ニッケルハルパのウーロフ・ヨハンソン、12弦ギターのローゲル・タルロート、5弦ヴィオラのミカエル・マリン。創造性と技巧のあり方から、スウェーデンすごすぎないと感じさせちゃうトラッド・グループのヴェーセン(2008年10月31日、2014年11月20日、2016年11月6日)の10回目の来日公演(翌日から5日間、東京オペラシティの近江楽堂で公演する)に先立つ催しで、この驚愕の極みともいうべきアコースティック演奏曲を4曲聞く。進行役は、ピーター・バラカン。
アコースティック・ギターは小さなアンプを通していようだが、まあ生音と言っていいものだろう。ザ・パンチ・ブラザース(2016年8月4日)やスナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)という腕に覚えありの米国人集団があの難アンサンブルに臨みたいと彼らの曲をカヴァーしているが、その高い山に登りたくなる所以をさらりと示す。3者のアンサンブルが響きあい、揺れ、動いていく様はちょっと例に出すものがないものなあ。しかし、紳士的なこの3人とスウェーデン国内のライヴには加わるというイタリア人パーカッション奏者のアンドレ・フェラーリ(2018年10月10日)の奇抜さはまったく折り合いを感じさせない。が、そんなオルタナティヴ奏者を飲み込んでしまうという母体は一体……。
会場は、北青山のボルボ・スタジオ 青山。あの車のヴォルヴォのカフェ付きショールーム。なるほど、スウェーデン繋がりで、この場所なのか。2018〜2019年の日本カー・オブ・ザ・イアーを取ったXC40が置かれて、興味深く見ちゃう。お勧めカラー、綺麗な色だな。さすがに今、かなりなウェイティングが入っているという。また、ほんと見た目からして変わった民族楽器であるニッケルハルパも手にお取りくださいという感じで置かれていた。へえ、ちゃんと輸入している会社があるのかー。
以下付録。答えるのは、スナーキー・パピーのマイケル・リーグだ。
――(あなたの別バンドの)ボカンテのメンバーの中で一番異色であるのが、ヴェーセンの打楽器奏者として知られるアンドレ・フェラーリです。彼とはどうやって知り合ったのでしょうか。
「スナーキー・パピーを2004年に結成したときに最初に演奏した曲がアンドレがヴェーセンでレコーディングしている曲で、やたら難しい曲なのでメールでアドバイスを頼んだら、とても丁寧な返事が返ってきた事があった。その時はそれっきりだったけど、それから10年後にアンドレから、僕の生徒が君のバンドの事を聞いてきて、10年前の話を生徒にできてすごくうれしかったと連絡してきたんだ。そして、スウェーデンに来たらぜひ会おうと言ってくれたんだけど、たまたま3時間後に僕がスウェーデンに着く予定だったので連絡をとってスナーキー・パビーのためにレコーディングをし(『ファミリー・ディナー VOL.2』にはヴェーセンと一緒にやっている曲あり)、それから友達になったんだ。僕にとっては、この世で一番おもしろいパーカッショニストだと思っているよ」
▶︎過去の、ヴェーセン
https://43142.diarynote.jp/200811141644484256/
http://43142.diarynote.jp/201411211148399707/
http://43142.diarynote.jp/201611101508243962/
▶過去の、パンチ・ブラザース
http://43142.diarynote.jp/?day=20160804
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、アンドレ・フェラーリ
https://43142.diarynote.jp/201810170924585002/
<また、訃報>
グラミー賞ウィナーでもあるソウル歌手のジェイムス・イングラム(2013年8月1日)の訃報が届いた。享年、66。1月29日に脳腫瘍のため、居住していたLAで亡くなったという。オハイオ州アクロン生まれ。オハイオは一時、ファンカーの名産地という捉え方もありましたね。タイヤ産業で栄えた同市は、ディーヴォなんかも生んでいる街ですが。
▶︎過去の、ジェイムス・イングラム
https://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
アコースティック・ギターは小さなアンプを通していようだが、まあ生音と言っていいものだろう。ザ・パンチ・ブラザース(2016年8月4日)やスナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)という腕に覚えありの米国人集団があの難アンサンブルに臨みたいと彼らの曲をカヴァーしているが、その高い山に登りたくなる所以をさらりと示す。3者のアンサンブルが響きあい、揺れ、動いていく様はちょっと例に出すものがないものなあ。しかし、紳士的なこの3人とスウェーデン国内のライヴには加わるというイタリア人パーカッション奏者のアンドレ・フェラーリ(2018年10月10日)の奇抜さはまったく折り合いを感じさせない。が、そんなオルタナティヴ奏者を飲み込んでしまうという母体は一体……。
会場は、北青山のボルボ・スタジオ 青山。あの車のヴォルヴォのカフェ付きショールーム。なるほど、スウェーデン繋がりで、この場所なのか。2018〜2019年の日本カー・オブ・ザ・イアーを取ったXC40が置かれて、興味深く見ちゃう。お勧めカラー、綺麗な色だな。さすがに今、かなりなウェイティングが入っているという。また、ほんと見た目からして変わった民族楽器であるニッケルハルパも手にお取りくださいという感じで置かれていた。へえ、ちゃんと輸入している会社があるのかー。
以下付録。答えるのは、スナーキー・パピーのマイケル・リーグだ。
――(あなたの別バンドの)ボカンテのメンバーの中で一番異色であるのが、ヴェーセンの打楽器奏者として知られるアンドレ・フェラーリです。彼とはどうやって知り合ったのでしょうか。
「スナーキー・パピーを2004年に結成したときに最初に演奏した曲がアンドレがヴェーセンでレコーディングしている曲で、やたら難しい曲なのでメールでアドバイスを頼んだら、とても丁寧な返事が返ってきた事があった。その時はそれっきりだったけど、それから10年後にアンドレから、僕の生徒が君のバンドの事を聞いてきて、10年前の話を生徒にできてすごくうれしかったと連絡してきたんだ。そして、スウェーデンに来たらぜひ会おうと言ってくれたんだけど、たまたま3時間後に僕がスウェーデンに着く予定だったので連絡をとってスナーキー・パビーのためにレコーディングをし(『ファミリー・ディナー VOL.2』にはヴェーセンと一緒にやっている曲あり)、それから友達になったんだ。僕にとっては、この世で一番おもしろいパーカッショニストだと思っているよ」
▶︎過去の、ヴェーセン
https://43142.diarynote.jp/200811141644484256/
http://43142.diarynote.jp/201411211148399707/
http://43142.diarynote.jp/201611101508243962/
▶過去の、パンチ・ブラザース
http://43142.diarynote.jp/?day=20160804
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、アンドレ・フェラーリ
https://43142.diarynote.jp/201810170924585002/
<また、訃報>
グラミー賞ウィナーでもあるソウル歌手のジェイムス・イングラム(2013年8月1日)の訃報が届いた。享年、66。1月29日に脳腫瘍のため、居住していたLAで亡くなったという。オハイオ州アクロン生まれ。オハイオは一時、ファンカーの名産地という捉え方もありましたね。タイヤ産業で栄えた同市は、ディーヴォなんかも生んでいる街ですが。
▶︎過去の、ジェイムス・イングラム
https://43142.diarynote.jp/201308091149599475/