まず、スペイン人ギタリストのカニサレス(2013年12月18日、2015年9月26日)のグループ公演を、都立大学・めぐろパーシモンホールで見る。セカンド・ギターのフアン・カルロス・ゴメス(2013年12月18日、2015年9月26日)、マンドーラとカンテとパルマのホセ・アンヘルカルモナ、そして踊りのチャロ・エスピーノ(2013年12月18日、2015年9月26日)とアンヘル・ムニョス(2013年12月18日、2015年9月26日)という面々がつく。一人を除きずっと一緒にやっている人たちだが、改めて達者な人たちを雇っていると思った。ダンサーたちスリムで、見栄えもするしね。
約1時間の1部を見たが、いろいろな部分で大きく頷く。まず、カニサレスは肌の色が白い。なるほど、ヒターノの血が入っていないという事実に納得。ショウは彼のソロ演奏から始まったが、クラシックの方のソリストとしても勝負できるだけあって、アートであるなーと頷く。フラメンコの下地にいろんな見聞やひらめきを加えることで、彼の演奏表現が成り立っているのだと、それは雄弁に伝える。以後、同行者たちとのいろんな組み合わせのもと、彼のオリジナルやフラメンコ曲が演奏されるのだが、もう伝統を受けた部分と新たな洗練要素のせめぎあいのようなものにあふれていて、面白くてしょうがない。3本の弦楽器がリフを重ねていくような曲もあったが、その揺れる構築美と言ったなら。なんか良くできた現代的にして精緻な建造物に触れる思いを、ぼくは得てしまった。求道者的な風情を持つカニサレスだが、けっこう笑みを浮かべて弾いているんだな。
▶過去の、カニサレス
http://43142.diarynote.jp/201312191824334317/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/
その後、渋谷に向かい、SHIBUYA SHAWCASE FEST 2018のデイ3に接する。昨日と同じくチェルシー・ホテルとスターラウンジが会場。
+ティム・マクミラン&レイチェル・スノウ
オーストラリア出身で、現在はドイツのベルリン近郊に拠点を置いている男女デュオ。マクミランはアコースティック・ギター(かなり多彩な弾き方をする)、スノウはヴァイオリンを弾き(ピチカートも用いる)、少しインストのほうが多いがともに歌う。その場合はほぼふたり一緒に歌うのだが、その重なりは綺麗な誘いを持つ。基本、アコースティックで行くデュオ表現ではあるのだが、この二人の表現を伝えるのはなかなか難しい。オリジナルもやれば、カヴァーのウィットに富んだマッシュ・アップもあり、アイリッシュ・ミュージック的な様相をだすときも2割ほど。結局、人間性謳歌の手作り音楽と言えるものを彼らはやっているんだと思う。
+ターボバイアー
オーストリアの4人組バンドで、もう竹をわったように明快な、メロディ性も持つパンク・バンド。趣味とは合致しないが、笑顔でニコニコ見ちゃたな。いかにもの、ラモーンズみたいな格好にも頷く。
+キム・ヤンセン
バンコク、プノンペン、カトマンズ育ちという、オランダのシンガー・ソングライター。ギターを弾きながら歌う彼を、女性キーボード奏者、ベース、ドラムがサポート。まずは、きっちりとシンガー・ソングライター表現が核にあり、それを少し響きの入ったバンドのサウンドでコーティングしているといった感じ。サポート陣が取るコーラスがよろしげでもあった。
+アイ・アム・オーク
彼らもオランダから来ていて、鍵盤やギターを弾きながら歌うタイス・カウクンを中央に置く。そしたら、曲がまったくもってぼくの好みで、引っ張られた。内省的と書くとちょい違うんだが、水面下にある事象を印象に残るメロディに移したような楽曲はもう山ほどの歌心あり。ドラムはスネアやタムにタオルを乗せて音をミュートしていたが、一部ザ・バンドのリヴォン・ヘルムを思わさせたなんて書くとこれは褒めすぎか。プロダクツを聞くと、けっこうエレクトロな味付けをしたものもあるんだけど、とってもナチュラルな味が美味しゅうございました。
<今日の、よろこび>
昨年のSHIBUYA SHAWCASE FESTではガエル・バズウェル(2017年9月15日、2018年9月23日)と邂逅し、その後も連絡を取り合うなど仲良しになってしまったが、今回のフェスで一番仲良しになったのが、ティム・マクミランとレイチェル・スノウ。二人とも、もうマインドが最高。ぼくの不適切ななんちゃって英語にも笑顔で付き合ってくれるしね。スノウのヴァイオリンは祖父が弾いていたものだそう。マクミランのパーカッシヴでもあるギター・スタイルは故マイケル・ヘッジスを思い出させるものだが、彼はやはりヘッジスを大好きであるそう。あなたはギタリストであるだけでなく打楽器奏者でもあるんだねとカランに言うと、横からコメディアンでもあるわよねとスノウが加える。たしかにマクミランは少し日本語の単語をまぜながらユーモアたっぷりにショウをすすめていくのだが。彼は前に大阪出身の娘と付き合ったことがあり、日本は2度目。スノウは今回が初来日だ。ふたりは5作品ほどアルバムをだすとともに、マクミランはソロ名義作も出している。
▶︎過去の、ガエル・バズウェル
http://43142.diarynote.jp/201709160841239914/
http://43142.diarynote.jp/201809261357472982/
約1時間の1部を見たが、いろいろな部分で大きく頷く。まず、カニサレスは肌の色が白い。なるほど、ヒターノの血が入っていないという事実に納得。ショウは彼のソロ演奏から始まったが、クラシックの方のソリストとしても勝負できるだけあって、アートであるなーと頷く。フラメンコの下地にいろんな見聞やひらめきを加えることで、彼の演奏表現が成り立っているのだと、それは雄弁に伝える。以後、同行者たちとのいろんな組み合わせのもと、彼のオリジナルやフラメンコ曲が演奏されるのだが、もう伝統を受けた部分と新たな洗練要素のせめぎあいのようなものにあふれていて、面白くてしょうがない。3本の弦楽器がリフを重ねていくような曲もあったが、その揺れる構築美と言ったなら。なんか良くできた現代的にして精緻な建造物に触れる思いを、ぼくは得てしまった。求道者的な風情を持つカニサレスだが、けっこう笑みを浮かべて弾いているんだな。
▶過去の、カニサレス
http://43142.diarynote.jp/201312191824334317/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/
その後、渋谷に向かい、SHIBUYA SHAWCASE FEST 2018のデイ3に接する。昨日と同じくチェルシー・ホテルとスターラウンジが会場。
+ティム・マクミラン&レイチェル・スノウ
オーストラリア出身で、現在はドイツのベルリン近郊に拠点を置いている男女デュオ。マクミランはアコースティック・ギター(かなり多彩な弾き方をする)、スノウはヴァイオリンを弾き(ピチカートも用いる)、少しインストのほうが多いがともに歌う。その場合はほぼふたり一緒に歌うのだが、その重なりは綺麗な誘いを持つ。基本、アコースティックで行くデュオ表現ではあるのだが、この二人の表現を伝えるのはなかなか難しい。オリジナルもやれば、カヴァーのウィットに富んだマッシュ・アップもあり、アイリッシュ・ミュージック的な様相をだすときも2割ほど。結局、人間性謳歌の手作り音楽と言えるものを彼らはやっているんだと思う。
+ターボバイアー
オーストリアの4人組バンドで、もう竹をわったように明快な、メロディ性も持つパンク・バンド。趣味とは合致しないが、笑顔でニコニコ見ちゃたな。いかにもの、ラモーンズみたいな格好にも頷く。
+キム・ヤンセン
バンコク、プノンペン、カトマンズ育ちという、オランダのシンガー・ソングライター。ギターを弾きながら歌う彼を、女性キーボード奏者、ベース、ドラムがサポート。まずは、きっちりとシンガー・ソングライター表現が核にあり、それを少し響きの入ったバンドのサウンドでコーティングしているといった感じ。サポート陣が取るコーラスがよろしげでもあった。
+アイ・アム・オーク
彼らもオランダから来ていて、鍵盤やギターを弾きながら歌うタイス・カウクンを中央に置く。そしたら、曲がまったくもってぼくの好みで、引っ張られた。内省的と書くとちょい違うんだが、水面下にある事象を印象に残るメロディに移したような楽曲はもう山ほどの歌心あり。ドラムはスネアやタムにタオルを乗せて音をミュートしていたが、一部ザ・バンドのリヴォン・ヘルムを思わさせたなんて書くとこれは褒めすぎか。プロダクツを聞くと、けっこうエレクトロな味付けをしたものもあるんだけど、とってもナチュラルな味が美味しゅうございました。
<今日の、よろこび>
昨年のSHIBUYA SHAWCASE FESTではガエル・バズウェル(2017年9月15日、2018年9月23日)と邂逅し、その後も連絡を取り合うなど仲良しになってしまったが、今回のフェスで一番仲良しになったのが、ティム・マクミランとレイチェル・スノウ。二人とも、もうマインドが最高。ぼくの不適切ななんちゃって英語にも笑顔で付き合ってくれるしね。スノウのヴァイオリンは祖父が弾いていたものだそう。マクミランのパーカッシヴでもあるギター・スタイルは故マイケル・ヘッジスを思い出させるものだが、彼はやはりヘッジスを大好きであるそう。あなたはギタリストであるだけでなく打楽器奏者でもあるんだねとカランに言うと、横からコメディアンでもあるわよねとスノウが加える。たしかにマクミランは少し日本語の単語をまぜながらユーモアたっぷりにショウをすすめていくのだが。彼は前に大阪出身の娘と付き合ったことがあり、日本は2度目。スノウは今回が初来日だ。ふたりは5作品ほどアルバムをだすとともに、マクミランはソロ名義作も出している。
▶︎過去の、ガエル・バズウェル
http://43142.diarynote.jp/201709160841239914/
http://43142.diarynote.jp/201809261357472982/