セビーリャからバルセロナへ。飛行機で1時間強(だったけかな?)。
だいぶ北だが、セビーリャよりあったかいかも。まず、今回の渡西の主目
的はFCバルセロナの試合をカンプノウ・スタジアムで見ることにあった?
と言いつつ、試合日は確認していたものの試合開始時間もよくチェックせず
に来たワタシではあるが、なぜか見れる自信はあった(早い便に乗るのはイ
ヤで午後一の便をぼくは取る。昼間の試合だったら、アウトだよなあ)。ホ
テルにチェックインし、地下鉄3号線に乗ってスタジアムに来たのは17時少
し前。地下鉄内、およびスタジアムへの道すがらは閑散としていたが、さす
がスタジアム前は人がごったかえし(それも開門していないからだが)、あ
やしい(?)物販の店もいろいろ。

 道なりに進んでいったらチケット売り場はすぐに見つかり、問題なく購入
。試合開始は19時。周辺を観光しようかなと思ったが、このままいることに
する。というか、目の前に何かと興味深いエサがあるのに、動く気がするも
のか。その少し先には人がよりたまっていて、セキュリティの人も沢山いて
一部スペースが空いている。ははあ、ここから選手が乗ったバスが入るのだ
ナと了解。そしたら、17時10分ぐらいか、エンジ色にペイントされたバルサの
大型バスが着いて、目の前で曲がり場内に入っていく。人々はヤンヤの喝采
を浴びせる。おお、オレも拳を振り上げシャッターを押し、いっぱしのサポ
ーター気分を味わう。

 開門は17時半をまわっていたんじゃないか。とにかく、物珍しげに場内あ
っちこっちを見て回る。おお、これが世界最大級のサッカー・スタジアムか
。席はチケット売り場のお兄さんの勧めを信じてゴール裏に位置する安目の
それを購入。反対側を見てもどうやらバルサのファンが入っているようで、
どうやらカンプノウにはアウェー席というのはないと見たが(少なくても、
アルメリア戦については)。アルメリアのユニフォームを来た人たちは1組
(3人)しか出会わなかった。はて、彼らはどこに座ってたのか。スタジア
ムは正面スタンド側とバック・スタンド&ゴール裏の二つに仕切られている
だけで、上下(大きく5層になったいたか)は自由に移動可能。チェックの
係員もいないのでセカンド・ハーフは大分下のほうに座って見ていた。

 18時を回っても、スタジアム内はがらがら。が、試合開始の頃には8割強
の入りになる。驚いたのは、家族づれが多く、女性/子供が沢山来ているこ
と。ただし、しっかりバルサのユニフォームを来ている人はそんなに多くな
く全体の1割ぐらいといった感じか。で、浦和レッズのような一致団結した
怒濤の応援模様はなく、みんなバラバラ。それに、多くの日本人は拍子抜け
するのではないか。各々思い思いに声や手拍子をするという感じで、とても
それはしまりがない。でも、全体主義を嫌うぼくはそれで別にいいじゃんと
感じる。ちょっとしたプレイに沸き上がる歓声はそれなり、ブーイングもそ
れなり。日本では禁止されているはずのエアフォーンを持参し吹く人は少な
くなくて、それはとってもうるさかった。

 試合は……そんなにバルサとして、いい出来だったとは到底思えない。逆
になんの知識もなかったアルメリアってそんなに悪くないチームじゃんと思
った。が、前半35分すぎにアーセナルから移籍したアンリがごっつぁんゴー
ル(日本と違い、ヴィジョン〜これが小さい〜でのゴール・シーンのリプレ
イとかはなし。そういえば、試合中もそこにCF映像を流しているときがあ
ったな)。それ、まだチームにフィットしていない彼のホーム初ゴールとか
。で、バルサと言えばやはりロナウジーニョだが、生で俯瞰していると改め
てなるほどォ。とにかく、基本トップ左に位置する彼に渡るとなんかやりそ
うな感じが物凄く遠目にもバリバリ。この日はかなり不調で駄プレイも連発
してたが、一人で持ち込んで決定的なパスを出すかシュートするか、なんか
やってくれるだろうという感じがおおいにある。ただし、ディフェンスはほと
んどせず、味方がボールを持ち込んでも自分には無関係と判断するとつめな
かったりとか、かなりの省エネ志向であるのも再確認。そこらへんは、根っ
からの王様さん=10番ね。

 後半の後半、ロナウジーニョに代わりついにメッシが出てきたときは、おお
いに沸く。ぼくも待ってましたと大興奮。で、確かに彼が出てきて、球の回
りがよくなった。そして、PKを得たら、それをメッシが蹴る。アンリとメ
ッシの得点で、2−0。なんか、データーだけだと、とてもいいゲームだっ
たみたいだが、バルサのホーム試合としてはダメ内容ではあった。それはと
もかく、ライカールト監督をちゃんと目で確認できなかったのは残念。オレ
、選手たちより好きかもしんない。ところで、今回スペインに滞在したなか
で一番日本人(と、韓国人)を見かけたような気がしたのはこのスタジアム
。だからか、どこから来たのとは誰からもきかれることもなく。それから、
カンプノウは想像以上にくすんだ建物で、過剰な魅力は感じなかったな。な
んか、建造物としての風情や威厳に欠けるとぼくは感じた。ピッチに降りら
れ、選手のロッカールームなんかも見れる観光ツアーも商売上手なバルサは
組んでいて、翌日に参加するのもアリかとも思ったが、なんか会場に対する
興味が薄れてパス。それよりもぼくにとってはガウディ関連に触れるほうが
重要と判断した。

 そして、翌日から二日間、思うまま観光、買い物。セビーリャが音楽ず
っぽりだっただけに、音楽の項目は見事にはぼ除外。本当にいろんな所に行
って、いろんなものを満喫。酒も安いし(酒税が低いんだろうな)、食い物
も肌に合うし、夜も遅くまでにぎわっているし。リセウ駅の周辺〜ラバル地
区は11時すぎになるとディーラーやお姉さんが寄ってくるが、拒否ればそれ
以上はしつこくない。さすがオリンピックをやっただけあってバルセロナは
都会でものすごく観光都市、地下鉄網も発達していて移動もとても楽だ。意
外だったのは、ホームの掲示盤に次の電車の到着まで○分○秒としっかり表
示されるところ。スペイン人はせっかちなのかもしれない。運行本数は多く
、夜に待っても最高で3分代。駅と駅の間はそんなには離れてなく、2駅
ぐらいは歩けてしまう。総じてNYやロンドンの地下鉄より使いやすく、好
印象。

  とかなんとか、初めて行ったバルセロナはゲキ印象がよかった。それから
、自動車はフランス車が人気。シトロエンはそれほどではないが、プジョー
やルノーがうようよ。さらには、フォルクスワーゲン資本のスペイン・ブラン
ドのセアトも当然ながら目に付く。ドイツ車はあまり多くなく(イタリア車
はほとんど見ない)、日本車(ニッサンが一番多かったかな)はそれよりは走
っていた。今回、スペイン語が出来ず、困ったことは皆無。すべて、片言の
英語( と、オラとグラシアス、アディオスの三つのスペイン語) で事足りた
。そのため、新たに覚えたスペイン語はゼロ。それに関しては、自分に大バ
ツを。こういうとき、電子辞書持ってて事あるごとに何んだろうと感じたス
ペイン語を引くと、確実に単語を覚えそうだけど……。