アッシュ・グランワルド、サリタ
2008年5月26日 横浜・サムズアップ(横浜駅西口は滅多に行かないぼくには分かりにくく、なんか梅田駅を歩いているような気分になる)。お店に入ると、日本人のスリー・ピースのバンドがジミ・ヘンドリックスの一様式と開放型ジャム・バンドの一パターンをつないだような事をやっている。凡庸。つづいて登場したサリタはオーストラリアの女性シンガー・ソングライター。生ギターの弾き語りにてのパフォーマンス。小粒でどうってことないが、かわいらしい。韓国の血が入っているとか。一番良かったのは、足踏み音とともにアカペラで歌った最後の曲。トリのグランワルド(2007年10月21日、他)は威風堂々、自力が違う。地に足をつけてどかどか突き進み、ときにぐいーんと飛翔する……。そんな感覚を持つ、一人オルタナ・ブルース表現をがっつり展開。スライド・バーを用いるオープン・チューニングのドブロは2曲目で第三弦を切る。が、そんなのへっちゃらね。彼はフット・ストンプ(→機材経由)で巧みにビート音を出すが、左足でバスドラ系音、右足でハイ・ハット系音を出す。次のスタジオ作はヒップホップのプロデューサーを起用して、もっと弾けているそう。