3日間券しか発売せず非難轟々(3日間券しか売り出さないのなら、2日ぶ
んの値段でそれを販売するのが、人の道だとは思うが。採算が合わないのなら
、そうも言ってはいられないが)、入りが悪いと伝えられていたが、けっこう
なもんじゃん。これ以上、混むとぼくはヤだな。

 初日、昼下がりグリーンにいたら、トンボが沢山飛んでいて和む。毎年そう
のかな? ぼく、例年あまり昼間のグリーンの出し物を見ないのでよく分から
ない。今年は、ラティーナ(5000字も書いてしまった)、ブルース&ソウル・
レコーズ、スイングジャーナルと、非ロック系の音楽雑誌に、それぞれの分野
の出演アーティストのことを中心に書くことになっている。その事実を見ても
、本当にそれだけ同フェスの出演者の幅が広がっているということなんだろー
な。

 それなりの日差しがあった(でも、晴天とはいえなかったよな)3日目の天
候がいいと皆さん仰っていたが、ぼくは曇天でたまーに細かい雨が散るときも
あった1日目が一番好み。砂埃が飛ばないのは本当に良い。フジ・ロックのそ
れ、相当酷いから。とにかく、直射日光がイヤ。汗かくし、体力は奪われるし
。ぼく、日光を浴びるんだったら、別の場所、シチュエーションで受けたい。
なんて、考えるのはワガママに年を取った証拠か。

 年々PA音も良くなるし、多くのアクトはそれぞれ、美味しく楽しめた。い
ろんな部分で、来て良かったあと思える。それから、フード・コート(オアシ
ス)のところにある、飛び入り的にアーティストが出る苗場食堂はなかなか。
日本人のファンク・バンドがとっても楽しかったりとか、さっと通りすぎ様に
触れるといいなってバンドが複数やっていたと思う。実は、ぼくの今年のベス
トはそこに出た、コロムビア出身者がアメリカで組んでいるバジェナード(ク
ンビア)5人組のヴェリー・ビー・ケアフル。いやあ、偶然そのパフォーマン
スに触れ浮かれた。オトは違うが、嬉しさは去年のエル・グラン・シエンシオ
なみ。彼らは場外のザ・パレス・オブ・ワンダーのテントにも出たようだが。
ちょっと別口といった感じでノンビリやっている感じもあるアバロン・フィー
ルドのステージも、サンパウロとか“選抜渋さ”(最終日、グリーン最後の“大
型渋さ”はすごい盛り上がり。昨年の見事な汚名返上?)とか出てたときは凄
い人だかり。本当に、いろんな選択肢があって、嬉しい。そして、今後も変な
人いっぱい出してほしい。