エリック・ベネイ。アリシア・オラトゥージャ
2019年2月15日 音楽 南青山・ブルーノート東京。しっとり、しなやか。そして、水面下ではねっとり。安定の、R&Bショウを堪能。エリック・ベネイ(1999年7月11 日、2005年9月29日、2009年12月21日、2011年9月21日、2014年5月13日、2017年2月17日)にプラスして、キーボード(と一部で、リード・ヴォーカルも)のジョナサン・リッチモンド(2005年3月22日)、鍵盤ベースとエレクトリック・ベースのアフトン・ジョンソン、ドラムのジョン “スティックス” マクヴィッカー(プリセット音との併合演奏がお上手でした)という伴奏陣。女性コ—ラスを同期でかますという設定はこれまで通りながら、鍵盤とベースのご両人がコーラスをより取り、質量感をましたか。渾身の(?)プリンス曲カヴァーが2年前と同じ「ハウ・カム・ユー・ドント・コール・ミー・エニモア?」というのは気に入らないが、やはり聞き物であったよな。
観客からの歓声、嬌声に触れると、しっかりと熱心なファンを持っているナと痛感。終盤の男性と女性に分けて掛け合いさせる様は、大げさに言えば千両役者。彼ブルーノート東京のTシャツを着ながら歌っていて、ブルーノート愛をもあっけらかんと表出していた? いっそのこと、女性コーラスなんかも連れて来てここでライヴ盤作っちゃえば。なんてことも、充実したショウに接しながら思った。
▶過去の、エリック・ベネイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/julylive.htm
http://43142.diarynote.jp/200510030023510000/
http://43142.diarynote.jp/201001051626133581/
http://43142.diarynote.jp/201109220748325210/
http://43142.diarynote.jp/201405151019271787/
https://43142.diarynote.jp/201702211431013289/
▶︎過去の、ジョナサン・リッチモンド
https://43142.diarynote.jp/200503240458070000/
その後は、丸の内・コットンクラブで、アフリカ系ジャズ歌手であるアリシア・オラトゥージャ(2016年3月27日)を見る。
ミズーリ州セントルイスの出身でクラシックのほうでマンハッタン音楽院を出て、ビリー・チャイルズ(2012年3月15日、2016年3月27日、2016年9月3日、2018年4月19日 )やドクター・ロニー・スミス(2015年7月2日、2018年7月28日)らのアルバムに客演している人。また、彼女はブルックリン・タバナクル・クワイアーの作品群にも名前が見られる。
と、書くと、とっても彫りが深く、圧倒的な喉力を持ちそうだが、そうではない。もちろん下手ではないが、声量もわりかし常識的な範疇にある。そして、そんなことを書きたくなる大きな理由は、受け手に正の所感を抱かせる態度、そのステージのマナーにある。気安くニコニコ、まっとうな人間性の裏返しのようなお客に対する向日葵のような物腰はアリ。MCにおいても適切に日本語の単語を差し込んでいて、それにも感心した。これだけ、パっと見の客に人当たりよく接することができるシンガーがどれほどいるというのか。
そんな彼女はグレゴリー・ポーター(2013年3月6日、2013年9月6日)をインディ時代から制作や編曲でずっと面倒を見ているカマル・ケニヤッタとドラマーのユリシス・オーウェンズJr. (2015年9月5日、2016年7月3日)がプロデュースしている新作『Intuition: Songs from the Minds of Women』( Resilience)をもうすぐ出す。それ、表題にあるようにトレイシー・チャップマンやジョニ・ミッチェルやシャーデー曲、そしてソウル・スタンだダードの「ピープル・メイク・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」やチリの有名曲「グラシアス・ア・ラ・ヴィーダ」など女性が書いた曲を取り上げた、それなりにコンテンポラリー傾向にあるアルバム。ショウはそこからの曲も歌われる。
そのキャリアを見るとNYで活動していそうと思わせるのに、来日サポート陣はすべて西海岸の奏者たちを擁する。ピアノ(トレイシー・チャップマンのブルース・コード進行曲だけオルガン音色のキーボードを弾く)のジョシュ・ネルソン(2006年3月22日、2008年3月13日、2012年7月4日、2015年7月7日)、現イエロージャケッツ(2009年3月23日、2014年1月15日)のエレクトリック・ベース奏者であるデイン・オルダーソン、ドラムのザヴィエル・ブレーカー(彼だけがアフリカ系)という面々の腕は確か。ジャズをベースに広がりを持たせる、というオラトゥージャの行き方を適切に助ける。そして、その総体は親しみやすくも、程よい高尚さも持つ米国の生(き)のヴォーカル表現に接しているのだという実感を感じさせよう。まだ、日本盤も出ていない人(30代前半?)だが、入りも良好。これは今後も事あるごとに来日する存在になるのではないかと思うことしきり。
▶︎過去の、アリシア・オラトゥージャ
https://43142.diarynote.jp/201603281027273371/
▶過去の、ビリー・チャイルズ
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201603281027273371/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/ 渡辺貞夫
https://43142.diarynote.jp/201804201245196118/
▶︎過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
http://43142.diarynote.jp/201807290828583298/
▶過去の、ジョシュ・ネルソン
http://43142.diarynote.jp/200603281332270000/
http://43142.diarynote.jp/200803141250260000/
http://43142.diarynote.jp/201207071327008624/
https://43142.diarynote.jp/201507090944439091/
▶過去の、イエロージャケッツ
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
▶︎過去の、グレゴリー・ポーター
http://43142.diarynote.jp/201303070815313472/
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
▶︎過去の、ユリシス・オーエンズJr.
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
https://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
<今日の、日和あり>
はからずも、アフリカン・アメリカンの豊かな積み重ねやそこに在するエンターテインメント感覚の発露に効率よく触れた一夜、という満足感を得たか。あ、オラトゥージャのアンコール曲は、MJの「ヒューマン・ネイチャー」でした。
観客からの歓声、嬌声に触れると、しっかりと熱心なファンを持っているナと痛感。終盤の男性と女性に分けて掛け合いさせる様は、大げさに言えば千両役者。彼ブルーノート東京のTシャツを着ながら歌っていて、ブルーノート愛をもあっけらかんと表出していた? いっそのこと、女性コーラスなんかも連れて来てここでライヴ盤作っちゃえば。なんてことも、充実したショウに接しながら思った。
▶過去の、エリック・ベネイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/julylive.htm
http://43142.diarynote.jp/200510030023510000/
http://43142.diarynote.jp/201001051626133581/
http://43142.diarynote.jp/201109220748325210/
http://43142.diarynote.jp/201405151019271787/
https://43142.diarynote.jp/201702211431013289/
▶︎過去の、ジョナサン・リッチモンド
https://43142.diarynote.jp/200503240458070000/
その後は、丸の内・コットンクラブで、アフリカ系ジャズ歌手であるアリシア・オラトゥージャ(2016年3月27日)を見る。
ミズーリ州セントルイスの出身でクラシックのほうでマンハッタン音楽院を出て、ビリー・チャイルズ(2012年3月15日、2016年3月27日、2016年9月3日、2018年4月19日 )やドクター・ロニー・スミス(2015年7月2日、2018年7月28日)らのアルバムに客演している人。また、彼女はブルックリン・タバナクル・クワイアーの作品群にも名前が見られる。
と、書くと、とっても彫りが深く、圧倒的な喉力を持ちそうだが、そうではない。もちろん下手ではないが、声量もわりかし常識的な範疇にある。そして、そんなことを書きたくなる大きな理由は、受け手に正の所感を抱かせる態度、そのステージのマナーにある。気安くニコニコ、まっとうな人間性の裏返しのようなお客に対する向日葵のような物腰はアリ。MCにおいても適切に日本語の単語を差し込んでいて、それにも感心した。これだけ、パっと見の客に人当たりよく接することができるシンガーがどれほどいるというのか。
そんな彼女はグレゴリー・ポーター(2013年3月6日、2013年9月6日)をインディ時代から制作や編曲でずっと面倒を見ているカマル・ケニヤッタとドラマーのユリシス・オーウェンズJr. (2015年9月5日、2016年7月3日)がプロデュースしている新作『Intuition: Songs from the Minds of Women』( Resilience)をもうすぐ出す。それ、表題にあるようにトレイシー・チャップマンやジョニ・ミッチェルやシャーデー曲、そしてソウル・スタンだダードの「ピープル・メイク・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」やチリの有名曲「グラシアス・ア・ラ・ヴィーダ」など女性が書いた曲を取り上げた、それなりにコンテンポラリー傾向にあるアルバム。ショウはそこからの曲も歌われる。
そのキャリアを見るとNYで活動していそうと思わせるのに、来日サポート陣はすべて西海岸の奏者たちを擁する。ピアノ(トレイシー・チャップマンのブルース・コード進行曲だけオルガン音色のキーボードを弾く)のジョシュ・ネルソン(2006年3月22日、2008年3月13日、2012年7月4日、2015年7月7日)、現イエロージャケッツ(2009年3月23日、2014年1月15日)のエレクトリック・ベース奏者であるデイン・オルダーソン、ドラムのザヴィエル・ブレーカー(彼だけがアフリカ系)という面々の腕は確か。ジャズをベースに広がりを持たせる、というオラトゥージャの行き方を適切に助ける。そして、その総体は親しみやすくも、程よい高尚さも持つ米国の生(き)のヴォーカル表現に接しているのだという実感を感じさせよう。まだ、日本盤も出ていない人(30代前半?)だが、入りも良好。これは今後も事あるごとに来日する存在になるのではないかと思うことしきり。
▶︎過去の、アリシア・オラトゥージャ
https://43142.diarynote.jp/201603281027273371/
▶過去の、ビリー・チャイルズ
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201603281027273371/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/ 渡辺貞夫
https://43142.diarynote.jp/201804201245196118/
▶︎過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
http://43142.diarynote.jp/201807290828583298/
▶過去の、ジョシュ・ネルソン
http://43142.diarynote.jp/200603281332270000/
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http://43142.diarynote.jp/201207071327008624/
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▶過去の、イエロージャケッツ
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
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▶︎過去の、グレゴリー・ポーター
http://43142.diarynote.jp/201303070815313472/
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
▶︎過去の、ユリシス・オーエンズJr.
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
https://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
<今日の、日和あり>
はからずも、アフリカン・アメリカンの豊かな積み重ねやそこに在するエンターテインメント感覚の発露に効率よく触れた一夜、という満足感を得たか。あ、オラトゥージャのアンコール曲は、MJの「ヒューマン・ネイチャー」でした。