頂-IYADAKI- 2018

2018年6月2日 音楽
 静岡県吉田町の吉田公園で持たれているフェスに、初めて行く。インターからわりと近い駿河湾と大井川に接する一角にある公園は、けっこう立派。人口の滝みたいなのもあった。芝生っぽい寝っころがることができる平坦なところに同じような大きさのステージが並び、交互に行われるそこはスタンディング。後部のほうはいろんな物を持ち込んでの和みお座りスペースとなっていて、その住み分けが明快で、キブンが楽。そして、横の方にはキャンプのスペースがあったようだ。天気も良く快適、楽しんだ。

 ラッパー/トラックメイカーの5lackから見る。DJと補助MCを擁してのパフォーマンス。日本語の、ヒップホップ。事前に耳にしたものより、生は太く感じた。次に出てきたLITTLE CREATURES (2011年5月22日、2017年9月8日)は3人で自然体にことをすすめる。都会の機微を持つ、さりげないポップ・ロックが宙に溶ける。

▶︎リトル・クリーチャーズ
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、青柳拓次
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、鈴木正人
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
http://43142.diarynote.jp/?day=20051030
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
http://43142.diarynote.jp/?day=20091031
http://43142.diarynote.jp/?day=20110302
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、栗原 務
http://43142.diarynote.jp/?day=20110406
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/

 秋には武道館公演もきまっているというNulbarichはうまくブラック・ミュージック要素を介した草食系J-ポップを送り出していると感じる。どんどん、ステージ前の観客が増えていった。その次は、石野 卓球(2005年8月13日)のDJ。もうそのころはだいぶ出来上がって聞いていたが、さすが場数を踏んでいる重鎮、フックを持つ音さばで、聞く者を上がらせる。

▶︎過去の、石野卓球
http://43142.diarynote.jp/200508152007550000/

 リードの元春 (2005年7月29日、2007年5月6日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日、2015年9月27日、2017年3月9日)が抜けてのSOIL & “PIMP” SESSIONS (2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日)のライヴは、テナー・サックスの栗原健(2011年6月16日、2012年12月6日、2013年5月24日、2013年6月6日、2017年3月9日)をゲストにいれてなされた。新編成になって初めて出した2018年新作『DAPPER』はお洒落系コード使い曲が多く、肉声担当者もいろいろ迎え、ポップ・ミュージック側に一歩踏み出した方向を取るとも言えるか。その変化は、どんなことをやろうとダブル・ベースを演奏していた秋田ゴールドマンがついにステージで鍵盤ベースを2曲演奏したことにも現れる。やっぱし、鍵盤ベースでしか出ない風情ってある。それから、曲により男女のシンガーが入り、男性のほうはレゲエ歌手のPJ。昔、まだ10代だったころの彼にインタヴューしたことあったっけなー。そのときのマネージャーがぼくと同い年の同姓同名の人。驚いたなあ。面々、ピッグ・パッグの「パパのニュー・ピッグ・バッグ」も取り上げていた。昔も、やっていたっけ?

▶過去の、SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶︎過去の、栗原健
http://43142.diarynote.jp/?day=20110616
http://43142.diarynote.jp/201212131541413347/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130524
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶過去の、元晴
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
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http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
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 陽が落ち切ったころに出たエミ・マイヤー(2009年1月29日、2009年6月22日、2009年7月26日、2010年2月25日、2010年5月31日、2011年5月21日、2011年6月5日、2012年6月4日、2012年10月16日、2013年7月4日、2015年12月17日、2016年7月16日)は、それまでのステージとはちょうど対角線反対にあるキャドル・ステージに登場した。人口池/川(?)を間に置いてステージが作られていて、舞台上やその周りにはたくさん蝋燭がおかれ、灯されている。いやあ、そこにドレスを着た綺麗な人が出てくると合うなあ。電気ピアノを弾き語りする彼女はこの1月に出産、お母さんになった。お子さん連れで来フェスしたようだが、どこか優しいまろやかさや、超然とした存在感が増したような。その所感、幻想的なステージ(彼女がパフォーマンスしていた際、会場内自体のあかりも低められていたのではないか)が導いたところもあったろうが、新たに内に生まれた母性が働いたところもあったのかもしれない。秋には、ナッシュヴィル録音の新作を出すという。

▶過去の、エミ・マイヤー
http://43142.diarynote.jp/200901310844354188/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090622
http://43142.diarynote.jp/200907131157415716/
http://43142.diarynote.jp/201002280942269300/
http://43142.diarynote.jp/201006071814527618/
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/
http://43142.diarynote.jp/201106131248013805/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
http://43142.diarynote.jp/201210201218283712/
http://43142.diarynote.jp/201307071319405650/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506/
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/

 唯一の外タレ出演者であるクリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日)&ザ・ドラムヘッズは、また逆の本ステージ側にてパフォーマンス。キーボードのボビー・スパークス(2007年12月13日、2012年12月5日、2016年1月25日)、ギターのアイザイア・シャーキー(2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年12月12日)、ベースのニック・マナック(2013年9月28日、2016年1月25日)という面々でのショウで、出音でグっと聞く者を引くものあり。とはいえ、弦楽器奏者も座って演奏するなど、ゆったり。まあ、毎度のセッション的演奏とも言えるか。つまり、ブルーノートから今年出した肉声担当者もいろいろ入れたセルフ・タイトル作のことはあまり考慮に入れない演奏とも言える。アルバムはアルバム、ライヴはライヴ、と……。一人シンバル・ディレイ奏法とかバスドラ連打の様とか、知人はデイヴのいろんなところに釘付けとなっておりました。トレードマークになっている輪切り型シンバルも、今回は何気に叩いた? ところで、シンガーとしてモータウンから2017年に『The Future』というアルバムをだしているクリスチャン・シンガーのジーン・ムーアという名前がキャスティングされていたが、出てきて歌ったのは本当に彼? ぼくの印象の中ではダニー・ハサウェイ型の流麗ヴォーカルを聞かせる人というイメージがあったから。この晩のシンガーはそんな感じではなかった。

▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶過去の、ボビー・スパークス
http://43142.diarynote.jp/?day=20071213
http://43142.diarynote.jp/?day=20121205
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶過去の、アイザイア・シャーキー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
▶過去の、ニック・マナック
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/

 メインの方のステージのトリは、UA(2004年7月6日、2004年8月12日、2007年1月27日、2009年5月30日、2014年4月3日)。今、カナダに住んでいるそうだが、日本人バンドときっちり気概にあふれた実演を見せきった。まず、キーボードレスのバンド演奏が興味深くも、イケる。ギターは青柳拓次と誰か(名前が聞き取れなかった)、ベースが鈴木正人、ドラムは山本達久(2010年6月7日、2010年9月11日、2012 年1月10日、2013年4月21日、2013年5月24日、2016年11月16日)。毅然、凛、いろんな枠と対峙しつつ、さらりと自分を開いていく。その表現総体は、<私は風に向かい、大海に繰り出す>みたいな風情がとってもあった、感服ですっ。

▶過去の、UA
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040812
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200906061045286071/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140403
▶︎過去の、山本達久
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
http://43142.diarynote.jp/201611171021419374/

 この後、泊まり客エリアの方で、2組のライヴが組まれていたよう。

<今日の、もろもろ>
 会場入りするときに、ちょうど一人で車を運転してきたSOILの秋田ゴールドマンと会う。ずいぶん早く入るんだなあと思ったら、豊田市(豊田スタジアム! 行ってみたい)で明日まで持たれる橋の下世界音楽祭に金曜日にSAICOBABにて出演、そしてこちらに回ってきたのだという。SAICOBABは肉声のBoredoms(2001年7月27日、2007年4月20日)/ OOIOO (2000年2月16日、2003年10月24日、2008年5月24日)のYOSHIMIO、シタール奏者のYOSHIDADAIKITI、ガムランのパーカッション奏者の濱元智行、そしてダブル・ベースの秋田ゴールドマンからなる、サイバーなエイジアン味を介したカっとびユニット。馴染みのバーでたまに会う濱元は今日から欧州に楽旅するということを、秋田が教えてくれた。今度あったときに、土産話を聞くのが楽しみだ。
 夜は会場近くの、アメリカのモーター・ホテルをもろに日本に持ち込んだようなところに泊まる。ベッドは大きめだし、トイレと浴室は日本風に(?)別だし、使い勝手が良かったなー。
▶︎ボア/ヴォアダムス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ
http://43142.diarynote.jp/200704251225580000/
▶︎過去の、OOIOO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ステレオラブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200805281150320000/

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