同フェスの中日。渋谷・LUSH。

*サンティアゴ・バレンシア(チリ)
 グループかと思ったら、個人+キボードレスのバンドのよう。英語圏のポップ・ロックに影響を受けたスペイン語曲を陽性に披露。やはり、どこかスペイン語から導かれるうれしい情緒あり。まだ曲つくりのパターンを確立していないのか、ブルース・コードの曲も二つあった。ギタリストがテレキャスターをピックを使わず弾いていて、イエイ。

*ニコラ・ソン(ブラジル/フランス)
 アルメニアン・ルーツを持ち、5年間のリオデジャネイロ居住を持つ在フランスのシンガーソングライター。ちゃんと会得しているブラジリアン・ミュージック味と今の環境を併置したことをする。開演前にサウンド・チェックのため1曲やったら、聞き味良しで場内がけっこう聞き入り、「これはリハーサルなんだよ」と告げ、一度引っ込む。ギターをつまびきながら歌う本人に、ベーシスト、ドラマー、アルト/テナー・サックス奏者がつく。そのサポート奏者は日本で用意された(ドラマーは日本に住むブラジル人のよう)が、過不足ない音をつけていた。ポルトガル語とフランス語の曲あり。2019年最新シングルの「A Pura Essência da Malemolência」は、メロウさとグルーヴィさを巧みに持つ好曲だ。ヴィニシウス・ジ・モライスとトッキーニョが作った曲も披露。事前にマネージメントから 日本に行くのでよろしくねーとのメールを受けていて、終演後に挨拶。彼はこの後、ニュージーランドに行き、けっこうな数のギグを持つ。

*Escalera al Cielo(日本)
 日本人ギター奏者の2人組で、フラメンコ・ギターをベースに置くインストゥルメンタルを聞かせていた。ロドリーゴ・イ・ガブリエーラを思い出させるところ、あり? あのメキシコ人たちの表現が苦手なぼくは……。少し見て、外で立ち話し。

*マレオ(チリ)
 男性ヴォーカル(ギターを弾くときもあり)、女性補助ヴォーカル、女性キーボード,鍵盤ベース/エレクトリック・ベース、ドラムの陣容にて事に当たる。誰が出しているか分からなかったが、一部仕込み音も使っていたか。キッチュな、スペイン語のビート・ポップを展開。

<今日の、そうなんだよなあ>
 ライヴに行く前、渋谷で知人と会い、飲んでから会場に向かう。その際、スクランブル交差点の混み具合にびっくり。なんか、観光客目線になっちゃたよー。で、出演者4つを見たあと、渋谷の馴染みのバーを2軒流れたのだが、改めて外国人が多いのを認識。最初の店には東南アジアのグループがいて、それと入れ替わるように入ってきたのがスウェーデン人のグループ。また、その後には米国人が1人で入ってきた。そいつは隣に座ったので、どうしてこの店に入ったのと問えば、ここら辺を歩いていて入りたくなった……。次の店にも、アメリカ人の客がいた。まあ、それとは関係はないが、いま日本観光のガイド・ブックに夏季は常軌を逸した多湿(←こっちのほうが問題だと思う)/高温であるため、訪日を避けるべき、という記載はないだろうか?