1978年テキサス州ヒューストン生まれで、逸材を山ほど排出している同地の名門音楽高校(Kinder High School for the Performing and Visual Arts)→NYのニュー・スクール大学という経歴の持ち主。最近ではジェイムズ・フランシーズ(2017年1月16日、2019年1月16日、2019年1月21日、2019年2月19日)から起用されるなど、現代ジャズのあり方を模索するアーティストたちにいろいろ起用されるとともに、一方ではビラル(2001年8月18日、2017年1月24日)やQ-ティップ(2005年8月13日)の過去作に入っていたりもする俊英ギタリストであるマイク・モレーノ(2008年11月22日、2013年9月11日、2015年11月10日、2016年2月3日、2017年1月23日、2018年9月11日、2019年5月16日) のリーダー公演を見る。丸ノ内・コットンクラブ。ちょっとした客からの反応も返され、ちゃんと支持者を得ているんだなと思わせる。ファースト・ショウ。

 ピアノのテイラー・アイグスティ(2009年6月24日、2013年2月2日、2013年3月19日、2013年9月11日、2015年11月10日、2016年2月3日、2017年1月23日、2017年3月10日、2019年5月16日)、ベースのマット・ブルーワー(2007年11月21日、2015年4月7日)、スネア2つ起きドラマーのオベド・カルヴェール(2012年3月20日、2012年6月29日、2012年12月15日、2015年4月16日)を擁する。

 冒頭、ボトル・ネックをはめて演奏を始め、びっくり。それ、効果音ぽい音を出した一瞬だけで、あとは通常の奏法を見せたが。2010年代ジャズの立ちや流麗さ(それは、とくにアイグスティが巧みに出していた)を持つコンボ音を介し、彼はギター音を泳がせる。やはり、とても達者なのは間違いない。ちょい変則的なピックの持ち方をするらしいが、たまに指弾きする場合もあり。端正な顔つきの御仁だが、破綻しないというか、なんか優等生的なところを、ぼくは感じもした。彼はテキサスの高額ギター・ブランドの“マルキオーネ”使用者として知られるが、セミ・アコースティックのそれにはやはり目を向けてしまいました。曲はウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年9月7日、2015年9月6日)の曲をやったりも。

▶過去の、マイク・モレノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20081122 アーロン・パークス
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911 ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20151110 ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203 ローガン・リチャードソン
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/ ケンドリック・スコット
https://43142.diarynote.jp/201809121745334226/ ヨッケン・リュッカート
https://43142.diarynote.jp/201905170753294992/ ケンドリック・スコット
▶︎過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック
https://43142.diarynote.jp/201701251128533335/
▶過去の、Q・ティップ
http://43142.diarynote.jp/200508152007550000/
▶過去の、テイラー・アイグスティ
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20151110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
https://43142.diarynote.jp/201703111128438897/
https://43142.diarynote.jp/201905170753294992/
▶過去の、マット・ブリューワー
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201504081451142675/
https://43142.diarynote.jp/201504180959027600/
▶︎過去の、オベド・カルヴェール
https://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
https://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
https://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
▶過去の、ウェイン・ショーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/

 その後は、シンガー/フリューゲルホーン奏者のTOKU(2000年2月25日、2001年9月6日、2004年3月10日、2006年2月16日、2008年8月19日、2011年3月16日、2012年6月19日、2013年9月22日、 2014年2月5日、2015年3月19日、2015年3月28日、2016年3月1日、2016年12月12日)のリーダー・ライヴを、代官山・晴れたら空に豆まいて で、セカンド・セットから見る。<TOKU Meets Cuba>と題されたもの。TOKU とラテン・ジャズはあまり結びつかないが、昨年彼はキューバに行ったりもしており、今回は彼がラテンに強い仲間たちと一緒に臨む2回目のギグとなるという。

 サポートはパーッカションとヴォーカルの佐々木誠、ヴァイオリンの香月さやか(2011年1月21日、2011年6月7日、2018年4月10日)、ダブル・ベースの鈴木正人(2003年12月4日、2004年7月6日、2004年11月30日、2005年6月9日、2005年10月30日、2005年11月15日、2007年1月27日、2007年10月17日、2008年1月31日、2009年1月16日、2009年10月31日、2011年3月2日、2011年5月22日、2013年1月29日、2013年2月19日、2013年8月29日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年12月28日、2016年9月27日、2018年6月2日、2019年8月5日)、ドラムの守真人( 2018年6月4日)、ピアノの瀬田創太。そして、途中にヴォーカルの◯◯さんも加わる。二十歳までペルーにいらっしゃったそうで、話したら快活な青年。名前を忘れてしまってごめんなさい。

 キューバン・ラテンの抑揚のもと、TOKUが悠々と歌い、ラッパを吹き、他の奏者にも臨機応変にソロは振られる。曲はTOKUの英語の持ち歌や有名なスペイン語曲など。本人は「ソンもいいけど、ルンバが好き」という発言をしていたような気もするが、エキゾチカというか、どこか官能的な南国ムードのなかでジャズで培ったメロウな歌やソロが乗るというのはかなり味わいよし。この行き方も積み上げていってほしい。

▶過去の、TOKU
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm ロニー・プラキシコ
http://43142.diarynote.jp/200403101442170000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080819
http://43142.diarynote.jp/201103171354125352/
http://43142.diarynote.jp/201206210944302024/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130922
http://43142.diarynote.jp/201503211741478728/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150328
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
https://43142.diarynote.jp/201804110754439999/
▶過去の、香月さやか
http://43142.diarynote.jp/201101231224498510/
http://43142.diarynote.jp/201106202134077974/
▶︎過去の、鈴木正人
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
http://43142.diarynote.jp/?day=20051030
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
http://43142.diarynote.jp/?day=20091031
http://43142.diarynote.jp/?day=20110302
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
https://43142.diarynote.jp/201908071555289133/
▶︎過去の、守真人
https://43142.diarynote.jp/201806060708363548/

<今日の、もやもや>
 コットンクラブから晴れたら空に豆まいてには、“日比谷線日比谷駅→中目黒で東横線に乗り換えて一駅”というルートが一番早いのだが、中目黒駅のホームで東横線上り電車を待っている際に、ありゃ。すぐ横のビルがダンス学校のようで、たくさんの人がワサワサと踊っている。これが優雅に社交ダンスを踊っていたらまさに映画「Shall we ダンス?」の1シーンだなと思ったりもしたんだが、そのダンス・スタジオの看板には<Hip Hop,Jazz Hip Hop、House,Lock>と記してあってあれれ。一瞬Rockの誤植かと思ったが、どう考えてもそんな大きな間違いがあるはずがない。ふむ、Lockというダンスのスタイルがあるんだろうなという解釈に落ち着いたが、はたしてそのLockとはどんなものなのか? 一駅分、Lock な踊りについて頭を悩ませました。

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