青山・月見ル君想フ。まず、前座でOOIOO(2000年2月16日、2003年10月24日)。ヨシミ(2007年4月20日、他)がギターに持ち替えての女性バンドであるOOIOO。ハーモロディック(2006年3月27日参照)の断片をも感じさせる耳年増さと無邪気さを持ち合わせる表現を鋭意展開。ある種、構築美を感じさせる隙間が活きた立体感あるサウンドに原初的な手触りも持つ肉声が乗せられる。リズム隊けっこう、うまいなあ。

 そして、ノルウェーの馬鹿テク変てこバンドのファーマーズ・マーケット(2001年6月16日)。ギター、笛、アコーディオン、ラップ・スティールのスティアン・カシュテンセン(前見たときはこんなに楽器を持ち替えてないはず)を中心に、歌もいけるギター、サックス、電気ベース、ドラムという布陣。で、朝飯前的にフランク・ザッパもびっくりの仕掛けありまくりの変拍子演奏を繰り広げていくのだが、おおこんなに彼らってプログレぽかったけか。ちょい、ぼくは退く。なんか、プログレ的作り込み感たっぷりアレンジとか単音によるギター・ソロが年々苦手になっているんだよな。が、途中から酔狂さと不埒さと自由さとバカバカしさと混沌さと諧謔度数とエンターテインメント性なんかが倍加しちゃうとともに、まっとうな歌心が増していって、うぉーって感じでどんどん引き込まれてしまう。スティーヴィー・ワンダー曲メドレーはラヴリーだし、いろんな音楽語彙の自在の折衷具合には口あんぐりとともに、超うれしくなる。あっぱれあっぱれ。興奮、お酒もぐびぐび。エスノ要素取り込みの様は、この夏にやってくるバルカン・ビート・ボックス(2007年10月25日。両者はフリー・ジャズ経験者がいるのが重なる。蛇足だが、最近はシェウン・クティの制作をしているワールド・ミュージック系のVIPプロデューサーであるマルタン・メソニエも元々はそっちのほうのプロモーターをフランスでしていた)と少し重なるところもありますね。

 そのあと、ご機嫌で流れ流れて、偶然が重なって15年前に一緒のサッカー・チームにいた奴がやっているバーに行く。オマエもかあ。知り合いのバー関与比率、近年高くなっているなー。