オハイオ・ファンクの実を示す、1975年オハイオ州デイトンで結成されたスレイヴのオリジナル・メンバーだったダニー・ウェブスターが61歳で亡くなったよう。若っ、ああバンド叩き上げ。ギターとヴォーカルを担当。スレイヴは1990年代中期まで活動したが、ずっとウェブスターは在籍した。残念ながら、彼に関するパーソナルな情報を出している記事はない。

 スレイヴは1977年以降長年にわたりアトランティック傘下のコティリオンからアルバムを出し続け、最後のほうはその頃ヴェテラン再生レーベルとして評判を取っていたイチバンと契約した。ホーン隊も擁するスレイヴはまずベース音が目立ちそれがサウンドの屋台骨を担っていたという印象も持つが、そのベーシストのマーク・レスリーは2011年に51歳で、またもう一人いたギタリストのマーク・ヒックス(目立つギター音は彼が弾いていた)も同じく2011年に52歳で亡くなっている。全盛期に在籍したシンガーのスティーヴ・アーリントンが2015年に来日公演(2015年10月21日 )をし、それを見ることができたのは僥倖であった。

▶︎過去の、スティーヴ・アーリントン
https://43142.diarynote.jp/201510231147209287/

 レゲエ・シンガーの中で一番サザン・ソウルに近づいていた偉才、トゥーツ・ヒバート(2004年9月17日)がキングストンの病院で亡くなくなった。この2週間、Covid-19の検査で陽性となり、集中治療を受けていたという報道もある。子だくさんだったが、遺族は病院や医療従事者に謝意を表明しているという。英国のプレスがいろいろ訃報を報じているのは、レゲエのアーティストらしい。あーん。僕にとってのトゥーツは、何はなくとも、コレ→
https://www.youtube.com/watch?v=Or2_x8hsGTs また、「54-46 Was My Number」も聞いて。

▶過去の、トゥーツ&ザ・メイタルズ
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
▶︎過去の、彼が出てくる映画「ハーダー・ゼイ・カム」
https://43142.diarynote.jp/201405230833199357/

<今日の、うーんとうなる大作>
 あーあ、今日も訃報を書いてしまった。
 ところで。9月28日にアルテスパブリッシングから刊行されるカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)の自伝「熱帯の真実」(https://artespublishing.com/shop/books/86559-218-4/)のPDFを送っていただいた。国安真奈訳。うわあ、すごい量。全544ページとか。1997年にブラジルで刊行されたものにプラスして、20周年記念版(2017年)の長〜い序文を加えたものであるという。当然、まだ少ししか読んでいないが、なにゆえにカエターノはカエターノのであるのかという生理の万華鏡のようなものがあるのはすぐに了解できるし、これは挑戦(いや、実際そういう感じだ)のしがいがあるなとも思わずにはいられない。まあ、ザ・ビートルズに匹敵するようなものを創作している現存唯一の音楽家ですからね。これに合わせてプレイリストも組まれている。https://artespublishing.com/news/vt_playlist/
  やっぱり、長生きするのって、すばらしいことだよな。
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009