映画「生きちゃった」
2020年8月24日 音楽 渋谷映画美学校試写室で、石井裕也監督の「生きちゃった」を見る。30代の日本人映画監督のなかではかなり評価が高い人というイメージを持っていたが、これはスケジュールがポコっとあいたときに、1500万円(それは、かなり低予算となるらしい)で映画を作りませんかと香港と中国の映画組織から話がきて、エイヤっと作ってしまった作品らしい。脚本もプロデューサーも自ら兼任し、自主制作のノリで一切の忖度なしで、完成を見たという。
先方の依頼は、原点回帰的な恋愛映画だったらOKというのもだったらしいが、それを汲みつつも、高校からの大親友同士の関係を描いていて、<バディもの>でもありますね。そこに、家族関係なども絡めているが、脚本は3日間で書いたようで、すごいな。手による影絵とか、英会話とか、ストーリーにおけるフックの埋め込み方が巧みだ。
くわえて、俳優の選び方とか、ちょっとした映像の切り取りかたとか、全面的に感服できるわけではないが、確かな手腕に溢れる。力量あると、ぼくはうなずく。なお、ぼくの記憶が正しいのなら、劇中音楽は入らない。そして、それはまったく問題ない。一瞬やっと音楽が使われたかと思ったら、それは男性主人公たちが足を運んだレ・ロマネスク(2010年2月25日)のライヴの場面の彼らの曲だった。また、その二人はかつてフォーク・デュオを組みストリート・ライヴをやっていたことがあり、その場面がフラッシュ・バック的にインサートされるところの曲は、元GOING UNDER GROUNDのドラマーだった河野丈洋が書き、男性主人公二人が歌っている。最初に流される曲も同じ曲なのかな。エンド・ロールには2つの断片を繋いだインストゥメンタルが使われ、それも河野が作っているんだろう。
途中で、サバけた人なら大笑いとなる主人公の両親と兄の3人によるシーンがある。こんなの、よく盛り込んだなー。入場時にもらった資料には、石井監督自身による長〜いプロダクション・ノーツも掲載。面白いそれは映画の浪漫にもあふれており、男前だな。映画は昨年9月に集中して撮影されたようで、英題は「All the Things We Never Said」。この10月から、ロードショー公開される。
▶︎過去の、レ・ロマネスク
https://43142.diarynote.jp/201002280942269300/
<今日の車窓じゃねえ、徒歩の目から>
久しぶりにエアコンをかけずに寝た。昨日から少し涼しくなっている。なので、今日は試写室まで歩いていく。家から最初にまがるところ、歩道が広がっていて木もあり円形の休憩所のようになっているのだが、そこは夏でも冬でもお昼時だとおばさんたちで占領され、食事がてら和んでいる。近所のどこかに勤めている方々だと思うのだが(でも、病院と薬局ぐらいしかないよー)、驚かされるのは全員(いつも6人ぐらいはいる)タバコを見事に吸っていること。横を通るのが、ちょっとイヤ。まあ、みんな健康であるということなんだろう。少し前、わりと近い知人が入院をしいられ、ヘヴィ・スモーカーだったのにタバコをやめてしまった(でも、お酒はしっかり飲んでいた)。
246の途中の、ハンバーガー屋さんの店内は密。はやっているなー。また、ラーメン屋は少し外で待つ人がいた。夏場は汗だくになるのが嫌でぼくはあまり食べないので、みんなすごいなーと思ったら、店前の建て看板には冷やしラーメン各種がいろいろ紹介されている。そういえば、ぼくは生まれてこのかた、冷麺を食べたことがない。焼肉屋でお腹にもう少しいれたいとき、米好きのぼくはクッパを頼んじゃう。盛岡に行けば食すると思うが、さあ果たして?
試写場はクラブ/ラヴ・ホテル密集地のなかにあるが、クラブはまだ営業もできていないだろうし、やめた店もありそうだな。目についたラヴ・ホテルの入り口には例のレインボーをあしらった都発行の感染防止徹底宣言ステッカーが張られていた。まさか、22時以降入室禁止になるんじゃないよな? 別の店はサーヴィス・タイム/4500→2980円となっていた。ソーシャル・ディスタンシングを図る今、そっちのほうの需要も当然減っているんだろう。
試写場内はけっこう入っていた。体温検査もなく、椅子も一席づつ開けるということもしていないよう。それは主催者によって変わるのかな? 空いている一番前の列の椅子に座る。始まる前、非マナー・モードでアイフォンがなりだす人、あり。ばつが悪いよな。そのデフォルトのちょいエスニックな感じもなくはないお茶目気味の呼び音、何気に耳にも残るが、誰が作ったんだろ? とは、ぼくはそれを使用するのがいやで、エコー調音に換えている。試写始まって10分ほどでいびきをかき出す人も一人。少しして聞こえななったが、なんかケイオス……。
試写を見た後、ランチをやり始めた近くの友達のバーに寄ってみたら、夏休み。ガクっ。たまに行くと、夜でも休みだったりして、こことの相性はいいとは言えない。明日は半年ぶりに、対面でのインタヴューがある。リモートがいいですかと問われたので、「はい、楽なので意外に好きです」と返事していたら、先方(ヴェテランの重鎮)が機械に弱くリモートは不可ですみません、みたいな返答を受けた。問われたからそう返しただけで、なんかオレがわがまま言ったみたいじゃないか。
先方の依頼は、原点回帰的な恋愛映画だったらOKというのもだったらしいが、それを汲みつつも、高校からの大親友同士の関係を描いていて、<バディもの>でもありますね。そこに、家族関係なども絡めているが、脚本は3日間で書いたようで、すごいな。手による影絵とか、英会話とか、ストーリーにおけるフックの埋め込み方が巧みだ。
くわえて、俳優の選び方とか、ちょっとした映像の切り取りかたとか、全面的に感服できるわけではないが、確かな手腕に溢れる。力量あると、ぼくはうなずく。なお、ぼくの記憶が正しいのなら、劇中音楽は入らない。そして、それはまったく問題ない。一瞬やっと音楽が使われたかと思ったら、それは男性主人公たちが足を運んだレ・ロマネスク(2010年2月25日)のライヴの場面の彼らの曲だった。また、その二人はかつてフォーク・デュオを組みストリート・ライヴをやっていたことがあり、その場面がフラッシュ・バック的にインサートされるところの曲は、元GOING UNDER GROUNDのドラマーだった河野丈洋が書き、男性主人公二人が歌っている。最初に流される曲も同じ曲なのかな。エンド・ロールには2つの断片を繋いだインストゥメンタルが使われ、それも河野が作っているんだろう。
途中で、サバけた人なら大笑いとなる主人公の両親と兄の3人によるシーンがある。こんなの、よく盛り込んだなー。入場時にもらった資料には、石井監督自身による長〜いプロダクション・ノーツも掲載。面白いそれは映画の浪漫にもあふれており、男前だな。映画は昨年9月に集中して撮影されたようで、英題は「All the Things We Never Said」。この10月から、ロードショー公開される。
▶︎過去の、レ・ロマネスク
https://43142.diarynote.jp/201002280942269300/
<今日の車窓じゃねえ、徒歩の目から>
久しぶりにエアコンをかけずに寝た。昨日から少し涼しくなっている。なので、今日は試写室まで歩いていく。家から最初にまがるところ、歩道が広がっていて木もあり円形の休憩所のようになっているのだが、そこは夏でも冬でもお昼時だとおばさんたちで占領され、食事がてら和んでいる。近所のどこかに勤めている方々だと思うのだが(でも、病院と薬局ぐらいしかないよー)、驚かされるのは全員(いつも6人ぐらいはいる)タバコを見事に吸っていること。横を通るのが、ちょっとイヤ。まあ、みんな健康であるということなんだろう。少し前、わりと近い知人が入院をしいられ、ヘヴィ・スモーカーだったのにタバコをやめてしまった(でも、お酒はしっかり飲んでいた)。
246の途中の、ハンバーガー屋さんの店内は密。はやっているなー。また、ラーメン屋は少し外で待つ人がいた。夏場は汗だくになるのが嫌でぼくはあまり食べないので、みんなすごいなーと思ったら、店前の建て看板には冷やしラーメン各種がいろいろ紹介されている。そういえば、ぼくは生まれてこのかた、冷麺を食べたことがない。焼肉屋でお腹にもう少しいれたいとき、米好きのぼくはクッパを頼んじゃう。盛岡に行けば食すると思うが、さあ果たして?
試写場はクラブ/ラヴ・ホテル密集地のなかにあるが、クラブはまだ営業もできていないだろうし、やめた店もありそうだな。目についたラヴ・ホテルの入り口には例のレインボーをあしらった都発行の感染防止徹底宣言ステッカーが張られていた。まさか、22時以降入室禁止になるんじゃないよな? 別の店はサーヴィス・タイム/4500→2980円となっていた。ソーシャル・ディスタンシングを図る今、そっちのほうの需要も当然減っているんだろう。
試写場内はけっこう入っていた。体温検査もなく、椅子も一席づつ開けるということもしていないよう。それは主催者によって変わるのかな? 空いている一番前の列の椅子に座る。始まる前、非マナー・モードでアイフォンがなりだす人、あり。ばつが悪いよな。そのデフォルトのちょいエスニックな感じもなくはないお茶目気味の呼び音、何気に耳にも残るが、誰が作ったんだろ? とは、ぼくはそれを使用するのがいやで、エコー調音に換えている。試写始まって10分ほどでいびきをかき出す人も一人。少しして聞こえななったが、なんかケイオス……。
試写を見た後、ランチをやり始めた近くの友達のバーに寄ってみたら、夏休み。ガクっ。たまに行くと、夜でも休みだったりして、こことの相性はいいとは言えない。明日は半年ぶりに、対面でのインタヴューがある。リモートがいいですかと問われたので、「はい、楽なので意外に好きです」と返事していたら、先方(ヴェテランの重鎮)が機械に弱くリモートは不可ですみません、みたいな返答を受けた。問われたからそう返しただけで、なんかオレがわがまま言ったみたいじゃないか。