聡明にスーパーで働いている娘とその父親の物語を描く2019年イタリア映画を見る。渋谷・映画美学校試写室。7月3日より、岩波ホールほかで公開される。
実はこの試写の案内が来たときにとっくに公開された映画じゃなかったかと思ったのだが、本来は昨年春に公開予定だったものが、1年強延期さていたらしい。なんか、印象的な邦題だったので、ぼくの頭の片隅に残っていたわけですね。原題は主人公の名前である「DAFNE」、監督は1975年生まれのイケ面っぽいフェデリコ・ボンディが務める。フィレンツェ大学で文学と哲学を学んだ彼はCMやドキュメンタリーに関わってきて、本作がフィクション長編映画としては2作目になるという。
音楽担当者として名前クレジットは出てくるものの、いわゆる劇伴はなし。ダンス・パーティのシーンとかで既発曲が流されることはあっても。エンドロールに流れる、レトロなロック調から広がっていく技あり曲は書き下ろしなのだろうか。ようは、普通のシーンで音楽が入らない映画であるのだが自然な淡々さを導き、それで全然OK とぼくには思える。というか、通常の映画は音楽効果に頼りすぎのところがあるのではないのか。主人公の悲しみを表現するところで、泣いている彼女の顔のアップを捉えつつ無音にし、ちょい低音の効果音を敷く場面が一箇所だけあった。
(映像理解力が低いかもしれないぼくゆえ、)ストーリーを事前に読んでいなかったらちゃんと筋が分かるのかともほんの少し思える、静かな映像運びのもとヒューマン・ストーリーは綴られる。亡くなってしまった母親〜それにより、娘と父親双方のメンタルや関係に綻びが出る〜の故郷へ二人で歩いて旅をする終わりの3分の1はロード・ムーヴィと言っていいのかな。字幕を見ての判断だが、ときにセリフが渋いと感じる部分あり。もう一つの、真面目なイタリアン感性の表出がここにはありました。
<ここのところの、そうだったのか>
リードの川下直弘(2005年12月22日)とダブル・ベースの不破大輔(2004年9月1日、2005年12月22日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月3日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日2018年4月28日)とドラムの大沼志朗(2012年11月24日、他)。その3人からなるフェダインの旧作がリマスター再発売された。そのなかの『フェダイン・ジョイント』(Nutmeg、1993年)は今回ぼくが初めて聞く作品であるのだが、とても驚いた。<フィーチャリング・南正人>との表記、文字通り全面的に南正人が入っていて、しかも歌い口が立派でイケている。南正人(1944〜2021年)の名前はもちろん知っていたが、ちゃんと聞いたことはなく、うわあとなった。シンガー・ソングライターというにはあまりに規格外な御仁であったとを思い知る。彼の歌い方はソウルフルではないが、例えを出すなら、ヴァン・モリソンがリチャード・デイヴィスら米国人純ジャズ・マンのサポート(デイヴィスたちにとっては、それは完全なスタジオ仕事であったものの……)のもと録った『アストラル・ウィークス』(ワーナー・ブラザーズ、1968年)の演奏部をもっと過激にして、長くした感じ。いや、南正人と不破たちの絡みはもっと有機的で、『フェダイン・ジョイント』は非ジャズ・ヴォーカル表現とリアル・ジャズ方策溶解の、稀有に大成功したアルバムだと言わざるを得ない。楽曲作者が知りたいところだが、CDブックレットにクレジット記載はなし。どういう経緯のもと録音されたかも知らないが、これはもっと広く知られるべき、意義深く価値ある奇盤だ。あ、ここには加藤崇之(2005年11月28日、2005年12月11日、2012年11月24日、2017年1月9日、2019年8月29日、2021年4月14日)も入っていて、ときににいろんな効果音的な音を加えている。同時にリイッシューされたフェダインの1990年録音作セルフ・タイトル作(Chocolate City)は3人による疾走作だが、オディアン・ポープ・トリオを思い出させるところもあるか。1曲めは勝井祐二(2000年7月29日、2000年9月14日、2002年9月7日、2002年9月14日、2003年3月6日、2003年7月29日、2004年1月16日、2004年5月28日、2004年5月31日、2004年6月2日、2004年6月3日、2004年11月19日、2005年2月15日、2005年2月19日。2005年4月11日。2005年10月30日、2006年5月30日、2006年7月7日、2006年8月27日,2006年12月3日,2006年12月28日、2007年6月29日、2008年1月30日、2008年2月18日、2012年12月23日、2013年1月7日、2013年2月11日、2013年6月6日、2014年7月8日、2014年12月26日、2017年11月12日、2018年10月21日、2021年4月25日、他)の曲で勝井本人が入ってもいる同盤はライヴ・レコーディング作だが、エンジニアはエマーソン北村(2003年3月11日、2005年2月15日、2006年8月24日、2010年9月19日、2015年7月27日、2015年10月3日、2016年12月29日、2019年5月21日)が務めている。ともに、ジャケット・カヴァー絵は鈴木コージ画伯による。ぼく、彼と飲んでお話しした記憶があるのだが、どこでだったろう?
▶︎過去の、川下直弘
https://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
▶過去の、不破大輔/渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
https://43142.diarynote.jp/201804290935481570/
▶︎過去の、大沼志朗
https://43142.diarynote.jp/201211261639115632/
▶︎過去の、加藤崇之
http://43142.diarynote.jp/amp/200512020244540000/
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/
http://43142.diarynote.jp/201211261639115632
http://43142.diarynote.jp/?day=20170109
https://43142.diarynote.jp/201908310944135574/
https://43142.diarynote.jp/202104151741019185/
▶過去の、勝井/ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/200511130013450000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20070629
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http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201412291146465218/
http://43142.diarynote.jp/201711130924085796/
https://43142.diarynote.jp/201810221139492314/
https://43142.diarynote.jp/202104270842552952/
▶過去の、エマーソン北村
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 11日
http://43142.diarynote.jp/200502161844550000/
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100919
http://43142.diarynote.jp/?day=20150727
http://43142.diarynote.jp/201510051403147675/
https://43142.diarynote.jp/201612310826453297/
https://43142.diarynote.jp/201905220902467859/
ついでに、最近の吹っ切れたジャズの新作のことも書いておこう。なんか、ヤサぐれつつ(ここんとこ、そーゆーモードが続いているんだよな)、何度も聞いている(しかも、大音量でずばんと)のは、ポーランドの好レーベル“ノット・トゥー”発のワンダリング・ザ・サウンド・クインテットの『WHAT IS』。2019年クラコウ・ジャズ・オータム・フェスティヴァルにおけるアルケミア・クラブで録られた実況作で、構成員はピアノの藤井郷子(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2010年8月6日、2012年7月1日、2016年1月28日、2017年1月9日、2017年9月13日、2018年1月8日、2019年1月13日、2019年1月13日、2019年6月29日、2019年12月20日、2020年1月13日)、アルゼンチン出身の在米リード奏者(ここではクラリネットを吹く)のギジェルモ・グレゴリオ、トランペットと肉声の田村夏樹(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2010年8月6日、2012年7月1日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2016年1月28日、2017年1月9日、2017年9月13日、2018年1月8日、2019年1月13日、2019年3月22日、2020年1月13日) 、ポーランド人ベーシストのラファウ・メイザー(アコースティック・ベース・ギターとクレジット。アコースティック・ギターの形の4弦を弾く)、在仏スペイン人ドラマーのラモン・ロペスという多国籍の奏者を擁する。44分(いくつかのパートをつなげるが、出たしが風情あるなあ)、12分、8分の3曲を収録。ざっくり言ってしまえばアヴァン・ジャズだが、確かな詩情とどうして今吹っ切れた我が道を行くかというような覚悟が渦巻いていていて鼓舞される。メイザーのライナーノーツは琵琶湖の話から始まり、一休宗純(一休さん、ですね)による短い英訳文章も掲載されて、そのグループ名や曲名はそこから取られたことが示されている。おれ、有名な漫画も見たことがないし、一休のことなんも知らねえ。
▶過去の、藤井郷子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201008261616172628/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120701
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/ KAZE
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ Quartet Maho。Maho、 Satoko Fujii Orchestra Tokyo、Tobira―one、Satoko Fujii Quartet
http://43142.diarynote.jp/201709141146381271/ 藤井オーケストラ東京
https://43142.diarynote.jp/201801100512178732/ あれもこれも
https://43142.diarynote.jp/201901141236416025/ あれもこれも
https://43142.diarynote.jp/201903231350548821/ モリ・イクエ
https://43142.diarynote.jp/201906280923527705/ 2019年ダウンビート誌クリティクス・ポール
https://43142.diarynote.jp/201906301115529387/ +齊藤貿子
https://43142.diarynote.jp/201912220907352341/ 東京トリオ
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/ あれもこれも
▶過去の田村夏樹
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820 板橋オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
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http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
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http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ Quartet Maho。Maho、 Satoko Fujii Orchestra Tokyo、Tobira―one、Satoko Fujii Quartet
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音楽担当者として名前クレジットは出てくるものの、いわゆる劇伴はなし。ダンス・パーティのシーンとかで既発曲が流されることはあっても。エンドロールに流れる、レトロなロック調から広がっていく技あり曲は書き下ろしなのだろうか。ようは、普通のシーンで音楽が入らない映画であるのだが自然な淡々さを導き、それで全然OK とぼくには思える。というか、通常の映画は音楽効果に頼りすぎのところがあるのではないのか。主人公の悲しみを表現するところで、泣いている彼女の顔のアップを捉えつつ無音にし、ちょい低音の効果音を敷く場面が一箇所だけあった。
(映像理解力が低いかもしれないぼくゆえ、)ストーリーを事前に読んでいなかったらちゃんと筋が分かるのかともほんの少し思える、静かな映像運びのもとヒューマン・ストーリーは綴られる。亡くなってしまった母親〜それにより、娘と父親双方のメンタルや関係に綻びが出る〜の故郷へ二人で歩いて旅をする終わりの3分の1はロード・ムーヴィと言っていいのかな。字幕を見ての判断だが、ときにセリフが渋いと感じる部分あり。もう一つの、真面目なイタリアン感性の表出がここにはありました。
<ここのところの、そうだったのか>
リードの川下直弘(2005年12月22日)とダブル・ベースの不破大輔(2004年9月1日、2005年12月22日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月3日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日2018年4月28日)とドラムの大沼志朗(2012年11月24日、他)。その3人からなるフェダインの旧作がリマスター再発売された。そのなかの『フェダイン・ジョイント』(Nutmeg、1993年)は今回ぼくが初めて聞く作品であるのだが、とても驚いた。<フィーチャリング・南正人>との表記、文字通り全面的に南正人が入っていて、しかも歌い口が立派でイケている。南正人(1944〜2021年)の名前はもちろん知っていたが、ちゃんと聞いたことはなく、うわあとなった。シンガー・ソングライターというにはあまりに規格外な御仁であったとを思い知る。彼の歌い方はソウルフルではないが、例えを出すなら、ヴァン・モリソンがリチャード・デイヴィスら米国人純ジャズ・マンのサポート(デイヴィスたちにとっては、それは完全なスタジオ仕事であったものの……)のもと録った『アストラル・ウィークス』(ワーナー・ブラザーズ、1968年)の演奏部をもっと過激にして、長くした感じ。いや、南正人と不破たちの絡みはもっと有機的で、『フェダイン・ジョイント』は非ジャズ・ヴォーカル表現とリアル・ジャズ方策溶解の、稀有に大成功したアルバムだと言わざるを得ない。楽曲作者が知りたいところだが、CDブックレットにクレジット記載はなし。どういう経緯のもと録音されたかも知らないが、これはもっと広く知られるべき、意義深く価値ある奇盤だ。あ、ここには加藤崇之(2005年11月28日、2005年12月11日、2012年11月24日、2017年1月9日、2019年8月29日、2021年4月14日)も入っていて、ときににいろんな効果音的な音を加えている。同時にリイッシューされたフェダインの1990年録音作セルフ・タイトル作(Chocolate City)は3人による疾走作だが、オディアン・ポープ・トリオを思い出させるところもあるか。1曲めは勝井祐二(2000年7月29日、2000年9月14日、2002年9月7日、2002年9月14日、2003年3月6日、2003年7月29日、2004年1月16日、2004年5月28日、2004年5月31日、2004年6月2日、2004年6月3日、2004年11月19日、2005年2月15日、2005年2月19日。2005年4月11日。2005年10月30日、2006年5月30日、2006年7月7日、2006年8月27日,2006年12月3日,2006年12月28日、2007年6月29日、2008年1月30日、2008年2月18日、2012年12月23日、2013年1月7日、2013年2月11日、2013年6月6日、2014年7月8日、2014年12月26日、2017年11月12日、2018年10月21日、2021年4月25日、他)の曲で勝井本人が入ってもいる同盤はライヴ・レコーディング作だが、エンジニアはエマーソン北村(2003年3月11日、2005年2月15日、2006年8月24日、2010年9月19日、2015年7月27日、2015年10月3日、2016年12月29日、2019年5月21日)が務めている。ともに、ジャケット・カヴァー絵は鈴木コージ画伯による。ぼく、彼と飲んでお話しした記憶があるのだが、どこでだったろう?
▶︎過去の、川下直弘
https://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
▶過去の、不破大輔/渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
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http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
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http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
https://43142.diarynote.jp/201804290935481570/
▶︎過去の、大沼志朗
https://43142.diarynote.jp/201211261639115632/
▶︎過去の、加藤崇之
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http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/
http://43142.diarynote.jp/201211261639115632
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https://43142.diarynote.jp/201908310944135574/
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▶過去の、勝井/ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
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http://43142.diarynote.jp/200606071931300000/
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http://43142.diarynote.jp/200612291257400000/
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http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
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http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201412291146465218/
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https://43142.diarynote.jp/202104270842552952/
▶過去の、エマーソン北村
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 11日
http://43142.diarynote.jp/200502161844550000/
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100919
http://43142.diarynote.jp/?day=20150727
http://43142.diarynote.jp/201510051403147675/
https://43142.diarynote.jp/201612310826453297/
https://43142.diarynote.jp/201905220902467859/
ついでに、最近の吹っ切れたジャズの新作のことも書いておこう。なんか、ヤサぐれつつ(ここんとこ、そーゆーモードが続いているんだよな)、何度も聞いている(しかも、大音量でずばんと)のは、ポーランドの好レーベル“ノット・トゥー”発のワンダリング・ザ・サウンド・クインテットの『WHAT IS』。2019年クラコウ・ジャズ・オータム・フェスティヴァルにおけるアルケミア・クラブで録られた実況作で、構成員はピアノの藤井郷子(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2010年8月6日、2012年7月1日、2016年1月28日、2017年1月9日、2017年9月13日、2018年1月8日、2019年1月13日、2019年1月13日、2019年6月29日、2019年12月20日、2020年1月13日)、アルゼンチン出身の在米リード奏者(ここではクラリネットを吹く)のギジェルモ・グレゴリオ、トランペットと肉声の田村夏樹(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2010年8月6日、2012年7月1日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2016年1月28日、2017年1月9日、2017年9月13日、2018年1月8日、2019年1月13日、2019年3月22日、2020年1月13日) 、ポーランド人ベーシストのラファウ・メイザー(アコースティック・ベース・ギターとクレジット。アコースティック・ギターの形の4弦を弾く)、在仏スペイン人ドラマーのラモン・ロペスという多国籍の奏者を擁する。44分(いくつかのパートをつなげるが、出たしが風情あるなあ)、12分、8分の3曲を収録。ざっくり言ってしまえばアヴァン・ジャズだが、確かな詩情とどうして今吹っ切れた我が道を行くかというような覚悟が渦巻いていていて鼓舞される。メイザーのライナーノーツは琵琶湖の話から始まり、一休宗純(一休さん、ですね)による短い英訳文章も掲載されて、そのグループ名や曲名はそこから取られたことが示されている。おれ、有名な漫画も見たことがないし、一休のことなんも知らねえ。
▶過去の、藤井郷子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201008261616172628/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120701
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/ KAZE
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ Quartet Maho。Maho、 Satoko Fujii Orchestra Tokyo、Tobira―one、Satoko Fujii Quartet
http://43142.diarynote.jp/201709141146381271/ 藤井オーケストラ東京
https://43142.diarynote.jp/201801100512178732/ あれもこれも
https://43142.diarynote.jp/201901141236416025/ あれもこれも
https://43142.diarynote.jp/201903231350548821/ モリ・イクエ
https://43142.diarynote.jp/201906280923527705/ 2019年ダウンビート誌クリティクス・ポール
https://43142.diarynote.jp/201906301115529387/ +齊藤貿子
https://43142.diarynote.jp/201912220907352341/ 東京トリオ
https://43142.diarynote.jp/202001141031439634/ あれもこれも
▶過去の田村夏樹
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
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