渋谷・O-イースト。入りは十分。活動休止している時期もあったが、30年を超えるキャリアを持つ、NYのもう一つの過激や創意を出しつつけている、独立独歩のポスト・パンク/オルタナ・ロック・バンドの公演はとっても威風堂々、音も研ぎすまされていた。
開演時間10分押しでまずドラマーが出て来て、ざわめき音を出し始め、1人2人と出て来て、ちゃんと全員がそろったのは10分後。そして、皆でやりはじめた曲はノンストップで40分。以下も、これほど長くはないが、大河的仕様曲をかます。いろんなタイプの聞き手が集まっていたと思うが、みんな次から次へと出される我が道を行く集団表現に触れ、クククッとなっちゃったんじゃないかな。
ギターと歌のマイケル・ジラを中央に置き、ギター、キーボード、パーカッション(マレット系楽器、ヴァイオリン、トロンボーンも手にする)、ベース、ドラムという布陣。音は大きめで、引き締まっている。そして、演奏者たちは皆、腕前はしっかり。1コード基調のもと、ドローン効果や呪術性や迷宮感覚を求める蠢き音やフレイズを重ね、適所で楔も打ち込まれ、サウンド総体はぐいぐいと流れて行く。そして、要所で入るジラのヴォーカルが朗々としていて声がデカい。表現力あるそれは、昔堅気な(?)ロッカーの鏡と言いたくなるもの? ちょいダモ鈴木(1999年9月22日、2006年3月11日、2014年7月25日)を思い出させる? 音楽性だけを取ると、韜晦した物腰を取りそうだけど、これが生理的にまっすぐ。照明もちゃんと前から照らして、その全貌/ミュージシャンシップを包み隠さず見せていた。
インタヴューに関わった人によると、彼らは昨年200本ものライヴをいい年こいてやったのだそう。なるほど、ぼくがクロスビートの年間ベストを扱うムックのベスト20の18位に入れた彼らの2014年作『トゥ・ビー・カインド』もツアー中に録音されたという話であるしな。だが、疲弊している様子もなく、日々のギグを楽しんでいる様は働き盛りのジャズ・マンみたいな感じもあり。年季と創意、ある種のモードや美意識もたっぷり抱えた、情報量の多い上質なロック公演だった。
▶過去の、ダモ鈴木
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200603161837100000/
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/
<今日の、展覧会>
夕方、渋谷パルコ・パート1の3階に行く。うひょー、ちゃんと中に入るなんていつ以来? 地階にまだちゃんと本屋があって良かったあ。それで、パルコミュージアムでやっている<大恐竜人間展>(2月2日まで)をのぞく。元々は雑誌企画が基になっているようだが、下田昌克が作るいろんな恐竜の骨を模した布製のオブジェと谷川俊太郎の詩と藤代冥砂による同オブジェ+を撮った写真が、井上嗣也のアート・ディレクションのもと展示されるというもの。会場内のフロアや天井には10数個のスピーカーが周到な配慮のもと設置され、そこで流れる音楽はオノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日)が担当。書き下ろし曲(パール・アレキサンダーが演奏)と彼の名作『コム・デ・ギャルソン』のリミックス盤断片を交錯させた90分の素材がそこで流されている。それ、会場で高音質2枚組CDで限定販売される由。また、31日夜はここで、ギターのオノとコントラバスのアレキサンダー(2014年10月11日)、谷川俊太郎(ポエトリー・リーディング)が出るパフォーマンスも持たれる。
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
▶過去の、パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
開演時間10分押しでまずドラマーが出て来て、ざわめき音を出し始め、1人2人と出て来て、ちゃんと全員がそろったのは10分後。そして、皆でやりはじめた曲はノンストップで40分。以下も、これほど長くはないが、大河的仕様曲をかます。いろんなタイプの聞き手が集まっていたと思うが、みんな次から次へと出される我が道を行く集団表現に触れ、クククッとなっちゃったんじゃないかな。
ギターと歌のマイケル・ジラを中央に置き、ギター、キーボード、パーカッション(マレット系楽器、ヴァイオリン、トロンボーンも手にする)、ベース、ドラムという布陣。音は大きめで、引き締まっている。そして、演奏者たちは皆、腕前はしっかり。1コード基調のもと、ドローン効果や呪術性や迷宮感覚を求める蠢き音やフレイズを重ね、適所で楔も打ち込まれ、サウンド総体はぐいぐいと流れて行く。そして、要所で入るジラのヴォーカルが朗々としていて声がデカい。表現力あるそれは、昔堅気な(?)ロッカーの鏡と言いたくなるもの? ちょいダモ鈴木(1999年9月22日、2006年3月11日、2014年7月25日)を思い出させる? 音楽性だけを取ると、韜晦した物腰を取りそうだけど、これが生理的にまっすぐ。照明もちゃんと前から照らして、その全貌/ミュージシャンシップを包み隠さず見せていた。
インタヴューに関わった人によると、彼らは昨年200本ものライヴをいい年こいてやったのだそう。なるほど、ぼくがクロスビートの年間ベストを扱うムックのベスト20の18位に入れた彼らの2014年作『トゥ・ビー・カインド』もツアー中に録音されたという話であるしな。だが、疲弊している様子もなく、日々のギグを楽しんでいる様は働き盛りのジャズ・マンみたいな感じもあり。年季と創意、ある種のモードや美意識もたっぷり抱えた、情報量の多い上質なロック公演だった。
▶過去の、ダモ鈴木
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200603161837100000/
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/
<今日の、展覧会>
夕方、渋谷パルコ・パート1の3階に行く。うひょー、ちゃんと中に入るなんていつ以来? 地階にまだちゃんと本屋があって良かったあ。それで、パルコミュージアムでやっている<大恐竜人間展>(2月2日まで)をのぞく。元々は雑誌企画が基になっているようだが、下田昌克が作るいろんな恐竜の骨を模した布製のオブジェと谷川俊太郎の詩と藤代冥砂による同オブジェ+を撮った写真が、井上嗣也のアート・ディレクションのもと展示されるというもの。会場内のフロアや天井には10数個のスピーカーが周到な配慮のもと設置され、そこで流れる音楽はオノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日)が担当。書き下ろし曲(パール・アレキサンダーが演奏)と彼の名作『コム・デ・ギャルソン』のリミックス盤断片を交錯させた90分の素材がそこで流されている。それ、会場で高音質2枚組CDで限定販売される由。また、31日夜はここで、ギターのオノとコントラバスのアレキサンダー(2014年10月11日)、谷川俊太郎(ポエトリー・リーディング)が出るパフォーマンスも持たれる。
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
▶過去の、パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/