ダニー・マッキャスリン
2019年2月8日 音楽 好テナー・サックス奏者のダニー・マッキャスリン(2012年12月17日、2013年12月17日、2017年2月2日、2017年6月7日 )の今回の公演は、新作『ブロウ!』(モテマ)に依るもの。それは、デイヴィッド・ボウイの『★』のレコーディングに彼が大々的に参加したという事実を屈託なく介そうとしたような、ヴォーカル曲で固めた内容。でも、エフェクターを通した歌の質感が好みでなかったことや、理屈っぽい曲調とか、ジャズであることとポップ・ミュージックであることの折り合いの不味さをぼくは感じてしまい、そんなに好きなアルバムじゃない。その前作『ビヨンド・ナウ』(モテマ、2016年)もボウイ曲カヴァー2つを含む3曲歌入りでロッキッシュなデコボコを抱える作品であったが、ぼくはそっちのほうが好きだった。
南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。同行者は、歌とギターのジェフ・テイラー、キーボード/ピアノのジェイソン・リンドナー(2009年5月15日、2017年2月2日)、なんと約半数の曲においてピック弾きしていた電気ベースのティム・ルフェーヴル(2010年2月19日、2014年2月11日、2016年4月1日、2017年2月2日)、ドラムのザック・ダンジガー(2016年10月29日)。ときにはギターを持たずシンガーに専念したジェフ・テイラーは複数のシンガーが参加していた『ブロウ』には参加していなかったが、『ビヨンド・ナウ』で1曲歌っていた。
わりとヴォーカルの質感は素直で、コーラス部ではマッキャスリンも一生懸命マイクに向かう。腕に覚えある面々の演奏のもと繰り広げられる現代ジャズ・ロック(←かなり、乱暴な言い方)は生だと違和感なし、アルバムよりずっとよろしい。開放感もあり。前回と同じ感想になってしまうが、ジェイソン・リンドナーの“電波”なキーボード演奏は好み。ルックスはナッシングだが、ジェイソン♡。一昨日のケヴィン・ユーバンクス(2019年2月6日)もそうだが、ジャズの心得をきっちり持つ人、ちゃんとジャズをやりたい人は基本ライヴ盤で攻めた方がいいんじゃないかという思いが少し頭をかすめる。ジェフ・パーカー(1999年6月6日、2000年10月15日、2001年11月7日、2004年1月20日、2005年1月7日、2011年11月21日、2014年5月7日、2017年5月13日、2017年5月15日、2017年8月15日)やマカヤ・マクレイヴン(2017年12月12日、2018年7月10日)のようにポスト・プロダクションを介して現代ジャズ性を創出する方向以外は……。
お約束のボウイ曲カヴァーは、この晩は「ラザルス」。ショウの最後のほう、5分ほどマッキャスリンは無伴奏のソロを吹き、その実力の様を率直に出す。バンドのみんなはニコニコ、仲よさそう。それも、聴後感の良さを高めた。
▶︎過去の、ダニー・マッキャスリン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶過去の。ジェイソン・リンドナー
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
https://43142.diarynote.jp/201702081152242280
▶過去の、ティム・ルフェーヴル
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
http://43142.diarynote.jp/201402121439433317/
http://43142.diarynote.jp/201604020743314542/
https://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
▶︎過去の、ザック・ダンジガー
https://43142.diarynote.jp/201610311234024646/
▶︎過去の、ケヴィン・ユーバンクス
https://43142.diarynote.jp/201902071836593799/
▶過去の、ジェフ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm シカゴ・アンダーグラウンド・デュオ、サム・プレコップ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド、アイソトープ217
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm トータス
http://43142.diarynote.jp/?day=20040120 ロブ・マズレク、ジェフ・パーカー・トリオ、ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド・カルテット
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201111251250189885/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201405081408031505/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201705140938439184/ スコット・アメンデラ
http://43142.diarynote.jp/201705161314529397/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201708161337599841/ ザ・ニュー・ブリード
▶︎過去の、マカヤ・マクレイヴン
http://43142.diarynote.jp/201712131709468312/
https://43142.diarynote.jp/201807120959045053/
<今日は、レコード達成>
マッキャスリンはMCのとき、嬉しそうにカンニング・ペイパーを出し、それを見ながらしゃべり出す。そういう場合、けっこう日本語を並べると思うじゃないですか? が、彼が言ったのは「日本に来れて嬉しい」とか「日本の人はあたたかい」といった短いセンテンス一言だけ。ぼくがこれまで接してきた様々なライヴ中、メモを見ながら発したミュージシャンの日本語の最短記録なり。
南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。同行者は、歌とギターのジェフ・テイラー、キーボード/ピアノのジェイソン・リンドナー(2009年5月15日、2017年2月2日)、なんと約半数の曲においてピック弾きしていた電気ベースのティム・ルフェーヴル(2010年2月19日、2014年2月11日、2016年4月1日、2017年2月2日)、ドラムのザック・ダンジガー(2016年10月29日)。ときにはギターを持たずシンガーに専念したジェフ・テイラーは複数のシンガーが参加していた『ブロウ』には参加していなかったが、『ビヨンド・ナウ』で1曲歌っていた。
わりとヴォーカルの質感は素直で、コーラス部ではマッキャスリンも一生懸命マイクに向かう。腕に覚えある面々の演奏のもと繰り広げられる現代ジャズ・ロック(←かなり、乱暴な言い方)は生だと違和感なし、アルバムよりずっとよろしい。開放感もあり。前回と同じ感想になってしまうが、ジェイソン・リンドナーの“電波”なキーボード演奏は好み。ルックスはナッシングだが、ジェイソン♡。一昨日のケヴィン・ユーバンクス(2019年2月6日)もそうだが、ジャズの心得をきっちり持つ人、ちゃんとジャズをやりたい人は基本ライヴ盤で攻めた方がいいんじゃないかという思いが少し頭をかすめる。ジェフ・パーカー(1999年6月6日、2000年10月15日、2001年11月7日、2004年1月20日、2005年1月7日、2011年11月21日、2014年5月7日、2017年5月13日、2017年5月15日、2017年8月15日)やマカヤ・マクレイヴン(2017年12月12日、2018年7月10日)のようにポスト・プロダクションを介して現代ジャズ性を創出する方向以外は……。
お約束のボウイ曲カヴァーは、この晩は「ラザルス」。ショウの最後のほう、5分ほどマッキャスリンは無伴奏のソロを吹き、その実力の様を率直に出す。バンドのみんなはニコニコ、仲よさそう。それも、聴後感の良さを高めた。
▶︎過去の、ダニー・マッキャスリン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
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▶過去の。ジェイソン・リンドナー
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
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▶過去の、ティム・ルフェーヴル
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
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▶︎過去の、ザック・ダンジガー
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▶︎過去の、ケヴィン・ユーバンクス
https://43142.diarynote.jp/201902071836593799/
▶過去の、ジェフ・パーカー
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド、アイソトープ217
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http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/ トータス
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▶︎過去の、マカヤ・マクレイヴン
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<今日は、レコード達成>
マッキャスリンはMCのとき、嬉しそうにカンニング・ペイパーを出し、それを見ながらしゃべり出す。そういう場合、けっこう日本語を並べると思うじゃないですか? が、彼が言ったのは「日本に来れて嬉しい」とか「日本の人はあたたかい」といった短いセンテンス一言だけ。ぼくがこれまで接してきた様々なライヴ中、メモを見ながら発したミュージシャンの日本語の最短記録なり。