ゲイリー・バートン・カルテット
2011年7月20日 音楽 南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。モダン・ジャズのヴァイブラフォン奏法の第一人者たるバートン(2005年8月21日)は、冒頭に客とヴェニューに対し謝辞を言う。淡々、どってことないが、なんか気持ちが伝わってきて、いい感じ。43年生まれ、なんかキャリアの重みをそこに感じたかな。
ドラムのアントニオ・サンチェス、ギターのジュリアン・レイジ(2009年6月24日、他)、ベースのホルヘ・ローデル(ペルー出身)をともなってのもの。バートンの新作『コモン・グラウンド』(Mack Avenue)に倣う編成で、ベース奏者だけレイジのバンドのローデルに変更、そしてセルビアやクロアニチアを含む欧州ツアーをへて、日本にやってきた。
寛ぎに満ちた(でも、ときにスピード感も保つ)、我々のリヴィング・ルームの営みへようこそ、てな、ノリの実演。さりげない手触りのなかに、質や一握りの閃きが見え隠れ。それぞれの手に2本のマレットを持ち、自在に鍵を軽快に叩くバートンの様は意外性はまったくないもののさすが。やはり、クリスタルな感覚、アリね。そんなアフリカや民俗音楽に大きな興味を持たなかった世代ならではのマレット裁きに触れつつ、今のヴァイヴ奏者だと膨大な情報を受けざるを得なく、それだけである種の透明感からは離れざるを得ないよなと思う。大御所らしく固定のファンもいるのか、いつもの場内の雰囲気とも少し違うと感じたか。90分のパフォーマンス、サンチェス作の同時代感覚にあふれる曲から、「アフロ・ブルー」や「バグス・グルーヴ」(MCで、ミルト・ジャクソンに触れる)などの有名曲まで、いろんな曲をやった。
<今回のジュリアン>
翌々日に、ギタリストのレイジには取材。朝、10時から。場所は一等地ながら駅からは離れたホテルゆえに、車で行く。道の混雑状況が見えないため、70分前に家を出たら、道がびっくりするぐらい空いていて、15分でついてしまった。この時間帯だと多少通勤ラッシュにもかかるはずなんだが、なんでー? 帰り道も空いていたが、それはたまたまなのか。
クラシックとブルーグラスやフォーク・ミュージックを同一軸に捉えることができ、チェロ奏者を含む変則ワーキング・バンドを南米各国出身者で固めるレイジは、まだ23歳。前回来日時も取材したので、スムースにその続編といった感じで話は弾む。ステージにちゃんとネクタイをしてステージにあがっていた(4人中、彼だけ)が、それはバートンに敬意を表してだそう。開始時間に爽やかに取材場所に表れた彼、朝は強いのかと思ったら、スタッフにはもう少し時間が遅くならないのとこぼしていたそう。
ドラムのアントニオ・サンチェス、ギターのジュリアン・レイジ(2009年6月24日、他)、ベースのホルヘ・ローデル(ペルー出身)をともなってのもの。バートンの新作『コモン・グラウンド』(Mack Avenue)に倣う編成で、ベース奏者だけレイジのバンドのローデルに変更、そしてセルビアやクロアニチアを含む欧州ツアーをへて、日本にやってきた。
寛ぎに満ちた(でも、ときにスピード感も保つ)、我々のリヴィング・ルームの営みへようこそ、てな、ノリの実演。さりげない手触りのなかに、質や一握りの閃きが見え隠れ。それぞれの手に2本のマレットを持ち、自在に鍵を軽快に叩くバートンの様は意外性はまったくないもののさすが。やはり、クリスタルな感覚、アリね。そんなアフリカや民俗音楽に大きな興味を持たなかった世代ならではのマレット裁きに触れつつ、今のヴァイヴ奏者だと膨大な情報を受けざるを得なく、それだけである種の透明感からは離れざるを得ないよなと思う。大御所らしく固定のファンもいるのか、いつもの場内の雰囲気とも少し違うと感じたか。90分のパフォーマンス、サンチェス作の同時代感覚にあふれる曲から、「アフロ・ブルー」や「バグス・グルーヴ」(MCで、ミルト・ジャクソンに触れる)などの有名曲まで、いろんな曲をやった。
<今回のジュリアン>
翌々日に、ギタリストのレイジには取材。朝、10時から。場所は一等地ながら駅からは離れたホテルゆえに、車で行く。道の混雑状況が見えないため、70分前に家を出たら、道がびっくりするぐらい空いていて、15分でついてしまった。この時間帯だと多少通勤ラッシュにもかかるはずなんだが、なんでー? 帰り道も空いていたが、それはたまたまなのか。
クラシックとブルーグラスやフォーク・ミュージックを同一軸に捉えることができ、チェロ奏者を含む変則ワーキング・バンドを南米各国出身者で固めるレイジは、まだ23歳。前回来日時も取材したので、スムースにその続編といった感じで話は弾む。ステージにちゃんとネクタイをしてステージにあがっていた(4人中、彼だけ)が、それはバートンに敬意を表してだそう。開始時間に爽やかに取材場所に表れた彼、朝は強いのかと思ったら、スタッフにはもう少し時間が遅くならないのとこぼしていたそう。